魔法律協会

登録日:2012/04/28(土) 20:54:38
更新日:2024/03/18 Mon 16:36:16
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魔法律協会は、『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』に登場する組織。


◆概要

作中設定の根幹である魔法律に関する全てを統括する組織。
人間に危害を加える悪霊を裁き、陰ながら世界を守護することを使命とする。

長野県安曇野の山中に本部があるが、魔法律自体が表沙汰にしてはいけない物なので、一般からは完全に遮断されている。
協会本部とその周辺はオランダのハウステンボスを思わせるファンシーな街並みである。

主な機関としては
  • 魔法律家を養成する専門の教育機関である魔法律学校、通称MLS(Magic Law School)
  • 魔法律関連や一般の物も合わせた3000万冊以上の書籍が保管されている魔法律図書館
  • 虚脱などの魔法律家特有の症状の治療を行う魔法律病院
  • 執行人不足により裁ききれない霊を閉じ込める組織の汚点とも言える魔監獄
などがある。

本部は一度何らかの理由で移動をしており、かつての本部跡地である「吼千峡」は禁魔法律家たちの根城と化している。

なお、魔法律家全員が協会に身を置いているわけではなく、ムヒョやゴリョーのように協会から独立して魔法律事務所を構え、個人で活動している者もいる。


◆主な協会員


四賢人

協会の最高権力者である四人組。全員が年配の男性。
魔法律協会本部のサザンタワー内部にある四賢者の間を拠点とする。
ペイジ以外の現メンバーの名前は不明。

  • ペイジ・クラウス
魔法律協会調査本部長と魔法律院院長の職につく四賢人の1人。

  • アントニオ作丸
若い頃のペイジの師匠で故人。当時の四賢人の1人であり最強の執行人でもあった。
サングラスをかけた小柄な老人で奇抜な見た目だが実力は確か。
50年前、自らが立案した「ティキぽっくり大作戦」によってティキを廃教会に追い詰め上級魔法律で仕留めようとするも
予想を遥かに上回るティキの力によって形勢逆転。ペイジを庇ってティキに殺される。


執行人

  • 三谷風太郎
魔法律協会北支部に所属する執行人。愛称サンプー。外見は非常に幼いが一人称が「ワシ」で語尾に「〜じゃ」とつけて喋る。
進化霊の集団が北支部を襲った際に九死に一生を得る。その際進化霊の集団に連れてこられたナナを見てあろうことかオバサン呼ばわり。
サンプーちょっと表出ろや。
その後は協会本部で情報伝達係を務め、ベクトール撃破後は進化霊集団の1人であるセゼミを追って行方をくらました。

  • 北島虎之助
魔法律協会北支部の支部長を務める老人。「北の虎」という異名を持つ執行人でサンプーの師匠でもある。
北支部を襲撃した進化霊の集団に捕らわれるもサンプーによって助けだされ、そのまま進化霊との戦闘に参加。鉄仮面と斧で武装した巨大な使者を呼び出していた。
事件解決後はそのまま北支部に残っている。

  • ジョージ・シューター
魔法律家達の間で「豪腕」と称されるほどの腕を持つ優秀な執行人。「見えない魔法律」を操り、多数の霊を切り刻んできた。
ノリが軽く高飛車な性格で弱者を見下す嫌いがある。当時原因不明の昏睡を繰り返していたムヒョに戦力外通告を突き付ける。
しかし、ムヒョ同様冷酷さで優しい性格を押し殺していた。
過去に行動を共にした魔法律家たちに全員死なれ、「死神シューター」という蔑称で呼ばれていたのがその理由。
誰にも頼らず1人で魔法律家として戦うために「見えない魔法律」である地獄の三賢者の一角「鴉門」と契約を果たした。


  • 大河内奏成
高名な執行人で権力者。作中でヨイチに禁魔法律家の手によって殺されたことが告げられる。

  • リリー・エレナ
老婦人の執行人。大河内と同様に禁魔法律家に殺害された。


裁判官

  • 火向洋一
「魔法律界のプリンス」と称される優秀な裁判官。

  • 今井玲子
数々の不死鳥伝説を持つ女性裁判官。


裁判官補佐

  • 素柿家銀二
MLS高等部に所属する5年生。愛称ギンジ。学生でありながら裁判官補佐の資格を有する腕前の持ち主。
学内に仮入学したロージーと偶然出会い彼の面倒を見る。口が悪いがそれに見合うだけの実力も持ち合わせている。
心の奥底では才能を持つ者に対する妬みがあり、自分みたいな凡人は良くて裁判官補佐止まりと愚痴っている。
しかし禁書を巡る一連の事件の際に、ペイジに目をかけられていたことと、そのネガティブな考え故に採用を躊躇っていたことを知り考えを改める。
直後に銀杏婦人の攻撃からロージー達を庇って石化する姿は紛れも無く漢である。

  • 大木
今井の補佐をしていた女性の裁判官補佐。作中での登場は微々たるものだがモブとは思えない程カワイイ。



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何?禁書が盗まれた?
バカ野郎!隠せ隠せ隠せ!!
















