蜘蛛男(ショッカー怪人)

登録日:2009/06/19(金) 02:08:46
更新日:2019/05/26 Sun 13:07:23
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「ショッカーを裏切れば死だ!」

蜘蛛男とは、仮面ライダー第1話『怪奇蜘蛛男』に登場した、ショッカーの改造人間である。

概要

その名の通り、蜘蛛の改造人間で南米のアマゾン河流域出身。
糸を吐いて相手を絡めとる、人間を溶かす毒針を発射する、クモを操るなどの能力を持つ。
蜘蛛なので火には弱いらしい。

記念すべき仮面ライダーシリーズの怪人第一号であり、以降の作品でも蜘蛛をモチーフにした怪人が初戦の相手となったり、
特別なポジションに置かれたりするのは蜘蛛男へのリスペクトだろう。
また、リメイク版の『仮面ライダー THE FIRST』でも、当然と言うべきか最初の敵はスパイダー(板尾)である。

また、いわゆる「最初の怪人」故か、一般怪人としては非常に立体化の機会に恵まれている。

劇中の活躍

第1話では後の仮面ライダー1号である本郷猛を巣を張って捕獲・拉致したり、本郷の恩師である緑川博士を蜘蛛糸で雁字搦めにした上で殺害したりと、
蜘蛛のエッセンスを活かした不気味さを随所で発揮。

緑川博士の手引きで脱走した本郷への追っ手として再び現れ、初めは配下の戦闘員らと共に戦い慣れしていない1号を翻弄するも、
地面に投げつけられて弱ったところにライダーキックを喰らい、泡になって消滅した。

その後、第13話で再生怪人として再登場。トカゲロンの素体となるサッカー選手を誘拐し、
トカゲロンとライダーの2度目の戦いではトカゲロンに率いられる形で参戦。その時には棒を取り出して戦った。

その後も度々再生怪人として登場している。


その後の登場

漫画版

石ノ森先生が描いた漫画版でも本郷の初陣の相手を務める。
テレビ版と比較すると、漫画版の蜘蛛男はマントを持たず、触覚の形状も異なっている。また、腕が4本もある。

仮面ライダーとの戦いでライダーチョップで腕を全て破壊され、半死半生のところをうつぼ男に回収されてアジトへ帰還する。
一度は処刑されそうになるものの大首領から名誉挽回のチャンスをもらい、新たに手から糸を出す能力を与えられリベンジを挑む。

ライダーとの再戦ではサイクロン号による体当たり攻撃を何度も受け、敵わぬとみた蜘蛛男はスイッチを噛み自決。泡になって消滅した。


仮面ライダー1971-1973

第1部【誕生】では<兵隊クラス>の改造人間として登場。使い捨ての大量生産型の改造人間の一種である。
強靭な糸が武器で、本郷猛を拉致する際に二体が投入される。
拉致には成功したが、本郷猛の抵抗により一体が死亡。これは過去に例がなく、ショッカーの技術者を驚かせていた。
その後、ショッカー基地を脱出した本郷と緑川教授を捕獲するために先遣隊として11体が投入された。
しかし、目の前で緑川教授を殺害された本郷の怒りにより、11体全てが53秒で殲滅された。
本郷が意識を失う直前に本隊が到着したが、一足遅く、同盟のコマンド部隊に本郷を回収されてしまう。
優秀な緑川教授を誤って殺害、貴重なサンプルを取り逃がすなどの大失態を犯した。

第3部【流星】では重武装改造人間チーム<Dチーム>に<毒蜘蛛男>が登場。<スラッシャーズ>と呼ばれる接近戦専門のチーム。
通常の外皮の上にさらに新型の仮面と強化服、武装を与えられた。腕は長く、二メートルの巨刀と相まって驚異的なリーチを生む。粘着性の糸も装備。
<蠍男>と連携し<仮面ライダー>を倒そうとするが、改造人間として圧倒的な強さを誇る<仮面ライダー>の前に一瞬でふたつの武器を封じられ、敗れる。


その他漫画作品

山田ゴロ氏の漫画版『仮面ライダー』では、蝙蝠男共々連載第1回に登場。
本郷を誘拐するという役回り自体は同じだが、緑川博士を殺害するポジションは蝙蝠男にとって変わられている。
またこちらでは裏切り者の本郷を始末した際に「これで俺も幹部になれるぜ!」と喜んだり、
煙管を吸ってくつろぐ蝙蝠男と任務の功について「やぶれコウモリ」「ガニまた」と悪口を言い合ったりと
悪役ながらもやけに人間臭いキャラクターが掘り下げられている。
最期は変身した1号ライダーのライダーチョップを受け、両腕を切り落とされて死亡。

