ドラゴンクエストⅠ

登録日:2009/08/04 (火) 17:14:18
更新日:2024/02/10 Sat 23:01:59
所要時間:約 4 分で読めます


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ドラゴン クエスト

DRAGON QUEST

記念すべきドラゴンクエストシリーズ1作目。
この作品だけサブタイトルがなく、正式には「ドラゴンクエスト」だが、本作とシリーズの総称を区別する為リメイク以降はローマ数字のⅠが加えられた。
ゲームシナリオ:堀井雄二、キャラクターデザイン:鳥山明、音楽:すぎやまこういち。


【対応機種等】



発売は1986年5月27日、機種はFC
単体では後にMSX、MSX2にも移植。

SFC以降の移植は続編と合わせて「ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ」となっている。
こちらはGBC対応、携帯アプリにも移植された。
2011年にはⅡ、と共にWiiに移植される。


そして2017年には3DSPS4でDL版が配信された。
お値段600円。
どちらもドラクエⅪのエンディング中に表示された、初代ドラクエの「ふっかつのじゅもん」をDQ11内で入力することで無料でDLすることができた*1

このほか1996年にはサテラビューでラジオ番組を聴きながら遊ぶイベント用ゲーム『BSドラゴンクエストⅠ』が配信された。
マイナーハードに加え、配信中の1時間だけ遊べたゲームなので、今現在これをプレイできる手段はない。

【概要】

赤いヒゲ等アクション全盛期の時代に、対抗して製作された、日本初のファミコンRPG
…実際にはドルアーガの塔やハイドライドスペシャル頭脳戦艦ガル等があったがいずれもアクション性が強いゲームだったので、明確なコマンドRPGとしては日本初で間違いない。

PC版では当時もウィザードリィ等RPGがあったが、ボードゲームやTRPGの要素を取り入れた物が多かった為に操作やルールが複雑で一般的には敷居が高かった。
そこでドラゴンクエストにおいては「最初に王様の前で鍵付きドアで閉じ込められた状態で始まる」ように設定し、
「兵士との会話、ドアの解錠、階段の上り下り」を必然的に行わせる事で基本動作を覚えられるようにした。
また城や街の住人にヒントを語らせる事で進め方や遊び方を分かり易くしている。
こうした親切さと分かり易いシナリオでじわじわとこのジャンルを広めた先駆者でもある。

馴染んでもらうのが目的な為、戦闘もシンプルな1対1。

コマンドはまだ洗練されておらず、「しらべる」「とる」「かいだん」等似たのが多くてくどい。次回作以降は階段昇降は自動、「とる」は「しらべる」に統合など簡略化された。
リメイクでは、便利ボタンで会話や探索をワンアクションで行えるようになり更に改善されている。


【あらすじ】

はるか昔「勇者ロト」がアレフガルドを支配する闇の大魔王を倒し、所持していた光の玉で魔物を封じ込めたあと、ラルスⅠ世に光の玉を献上してから長い間平和が保たれていた。

ところがある日、ラダトームに現れた悪しき王「竜王」の手によってラダトームの至宝「光の玉」が奪われ、世界は闇に閉ざされてしまう。
それによりアレフガルドは魔物が跋扈する不穏な世界と化し、ラダトームの王女「ローラ」が誘拐され行方しれずとなった。
国王ラルス16世は預言者ムツヘタの予言通りに姿を現した勇者ロトの子孫である主人公に、娘を救い出し魔王を倒すよう懇願する。
かくして、勇者の血を引く若者はアレフガルドに平和を取り戻すため、独り旅立つのだった。


【主な登場キャラクター】

  • 勇者DQMBスペシャルカードでは「ロトの血を引く者」と表記している]
本作の主人公。
常にタイマンで、それはドラゴンや魔王も例外ではない寡黙な男。だが、ナンバリング作品で唯一セリフがある主人公である。
また、最初の作品であるためか勇者ロトの血を引くことぐらいしか設定が存在しない。そもそも本当にロトの血を引いている証拠さえ無く普通だったらとても怪しい。一様、ラダトームの地下で光の玉を保管している爺さんによると初代ロトの面影があるらしい。一体この爺さんは何年生きているのか。
最強呪文はベギラマ、最大レベルは30(アプリ版は50)。

