デュアルモンスター(遊戯王OCG)

登録日:2012/02/07(火) 03:15:42
更新日:2023/12/23 Sat 20:45:28
所要時間:約 6 分で読めます





再☆度☆召☆喚!!


デュアルモンスターとは『TACTICAL EVOLUTION』で登場したモンスター。全てのモンスターが以下の共通する効果を持つ。

このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●得られる効果

つまり通常召喚の権利を2回消費すること(通称:再度召喚)で効果を得ることができるモンスター達のこと。
墓地と再度召喚される前は通常モンスター扱いとなる事がこのモンスター群の最大の特徴であり利点である。
上級・最上級モンスターを再度召喚する場合には、リリースは必要はない
墓地とフィールドでは通常モンスターサポートカードを享受でき、再度召喚は手間がかかるがなかなか強力な効果を持つものが揃っている。
一方でデュアルしなくとも最初からやっておけと言われるものもいるのだが。

もう一つの特徴としては、墓地に存在する時とフィールドで再度召喚される前では通常モンスターとして扱う。
デッキや手札では通常モンスターとして扱われない点には注意が必要。
特に墓地にいるときは思い出のブランコや正当なる血統などの豊富な蘇生カードを使うことができ、
また、《二重召喚》や《血肉の代償》などで増えた召喚権でも再度召喚を行うことができる。
これらを利用して通常召喚の権利を残し(増やし)再度召喚に使うのが【デュアル】の基本戦術。
また、サポートカードには再度召喚された状態にするものもあるのでそれらも駆使していく。
一方で2ターンかけて通常召喚権を2回使うのは、効率的でないため避けた方が良い。

デュアルモンスターが登場し始めた時はあまり統一する意味がなかったが、
ストラクチャーデッキの発売に伴い強力なサポートカードが増えたことから一つのコンセプトとしてデッキを組むことが出来る用になった。

そのストラクチャーデッキのキャッチコピーにもあるように、
通常モンスターが秘めたる力を解き放つ様はなかなか格好いいので一度組んでみてはいかがだろうか。


※補足
なお、再度召喚はデュアル使い(通称:デュアリスト)にとってわりと普通に使われている用語だが、実はOCGの公式ルール用語ではない
上記のテキストの「再度召喚」という表記は実は1つの単語ではなく、「再度『召喚』する」という事を意味している。
そのため公式用語と誤認されるのを避けるためか第9期からは以下の表記に改められた。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる

とはいえ、「再度召喚」という言い回しがなかなかかっこいいこともあってフリーのデュエルや二次創作デュエルでは今もよく使われている。



主なデュアルモンスター

  • ギガプラント
1ターンに1度手札か墓地の昆虫族か植物族を特殊召喚する事ができる。
ローンファイア・ブロッサムが無制限だったときは八面六臂の活躍を見せ、
至る所で1ターン目からロンファギガプラスーペロンファティタニアルという呪文が唱えられた。
アニメではロリアキさんが実体化させてた。

自分フィールド上の装備カードを一枚墓地に送り相手フィールドのカードを一枚破壊出来る。
ビッグバン・シュートと組み合わせると相手モンスターを除外しつつカードを1枚破壊することも可能。元々の攻撃力も高く使いやすい。
レベル4・戦士族なのでサポートを共有できる【HEROビート】で採用されることもあった。

  • ダーク・ヴァルキリア
高めの攻撃力と自身に乗った魔力カウンターを取り除くことで、
フィールドのモンスターを破壊する効果を持つ。その優秀な効果から3積みされることも多い。
再度召喚されれば1ターンに一度魔力カウンターを置くことが出来るクルセイダー・オブ・エンディミオンと相性が良く、
デュアル軸の魔力カウンターデッキを組むのもあり。デュナミス・ヴァルキリアが闇落ちした姿。

  • 炎妖蝶ウィルプス
リリースすることで再度召喚された状態でデュアルモンスターを蘇生することが出来る。後述のスーペルヴィスと組み合わせて複数展開していこう。

  • ダークストーム・ドラゴン
表側表示の魔法・罠カードを墓地に送ることでフィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊する。
墓地にもう1枚このカードがあればスーペルヴィスとサンダーエンド・ドラゴンを組み合わせることで擬似的に裁きの龍のようなことができる。

