ミロ(聖闘士星矢)

登録日:2012/05/26 Sat 00:02:44
更新日:2024/02/23 Fri 00:39:15
所要時間:約 10 分で読めます






ここで皆殺しだ!




ミロとは、『聖闘士星矢』に登場するキャラクターである。

年齢:20歳
身長:185cm
体重:84kg
誕生日:11月8日
血液型:B型
出身地:ギリシア
修行地:ミロス島
CV:池田秀一(初代)/関俊彦(2代目)/櫻井孝宏(セインティア翔ドラマCD)/浅野真澄(LoS)


【人物像】

聖域の十二宮の一つ、天蠍宮を守る蠍座(スコーピオン)の黄金聖闘士
同じく黄金聖闘士の水瓶座のカミュとは親友である。

男前系のくせのあるロンゲ(原作では金髪、アニメでは青)で、がっちりした漢らしい容貌。
普段は冷静だがアイオリアと二人いれば海闘士を全滅させれると豪語するなど脳筋強気な面も目立つ。
勿論どこぞの蟹は違ってその言動に恥じない実力も兼ね備えている。
星矢は遭遇時に「今までの黄金聖闘士達に勝るとも劣らぬ強さ」と警戒している。そして星矢は瞬殺された
また黄金聖闘士の中でも屈指で誇り高く、黄金聖闘士である事に強い自負と聖闘士の頂点としての責任を持っている(こちらは幼い頃のEpisode Gでも顕著)。
カノンへの私刑もただアテナの許しだけでは納得がいかないであろう全聖闘士達の代表としての行動。

黄金聖闘士の中で最も仲間想いで直情的であるため、仲間の死に激しく激高する。
冥王編ではそれが顕著で最後までスカーレットニードルを受けきったカノンを信頼し、シャカを葬ったかつての仲間たちには自分の宮を出て、容赦ない罵声と共にスカーレットニードルを放った。
まぁあのまま素直に宮に残ってたら黄金聖闘士三人相手に一人で闘わなければならず間違いなく死んでたから結果的には悪い判断でも無いのだけども。そもそも他の連中も平然と宮を移動してるし

一方で氷河戦の時のようにカミュや氷河の心情を酌んだり、上記のようにカノンの事もけじめを付けさせるなど相手の事を考えて行動もしている。


  • 劇中での活躍

【~サガの乱】

アイオリアと2人で青銅を抹殺するよう命令された際に初登場。
最初は黄金としてのプライドからか「獅子に蟻を狩らせるようなもの」と教皇の言葉を真面目に取り合わなかったが、日本には聖域から持ち出された射手座の黄金聖衣があること、また青銅でありながら白銀聖闘士を打ち倒す星矢たちの急成長ぶりを知らされると驚愕。
けっきょく任務はアイオリアが一人で引き受ける形になったが、アイオリアが兄アイオロスに関係する話題を出された直後で動揺しているのではと不安視し、教皇に進言。

この時、教皇がうっかり「アイオリアが死ぬならむしろ好都合」と呟いたことに反応し

は?

と聞き返したのはネタにされている。

その場は教皇がごまかしたが、ミロは最近黒い噂が多い教皇への疑念を深めた。
話は進み十二宮の戦い。
疑念こそ抱いていたものの、とりあえず教皇に従っていたミロは天蠍宮にたどり着いた星矢たちと交戦。十二宮も半ばを過ぎて星矢と紫竜は既に疲労困憊であったので、これを苦もなくしりぞける。

しかしそこにカミュのフリージング・コフィンから生還した氷河が駆けつけ、ミロを足止めした為に星矢たちに先に進まれてしまう。

そして氷河との戦いではスカーレット・ニードルで終始氷河を圧倒。
そして尚も挑みかかる氷河に対し、カミュがわざわざ天秤宮に出向いてまで氷河と戦いフリージング・コフィンをしかけた真意を明かし、彼を見逃そうとする。
ちなみにカミュの真意は仮死状態で氷河が生き延び、幾星霜か後にまた蘇って生きて欲しいというもの。

しかし「星矢たちと生きるこの時代にこそ生きる価値がある」と感じた氷河はこれを過保護と反発、友の為に再び戦いを挑む。
その姿を見てミロは氷河を真の聖闘士と認め、全力を出して戦うことをテレパシーでカミュに伝える。
そしていよいよトドメというところまで追いつめるが、自分がアンタレスの一発を打ち込んだ一瞬のスキに氷河に自分の星命点(聖闘士の急所であり守護星座の形をしている)を全てつかれ黄金聖衣を凍結させれらてしまう。

