騎士は徒手にて死せず

登録日 :2009/10/31(土) 21:31:25
更新日 : 2017/10/17 Tue 19:09:58
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『騎士は徒手にて死せず』
(ナイト・オブ・オーナー)


Fate/Zeroにて登場するバーサーカー宝具の一つ。

ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人

手にした武器に自らの宝具としての属性を与え、駆使する宝具。

どんな武器、兵器であろうともバーサーカーが手にした時点でDランク相当の宝具となり、元からそれ(D)以上のランクに位置する宝具であれば、従来のランクのままランスロットの支配下に置かれる。

バーサーカーの正体であるランスロットがフェロットの策に嵌められて丸腰のまま戦う羽目になったとき、楡の木の枝でフェロットを倒したエピソードの具現。
(『Fate/Zero material』より抜粋)


簡単に言えば、手にした物を武器ならなんだろうと相手の宝具だろうと自分の宝具にする能力。
自身の魔力で対象を浸食することによって、「自分の宝具」に変えて武器を支配するため、宝具化した物体の扱い方を把握して扱うことが出来る。
機械類を宝具化した場合は宝具のように魔力で操れるようになる。
例えば、そこら辺の鉄材を宝具化しても使い慣れた愛用品のように振るうことができるし、戦闘機を宝具化した場合、コックピットに乗る必要も操縦桿を握る必要もなく触れてさえいればエンジンから搭載された兵器まで自在に運用できる。

この能力の影響下におかれた武器はランクDとはいえれっきとした「宝具」であるため、サーヴァントの「霊体であるため物理干渉が通じにくい」という強みを無視して攻撃することが可能となり、魔力に侵されたことで性能も強化されるため、サーヴァントに対しても非常に有効な武器として使用することができるようになる。
この能力にかかれば単なる鉄柱がセイバーの持つ聖剣とまともに打ちあえる魔剣となり、本来自分の物ではない宝具を奪い取り扱ったり、機関砲は弾丸一発一発がサーヴァントに致命傷を与えられるようにしたり、レーダーで追尾するはずのミサイルが魔力で敵を追尾するように変えたり、本来囮に使われるフレアを攻撃可能な焼夷弾にまで変貌させたりしている。また、Fate/Grand Orderの幕間の物語ではピクニックのお弁当を食べるのに利用していた割り箸まで宝具に変化させて魔物と戦っていたため、「武器」の認識範囲も相当広い模様。(マシュ曰く、箸を使ってハエを捕らえた剣豪の逸話があるので十分武器の範疇だとか)


作中では敵の武器を奪い取り叩き落としたり、F-15戦闘機で金ぴかのヴィマーナとドッグファイトを繰り広げたり、マシンガンぶっ放したりとやりたい放題している。
地味にZero最高の燃え要素でもある宝具である。

宝具(武器)を射出して戦う『王の財宝』にとっては、ランスロット本人の戦闘技術が高いために見切られて射出した宝具を掴まれる→奪われる→それで射出を弾かれる→さらに強い宝具を射出する→それを掴まれ、奪われる……という負の連鎖が続きかねないので、天敵とも言える。
……と、ここまで聞くとチート全開の宝具に見えるが、あくまで宝具化させるだけの宝具であり、火力が宝具化する武器の性能に依存するため、単品での使い勝手は実はかなり微妙な宝具。
上記の金ピカ戦も、狂化による膨大な魔力消費に加え、宝具の使用には結局ランスロット自身が魔力を使わねばならないので、何時までも持久戦が出来る訳でもない。

また、Dランク相当に強化されるとはいえ、別に特別な効果がつく訳では無いため、Cランク以上の特殊効果付き宝具が普通に飛び交う聖杯戦争では火力不足は否めない。

奪った宝具を自分の宝具として使えるという効果も、逆に言えば敵の宝具を奪える状況でなければ文字通り宝の持ち腐れである。
無論、他者の宝具を強奪出来れば相手を無力化しつつ圧倒的優位に立てるのは間違いないが、それ以前にキャスタークラス等ならまだしも、三騎士等の武人との戦闘中に相手の宝具を強奪するのは不可能に近い。
実際、セイバー(Fate)「約束された勝利の剣」を掴んだ際も、僅かに宝具の効果が発揮されかけたものの、完全に奪い取る前に阻止されてしまっている。

作中で猛威を奮っていられるのはあくまでランスロットが高い技量を持つこと、スキル「無窮の武練」でバーサーカー化していてもその技量を十全に発揮できること、金ぴかの宝具ばら撒き戦法と極めて相性が良かった事、宝具化することで凶悪な武器となる近代兵器をいくつも入手できたことなどであり、特に対金ぴか戦で別のクラスで召還されてたら拮抗は厳しいとのこと。

なお、ランサーに対しては彼の宝具の一つである破魔の紅薔薇(ゲイ・シャルグ)によって宝具属性を無効化されてしまうため、非常に不利になる。

余談だが、「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使ってランスロットが自身の危機を打開した逸話は他にもいくつかある。
最も有名なのがギネヴィアとの密会の場にモードレッドら13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪って戦い、返り討ちにして逃走したという逸話である。もしかしたら他人の宝具を使用出来る能力はこういった逸話に由来しているのかもしれない。

さらに余談だが、「徒手」とは手に何も持っていない事、またそのさま。
類義語に「空拳」があり、組み合わせると「徒手空拳」(としゅくうけん)という言葉になる。意味は同じ。

尚、某PCゲーのチート主人公や仮面ライダークウガの一部フォームが似た様な能力を持つが気のせいである。

追記、修正よろしく。

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