カード名をE・HERO ネオスとして扱う効果を持ち、様々なサポートに恵まれている。
「HERO」「光属性」「戦士族」「レベル4」「デュアル」「墓地・フィールドでは通常モンスター」という恵まれた境遇を持ち、様々なサポートを受けられる。
多数のサポートカードを駆使してこいつを過労死させる勢いで使い回す【HEROビート】は環境にいたことも有り、最も環境で活躍したデュアルモンスターだろう。
高いステータスからエアーマンの次くらいにE・HEROデッキに駆り出されるが、
前述の恵まれたステータスとHEROであることが重要であって再度召喚時の効果はどうでもいいため全く再度召喚されない。
むしろ召喚反応罠に引っかかる隙を与えたり、効果モンスター化することによってデモンズ・チェーンなどに引っかかってしまうため「再度召喚してはいけない」と言われている。

タッグフォースでネオス関連のカードを入れていないのにゆまちゃんが再度召喚して、歯がゆい思いをしたのは筆者だけでは無いはずだ。

史上初のデュアル統一カテゴリ。
現在の所カテゴリをサポートするのは「完全燃焼」のみで、それ以外はデュアル全般をサポートする効果を持っている。


各種サポートカード

  • 超合魔獣ラプテノス
デュアルモンスター2体を融合素材とした融合モンスター。
ドラゴン族なので龍の鏡のみで出せて、フィールド上に存在する限り、デュアルモンスターは再度召喚された状態になるという強力な効果を持つ。
また、未来融合を使えばおろかな埋葬2枚分の働きになる。
欠点を上げるとすればゴブリン突撃部隊にやられる程ステータスが貧弱。
このカードとキャノン・ソルジャー、ギガプラント、炎妖蝶ウィルプスを組み合わせることでワンターンキルもできる。

  • ブラック・ブルドラゴ
チューナー+チューナー以外のデュアルモンスターで召喚されるシンクロモンスター。
手札のデュアルモンスターを墓地に送ることで魔法・罠カードを一枚破壊する効果と、
破壊され墓地に送られた時にデュアルモンスターを再度召喚された状態で蘇生する効果を持つ。

コストとして墓地に送ったカードを蘇生させよう。
フィールド上に存在していなくても破壊されて墓地にいけば効果が発動できるので神の警告等で召喚を無効にされても大丈夫。
激流葬などで全体除去をしてから蘇生したモンスターで攻めるのも手。
しかしラプテノスで事足りる場合もしばしば……ステータスと効果無効に強いことがメリットか。
なお、時の任意効果なのでタイミング逃しには注意。

  • スーペルヴィス
装備したモンスターを再度召喚した状態にする効果と、墓地に送られた時に通常モンスター1体を蘇生させる効果を持つ。
このカードを装備して再度召喚状態になったデュアルモンスターは、このカードが外れると再度召喚前の通常モンスターに戻るので注意。
その強力な効果からデュアルデッキでは3積み必須のカード。
蘇生させるのは通常モンスターなので、アナザーネオスを入れたネオスビートなどでも良い働きをするだろう。

  • デュアルスパーク
レベル4のデュアルモンスター1体をリリースしカードを1枚破壊、さらに1枚ドロー出来る。
下級デュアルモンスターはほとんどレベル4なので、腐ることが少ない。速攻魔法なので奇襲性も高くアドバンテージを稼ぎ易い。
優秀なカードなのでデュアルデッキだけでなく、ネオスビートや刺激的な奴らのデッキにも採用される。

  • デュアル・アブレーション
手札1枚と引き換えに再度召喚された状態でデッキからデュアルモンスターを呼び出すか、フィールドのデュアルモンスターをリリースして炎属性・戦士族モンスターをデッキから特殊召喚する効果を持つ。
炎属性・戦士族をリクルートする効果は再度召喚されたデュアルモンスターをリリースした場合、フィールドのカードを1枚破壊できるおまけがつく。
永続罠なので手札コストさえあれば毎ターン使えるが、チェーンして破壊されると手札コストの払い損になってしまう。
ややヤケクソ染みているが、かなり強力なサポートカード。


相性の良いカード

  • 二重召喚(デュアルサモン)
通常召喚を2回行う事ができるというシンプルな効果で召喚したデュアルモンスターをすぐに再度召喚できる。
カード名にデュアルと付くがデュアルモンスターと直接的な関連は無く、様々なデッキで使われる。
ぶっちゃけデュアルよりもカラクリとの相性が良い。

通常モンスター×2という軽い素材指定で、通常モンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されず、
このカード以外のモンスターの効果を受けない、という優秀な耐性を持った融合モンスター。
デッキにとよっては突破手段を用意できずに積ませることもできるが、魔法・罠への耐性は無く、壊獣などのコストによるリリースには除去されてしまうので過信は禁物。
場と墓地では通常モンスター扱いとなるデュアルでももちろん出しやすく、ドラゴン族なのでラプテノスとは龍の鏡を共有できる。


Wiki篭りは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するWiki篭りを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果得る。
●Wiki篭りは追記・修正を行う事ができる。

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最終更新:2023年12月23日 20:45