あつめて!カービィ

登録日:2011/08/12 Fri 00:24:03
更新日:2023/08/28 Mon 08:55:28
所要時間:約 7 分で読めます





2011年8月4日に発売された星のカービィシリーズ19作目。
ニンテンドーDS用ゲームソフト。

本項はネタバレも含まれるので注意






HAL研開発では『タッチ!カービィ』以来6年ぶりの完全新作である。
また携帯機カービィでは『コロコロカービィ』以来のボイス(CV:大本眞基子)付きである。
これが物凄い愛くるしい。

今作は『毛糸のカービィ』に引き続き、あのカービィの代名詞とも言えるコピー能力が使えない。
その代わりあのピンクの悪魔が10人も登場する。
(しかし元のカービィが分裂させられただけだから弱い)

因みに海外名は「Kirby Mass Attack」。
つまり数の暴力
おいだれだカービィの集団リンチとか言った奴


<ストーリー>

ポップスターの南にあるポポポアイランズ。
ここに来たカービィは呑気にお昼寝していた。
しかし、突如現れたドクロ団のボス「ネクロディアス」により、体が10人に分裂。
分裂により弱体化したカービィ達は次々に倒されてしまう。
1人残ったカービィは分かれた時に出てきた「勇者の心」を発見し、ネクロディアスを倒す旅に出発する。


<操作方法>

従来の十字キーではなく本編全体を通してタッチペン操作である。更にカービィの力が分散されているため、いつものような吸い込み、ホバリング、コピー能力は一切使用できない。

画面タッチで勇者の心と呼ばれる星が出現、カービィはこれに向かって進んでいく。
カービィの人数は、ステージ上に配置されていたり敵を倒した際に入手できたりするフルーツを取るとゲージが溜まり、最大迄溜まると1人増える*1。カービィは最大10人まで増えていく。人数が増えれば増えるほど入れるステージの数が増えたり、ステージ上の仕掛けを動かせたり、敵への攻撃が有利になる。
複数のカービィを1ヶ所にまとめて移動したり、カービィを弾いてジャンプさせ、ブロックを壊したり、などなど。

また、敵への攻撃は基本的に「ぽかすかバトル」で行われ、敵と接触すると自動的に肉弾戦が開始。敵がタフだと人数が少ない場合倒すのに時間がかかったり振り払われることもあるが、人数が増えれば攻撃も円滑に進めることができる。

一見シンプルだが実際やってみると一気に複数のカービィを操作することになるためなかなか難しい。


<難易度>

攻略は基本的に簡単であるカービィシリーズの中ではかなり難しい。
特にミスやゲームオーバーの概念がなかった前作『毛糸のカービィ』との難易度の差は凄まじい事になっている。
カービィは2回被弾すると天使状態になり、画面上部へ飛んで行ってしまうが、完全にいなくなってしまう前に生存中のカービィを引っ付けることで青い状態*2で復活できる。それでも状況によっては復活させる余裕がないこともあったりする他、例によってプレス系のトラップや一部の敵の攻撃にかかると一発で天使になってしまう。
油断していたら圧死などで一気に全滅なんてよくあること。
ましてや全ステージでゴールドスター(ステージをノーダメでクリア)を取るのは至難の業だろう。


<ステージ>

  • グリングランド
始まりの舞台となる草原エリア。特に難しい仕掛けもないのでまずはここで操作をしっかりと叩き込むべし。
ボスはウィスピーウッズ。本作ではリンゴがフルーツの1つになっているため代わりにイガボールを落としてくる。だるま落としの要領で本体を落として攻撃しよう。

  • サラサンドーラ
砂漠エリア。かつて文明が存在していたこともあってか遺跡ステージの数も多い。
ボスはウトパトラ。茨の体を持ったヘビみたいな姿をしている。戦闘は鉄骨シーソー上で行われる。隙をついて頭に鉄骨をぶつけよう。

  • デデデリゾート
デデデ大王お気に入りのリゾート地。序盤はミニゲームや水中ステージが多めだが、終盤になると寒冷地ステージを進むことに。
ボスは当然デデデ大王。前半戦は爆弾を跳ね返して気球を攻撃し、後半戦はストンピングやハンマー攻撃の隙をついてぽかすかバトルを仕掛けていく。
これのみ1人のみで入場することができ、実際に単騎で倒す内容のチャレンジもあるが、この場合長期戦を覚悟すべし。

  • マグマウンテン
名前からして火山エリア…かと思いきや火山地帯の他にも終盤になると墓地や果てには宇宙まで飛び出すことになる。
ボスはドクロ大王。恐らくドクロ団の中でも相当高い地位にいるとさせるブタのような敵。
前半は鼻から発射してくる火山弾を受け止めつつ、後半は大砲で弱点のタンコブに攻撃。

  • ネクロネビュラ
ドクロ団の本拠地。ただし条件を満たさないとマグマウンテンをクリアしても進めない。
ステージはこれまで戦ってきたエリアボス(の偽物)との再戦になる。
晴れて4ボス全てを撃破すると満を持してネクロディアスとの戦闘に。


<サブゲーム>

毎度おなじみサブゲーム。ステージ内にあるメダルを回収することで順次解禁される。
今作は豪華に7種類+おまけの一つもある。


  • 参上!モグモグ団
モグラたたき風のゲーム。
タイトルは『参上!ドロッチェ団』のパロ。

  • カービィのたいけつ!ピンボール
ボール状になったカービィを操作するピンボールゲーム。このサブゲームのみL・Rボタンの入力も受け付ける。
タイトルは『カービィのピンボール』のパロ。例のコマンドもしっかり再現されている。

