超次元ゲイム ネプテューヌ

登録日:2011/01/20(木) 23:00:46
更新日:2023/10/25 Wed 13:36:47
所要時間:約 6 分で読めます




画像出典:プレイステーション公式サイト 「超次元ゲイム ネプテューヌ 限定版」



超次元ゲイム ネプテューヌは2010年8月19日にコンパイルハートより発売されたPS3用ゲームである。
ジャンルはRPG
キャッチコピーは「擬人化!×萌え!×変身!
キャラクターデザインはつなこ
SEGA、アイディアファクトリー、日本一ソフトウェア、ガストが制作協力。

ゲームハードや制作協力のゲームメーカーの擬人化という点が話題を呼んだ。
ゲームシステムは『クエストを受ける→ダンジョンへ→クリア後別のクエストを受ける』の繰り返しになっており、合間にストーリーパートが進む。
IFゲーらしくやり込みゲーでレベル上限は999(ただし上限解放はDLC)。

作中には数多くのパロディ要素が含まれている。というかほとんどがパロディである。
ドノレアーガの塔( ドルアーガの塔 )
クソマシンオブザイヤー(クソゲーオブザイヤー)
などなど挙げていけばきりがない。
バグが多くトロフィーコンプができないなどと不具合もあったが現在はアップデートによりほぼ改善済み。

◆ストーリー◆


異世界ゲイムギョウ界
天界と下界の2つの世界で構成され、4つの大陸からなる下界は先代守護女神マジェコンヌによってモンスターで溢れかえっていた…
一方、天界では各大陸の守護女神たちが長い争いを続けていた。
戦いの中、下界へと落ちてしまう女神パープルハート。
落下の際に記憶を失ってしまったが、下界の住人に助けられる。
その後封印されていた史書イストワールを助け出し、彼女に導かれるまま世界を救う旅に出るのであった。

◆キャラクター◆

守護女神

大陸を守護する女神たち。始めは皆ネプテューヌを敵視し戦うはめになる。こっちは記憶ないのに…
元ネタはおそらく皆ゲームハード。
なお、無印のみの特徴として、ネプテューヌ以外の3女神はパーティ加入時に名称変更可能であり、作中では「ベール」「ノワール」「ブラン」と呼ばれずに専ら「グリーンハート」「ブラックハート」「ホワイトハート」と呼ばれている。(「ベール」「ノワール」「ブラン」は言わばデフォルトネーム扱い)

ネプテューヌ/パープルハート
(CV:田中理恵)

革新する紫の大地プラネテューヌの守護女神。今作の主人公。明るく元気だが変身すると別人のごとき冷静さと鋭さを発揮する。しかし少しとぼけたところはそのまま。ネプテューヌ状態は田中理恵の喉が心配になる演技である。
そして、女神化すると…やけに色っぽい声になっている。
縞パン
元ネタはおそらくSEGAが開発していたとされる幻のハード『ネプチューン*1』。

ベール/グリーンハート
(CV:佐藤利奈)

雄大なる緑の大地リーンボックスの守護女神。
おっとりとしたマイペースな性格をしている。その性格な故に守護女神戦争への関心は低く、彼女と戦うシーンがクエストを除いて最大2回しか無い。(他の2人は最大5回)
無類のゲーム好きで廃人。マンガ、アニメ、ゲームを3種の神器と称えている。女神では1番のおっぱいの持ち主。
元ネタはおそらく『Xbox 360』。
専用戦闘BGMは「The Soul Of Fight」。上記の故に流れる頻度が少ないレア曲。

ノワール/ブラックハート
(CV:今井麻美)

重厚なる黒の大地ラステイションの守護女神。
勝ち気で好戦的な性格である。そのためか仲間キャラのなかでも育てれば最強クラスの能力になる。
コスプレが趣味という一面も持つ。ぼっち。
ただしネプテューヌに対しては今と違って強烈な敵対心を持っている。
元ネタはおそらく『PS3』。
専用戦闘BGMは「The Gushing Broken Pipe」。

ブラン/ホワイトハート
(CV:阿澄佳奈)

夢見る白の大地ルウィーの守護女神。
無口であまり喋らないが、その口を開くと攻撃的なセリフの嵐である。
同人小説を書いているが、その半分は擬音でできている。本人は賞を狙う気でいるが。
ちなみに、ネプテューヌに対しては特別な感情を抱いているらしいが…
余談だが、彼女の戦闘BGMはポップ調であり、ジャズ調のブラハやグリハに比べると異色さを放っている。
元ネタはおそらく『Wii』。
専用戦闘BGMは存在するも、限定版の特典のサントラには未収録。ただし、上記の故か謎の中毒性がありBGMの評価はかなり高い。

下界の住民たち

旅の中で出会う仲間たち。しかし仲間にするにはリアルマネーが必要なキャラも。現実は残酷である。
こちらは元ネタがゲームメーカーになっている。

●コンパちゃん
(CV:酒井香奈子)

困っている人を助けたいという願いを持つ看護学生。しかし天然なところもある。気を失っていたネプテューヌを介抱し、その願いから旅に加わる。
ネプテューヌは噛んで言えないがプラネテューヌは噛まずにスラスラ言える。…何故だろうか?
元ネタは『コンパイルハート』。
※パンチラ要員である