まとっていたのが黄金聖衣でなければ死んだのは自分と思い、敗北を認める。
そして死を待つばかりのはずの氷河がそれでも前進しようとする姿に心打たれ、以前から教皇に不信を抱いていたのもあってか「彼らが信じる城戸沙織こそがアテナでは?」と考え死の間際の氷河を救いだし、天蠍宮を通ることを許した。

この時まだ氷河はセブンセンシズに目覚めている素振りはないのだが、黄金聖衣が凍結させるには絶対零度が必要であり、それを行うにはセブンセンシズに目覚める必要がある。つまり、ミロの聖衣を凍結させている時点でセブンセンシズには目覚めている事になる。先にスカーレットニードル14発受け著しく五感が衰えてた事で一時的に目覚めたのだと思われる。似たような状況で先に一輝もシャカ戦で強制的に目覚めていた。

後に瞬の師匠を倒した時は格下の白銀聖闘士相手に苦戦していたのを見かねてアフロディーテが隠れて手助けしてあげたなどの話が加わり、
戦闘開始辺りの強敵の印象が一気に吹き飛び、一気にネタキャラ扱いされることとなってしまった…。
ただし原作ではミロはアンドロメダ島に訪れてはいない。
瞬の本来の仇はアフロディーテだがアニメではまだ判明する前であり、ミロが瞬の師匠の仇と勝手にやったため無理やり辻褄合わせでミロに泥を被せただけである。
そして十二宮の戦いの後はアテナに忠誠を誓った。


【海皇編】

十二宮の戦いでカミュが死んだため氷河を彼に代わって見守ることにし、白鳥座の聖衣の修復に己の血液を捧げた。

しかし海皇編では老師の指示で黄金は聖域で待機していたので以降の出番は少なめ。
その老師の指示に対する不満を露わにしたことと「自分とアイオリアの二人がいれば海皇軍は倒せる」と言ったこと以外には特に目立った描写は無い。


【冥王編】

ハーデスの先兵と化したサガ達が聖域に侵入さた際にアテナへの伝令を務めた。
その際、アテナからサガの双子の弟であり先の海皇編にて海皇軍を裏で操っていた双子座のカノンが改心して味方となったことを伝えられて驚愕した。
だがアテナの言葉といっても海皇軍を操り地上の人々を苦しめたカノンを信用できるはずもなく、スカーレット・ニードルでカノンを追い詰める。

しかし自身を上回りかねない実力を持つカノンがあえて無抵抗でスカーレット・ニードルをくらう様子を見て考えを改め、彼を双子座の黄金聖闘士として認めた。
この後は宮の位置の関係もあってしばらくは待機だったが、シャカが殺されると激怒し処女宮まで出向き満身創痍のサガ達の前に項目冒頭の聖闘士とは思えん発言と共に現れた。
やはりドSキャラだろう。

登場シーンこそ展開のテンポの良さもあって決まっていたが、頭に血が上っていた為にサガのギャラクシアンエクスプロージョンの一発で吹き飛ばされた上に技名を「ギャラクシャンエクスプロージョン」と間違えたなど活躍はぱっとしない。
まぁこれはミロのせいじゃなく写植か車田氏のミスだろうけど。
十二宮での戦いが終わると、星矢たちより一足先にハーデス城に忍びこむ。
だが城の結界で力が出せずにラダマンティスに敗れ、生きたまま冥界に落とされてコキュートスで氷漬けに。

その後アテナの小宇宙で復活すると,童虎,ムウ,アイオリアと共に嘆きの壁に駆けつけ,その命を地上の愛と正義の為に捧げ,壁の破壊と引き換えに死亡した。

かませと化したと比べればマシだが微妙な扱いだった。


【必殺技】

  • スカーレット・ニードル/アンタレス

敵に蠍座を模した15の指突を打ち込む技。
指突を放つ右手の人差し指には鋭く尖った赤い爪が現れる。
敵は一撃ごとに激痛に襲われて五感も薄れていき、そして最後にアンタレス(蠍座を構成する星のひとつ。人体の上で結ぶとちょうど心臓に位置する場所と描写される)を打ち込まれた相手は死ぬ。
ミロいわく「降伏か死を選ばせる慈悲深い技」。その威力から「真紅の衝撃」という別名でも呼ばれる。

ミロが作中で活躍できなかった最大の理由はこの技の設定が原因かも。
真紅のレーザーで相手を穿つため、見栄えはいいが黄金では珍しく一撃必殺の特性がない。また、痛みの方が殊更強調されており、一部では慈悲深いと言うより拷問と言う評価も。当然だ。
もちろん時間を置かないといけないなんてことはなく、一度に数発以上撃つことは可能。
一応小宇宙を最大燃焼させれば15発動時に撃つ事も可能ではあるらしいが…それなら一発や数発で威力のある技を使おうよとつっこみたくなってしまう。
ゲーム媒体では相手を高速で追尾するレーザーのような技で描写される。

