仮面ライダーアギト

登録日 :2010/08/06(金) 11:08:09
更新日 : 2017/06/01 Thu 06:23:38
所要時間 :約 7 分で読めます




仮面ライダー生誕30周年記念番組

目覚めろ、その魂

仮面ライダーアギト
MASKED RIDER AGITΩ


アギトライダーズ.jpg

『仮面ライダーアギト』は、2001年放送の平成ライダーシリーズ二作目にして、仮面ライダー生誕30周年記念作品。

第一作『仮面ライダークウガ』の続編であり、「未確認生命体」「4号」などクウガの単語がいくつか(序盤だけ)登場する。
だがクウガの設定と意図的な矛盾が設けてあり、パラレル的な扱いになっている。
そのためか、クウガに登場した物と関係ありそうで微妙に違う名称などがある(クウガの『城南大学』、アギトの『北城大学』など)。
怪人による殺人シーンはクウガほど怖くはないが、それでも結構怖い。
また、クウガではライダーが一人しかいなかったが、アギトでは序盤から三人も登場する。

平成ライダーシリーズで続編と解釈可能なのは本作と仮面ライダーゴーストのみ(ただし、前者はパラレル扱いで後者は世界観の繋がりに関して公式から言及はない)。
各作品で共演機会の多い平成二期シリーズも、劇場版における共演で世界観がクロスオーバーすることはあるが、TV本編はゴーストを除いて前作に言及されたことはない。
そのため、基本的に独立した世界観を持つ平成ライダーシリーズにおいて、アギトが何気に異色的な点だったりもする。

ちなみに、本作から平成ライダーではEDが無くなり(響鬼の前半は除く)、戦闘挿入歌がED扱いとなった。

最初の方は棒読みが多……うわ、なんだこの怪人は(ry
ちなみに平成ライダーの中では前作後半からの世間からの認知度も手伝い、ゴールデン枠で番宣も行われる等、特に恵まれた環境も手伝ってか平成トップの視聴率を獲得した。






【あらすじ】


“未確認生命体事件”が4号と警察の活躍で解決し、未確認生命体が全滅してから2年。

嵐が去ったある日、浜辺に謎のオーパーツが打ち上げられた。時を同じくして発生する、物理的にあり得ない殺人“不可能犯罪”。
その犯人は未確認生命体とは異なる謎の怪人だった。

『未確認生命体対策班』は、有事の際の備えに開発していた対未確認生命体用パワードスーツ〈G3〉で、新たに現れた謎の怪人と戦うが、未確認生命体を凌駕する能力の前にまるで歯が立たない。
しかし、その怪人を突如現れた謎の戦士が倒してしまう。その戦士の姿は、行方をくらませた“4号”に酷似していた。

新たな怪人〈アンノウン〉と、アンノウンに“アギト”と呼ばれる戦士の戦いが始まる。




【登場人物】


津上翔一仮面ライダーアギト
「すでに仮面ライダーである男 」
記憶喪失で、美杉家に居候している青年。
非常に明るく能天気でマイペースな性格。家事全般を得意とし、無農薬の家庭菜園を手入れするのが好き。たびたび寒いギャグを言う。あと女に弱い。
突然アギトの力に目覚め、皆の居場所を守るために戦うことになる。
15話辺りから変身ポーズが変わる。
記憶喪失だがバイクの免許はちゃんと取っている(中の人が取れる事を調査済み)。
「~しちゃうからさ」とよく言う人その①。


氷川誠仮面ライダーG3
「仮面ライダーになろうとする男」
G3ユニットに所属するG3およびG3-Xの装着者。かつて、たった一人で『あかつき号』を救ったため、「あかつき号事件の英雄」と呼ばれている。非常に生真面目な性格の誠実な青年で、だいたい敬語で話す。だがかなり不器用で、細かい作業は極端に苦手。翔一にその事を言われるとムキになるが、射撃の腕前は確かである。またテニスが得意という一面も。
豆腐はスプーンで掬えばいい話。
栗は皮ごと食べればいい話。


葦原涼仮面ライダーギルス
「仮面ライダーになってしまった男」
ある日突然、ギルスに変わってしまった青年。
将来有望な水泳選手だったが、ギルスになった事で夢も彼女も恩師も全て失ってしまう。死んだ父親の残したメモから『あかつき号事件』に関わっていく事に。態度は素っ気ないが良い人。なにかと不幸ではあるがモテる。


◆風谷真魚
翔一が居候している美杉家に住む少女。ある秘密がある。序盤では翔一がアギトだと知る唯一の人物。
翔一とは家族同然だが、何かと気になる様子。
「~しちゃうからさ」とよく言う人その②。
6年後にはデンライナーに乗り込んでいる姿が見られたとか…。


小沢澄子
G3ユニットの責任者にして、G3を開発した天才。
非常に強気で尻込みせず、ハッキリ物を言う性格。また、「男は気に食うか気に食わないかで判断すればいいの」など、男も引くほど男らしい(?)。


北條透
刑事。G3装着者選抜テストに落ちた過去から、度々G3ユニットに嫌味や皮肉を言う慇懃無礼な奴。だが偉そうなこと言う割に本人は大したことなかったり。
親に怒られた事がないタイプで、行動の根本的な理由が子供っぽい(嫉妬とか)。しかし思い込みが激しいだけで、推理力は高いし、根は良い奴だったりする。自称『素晴らしい人間』。
ある出来事で手巻き寿司がトラウマに。
V-1システムという宇宙刑事の様な戦闘スーツを装着するが…。