●アイエフちゃん
(CV:植田佳奈)

このゲームで貴重な常識人。序盤はしばらくネプとコンパのW天然を相手にする。お疲れ様です。
腰に9つの携帯電話を装備している。冥界住人。この頃は厨二病設定は存在していなかった。
元ネタは『アイディアファクトリー』。

●がすとちゃん
(CV:桑谷夏子)

DLCキャラその1
ですの口調ですの。アイテムを売って旅をしている。金銭面にはしっかりしており、ベールからふんだくるイベントも存在する。
少し腹黒い。
元ネタは『ガスト』。
ただしリメイク版である『Re;Birth1』ではリストラされている。

●日本一ちゃん
(CV:水橋かおり)

DLCキャラその2
ゲイムギョウ界の正義のヒーロー。困っている人を颯爽と助けていく。…がAAAカップであり、それを突っ込まれると取り乱す。
声ネタをたまに引っ掛けてくる。
元ネタは『日本一ソフトウェア』。
こちらもリメイク版ではリストラされている。

上記2名は戦闘に参加させるためにDLCが必要。DLCなしでもパーティには加わる。

●REDちゃん
(CV:伊藤かな恵)

新規キャラその1
ロリ巨乳。ヨメ探しの旅をしている。Rは髪型、Eはカップ数、Dはドラゴンと、外見に隠しテーマがある。
元ネタは『レッド・エンタテイメント』。

●5pb.ちゃん
(CV:nao)

新規キャラその2
ボクッ娘。世界を旅するストリートミュージシャン。ラジオのパーソナリティもしていて実際にゲーム中に聞くことができる。CVはゲーム主題歌も歌う元frip Sideのnao。声優は初挑戦。
元ネタは『5pb.』。

上記の2人は発売から2ヶ月後に発表された。アップデートとDLCにより仲間になる。


その他


通称いーすん。
すべてをしるなぞのそんざい。しゃべるとかおもじがたようされる。
マジェコンヌとともによんめがみをつくりだしたキャラであったが、マジェコンヌにふういんされてしまった。


先代の女神で、下界を混乱させた元凶。
ただし、マジェコンヌ自身もそれなりの苦悩や目的もあった。
元ネタはおそらく『マジコン』。
ドリルロッド。

◆リメイク◆

2013年10月にリメイク版である『超次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1』がPSVitaで発売された。
当初はベタ移植にする予定だったらしいが「Vのシステムで初代を遊んでみたい」という要望に応え、大幅な変更、改善が加えられた。

大きな変更点は、
ランダムエンカウントからシンボルエンカウントに変更
ダンジョンアクションの変更
タウン画面、大陸間移動の廃止
オブジェクト破壊は完全に撤廃。トレジャーサーチは自分の周囲にある隠し宝箱を探すものに変更。
マップは全大陸のポイントから目的の場所を選択するものに変更。街はショップ、ギルドなどのコマンドを選択でそれぞれの画面に移行する。
これらの変更とロード時間の短縮もあってゲームのテンポが格段に向上している。

全ボイスの新規収録
一部キャラの立ち絵、背景を新規イラストに変更
ガナッシュなどのサブキャラにも立ち絵が追加
戦闘BGM等をアレンジして収録
雰囲気や印象が変わっている。おおむね好評。
ガナッシュとフィナンシェの立ち絵については後述の「めがみつうしん」からの逆輸入だったりする(ちなみにフィナンシェの名前は、無印と「めがみつうしん」ではフィナンシだった)。ただし、サブキャラの総数は大幅に減ってしまった。
ちなみにサブキャラの立ち絵は『VⅡ』現在では今作とVⅡだけであり、他作品ではシルエットかそれすら無いという、様々なゲームの中ではとても珍しい仕様となっている。

カップリングシステム、リリィランク搭載
ディスクメイク搭載
リメイクシステム搭載
上二つはmk2、Vからの追加。パーティーの前衛一人につき後衛を一人つけられるシステム。お互いのリリィランクによって経験値の上昇やステータス異常防御などの恩恵、カップリングスキルの使用ができる。
リメイクシステムは他ゲームの調合のようなもの。仕様書(レシピ)を入手し、指定された素材を揃えることで様々な仕様を追加できる。
店売り品の追加といった基本的なものから、ダンジョンの追加や強力なモンスターを追加するといった寄り道要素の強化、取得経験値の増加や敵ステータスの強化/弱体化など遊びやすくするための機能拡張が可能。
ちなみに武器、防具以外の装備品や消費アイテムはこれで追加しないと初期の店売り品以外購入不可能。

こんぱ、アイエフ以外のメーカーキャラ総入れ替え
パープルハート以外の女神全員が無条件で正式加入
がすとちゃん、日本一ちゃん、REDちゃん、5pb.ちゃん全員リストラ
代わりにVに登場したブロッコリー、MAGES.、ファルコム、マーベラスAQL、鉄拳、サイバーコネクトツーが登場。ストーリーにも絡んでくる。
無印ではラスボス戦前にそれぞれのシェアを3分の1以上にする必要があり更にタイマンで勝つ必要*2があったが、今作では無条件でかつ中盤までに全員加入する。伴って本物の女神と戦う機会は序盤のブラックハートだけに留まっている。(中盤とコロシアムでは偽物と戦える)
メーカーキャラクターたちはDLCを使わずともパーティーメンバーとして使用可能。