漫画『仮面ライダーSPIRITS』でもやはり再生怪人として登場、東京に現れ市民を襲った。
ショッカー編では東京湾のショッカー基地跡地に出現し1号を強襲するが、暴走した地獄大使/ガラガランダに惨殺されてしまう。

漫画『仮面ライダー11戦記』では秘密結社ガイストの再生強化怪人として復活。
ガイストの人工島を調べに来た南光太郎を、蜘蛛の巣の罠で捕らえる。
その後、蜘蛛の糸で縛られた変身したRXを抱えて溶岩の穴に飛び込むも、バイオライダーに変身されて脱出され、自身はそのまま溶岩に落ちた。


OVA『仮面ライダーSD』

グランショッカー八鬼衆のジャーク将軍傘下の怪人として登場。
SD作品ながら身長も高く、『仮面ライダーアマゾン』のクモ獣人のようながっちりした体形と四本腕を持っている。
有名なアスリートや格闘家、インストラクターなどを攫い、改造人間の素体にしようというオーソドックスな作戦を実行する。
RXが惚れている美人インストラクターのミチルさんを洗脳してRXを襲わせるが、
駆けつけたスーパー1のエレキ光線で角を折られて洗脳を説かれてしまい、
更にV3・X・スーパー1の三人にバイクで轢かれた挙句、RXのリボルクラッシュを口の中に突っ込まれて爆死した。


ゲーム

SFCのアクションゲーム版『仮面ライダー』では量産された雑魚敵として出てくる(戦闘員を率いる立場)。
しかし、ガケから投げ込むと問答無用で倒せる。蜘蛛なのに…。

PSの格闘ゲーム『仮面ライダー』にはプレイヤーキャラとして登場。
低めの攻撃力を手数の多さや長めのリーチで補うタイプで、必殺技の「三角跳び」を始めとした扱いやすい技を持つ。
ストーリーモード「ショッカー編」では、プレイヤーキャラとして勝ち進むと再改造され強化蜘蛛男となり、ダブルライダーに挑むこととなる。

また、スーパーファミコンの名作『ヒーロー戦記』では、助けた女の子をアムロ・レイがおぶっていると、
突然女の子が蜘蛛男になって(すり替えておいたのさ!)襲いかかるという作中屈指のトラウマシーンが存在する。
…しかし、特にペナルティがあるわけでもなく、アムロはその状態から普通にガンダムを呼び出して撃退する。…どうやったんだ、おい
似たようなシチュ(こっちは美女)でしっかりペナルティを与えてくる死神博士とはえらい違いである。

PS2のアドベンチャーゲーム『仮面ライダー 正義の系譜』では中ボスの一体として登場。
途中のルート分岐でこいつかアルマジロングのどちらかと対戦するのだが、
分岐条件が分かりづらいため初見だとだいたいアルマジロングとの戦いになる。
間隔をおいて連射してくる毒針攻撃が避けにくいうえに毒ガスが噴き出す狭い室内がステージのため、慣れないと苦戦必至だが、
実は接近状態ではパンチ以外の技を使ってこないため、カウンターの投げでハメることができる。

ロストヒーローズ』では序盤の中ボスとして登場。ハンブラビと交わす(悪)漢の流儀は見もの。
まあ、その次のステージからは雑魚として量産されるんだが。

『ライダージェネレーション2』では量産されてザコとして襲いかかってくる。
3作目の『ライダーレボリューション』では記念すべき最初のボスとして登場。
洗脳した五代雄介/仮面ライダークウガと元大ショッカー首領・門矢士/仮面ライダーディケイドを従え、襲いかかってくる。
中ボスなので、主人公ライダーとの掛け合いも見ものである。


リメイク

<<スパイダー>>

2005年の映画『仮面ライダー THE FIRST』にて、改造人間≪スパイダー≫としてリメイク版が登場。
改造された体に蜘蛛型のマスクと特殊強化服を装着する*1ことで変身する。
強化服の全身についたチャックから粘着糸を発射し、敵の捕獲や移動手段に用いる。