  • かぞえる!!カービィ劇場
時間内にカービィの数を当てるゲーム。
ミスすると即終了。

  • ○△□けんけん
指定された模様と同じボタンを押していくゲーム。
制限時間は10秒、30秒、60秒の3種類ある。
元ネタは恐らく『星のカービィ64』のけんけんレース。

敵を倒しながら先へ進むシューティングゲーム。詳しくは個別項目へ。
タイトルはHAL研開発の『宇宙警備隊SDF』のパロ。

  • カービィマスター
タイミング良く画面をタッチして敵を倒していくターン制RPG風ゲーム。その気になれば「ずっと俺のターン!」も出来るがカービィが増えれば増えるほど難しくなる。
タイトルは同じくHAL研開発の『カードマスター リムサリアの封印』のパロ。

  • 勝ち抜きサバイバル
ゲームクリア後にメダル全回収で解禁。
本編ではすっかりおなじみだが、番外編ではかなり珍しいボスラッシュモード
カービィの人数に応じて挑めるボスの種類が異なってくる。

  • 釣りゲーム
正確にはスタッフロールで遊べるミニゲーム。
ヒットしたら連打でゲージを貯めると釣り上げられる。釣れる獲物がかなりカオスで、スティクルやツイッシーなど水中のザコ敵はもちろん、食べ物などの回復アイテム、カクサンやプッポン、デラトリィなどの敵、挙句の果てにはデデデ大王まで釣れる。



追記・修正は100%クリアしてからお願いします。














ぶっちゃけここからが本題

本作のミニゲーム、特にカービィマスターだが・・・歴代カービィ、果てにはHAL研開発作品に登場した懐かしいキャラの登場数が半端ないのだ。



しかもあの「和製サウスパーク」ことアニカビのキャラも登場するという豪華っぷり。
その一例を挙げていく。


  • リック、クー、カイン
初出:『星のカービィ2
ご存知カービィの仲間
登場場面:カービィマスターのコンティニュー画面(カインのみピンボールにも登場)

初出:『アニメカービィ
アニカビでご存知デデデの付き人。またデデデの一番の理解者にしてお調子者。
別名Sカルゴン。
登場場面:カービィマスターのデデデ攻撃シーン

初出:『アニメカービィ』
ホーリーナイトメア社のエリート社員。そして我が儘な客(デデデ)に魔獣を売る苦労人。
また衝撃の肉体の持ち主でもある。
登場場面:空中探検隊EOSのコンティニュー画面

  • カブキカービィ
初出:『星のカービィ~特別編~ 倒せ!!甲殻魔獣エビゾウ』
Wiiの間で配信されていた特別編で、カービィが魔獣エビゾウの出す小エビを吸い込んで得たコピー能力。自重しないアニカビスタッフの集大成。
残念ながら『あつめて!』ではリアル頭身にはならない。

メタナイト「あれぞ、カブキカービィ!」
フーム「忍者に負けない代々受け継がれた神秘のパワーを持つ戦士よ!」
ブン「そんなのありか!?」

登場場面:カービィマスターのカービィの必殺技

  • ドラゴン戦車
初出:『突撃!ポンコツタンク』1面
ハル研が開発したゲームボーイ用ソフトのボス。
モトシャッツォに乗ったカービィを追いかけてくる。
登場場面:カービィマスターのカービィの必殺技

  • デデデロボ
初出:『Kirby for Nintendo GameCube
発売中止となった幻の作品のPVに登場していた「今回のデデデメカ」枠。
『星のカービィWii』でHR-D3としてリメイク登場している。
登場場面:カービィマスターの敵

初出:『アニメカービィ61話』
太ったデデデとカービィを鍛えるために派遣されたインストラクター。
登場場面:カービィマスターの敵

初出:『アニメカービィ34話』
みんなおなじみコックカワサキの師匠。
トマト炒めてるだけで何も技のアニメーションが無い?まあ、ええやろ。
登場場面:カービィマスターの敵

初出:『アニメカービィ』
メタナイトが所持する宝剣。
隠しボスで条件を満たすと登場する。倒すと必殺技が超強化される。
登場場面:カービィマスターの敵


他にもおなじみのデデデメタナイトを始めとしてナイトメアダークマタードロッチェマルク等々カービィファンには懐かしいキャラが多数登場する。


是非ともカービィ好き、HAL研マニアにはおすすめの作品である。
限りなく主人公に近い位置づけなのに出番がもらえなかったフームは泣いてもいい。


またこのほか、未使用データとして「コレクションアイテムの画面」「ミニゲームと思しきクレーンキャッチャー」「デデデ城のリング」「『画像がありませぬ』とでかでかと書かれた大彗星ノヴァの画像」が存在している。


追記・修正は全ての小ネタに気付けた方にお願いします。

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最終更新:2023年08月28日 08:55

*1 ゲージの蓄積量はリンゴ<バナナ<メロンの順に多くなる。マキシムトマトなら1つでゲージが満タンになる

*2 1回被弾したら天使になってしまう状態。何気にアニメ版の初期設定もカービィが弱ると体色が青くなっていた