…さて本題に入ろうか。

実はこの組織、魔法律家という極めて重要な力を持つ者達を統率する組織にもかかわらず





その腐敗っぷりがマジで半端ないレベルだったりする。



というか歴代ジャンプ作品の味方組織全体で見てもかなり酷い。下手な悪役よりも腐っている。




組織のトップである四賢人からして既に終わっており、作中で絶大な力を持つ魔法律書である「禁書」がティキに盗まれたのに気づかず
しかもそれが発覚した際にペイジ以外の賢人はあろうことか、自らの保身を優先して事実を隠蔽することを決定。


発動に霊魂100万。つまり100万人の命が必要で、それとは別に嘗て使われた際には更に500万もの命を奪ったヤバいなんてレベルの代物ではなく
それが危険人物であるティキの手に渡ったというのに保身に走るそのザマは吐き気すら覚える醜悪さである。



また所属している魔法律家達も歪んだ人格の持ち主が多い。
上述されている故人の大河内奏成とリリー・エレナの二名はリオと契約を結んでいた執行人なのだがこれがとんだゲス野郎。
母親が病弱なため近くにいた彼らとしか契約が結べなかったのだが
大河内はそれをいいことにリオの美貌に目をつけて、セクハラ紛いの服装を強要。リリーはそんなリオの姿を見て下品な女と蔑む。
そして悲劇の発端であるリオの母親が悪霊に襲われた事件の際には、大河内は「近頃反抗的だったから」リリーは「あなたのような下品な人に使う魔法律は無い」などという身勝手な理由でリオを見捨てる。
ティキはそれを承知の上でリオの母親を襲ったのだが、正直ティキなんぞよりこの2人の方がよっぽど悪どい。


母親の死体を前に泣き崩れるリオ先生の姿を見て、いたたまれない気持ちになった読者は多いだろう…




みんな、獣だ


私はこれから


この世の全てを





―呪う―





エンチューの件に関しても同様であり、魔法律協会は元々才能を重視し努力を軽視する傾向にあった。
それだけならまだしも、ペイジがエンチューと相対した際、彼が病弱な母親を楽させてやりたい一心で執行人を目指していたのに
執行人選定の時「母の為に余裕を無くす姿に自分含めた選定官は快く思っていなかった」と評していたと発言。
結果的に「執行人になったらエンチューと交代して寝る」と、発言したムヒョの他人を思いやる心が決め手となって彼が執行人になる。



ムヒョの他人を思いやる心がよくわかるエピソードであるが、裏を返せばいくらエンチューが周りを顧みなかったとはいえ
たった1人の家族の為に必死に頑張るその姿を「余裕を無くしている」の一言で切り捨てていたのある。
あんまりではなかろうか。その辺どうなんすかペイジさん?
あとは知っての通りティキの思惑通りにエンチューは闇へと堕ち、作中最大の悲劇を巻き起こす悪役として君臨するのである。




エンチューの母親が病弱なのもやはりティキの手によるもので、結果的にティキが全部悪いみたいになっている。
またエンチューもエンチューで不幸が重なった結果とはいえ、執行人になれなかったという理由で禁魔法律に手を染める辺り
霊を「裁く」役職に就く人間としては冷静さや判断力に欠けていて、執行人になるにはまだ未成熟だと言えるかもしれない。
しかし、これらの流れを考えれば魔法律協会にも責任が全く無いとは言い切れないのでは無かろうか?
そもそも執行人という最高位の試験の一番の決め手が「他人を思いやる心」という主観的な物な辺り、法を司る最高機関としてどうなのだろう?







ムヒョ、ばんざーい!!


アハハハハ!!アハハハハハ……!!


ムヒョ……





―ガンバッテネ―





他にも細かい点や作中の事件を考えれば協会の汚点は多数存在している。
しかし頭から根っこまで腐っているわけではなく、ヨイチや今井といったまともな人格者が存在しているのも事実。
彼らのような若い世代が将来、魔法律協会を変えてくれるのを願うばかりである。




テメエらの方が悪霊だ!!

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最終更新:2024年03月18日 16:36