月影ゆり/キュアムーンライト

登録日:2011/10/22(土) 06:04:23
更新日:2024/04/14 Sun 02:20:52
所要時間:約 8 分で読めるわ




推奨BGM:Alright!ハートキャッチプリキュア!


ありがとうみんな、ありがとうコロン。
私の心が今、蘇る。

私はキュアムーンライト!

銀のすすきの力よ、私の迷いを、悲しみを断ち切り、
ダークプリキュアを倒す力で私を満たして!

ハートキャッチプリキュア!

すごいパワーです!
キュアムーンライト!!

みんなのハートをキャッチだよ!









勇気、愛、友情、優しさ、悲しみ、喜び。
たくさんの気持ち、皆の心。
私は戦う!皆の心の為に!


月影ゆりとはハートキャッチプリキュア!の登場人物である。



中の人がかの有名なセーラー服美少女戦士の水星さんな為、よくネタにされた。

高校二年生であり、容姿端麗、成績優秀。えりかの姉、来海ももかとは親友同士。
高校での成績は常にトップであるが、それが仇となって同じ高校の男子生徒を落ち込ませてしまった事がある(本意ではない)。
昔年下の相手をしていた経緯からか子供の扱いも上手く、それを見た保育士がこころの花を弱らせるきっかけになってしまったエピソードも。
(それこそ本意ではない。またそのこと自体に気づく様子は最後までなかった)

物静かで非常に大人びた性格をしており、同時に物怖じしない芯の強さも持っている。
幼なじみの少年のハヤトからラブレターを渡された時は少し戸惑っていたが、「大きくなってゆり姉ちゃんを守る」と聞いたときは嬉しそうだった。


プリキュアには珍しく普通のアパートに住んでいる。
母の春菜(CV:佐久間レイ)と二人の母子家庭で、父親は3年ほど前から帰ってきていない。

13話のアパートでのシーンは音楽が一切流れず、会話の内容等も相まってどこか悲しい印象を受ける。

しかも、つぼえり・もも姉は仲良く外に出かけているので、よりそのように感じる。
とても朝の女の子アニメの雰囲気とは思えず、別アニメのようである。



彼女こそが作中、序盤より存在をほのめかされていたキュアムーンライトであり、
それは中盤前に種明かしされると同時に更なる伏線と謎を生み出し、視聴者を釘付けにした。

史上初の高校生のプリキュアであり、また物語の立ち位置からつぼみと対をなすもう一人の主人公という声も多い。


キュアフラワーよりプリキュアとしての使命を受け継ぎ、たった一人で砂漠の使徒と戦っていたが、
ハートキャッチミラージュの試験前に現れたダークプリキュアに奇襲され、敗北する。

その際、パートナーの妖精コロンサバーク博士の攻撃から彼女を守り、消滅しまう。
しかもそのコロンの死に様も他のお子様アニメのように光に包まれて消えるような綺麗な死に方ではなく、
全身が徐々に黒ずんでいき事切れると同時に霧散していくというショッキングなものだった。
このシーンは多くの涙腺崩壊を呼んだ…… 


更に激化する攻撃からこころの大樹を守るため、プリキュアの種を酷使した結果、プリキュアの種が割れてしまい、変身能力を失う。
種の片割れはゆりさんに、もう片割れはダークプリキュアの手へと渡った。
この戦いの中でココロパフュームがシプレとコフレに回収されたかのような描写があり、
本編でつぼみが使っていたパフュームは元々ゆりさんのだったのではないかという意見もある。

ちなみに春菜さんが登場した話では変身前の状態でスナッキーを撃退したり、ダークプリキュアの攻撃を受け止めたりした。


コロンを失った心の傷は非常に大きく、ゆりさんのこころの花はしばらくの間枯れていたが、
こころの大樹に残っていたコロンの精神体に後押しされ、こころの大樹の力を借りてプリキュアの種を修復、見事戦線に復帰した。

こころの花は「ユリ」。洒落ではない。
花言葉は「威厳」や「無垢」という意味がある。



<キュアムーンライト>

ゆりが変身したプリキュア。イメージカラーは紫又は銀色。
変身後の決め台詞(名乗り口上)は「月光に冴える一輪の花」
変身のラストに左前髪が三日月を模した形状となる。
決め台詞は「全ての心が満ちるまで、私は闘い続ける!」

