鋼鉄の咆哮

登録日:2013/07/03(日) 14:25:00
更新日:2020/11/02 Mon 05:21:30
所要時間:約 5 分で読めます




鋼鉄の咆哮(クロガネノホウコウ)とは、コーエーから発売された海戦アクションゲームである。
原作、開発はマイクロキャビン、発売はコーエーだが、PS2版に関してはコーエーが主体のようである。



【概要】
「World of Warships」や「NAVYFIELD」などより古いゲームであり、今日における「動かせる艦船ゲームの始祖」とも言えるゲームである。
上記の通り、軍艦(駆逐艦から巡洋艦、戦艦、空母、航空戦艦など)を建造して敵と戦う。
マイクロキャビンが過去に開発した「紺碧の艦隊2」をベースにして新たに誕生した作品である。
ウォーシップコマンダーシリーズ(WSC)と、ウォーシップガンナーシリーズ(WSG)の二種類で展開されており、WSCでは基本的には自艦を中心とした俯瞰視点となり、シミュレーション要素が強い。一方のWSGは後方視点となり、3Dシューティング要素が強い。

世界観は、ゲーム序盤は第二次大戦のようなシリアス且つ重厚なものである。

が、物語が進むにつれて段々技術レベルが進化。
ミサイルやらジェット機が飛び回り、挙句の果てにはレーザービームやら波動砲、空飛ぶ円盤が飛び交うカオスワールドへと変貌していく。
故にバカゲーとも言える作品であるが、前記した通り第二次世界大戦がベースであるためシリアスなストーリーであり、いわゆる一つの仮想戦記である。


同シリーズの顔ともいえる要素が、超兵器の存在である。
要するにゲームのボスなのだが、通常の艦船とは異なり異様な速力や巨体を誇る。
超高速巡洋戦艦に始まり、超巨大双胴戦艦、ドリル戦艦、巨大UFOなど浪漫の塊とも言える巨大兵器群のオンパレード。
その圧倒的な戦闘能力でプレーヤーを苦しめる。ゲームの目標はこの超兵器を殲滅することにある。


艦船の設計は、多数のパーツを船体に配置していく「HLG(平賀)システム」なるものを採用している。
船体を選び、そこに部品を配置していくのだが、自由度が非常に高い。
特定箇所にはめ込むようなものではなく、部品ごとに設定された領域内であればどこにでもおけるようになっている。
このため実在したものや計画のみに終わった物、仮想戦記に登場する物などもある程度再現可能である。
もちろん、自らの妄想の赴くままに超戦艦を建造することも自由。
ただし、重量制限や部品の設置数制限があり、更には船体上のスペースの問題などもあるため、それらと格闘しつつ頭をひねる必要がある。



ほとんどの作品では、一定条件を満たすことでおまけステージが遊べる。
本編とは異なり完全なネタ重視で登場人物達は、キャラ崩壊を起こしており、メタ発言も自重しない。

ただし、ゲームの難易度も跳ね上がっており、生半可な艦船ではあっという間に撃沈される。



【シリーズ一覧】
PC版とコンソール版があり、同名であっても3D化などのグラフィック面の変更をはじめ、システム・ゲームバランス・シナリオなど、別物になっていることが多い。


PC版はパーツ数・ステージ数で優れ、またマウスを使えること、パーツ設置上限もなく、設計も容易である。コンソール版は演出面での強化があるほか、インターミッションがフルボイス化されるなどしている。


『PCシリーズ』
所謂「本家」であり「紺碧の艦隊2」をベースにしてPCゲームとしてスタートした、WSCシリーズしか存在しない。
開発はマイクロキャビン。

  • 鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー
  • 鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
  • 鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー

コーエーらしく鋼鉄の咆哮2にはエクストラキット(拡張パック)も提供されている。エクストラキットは無印のシステムを改良し、新マップを収録した物となっている。単体でも遊べるが、無印と組み合わせることで無印のマップをエクストラキットのシステムで遊ぶことが可能となっている。なお、エクストラキットは「EK」あるいは「曰く」と呼ばれている。

全体的にPS2版よりもステージやパーツのボリュームが大きく、ゲームバランスに関しても比較的よくできた物が多い。


『コンソール(PS2,PSP)シリーズ』
こちらはコーエーが開発しているが、マイクロキャビンの一部スタッフが参加している作品もある。

  • 鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー(PS2) ※PC版初代の移植だが変更点が多数ある
  • 鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー(PS2)
  • 鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PS2) ※PC版とは全くの別物
  • ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮(PS2)
  • ウォーシップガンナー2 ポータブル(PSP)

「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー」と「ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮」があるが別に誤植ではない。
ウォーシップガンナー2が続編であり、タイトルでは前作とは各単語の並びが違うだけという実に奇妙なものとなった。

完全新作のガンナーから3Dに進化して高度のシステムなど新たな要素が生まれた、その結果自由度も上がり見栄えも良いが、挑戦的な要素もあったのかゲームバランスに関しては調整不足が目立つ他、容量の問題かPC版と比べるとパーツ数もかなり少ない。ステージのイベントも少なくPC版よりもゲームバランス、ボリュームはかなり劣る。

「鋼鉄の咆哮2」系統にはマイクロキャビンも関わっておりPC版と似た雰囲気があるが、亡国のイージス2035をベースに開発されたウォーシップガンナー2には参加していないようで、かなりの別ゲーとなっている。

また、同作以前に同じシステムで「亡国のイージス2035 ウォーシップガンナー」が発売されている。


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最終更新:2020年11月02日 05:21