甲斐栄二

登録日 :2011/02/18(金) 23:51:01
更新日 : 2015/04/04 Sat 04:14:57
所要時間 :約 3 分で読めます




「え……、誰?」













『俺だぜ!』







アニメ「キミキス pure rouge」に登場するキャラクター。




完全なアニメオリジナルのキャラクターで、
その存在が放送ギリギリまで伏せられていた事もあり、放送開始直後から多くの原作ファンを敵に回してしまった。

特に水澤摩央とのフラグを立てていったため、いきなり出てきた見知らぬ男に摩央を奪われたと憤慨するファンも。


彼はサックス演奏者を目指していて、進学する意志はなく、
人前では寡黙でぶっきらぼうな態度を取るのでクラスでもかなり浮いた存在。

階段でセ……じゃなくてサックスをしている所を摩央に見られるという珍妙な初登場を果たす。

そこからついた彼の代名詞が 「サックス」
彼の本名やアニメを詳しく知らない人でも、 サックスは知っている という程の知名度。
当時はその存在が一人歩きしてネタ化しており、同時期に放送されていた君が主で執事が俺でにも、パロディとして 何の意味もなく 出演している。

徐々に摩央と親密になっていくが、やがて強引にファーストキスを奪うという暴挙に及んで一層激しい批難を浴びる事に。
しかし、割と真っ当に謝罪してからはどんどん普通の純情少年になっていく。視聴者の印象が変わってきたのもこの頃から。
摩央とはデートにこぎつけたりして遂に交際に至るが、その先に地獄が待ち構えていた。

「私、これ以上甲斐君とつきあえない!」

これ以降、急速に物語の本筋からフェードアウトしていく。
男としてのプライドも恋心もズタズタにされ、色々思う所はあったのだろうが光一に恨み言をぶつける事も泣き言を漏らす事もしなかった。
文化祭において絵や料理の才能を次々と発揮しクラスにも馴染んでいくが、それを救いといっていいのかどうか。
最終回に至っては、アルバイト先の店の後片付けをしながら花火を見つめるのが最後の出番となった。

その当て馬人生には、当初彼の存在に難色を示していた摩央ファンもさすがに「摩央とくっつくのは嫌だが、これはあんまりだ」と同情するように。
他の視聴者も、彼をこんなに応援する気になるとはまるで思わなかったという。
ある意味投入は成功だったのか、最終的にPure rouge の男性キャラでは一番マトモと評される何とも奇妙な結果になった。


【小説版】
摩央との関係はあるものの、なんと祇条深月と両思いに。
ニューヨークへ音楽留学してしまい結ばれる事はなかったが、ピアノとサックスによる校舎越しの協奏曲など名場面が多い。
アニメに比べると社交的でかなり饒舌になっている。


「OK、マスター! クラブハウスサンドにミートソーススパゲッティ。それにフローラルブレンドを2杯。注文は以上だ」

「リズムと即興演奏。それがジャズのキモだ。 楽譜はあるが、必ずしも譜面通りに演(や)る必要なんかない。
 細かいフレーズの流れをいくつも身につけて、 それを好きなように組み合わせて自由にメロディを作れるんだ 。
 そのメロディをうねるようなリズムに乗せて、唄うように、時には叫ぶように奏でる。 聴いてるだけでもゾクゾクしてくる。
  ジャズは今では洒落たイメージが先行しがちだが、 本来は燃えるような情熱を内に秘めた、自由な音楽なんだ……喋り過ぎたな、メシが冷める」


…………まるっきり別人である。


なお、その小説版は本編を見て怒りと屈辱に打ち震えた星乃結美ファンの皆様も溜飲が下がるオリジナル展開となっており、
キミキスではなくPure rouge単体としてはこれ以上ないほど完成された物語。


というか、これが普通。


追記・修正はサックスを吹きながらお願いします。


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