口上の際は両手でダイヤ型を作ってから開花のジェスチャーをし、ポーズを決める。

復活後も特にブランクは感じさせず、それどころか早速因縁の相手であるダークプリキュアとぶっ飛んだレベルの大激闘を繰り広げ、
(とどめは刺し損ねるも)彼女を倒し、その直後にパワーアップした三幹部たちを一人で瞬☆殺する。

単体でフォルテッシモを放ったり、クモジャキーの眼前に三日月形の衝撃波を置いてきたりとまさにムーンライト無双で、恐るべき戦闘能力を見せつけた。


ちなみにこの時点での力関係はこんな感じ。

ムーンライト>ダークプリキュア>>>>ブロッサム+マリン+サンシャイン

その次の週でも強化デザトリアンを一人で倒したりとずば抜けた強さであっため、視聴者のほとんどがこう思った。

「もうこの子ひとりでいいんじゃないかな」

ちなみに復活回前の次回予告は「最強のプリキュア、ついに登場です!」


チームでは今よ!や、行くわよ!など、司令塔及びリーダーのような役割を担う。

正直、彼女は一人でスタンドプレーに走っても問題ないくらいに強いのだが、
チームプレイを重んじるような描写が多々見られるのは、コロンを失ったことで自分の力を過信していた事を自覚し、
協力する事、そして仲間の大切さを知ったが故である。

そしてコロンは彼女のこころの花が復活する様子を見届け、再びこころの大樹のもとへ還っていくのだった。




以下ネタバレ










物語後半でようやく心の傷が癒やされた彼女だったが、最終回直前にまたもや悲しみのどん底に突き落とされることになる。

世界が砂漠化した後の最終決戦では宿敵であるダークプリキュアと戦うが、その際サバーク博士が行方不明であった自分の父親と知り、ショックを受けるも、
ブロッサムの励ましによって再び立ち上がり、死闘の末ついに彼女を倒す。

だがその直後、洗脳が解けたサバーク博士から「ダークプリキュアは月影ゆりの身体の一部から作られた、いわば月影ゆりの妹」という新事実を告白されると共に、
ダークプリキュアが力尽き、光となって消滅する。

長きに渡る因縁の宿敵、ダークプリキュアはなんと彼女の妹であり、実質ゆりさんの手で彼女を消滅させてしまったのだった。

なお、月影博士は彼女に「私はお前を抱きしめる資格はない」と告げ、その後は消えゆくダークプリキュアを抱きしめていた……


更に直後に砂漠の王デューンが現れ、その場を制圧、ゆりさん達にトドメを刺そうとする。
その瞬間、これまでの悪行の償いか、我が娘を思う愛情か……サバーク博士が身を呈してデューンの攻撃を抑え込み、同時に消滅……

「ゆり!お母さんを、頼む……」


度重なる悲劇から強い憎しみの感情でデューンを倒そうとする
憎しみが力になるのなら、私はそれでも構わないわ!


だが、以前自分がつぼみに発った言葉で説得されたことで自分を取り戻し、「憎しみではなく愛で戦う」と決心する。

愛の力はプリキュア4人の最後の変身「無限シルエット」へと受け継がれ、デューンを浄化する鍵となった。


パートナー・妹・父親を立て続けに失い、物語中で何度も心が折れかけるも、仲間達に支えられ最後まで逃げずに戦った。

非情な境遇に苛まれながらも強く生きるゆりさんの姿は多くの視聴者の心の花を勇気付けた事であろう……





<プリキュアオールスターズにおいて>

DX2はハートキャッチ序盤の時期の出来事なので変身能力は失っており、
現役で戦えない薫子さんやまだ覚醒していない生徒会長と共にミラクルライトを振っていた。

DX3ではメガネを掛けたムーンライトがお勉強対決に勝利。
終盤にはプリキュア達がパートナー妖精と別れなければならないことを知る場面があり、その中にはみんなが涙する様子を静かに見守る彼女の姿があった……



ハピネスチャージプリキュア!』第4話では主役のブロッサムを差し置いて番組冒頭の10周年記念コメントを飾る。
艶っぽく、影のある表情とクールなカメラワークでバッチリとキメてくれた。

『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』では、自己紹介しながら飛んでくる雪玉をすべて回避するという離れ業(?)を見せた。


『全ての項目が満ちるまで……私は追記・修正し続ける!』

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最終更新:2024年04月14日 02:20