彼我木輪廻

登録日 :2010/10/31(日) 21:12:59
更新日 : 2017/07/25 Tue 05:26:18
所要時間 :約 5 分で読めます





「女の子になるのは久しぶりだな  まあ堪能させてもらうさ。まあ、そういうわけで初めまして。僕は彼我木輪廻だよ  今後よろしくお見知りおきをってところかな?」









ひがきりんね


声:伊東みやこ

刀語第十話『誠刀・銓』に登場する人物で、誠刀『銓』の所有者である。

奥州の陸奥に位置する百刑場に居続ける仙人。
その姿は見る人によって変わり、七花たちの前では小柄な女の子として見えたようである。
年齢自称三百歳(人間だった頃を含めて三百五十歳)、身長四尺二寸(と観測された)、体重八貫三斤(と観測された)、趣味草笛。
※趣味以外のデータは見た人によって変更されるため、実際の彼我木がどういった人物かは定かではない。このあたりは真庭忍軍の真庭蝙蝠に近い。
彼にとって苦手とするものはこの世にはないらしい。

まずは彼我木の過去から捉えていく。



【本編以前の彼我木】
時は戦国時代。
悟りを開いた彼我木が仙人になった後に四季崎記紀が彼我木の元に来訪した。
四季崎は彼我木に誠刀・銓を託しに来たのである。

鷹比等という天才が生まれることを予知した四季崎は、その天才性を歴史の改竄に利用するために、
彼我木が誠刀を地中に埋めることを見越して、鷹比等の人格に影響を与えようと企てていたのだった。

どうでもいいことだが、四季崎記紀の変体刀が東北に密集したのはどうしてなのだろうか。
陸奥に至っては死霊山にあった(後に鑢七実の所有となる)悪刀・鐚と誠刀・銓を含めて二本も変体刀が存在していたことになる。

刀を受けとった彼我木は刀を持つ必然性を感じなかったため地中に刀を埋めることにした。
四季崎の思惑もかなりの深部まで理解していたようである。

一応『刀』を所有した彼我木は戦争を封じるために各地に赴いて戦いを抑圧していったそうな。

戦国時代が終えた後、彼我木は一旦行方をくらましてしまうのだが、飛騨鷹比等の大乱により城が跡形もなく消えた後に再び陸奥に戻ったそうである。



【彼我木の能力】
彼我木は見た目から性格に至るまで相手の苦手意識(記憶)を投影する能力を持っている。

本編では見た目は七花の苦手意識が具象化した。


例)
■七花の半分ほどにも見える体躯
→凍空こなゆき

■黒くて長い髪を後ろで束ねている
→鑢七実

■非常にいい姿勢
→汽口慚愧

■徳利を持って酒をかっくらう振る舞い
→敦賀迷彩

いずれにしても全て女性である。

どうやら七花には男性に対して苦手意識を持ってないらしい。
少なくとも剣聖錆白兵あたりには苦手意識を持っていてもおかしくはないのだが…


一方、性格の面ではとがめの苦手意識が反映された。
その性格はもったいぶった喋り方、人を食ったふざけた態度、そして嫌がらせから父親の飛騨鷹比等と推測される。

この力は人の数が多ければ多いほど効果があるらしく、戦国時代に大量の兵士を動員する戦場では特に有効だったようである。

仮に我々が彼我木に相対した場合、どのような姿で表れるかは気になるところである。



【本編における彼我木】
神無月某日。
尾張に戻っていたとがめ達は否定姫の情報を元に陸奥へと赴いた。

百刑場にて彼我木と相見えた一行であったが、彼我木は刀を埋めたと述べ、とがめに掘るよう命令した。

なくなく従ったとがめは何日間も地を掘る作業を繰り返すことになってしまう。

一方、手持ち無沙汰になっていた七花はとがめの助言により、彼我木と勝負することにした。

しかし、七花が繰り出す技に対して彼我木は避けたり、かわしたり、捌いたりするだけで一切攻撃を仕掛けなかったのである。

相手が戦意を持っていないことに嫌気をさした七花は彼我木に対して怒りを表にする。
これに対して彼我木は平然としていた。

彼我木が七花に対して「何が為に戦うのか」、「とがめを愛してなんかいないのではないか」という問う。

過去を振り返る中、これに対する答えは「とがめのため」だと確信した七花は急ぎとがめの元に駆け付けた。

とがめが彼我木の意図に気付いた時、刀身がない刀である誠刀・銓が姿を表したのであった。



【使用技】
  • 誠刀防衛
刃なき刀であるが故に守る希望もいらない誠刀・銓の特性。
『銓』(天秤)の銘が示す通り、人を斬るための刀ではなく、己を斬り、己を試し、己を知る。
いわば自身を測る刀なのである。
元ネタは『正当防衛』。


自己の苦手意識を投影する仙人───彼我木輪廻

七花の旅路の覚悟を再確認させ、とがめを謀った。

声を担当したのは伊東みやこ。
キョロちゃんやポケットモンスターでエイパムなどのポケモンの声を担当されている方である。

今回は七花ととがめが自身の苦手意識に向き合うだけではなく、『お互いに戦わないことにより結果として勝ちと同等の価値を得る』ということを認識する回であった。

次回のとがめ達一行は遂に真庭忍軍最強の男である『神の鳳凰』こと真庭鳳凰と対峙することになる。


【虚刀・鑢での彼我木】
大乱の首謀者、飛騨鷹比等との面会に応じ、飛騨鷹比等自身となって現れた。

彼によると、この時点での刀語の世界の人間は、全員、四季崎の一族が決めた筋書き通りに動いていて、修正しようとした鷹比等の行動も四季崎の思惑通りらしい。

鷹比等と彼の娘について、ある約束をした。


以下台詞

「きみの正当な記憶に基づく───正当なる認識だ」
「そう。銓にかけるまでもなくね」

「鑢くん、人知を超えた仙人たる僕の見るところ、きみは」
「ここらでそろそろ、自分の苦手意識と向き合うことが必要だろう」

「人はときに、目的のために目的も捨てねばならない───それが今回、きみが得るべき教訓だ。野望も復讐心も───真の目的のためには捨てるべき目的だよ」





「うん?なんだ、きみらは『追記・修正』がしたいのかい?そうかいそうかい。いいよ、任せる。好きなようにやっていきなさい」

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