『セインティア翔』では応用技の「スカーレットニードルブレイズ」を使用している。

  • リストリクション
指から、もしくは仁王立ちの体勢で目からリング状のビームのようなものを放って相手をマヒさせる技。
動きを止めてから激痛のスカーレットニードルを打つのは、もはや拷問としか言いようがない、
原理は不明だが描写的にサイコキネシスの類ではないのだろう。
冷気のバリアーで氷河はこれを防いでいた。
なお動きを止めてスカーレットニードル撃つよりも動き止めて光速拳でタコ殴りにしたほうが強いとよく言われる。

  • イグナイテッドスティンガー
『セインティア翔』作中で使用した技。
対戦した元オリオン座白銀聖闘士で、邪精霊「悲愴のアルゲア」と化したリゲルが使用していた超高温の青い炎の技を自分の技として取り込み応用したもの。
スカーレットニードルに似た構えで青い超高温の炎を纏わせた腕から爪先へと突き立てる。

  • 深紅刺貫(クリムゾンスティンガー)
『Episode G アサシン』で使用した技。
指に深紅光針(スカーレットニードル)の赤光を集中させ爆発的な破壊力を込めた一撃を喰らわせる。
ミロにしては珍しくこれ単体で大打撃を与える技。

Episode G

黄金聖闘士であるミロは当然登場。
本編での疑り深さと相手を信頼した時の落差からかツンデレと化している。
最初はアイオリアの事を不信に感じてたが、中盤以降からは相変わらず気にいらないものの何だかんだで認めたようで口喧嘩するくらいの仲にはなった。
曰く馬鹿猫&サソリ野郎。 まるで5歳児くらいの喧嘩である。
終盤はムウの呼びかけに答えアイオリアの助太刀としてティターン神族との戦いに参戦した。

アイオリアがピンチでふらふらの時には

俺はお前のそんな姿をみたくない

と発言しており、暗にアイオリアのいつもの強気で直情的な姿勢は割と気に入ってる節が見える。

ティターン神との対決は無いが、トロイアの英雄ヘクトルを打ち倒したり、カミュとのタッグでクロノスを守護する竜を撃破した。


【Episode G アサシン】
第9巻から登場。
現世側の蠍座として参戦した為、恐らく冥界から出戻り組となる。
『Episode G』の頃とは違い既にアイオリアとは仲良し。
兄を超える為に一人で研鑽をするアイオリアを助ける為に現世へと還ってきた。
見た目は10代後半くらい青年であり、復活した年齢はシュラと同じくらいと思われる。

二人揃って会話がそこはかとなくホモっぽい…。

第12巻では再登場し安芸の宮島の守護をしながらシュラや氷河と合流する。
アイオリアと再会した時よりも少し成長してるようで20代前半くらいに見える。
まだ蘇って日が浅いらしくようやくスマホの操作に慣れパズルゲームに嵌ってるらしい。あとゲームは無課金派。
牡蠣ともみじ饅頭を堪能し満足しているシュラに旅の思い出を味覚のみに頼るなと忠告すると、思い出が手元に残るようにと金字で修羅と刻まれた箸をプレゼントした。
なお装飾を考案して発注したのはサガらしい…なにしてんの黄金聖闘士?

この後、暴走するカミュとの戦闘では氷河やデスマスクのサポートした。


【黄金魂】

原作でも多少傾向を見せていたが、本作では特に脳筋ぶりが強調され、蘇った仲間たちが謎の復活に戸惑ったり、静観したりする者もいる中、目の前の敵に飛びついて神闘士の基地に向かう。そこに親友カミュの裏切りで傷付き、シャカの介抱と制止も聞かず本能の心のまま傷付いた身体で戦線に復帰するも、敵の卑劣な罠に焼かれ、今度はサガに救われる。
サガの救助と説明で方向を転換し、その先で幻影の氷河と戦うが、偽物だろうが本物だろうが容赦しないと言うスタンスで倒すが、迂闊に前に出過ぎて小宇宙を吸収され、絶体絶命に。ムウの到着も待てず、重要アイテム黄金の短剣をテレポートしてもらい、神聖衣化させた事でついに力尽きた。
とにかく仲間の話を聞け、立ち止まって体勢を立て直そうよと視聴者に言われるくらいに突っ込んでは傷付き、倒れた。



本作ではイケメンヒーローぶりが強調されており読者からは後述の役回りもあり「王子」とも呼ばれている。
主人公・翔子とその姉響子の幼少時に邪神エリスの手の者に襲われているところを救出し、響子が聖闘士を志すきっかけを作った。
恐らく黄金聖闘士の中で一番ピックアップされているといってもいい立ち位置。

教皇(中身はサガであるが当時は気づいていない)の指示でエリス神殿に単独乗り込み、邪精霊フォノスから翔子を救出。

蜘蛛ごときに…黄金の蠍が殺せると思うか?

