院内銀山

登録日:2012/01/09(月) 12:15:34
更新日:2022/05/31 Tue 01:42:08
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院内銀山とは、かつて秋田県雄勝郡雄勝町(現湯沢市)に存在した超大規模な銀山。

そして秋田……というか全国でも相当ヤバい心霊スポットである。


<歴史>

1606年頃に掘り当てられた銀山で、秋田藩が直営で採掘が行われた。

江戸時代には秋田藩の重臣梅津政景が院内銀山奉行として指揮を取っていた。この辺りの事情は『梅津政景日記』に詳しい。

1800頃、一時期資源枯渇が危惧されるもさらに新しい鉱床が発見。ますます院内銀山は発展していく事になる。

最盛期には人口一万五千人を抱えるまでになり、城下街をも上回る藩内最大の都市にまで成長した。

明治以降も古河鉱業の経営下で、石見銀山や生野銀山と並び日本最大級の銀山として在り続けた。
日本どころか東洋最大級の銀山とまで言われていたとか。

が、明治終期の株価の崩落や資源枯渇などの影響から1921年に休山。1954年には完全に閉山されてしまった。

今は県の指定史跡となっており、坑内に直接入る事はできない。


<現在>

かつて万の人が栄えた銀山町も今では墓地が広がっている。

というのも坑道という苛酷な労働条件上、事故等は院内銀山でも例外でなく、何千人もの人々が事故で亡くなっているのだ。

今、跡地には坑道の事故で亡くなった人の墓がこれでもかと建っている。実際見ると分かるが、くさむらも山中も本当に墓だらけである。

しかもその多くが弔う身内のいない無縁仏。立派な墓石ばかりでなく石だけの簡易な墓も珍しくなく、墓すらなく埋まっている仏も非常に多いと言われている。

跡地に眠る故人の数は軽く数千人以上。


で、どのくらいヤバイかと言うと、写真を撮ると必ず何かが写り込むとまで言われるくらいヤバイ。

それで実際に半端じゃない数の心霊写真が撮られてるから本当に洒落にならない。


その上例によって自殺者も多い。
なんでこんなやたらめったらに自殺が多いんだよ秋田県民……


名高い富士急ハイランドや富士の樹海とはまた違う背景を持つ心霊スポットである。


ちなみに

  • 自殺率が毎年全国ワースト独走
  • 加えてあらゆる種類の癌の死亡率も毎年全国1~2位をキープ(特に大腸癌)
  • 湖でもダムでも山中でも廃墟でもパチンコ屋でもイオンの屋上でも自殺が起きる
  • 他地域に比べ土葬より火葬の浸透が早く、昔から火葬が多かった事で火葬場も多い
  • 日照時間が短かったり梅雨が明けなかったり県全体がなんとなく暗い
  • 少子高齢化がマッハ過ぎて伝統工芸や芸能が崖っぷち

等が影響しているのか、院内銀山以外にも秋田県内にはやたら心霊スポットが多い。

根も葉も無い噂とこじつけも確かに多いが、中には本当に多くの人が亡くなっていたり事故が多発していたりする場所が多いのもまた事実。


もはや秋田県が日本最大の心霊スポットだと言っても過言ではないかもしれない。



以下余談として秋田に存在するその他の主な心霊スポット。


絶対に不用意に近付かないで下さい。


◆浜田の廃車置場
事故車や不法投棄車両のスクラップが山のように積み上げられている廃車置場。
誰もいないしエンジンもかからないはずなのに、ライトが点灯したりクラクションが鳴ったりタイヤが回ったり……等の目撃が多い。


◆加茂青砂公園
1983年に発生した日本海中部地震により、遠足で遊びに来ていた昼食中の児童達が全員津波にさらわれた事がある海岸。

今でも『誰もいないのに子供の声がする』『歌声が聴こえる』『子供が走っていた』などの話が後を絶たない。

また自殺者も多い。


◆茶臼峠
火葬場が近くにあった街道。
ヒッチハイクする幽霊が頻発していた。ここまでだとネタっぽいが決してネタではなく、乗せた人がいつの間にか消えていたりサイドミラーにずっと女性が写っていたとかいう話が本当に多かった。

あまり多かったため、『ここで人を乗せる時には幽霊に注意』という警告の意味で一文字『!』とだけ書かれた道路標識が存在したという。

結構前に峠一帯でお祓いが行われたらしい。また、交通量も減った事などもあってか今では道路標識は撤去されている。誰もいないのに人が写ると噂だったカーブミラーもこの標識も、今や過去のものなのだ。


◆黒森峠
アップダウンの激しさや連続する急カーブ等の峠道があるお陰で、昔から秋田の走り屋達の人気スポットの一つだったが、当然ながら県内でも指折りの死亡事故多発地点でもあった事、おまけにかなり高く切り立った箇所が多い為投身自殺も多く、自殺者や事故死した人の霊の目撃談もまた多い。

現在は峠道その物が封鎖されている。勿論無断で入れば立派な不法侵入となるので立ち入ってはいけない。


◆梅林園
浜田総合森林公園内にある梅の名所。毎年春になると色鮮やかな梅が花を咲かせ、家族連れなどで大いに賑わう。

そんな梅林園も秋田ではかなり有名な心霊スポット。というのも、自殺が多発しているから……また自殺か。

展望台で首を括る人が多いらしく、目撃談が多いのも展望台。


◆男鹿プリンスホテル廃墟
通称『男鹿プリ』。

開業五年程で焼身自殺が起きた事が原因で閉鎖されてしまい、その後『暴力団の取引場になっている』とか『日本海中部地震の犠牲者の遺体安置所に利用された』とかの噂が広まっていった。

地元の中高生の間では恰好の肝試しスポットとなっていたが、近年再び敷地内で自殺が発生。今は容易に立ち入れないよう有刺鉄線が張られている。

なお、解体しようにも建物と土地の所有者と音信不通でどうにもできない状況らしい。


◆仙岩トンネル(秋田側出入口)
秋田県と岩手県を結ぶ奥羽山脈上の峠こと、仙岩峠を掘り抜いて作られたトンネル。

しかし秋田側の出入口はよりによって霊園の真下をぶち抜く形で掘られているので、夜間はもっぱら「出る」との話が開通当初(1975年)から後を断たない…。


◆田沢湖
日本一深い湖(水深423.4m)として有名な湖だが同時に入水自殺にはもってこいの湖であり、一度沈んだら最後、湖底に近い所に溜まってる湖水はステンレス製の包丁すら一晩でボロボロに腐食させる程の強酸性である為、骨すら残らなくなる。

これに限らず田沢湖は辰子姫伝説に始まる昔からの曰く付きの話や、固有種であったクニマスが水力発電所の建設の為に結果的に一時絶滅扱いにされる等、日本百景に選ばれる景観に反して重いエピソードを抱えた湖なのだ。





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最終更新:2022年05月31日 01:42