◆尾室隆弘
G3ユニットの一人。影が薄く、扱いは悪い(焼肉で肉取られたり)。発言がたびたび空気読めてなかったりするので妥当だが。
G3を装着した事もある。


◆美杉義彦
教授。真魚の叔父。氷川の恩師でもある。
知識がある分、深読みし過ぎて検討違いな事を言うことも。
超能力の存在については否定的な態度を見せるが…


◆美杉太一
美杉義彦の息子の小学生。
年上の翔一にため口を使うなど、いわゆる生意気なクソガキ。懲りないタイプで、怒られてもへこまない。
重要証拠品を二回も破壊した証拠品ブレイカー。
10年後には天ノ川学園高校に進学し、グリークラブの一員として活躍してるらしい。


【用語】


◆アギト
アンノウンから「アギト」と呼ばれる謎の戦士。未確認生命体4号と酷似した姿を持つ(が、最初以降スルー)。
人間やG3を守って行動するため人類の味方と思われている。
専用バイクはマシントルネイダー。高速飛行形態のスライダーモードにも変形する。

◆G3/G3-X
未確認生命体4号を元に開発された対未確認生命体用のパワードスーツ。正式名称はGENERATION-3、およびGENERATION-3-eXtension。
強力な火器を持ち、G3の状態でもグロンギなら一発で倒せるらしい。だがあくまで対未確認用なので、強化型のG3-Xが登場するまではアンノウンには苦戦。
専用バイクはガードチェイサー。ウェポンラックの役割も担っている。

◆ギルス
緑の体の戦士。
戦い方が荒々しく、かなり野性的。
アンノウンと戦うが、人類の味方かどうかはハッキリしない。
専用バイクはギルスレイダー。ギルスの危機を察知すると自動で駆けつける。

◆G3ユニット
『未確認生命体対策班』でG3を運用するチーム。専用のトレーラーを持つ。


4号
未確認生命体と識別されながら、人間を守って戦った戦士。現在は消息不明。
多分、世界中を冒険してるんじゃないかな。


◆未確認生命体
かつて人間を虐殺していた生命体。4号と警察によって全て倒された。


◆アンノウン
新たに現れた未確認生命体とは別種の謎の怪人。未確認を凌ぐ能力を持つ。
頭上に光の輪を出現させてそこから物を取り出したり、物理的にあり得ない殺し方(木の中に死体を埋め込む、穴も掘らず死体を地中深くに埋める、など)を行うため『不可能犯罪=アンノウンの仕業』と認知される。
基本的に一人殺すと次に狙うのはその血縁者。
前作のグロンギ族が初代仮面ライダーの怪人をオマージュしているのに対し、彼らはV3の怪人をオマージュしている。


◆回収されたオーパーツ
海岸に漂着した十字架のような形の遺物。
十字にそって複数のダイヤルが付いている。
古代と呼ぶよりも更に古い年代(三万年以上前)の物と測定された。


◆あかつき号
嵐に巻き込まれた遊覧船。氷川はその乗客をほぼ全員一人で救いだした(が、一人だけ救えなかった)。
物語の鍵。




【主題歌】


OP
前期『仮面ライダーAGIT0』
後期『仮面ライダーAGIT0 24.7 version』


ED(戦闘挿入歌)
『BELIEVE YOURSELF』
『Stranger in the dark』
『MACHINE TORNADER』
『DEEP BREATH』




【前作との関係】


先述の通り、本作は『仮面ライダークウガ』のパラレル的な続編である。
矛盾点としては、クウガの物語が2000年。アギトは2001年の物語なのに、本作では未確認生命体がいなくなった(クウガ本編)のは2年前=1999年という事になっているなどがある。
また、「4号」や「未確認生命体」という単語がでてくる。
だが、4号を元にしたG3はクウガとデザインが酷似しており、アギトも劇中で「4号に似ている」と言われた(アギト、G3、ギルスはいずれもクウガのデザインを発展させたものである。)。
これは、「クウガの成功をアギトに繋げたい」という営業側の事情と、「クウガの綺麗な終わり方を壊したくない」という制作側の事情の両方に配慮した結果だと言われている。

このようにクウガとアギトは密接な関係にあるが、『仮面ライダーディケイド』というコラボの場でも共演しなかった。
ただしディケイドの場合はアギト世界にてアンノウンとグロンギが共に存在していたり、クウガ世界と共通する人物がいたりと、両者の世界観が明確に繋がっているものと位置づけられている。
また、ディケイドのアギト世界におけるイコン画の改変は、グロンギが存在するアギト世界である事を意識したデザインではないかとも言われている。

しかし、PS2用ソフト『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』や、そのWii移植版『仮面ライダー クライマックスヒーローズ W』ではクウガとアギトの対戦で、お互いに「え、クウガ?」「アギト!? 違う……」とお互いを不思議がる台詞が聴ける(クウガとG3ーXでもある)。
DCDの『ガンバライド』『ガンバライジング』でも共演させることが可能。

月刊ヒーローズの漫画版『仮面ライダークウガ』では、仮面ライダーアギトの設定が完全にクウガの世界観に統合され、同一世界観であることを強調している。
そのため、こちらの作品ではアギトとクウガの共演のみならず、(グロンギに操られた設定で)クウガとアギトの対立が描かれている。
ただし、漫画版はあくまでも舞台設定を現代(2010年代)に変更するなど、クウガ本編のコミカライズ性は薄いパラレル設定である。



【おまけ】


放送当時は狂牛病騒ぎで焼き肉を忌避するムードがあった。
だが度々小沢が焼肉店で焼き肉を食べるシーンがあったため、全国食肉事業協同組合連合会から感謝状を貰った。


仮面ライダーアギト イコン画.jpg



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この画像の真ん中に映っている戦士は仮面ライダークウガ(マイティフォーム)に似ているが赤い色をしたアギトであり、他にもG3とギルスも確認できる。


画像出典:仮面ライダーアギト
© 2001 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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