と、獲物を奪われ逆上するフォノスの攻撃よりも早くスカーレットニードルを14発打ち込んであっさり完勝。
そして、エリスの名を呼び倒れた彼を「マザコン」呼ばわりし、邪精霊の中でも上位のアテと対戦することになる。
本質的に女子供には優しいのは先代譲りのようだ。

なお、この時翔子を「聖闘士」と思っていたようだが、実際は「聖闘少女(セインティア)」である。
…といっても、現在翔子は姉の響子が残した子馬座(エクレウス)の聖衣を受け継いだばかりでまだ正式に聖闘少女に認められてはいないのだが。

十二宮戦直後のエリス軍との戦闘ではエリス城への切込みを行い、アイオリアをサガ(悪の部分のみがエリスに蘇らせられたもの)から救出。十二宮戦での氷河との戦いをヒントにアイオリアと共同でサガに善戦しエリス城のコアを破壊するなど脳筋評価を返上する大活躍を見せている。
なお本来のスカーレットニードルは相手の体を蠍の星座位置に見立て相手の中枢神経節の部分に撃ち込む技なのだが、この戦いではサガの足に集中して撃ち込んでいる。
…技の効果あるんだろうか?

更にエリス軍の中核の一人でもある悲愴のアルゲア(元オリオン座の白銀聖闘士であるリゲル)を撃破した。
この後、エリスの元にたどり着く為にとある決断をする。

本作における声優は櫻井孝宏。(「チャンピオンRED」2015年12月号付録ドラマCD)
櫻井氏は星矢関係のキャラクターとして、冥界編以降や近年のゲーム作品などでドラゴン紫龍、『THE LOST CANVAS 冥王神話』OVAでグリフォンミーノスを演じている。


LoS

キャラの外見や性格等の設定がバッサバッサと変えられて反響が大きい本作であるが、
ヴィジュアルの公式発表で
「やけに小柄な体格」「顔を覆った兜状のマスクから覗く目に化粧がされている」
という大きな変更が加えられ、さらにキャストがなんと浅野真澄と発表。

「すわ、ミロ女体化!」と大きな反響をよんだ。

さらに一部ニュースサイトで女性とのフライング発表が一時あり(すぐ削除済み)、監督等も明言しなかったためファンの混乱に拍車をかけた。

そしてさらに公開された予告動画では、これまでのシリーズのキャラと打って変わって「冷徹なお姉様」そのものの喋り方であった。

パンフレット等にも明確に女性と書いてあり、素顔はつり目に赤毛のボブカットと、容姿もまったく変わっている。
星矢と瞬を1人で吹っ飛ばし、全力の星矢を一時は瀕死に追いやるレベルで強く、本作の黄金聖闘士の中ではシュラと並んで負けていない(シャカとアフロディーテ、ムウは星矢達と戦っていない)。
渾身の力で拳を放った星矢にマスクにヒビを入れられた瞬間、シャイナさんのマスクのようにパリンと割れると思ったがそうでもなかったぜ!
シャカらの制止を受けた際、マスクも普通に解除して特に説明無く素顔を晒す等原作の「女性聖闘士の仮面の掟」がオミットされている模様。
あまりに容赦なくボコボコにしたせいでムウ達から真のアテナと説明された沙織は自分の命も顧みずに星矢を治療するハメになり、その上当の沙織に駆け付けた黄金を一纏めに「お前ら今まで何してた」と怒られる。知らなかったとはいえミロはバツが悪いどころではなかっただろう。

ファンの間では、その他作品との区別の意味もあり「ミロ子」と呼ばれている。


【余談】
車田氏曰く氷河の師は最初はミロの予定だったらしく、雑誌掲載時は氷河の母が乗った船を沈めた時とアナザーディメンションで天秤宮に飛ばされた時の黄金聖闘士のシルエットが蠍座だった。この時に氷河は「我が師」と呼んでいる。作中での出番が早めなのもこの名残だろう。なお単行本では水瓶座になっている。


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最終更新:2024年02月23日 00:39