渡瀬眞悧

登録日 :2011/12/19(月) 18:38:35
更新日 : 2016/06/25 Sat 14:29:19
所要時間 :約 3 分で読めます





輪るピングドラムの登場人物
(CV:小泉豊)

渡瀬眞悧(わたせ さねとし)
中性的な顔立ち・赤桃色の瞳・ピンクの長髪を纏めたポニーテール(?)に、真っ白なコートと手袋をした美男。
初出は9th STATION「氷の世界」だがOPには最初から出ており、その姿から女だと思っていた視聴者もいた。
初出は前述の通り第9話。
ここでは中央図書館、空の孔分室に迷い込んできた陽毬の前に司書として現れる。
陽毬に過去を回想させ、陽毬の現状に疑問を投げ掛けたり揺さぶりをかけたりするのだが、
陽毬は肝心な箇所に関しては「分からない」と返すのみであった。

そして9話終盤、本棚の奥から「プリンセスオブザクリスタル」のペンギン帽を取り出し陽毬に被せると
「君が元の世界に戻って、僕の力を必要とした時に逢おう」
と言い残し陽毬を現実に帰す。

印象的な演出・謎・台詞を残し、そこで一度彼の出番は終わる。
次に出てくるのは12話のラスト。以降レギュラーキャラとして、
毎回のように幻想的で抽象的な描写を伴って登場するようになる。

絶命した陽毬の前で「どうして俺じゃ駄目なんだ」と絶望にうちひしがれる冠葉の前に医者として現れた。
助手に持たせていたケースからアンプルを取り出し、陽毬の命を救う変わりに冠葉に「代償」を要求する。
これが原因で冠葉は企鵝の会に再び深く関わる羽目になってしまう。

15話では陽毬の編んだマフラーをWHの二人に届けている。
陽毬には何か特別な感情を抱いているのか、妙に対応が優しい。

また、本編登場以前から真砂子とは繋がりを持っていた。
彼女の持つ桃果の日記を燃やさせたいらしいが……。


以下ネタバレ

彼こそが16年前のピングフォースが起こした事件の首謀者で、その最中死亡している。
……表向きにはそうされているが、実際には「運命の乗り換えの呪文」を持つ桃果と対峙した際に、
お互いがお互いを封印することになり、その時に桃果を二つのペンギン帽に分けたが自身は二匹の黒兎に分けられてしまった。

つまり今の彼の姿は幽霊のようなものであり、助手のシラセとソウヤが本体ということになる。
事件を起こした動機は、この世界への復讐。
こどもブロイラーに送られるような「何者にもなれない」者たちばかりを生み出し、
人を生まれた時から個人の箱に閉じ込めて将来の「何者になれるかどうか」の可能性を限定する、
この世界の仕組みに嫌気がさし、それを破壊しようと思ったのだという。
しかし、彼は自身を悪意のメタファーだと称しているため、彼のことを実在する人間だと考えるか、
それとも「何者にもなれなかった」者たちの社会システムへの悪意の擬人化・具象化だととらえるかは視聴者の自由に委ねられるだろう。
23話の最後のモノローグ、「だから壊すしかないんだよ、箱を、人を、世界を!!」のドスの聞いた声はそれまでのイメージとのギャップもあり鳥肌必至。


最終話で彼がどのような結末を迎えるのか、
それはそのままこの物語のメッセージ性の一端を決定するだろう。

以下クライマックスネタバレ


発動された乗り換えの呪文。
代償を共有した晶馬と冠葉。

眞悧は運命の乗り換えの際に世界の狭間に置き去りにされてしまう。結局、眞悧はゲームに負けてしまった。
眞悧が「絶対に幸せになれない」「塵を残すことすら許されない」と言った晶馬と冠葉は、乗り換え後の世界にも存在していた。

兄弟も眞悧も同じ選ばれなかった者であり、何者にもなれない存在だった。
だというのに兄弟は残り、眞悧は消えてしまったのだ。




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