魔王に攫われた姫。
どこかに捕まっている彼女を助けるのが当面の目的。
助けなくても何とかなるのは秘密だ。
攫われて助けられる姫というこの時代のゲームのテンプレみたいなポジションだが、意外と押しが強い一面も。
そんな、ひどい…」はあまりにも有名。

  • ラルス16世
ラダトームの王様。
上から目線でふてぶてしいと評判。
彼を始め、ラダトームの人々は勇者が呪われていると辛辣になる。
「しんでしまうとは なにごとだ」
「のろわれしものよ でていけ!」
「セーブする? セーブする?」

アレフガルドに現れた魔王
漢字表記だと「竜王」、ラダトーム城の近所に住んでいる。
魔法使いのような出で立ちだが本来の姿ではないらしい。
勇者とのやりとりはもはや伝説。


【その他】

喋らない主人公」や「ラスボスの変身」等いくつかのお約束は初代で生まれた。
また「ゆうべは おたのしみでしたね」や「せかいの はんぶんを おまえにやろう」といったネタは語り継がれている。
下記の様に容量ギリギリで作中で使う文字を減らしたのに、「おたのしみ」を詰め込むあたりスタッフの男気を感じる。

容量がギリギリな為、使用文字ですら削られている。
具体的には、カタカナが「イ・カ・キ・コ・シ・ス・タ・ト・ヘ・ホ・マ・ミ・ム・メ・ラ・リ・ル・レ・ロ・ン」の20字しかない*2
これは堀井雄二氏が「ポートピア殺人事件」を作製した際に容量削減の為に考案した「大抵の文に対応できる文字」の流用である。
もとはシャーロック・ホームズシリーズの『踊る人形』で、使用頻度の高いアルファベットをヒントに暗号を解読するシーンから着想を得たもの。
「ダースドラゴン」は本来「ダークドラゴン」だったのが、クの文字が使えなかったため現在の名前になった。別に12体セットだった訳ではない。


FC版は主人公が常にこっちをガン見している状態で、将棋のコマよろしくカニ歩きをする。
そのおかげで「はなす」の際には東西南北の方向を指定しなければならなかった。
これは前後左右のキャラグラを入れる余裕もないほど容量カツカツだったことが原因。
一方で、武器や盾の有無でグラフィックが変化するという細かい演出もある。

FC版と各種リメイクでは町人など細かい部分で変化がある。
FC版のみ「ゆうてい」や「みやおう」等がいてポートピアの宣伝をしたり、各ハードでのローラ姫を放置or連れまわしてクリアした際の変化等。

ローラ姫を放置した場合。
基本:エンディングで主人公が1人で旅立って未来が変わってしまった! タイムパラドックスだ!
GB版:自力で抜け出したのかエンディングにいる。

DQMでは序盤にローラ姫が出てくるが、犬マユゲの人みたいにドラゴンを倒した後代わりにやまたのおろちを置いたりしてはいけない。



後のシリーズ作品との関係

本作は当初単発だったが、後に構想が広がってⅢまで繋がりを持ちロト三部作と呼ばれるようになる。

時系列は「Ⅲ→Ⅰ→Ⅱ」
漫画ロトの紋章はⅢの100年後、Ⅰの2〜300年前が舞台。
(Ⅲ→Ⅰの時間経過は300or400年のどちらかとされている)


剣神ドラゴンクエスト」のシナリオは本作をアレンジしたもので衣装等も変化しており、現在バトルロード等では剣神のものが用いられている。
後にバトルロードの演出にて、剣神勇者とⅠ勇者がちゃんと同一人物である事が補完された。


「この竜王は変身するとパワーがはるかに増す。」
「そしてその変身をDQM2ではあと2回も残している。この意味がわかるな?」





追記・修正はロトの子孫の証明を見つけてからお願いします。

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最終更新:2024年02月10日 23:01

*1 2018年1月28日まで

*2 厳密には「ヘ・リ」はひらがなと共用してごまかしているため、18字