テイルズ オブ ファンタジア 語られざる歴史

登録日:2011/01/28 Fri 21:41:53
更新日:2023/12/16 Sat 08:07:32
所要時間:約 3 分で読めます




筆者:祭紀りゅーじ
イラスト:澁澤工房


電撃文庫から発売された小説。ゲーム『テイルズ オブ ファンタジア』の過去編を描いており、
『ファンタジア』の発売元であるナムコが監修している。

モリスンさんダオスインディグネイションを放つあの有名なプロローグに至るまでの過程を描いた作品で、
プロローグにてモリスンさんとともに戦っていた三人の名前が明らかとなった。
これを前提として考えれば当たり前なのだが、ダークな雰囲気が漂う。

また、祭紀りゅーじ氏はこれ以外にもテイルズオブシリーズの小説を執筆している。気になる人は一見の価値あり。


◆ストーリー
旅の奇術団に身をおく弓の名手ウィノナ・ピックフォードは、ミッドガルズの北に広がるヴァルハラ平原で奇妙な光を目撃する。直後、頭上をかすめて飛び去っていくその光の衝撃波に巻き込まれ、彼女は平原から忽然と姿を消した。気がついたのは見知らぬ古城の前。そこで謎の男・ダオスと遭遇するのだが…。


◆主な登場人物

◇ウィノナ・ピックフォード
本作の主人公。
プロローグで画面左端で倒れていた人物「????(4文字)」。ゲームグラフィックでは弓使いだったが本作ではボウガンの使い手。
複数のボウガンを持ち、それぞれに呼び名をつけている。明るく元気な少女だが、ある能力により悩みを抱えている。
ちなみに名前はハリウッド女優のウィノナ・ライダーとメアリー・ピックフォードに由来。

◇エドワード・D・モリスン
みんなご存知モリスンさん
ゲーム本編では物語に大きく貢献した彼だったが、今回はなんだか残念な扱いになってしまっている。探求心が強いと言ってしまえばそれまでだが…。

◇アラン・アルベイン
プロローグでダオスに特攻するも返り討ちにあってピヨリ状態になった人物「???(3文字)」。
ゲームの主人公、クレス・アルベインのご先祖さま。
しかし、クレスとは似ても似つかない大雑把でがさつな性格。彼の冥空斬翔剣の発音は、後にカイルに真似された。

◇キャロル・アドネード
プロローグで何もせずに突っ立てた人物「????(4文字)」。
ゲームのヒロイン、ミント・アドネードのご先祖さま。
本作では、彼女がユニコーンと出会い、その角を手に入れたことにより法術が確立した、ということになっている。

ダオス
もはや説明不要であろうゲーム本編のラスボス。
魔王と恐れられた彼だが、本作では彼の人間らしい一面を見ることができる。

◇ライゼン
ゲーム本編にも登場した、ミッドガルズの騎士団長。
ゲーム本編ではモブキャラだったが、本作では鬱展開の元凶とも言える活躍を見せる。
余談だが、本作のイラストとOVAの姿が別物。

◇デミテル
ゲーム本編にも登場したアーチェに宿ったリア・スカーレットの仇の人。
+ 物語の根幹に関わるネタバレ
ゲームではリアの親に師事するハーフエルフの血を受け継ぐ魔術師で魔科学を危険視するダオスによって死神のような影を取り憑かされることで洗脳されて魔科学を研究するスカーレット家を街ごと抹殺した設定だったが、
本作では正体が魔界の子爵という上級魔族でありダオスを利用しながら仲間の魔族であるジェストーナやジャミルともに魔科学を人間に広めてマナを減少させようとしていたがスカーレット家に見破られたため殺したように設定変更されている。SFC版ではヘルマスターの色違いだったからね。
そのため本作では被害者ではなく 真の元凶 の1人。



以下、軽いネタバレ



















ウィノナの特殊能力は予知夢である。
未来を知る(=時を超えた夢を見る)ことができる彼女は、時を超える力を持つダオスに対して親近感を抱くのだが…。



「この作品、タイトルは語られざる歴史だけど、だからといって忘れられていい歴史じゃないよね」と思う方は、追記・修正をお願いします。

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最終更新:2023年12月16日 08:07