花粉症

登録日:2011/02/20(日) 04:20:32
更新日:2024/04/08 Mon 23:03:23
所要時間:約 3 分で読めます





「目が! 目がぁああああああ!!(ぐしぐしぐしぐし)」


「ぶぇええええっくしょおおぃ!!!」




花粉症

花粉によって引き起こされる、アレルギーの一種である。




━症状━
主に、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが挙げられる。
どの症状がどんな割合で出るかは人それぞれで、列挙した4つ以外の症状が出る人もいる。
くしゃみのし過ぎによる頭痛や鼻詰まりによって頭がボーッとしたりもする。

また喘息持ちの場合、花粉による呼吸機能の低下が確認されており、幼き日の筆者は何度か花粉に殺されかけた。



――原因――
粘膜下にある肥満細胞にIgEとか言う免疫物質が蓄積していって、蓄積量が限界まで達した時に花粉=アレルゲンとして認知・記憶される。
……らしい。詳しいことが知りたかったら本家参照。
コップを身体に、水を花粉に見立て、コップに水を入れていって溢れたら発症。
ただし、コップの大きさは人によって様々で、自分がどのくらいの大きさかは分からない。
というたとえがよく使われる。


原因となる物質は、60種類以上報告されているが、地域によってメジャーなモノが存在する。

日本→杉・ひのき
欧州→イネ科・シラカバ
米国→ブタクサ

等が挙げられ、杉・イネ科・ブタクサは三大原因とされている。
日本における栽培品種のイネは開花時間が極めて短い自植性植物なので花粉症の原因としては大きなものでない事は留意しておきたい。

余談だが、花粉が直接鼻の粘膜に付くのではなく、花粉を包んでいる薄い殻が水分を吸って殻が弾け、中の花粉が飛び出る構造である。

なお発生原因の説明からも分かる通り、その地域に、または接する機会が多い植物が原因となりやすい為、
欧州の所に挙げたシラカバは、主に北欧でメジャーなモノで、同じくシラカバが多いカナダでも猛威を奮っているようである。
日本では北海道など北の方で確認されている。


――時期――
その植物が性欲という本能に従って人間♂の白いアレに相当する粉を撒き散らすとき、奴らはやって来る。

日本の場合、初春から梅雨と晩夏から中秋が花粉症の時期と言えるだろう。
スギ→ひのき→ヨモギ・ブタクサ、夏を挟んでイネという箱根も越えられる見事なリレーが毎年見られる。



――治療――
アレルギーなので大概は対症療法になる。
減感作療法なる治療法も開発されている。

対症療法の場合、主に抗アレルギー薬や症状を軽くする薬が使用される。

減感作療法の場合、舌下で経口投与する薬が用いられる。
減感作療法とはワクチンみたいなモノで、投与する量を少量から増やしていくことで、過敏なアレルギー反応を寛容にしよう。
というモノである。詳しいことは本家

また、冒頭で挙げた原因物質IgEは、本来は対寄生虫用の免疫物質であるため、お腹で本来の「討つべき敵」である寄生虫を飼うという方法もある。
あまりお勧めできる方法ではないが、結核に罹るとIgEが体内で作られなくなるため、根本的な対策となる。



――その他――

  • 花粉症であるとされている最古の臨床記録は1819年、イギリスのものである。
    その当時は干し草が原因と考えられていたようで、その名残は花粉症という意味の英語に見られる。

  • スギは日本固有種なので、スギ花粉に苦しんでいるのは世界でも日本人だけ。実はスギ花粉の抗原としての作用は極めて弱い。
    ごく微量の原因物質に発露しただけでアナフィラキシーショックを引き起こす危険性が高いピーナッツ・蕎麦などの重篤なアレルギーと比べて、
    スギ花粉アナフィラキシーショックを引き起こす事は殆ど無いので喘息との併発にさえ気を付ければ死の危険性はまず無い。拷問かな?
    キク科・イネ科植物の花粉が原因のアレルギーの場合はアナフィラキシー・ショックを引き起こす例があるのでそちらの方が注意が必要。

  • 花粉のみを対象とした原因は上記の通りだが、ここまで悪化している理由として都市化や大気汚染、患者のストレスも上げられている。
    またスギ花粉が充満する地域ながら、花粉症患者が少ない地域も存在しているとか(前述した要素による問題が少なく、森林の管理もきちんとされている面が大きいとされている)。


追記・修正は花粉症の苦しみが分かる人がお願いしま…ぶえーっくしょん!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 花粉症
  • アレルギー
  • 地獄
  • 戦争
  • スギ
  • ブタクサ
  • イネ
  • 春の風物詩
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 花粉
  • 植物達の盛り時
  • 花粉少女
  • コットシも今年も鼻に着いたぞ〜♪ ←二度トコナイデ!!
  • ローションティシューが欠かせません ←お鼻が赤いと困ります
  • 箱ティッシュ持参
  • 見えない悪魔
  • へーちょ
  • 地球鬼
  • ゴモラ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月08日 23:03