シナリオの大幅な変更
キャラの性格が『mk2』以降寄りに
女神たちがストーリー進行上で正式にパーティーに加わるなどシナリオも根本はそのままに大幅の変更が加えられている(ネプブラは犠牲になったのだ…)。お馬鹿さはあるも本筋はシリアスであった無印に比べると所々ギャグが多く含まれており、今のネプテューヌの性格もあってシリアスさは控えめに明るめになっている。
キャラの性格や立場については個々のキャラのリンク先を参照して欲しいが、例えばネプテューヌは主人公主人公アピールしつつメタ発言を平気で多用する『V』以降の性格であり、ブランも『V』のように追い詰められると泣く仕草を見せるシーンがある。(無印ではそのような仕草は一切していない)
ちなみに有料DLC枠はVからプルルートとピーシェが参加。さらにまさかのイストワールがパーティーイン。

…などなど、かなりの部分で大きな変更があった。衣装の追加など細かい部分の変更も多い。
ゲームとしてのクオリティを上げつつ雰囲気も割と変わっているので無印をクリアした人も投げた人にも充分遊べるリメイクになっている。

※ただし、リメイク作でありながらシナリオが大幅に変わっており、特に、上記の他に
●5pb.が務める「ふぁいらじっ♪」の削除
●3女神の女神ブログの簡略化
●戦闘システムがVの仕様となり、銃による属性攻撃や保存した画像による攻撃等の削除
●ダンジョンやBGMがmk2やVの使い回し(新規曲もそれなりに多いが、無印で特に人気のある3女神の戦闘BGMも勿論無し)
等が挙げられ、追加移植に近い同じリメイク作の「Re;Birth2」「同3」とは違い大きく違いすぎているので、無印シナリオ等に思い入れのある人からは不満の声もある点は留意しておきたい。

◆メディアミックス◆

Webコミック『超次元ゲイム ネプテューヌ ~めがみつうしん~』がファミ通コミッククリアにて連載された。
ゲイムギョウ界を救え!!」との煽り文句だったが第1話1P目で救われた。
…なんか色々と台無し。
世界観はゲームクリア後の話に近いが、トゥルーエンドでは女神を辞めたのに対してこちらは辞めずに4人共仲良くなっている。
またこの作品から主要キャラの性格に大まかな変更がなされた。
後に女神候補生やリンダ、プルルート等といった後作品のキャラも登場した。

ラノベ『超次元ゲイム ネプテューヌ はいすくーる』が発売された。

まさかのアニメ化も決定している

◆続編など◆

ちなみにこのゲイム、開発当初のカメラアングルは製品版のそれよりも自由度が高かった。
キャラ達の生みの親であるつなこの意見で、製品版では少々修正されたようだ。

また北米版の発売も決定している。
タイトルは『Hyperdimension Neptunia』
超次元ネプチュニア

PS3での続編『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』の発売も決定した。
2011年8月発売。
各女神たちの妹である
パープルシスター・ネプギア(CV:堀江由衣)
ブラックシスター・ユニ(CV:喜多村英梨)
ホワイトシスター・ロムラム(CV:小倉唯石原夏織)
が登場する。
リメイク版には更に教祖をプレイアブルとして活躍させることが出来る。

そして2012年8月30日には『神次元ゲイム ネプテューヌV(ビクトリィー)』が発売される事となった。
リメイク版では(日本一&がすとや初代コンパを除いた)mk2を含めたメーカーキャラの無料配布がされた。
ちなみに、ネプテューヌVにおいて『何故か』パープルハートの胸が増量された

これら2作の続編となる『新次元ゲイム ネプテューヌVⅡ』が2015年4月に発売された。
キャラ設定の矛盾などが見られるも、前作よりシナリオは前2作より広大であるのが特徴。


あなたがやらないとついき・しゅうせいにみっかかかりますよ?



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • RPG
  • PS3
  • 超次元ゲイムネプテューヌ
  • コンパイルハート
  • ゲーム
  • アイディアファクトリー
  • ガスト
  • 日本一ソフトウェア
  • レッド・エンタテイメント
  • 5pb.
  • セガ
  • 公式が病気
  • つなこ
  • アニメ化
  • 13年夏アニメ
  • アニメ
  • ハード・業界板
  • ゲハ
  • PlayStation3
  • SEGA
  • 擬人化

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月25日 13:36
添付ファイル

*1 メガドライブにスーパー32Xが標準搭載されたもので、最終的には開発中止された。

*2 例えばノワールならラステイションのシェアを3分の1以上にしてからブラックハートとのタイマンで勝つ必要がある。更には、タイマンの前に各地の女神との会話イベントを消化しつつ、その後プラネテューヌでネプテューヌのイベントを予め見ておく必要もある。