主にショッカーにとって邪魔な人物の抹殺や、改造用素体の拉致などを担当。劇中では後のZECT総帥や光写真館の主人にそっくりなエライ人たちを襲っていた。
変身前はタクシー運転手として街を徘徊してターゲットを狙っている。

戦闘員によるバイク部隊を率いて、組織を裏切ったライダー1号を抹殺しようとするが、サイクロン号による加速から勢いをつけたライダーキックを喰らい敗れ去る。

変身前を演じたのは板尾創路氏で、独特の存在感を存分に発揮している。タクシー内での変身シーンはちょっとシュール。
後に板尾氏は映画『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』で葵蓮/仮面ライダーフィフティーンを演じている。


スペース蜘蛛男

2013年の映画『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』では、初代蜘蛛男が強化復活した≪スペース蜘蛛男≫が登場。
ショッカーが宇宙犯罪組織マドーの力でスペースショッカーとして復活した影響か、初代の面影を残しつつも石ノ森漫画版を思わせる、
より生物的なアレンジのデザインで復活。ついでに幹部怪人に格上げされた。

能力的にも巨大な蜘蛛の巣を張ったり、脇から生えた蜘蛛の足が展開したりと色々と進化しているようである。

劇中ではさそり男やカマキリヤミーら、なんか見覚えのあるチョイスの再生怪人たちを引き連れヒーローたちに戦いを挑む。

自身も蜘蛛糸を使った戦法でヒーローたちを苦しめる、網にかかったフォーゼを食い殺そうとするも、
最期は未来からやってきたイナズマン(新)の超力イナズマ落としと仮面ライダーフォーゼのライダーロケットドリルキックを同時に受け爆散した。

声は酒井敬幸氏が担当。

後に『仮面戦隊ゴライダー』や『アメトーーク』にもスペースイカデビル共々ショッカー怪人として登場した。


大蜘蛛大首領

映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』に登場した怪人で、様々な怪人達を束ねるショッカー首領Ⅲ世の正体。
作中に登場するゲーム「超スーパーヒーロー大戦」のボーナスステージ「超ショッカー大戦」の(隠し)ラスボスを務めている。

声はショッカー首領Ⅲ世同様、ダイアモンド✡ユカイ氏が演じている。

後に『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』にも悪の組織「無」の怪人として登場。


おまけ:蜘蛛型怪人一覧

()内は登場作品。

蜘蛛男(仮面ライダー)
ドクモンド(〃)
クモライオン(〃)(クモとライオンの合成怪人)
ドクバリグモ([仮面ライダーV3)(クモと注射器との合成怪人)
クモナポレオン(仮面ライダーX)(クモとナポレオンの合成怪人)
クモ獣人(仮面ライダーアマゾン)
クモ奇械人(仮面ライダーストロンガー)
クモンジン(仮面ライダー(新))
スパイダーババン(仮面ライダースーパー1)
クモロイド(仮面ライダーZX)
クモ怪人(仮面ライダーBLACK)
クモ女(コミカライズ版、劇場版仮面ライダーZO)
ズ・グムン・バ(仮面ライダークウガ)
ディスパイダー(仮面ライダー龍騎)
ソロスパイダー、レスパイダー、ミスパイダー(仮面ライダー龍騎)
スパイダーオルフェノク(仮面ライダー555)
スパイダーアンデッド(仮面ライダー剣)
タランチュラアンデッド/嶋昇(〃)
ツチグモ、カエングモ(仮面ライダー響鬼)(クモと虎との合成怪獣)
スパイダー(仮面ライダー THE FIRST
アラネクアワーム、ブラキペルマワーム(仮面ライダーカブト)
タランテスワーム/マコト(仮面ライダーカブト)
スパイダーイマジン(仮面ライダー電王)
スパイダーファンガイア(仮面ライダーキバ)(初回の相手ではないが、作中で最初に登場したファンガイア
スパイダー・ドーパント(仮面ライダーOOO×仮面ライダーW)
スペース蜘蛛男(スーパーヒーロー大戦Z)
アラクネ(仮面ライダーウィザード)
下級ロイミュード(スパイダー型)(仮面ライダードライブ
クモアマゾン(仮面ライダーアマゾンズ


蜘蛛型ヒーロー一覧







遊戯王にも『蜘蛛男』なるモンスターが登場するが、おそらくは無関係であろう。


―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。


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