バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

登録日:2012/07/31(火) 11:06:04
更新日:2023/10/14 Sat 22:52:55
所要時間:約 7 分で読めます




1985年10月26日土曜日


『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』とは、1989年に公開されたアメリカ映画。
監督は引き続きロバート・ゼメギス。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグが担当している。

実は当初は続編を作る気は無かったが(そのため映画上映当初は入っていなかった)、前作のラストの(ビデオよりジョークとして入れた)「To BE CONTINUED」をファンが真に受けたことで続編のリクエストが殺到。続編の製作が決定したという経緯がある。

本作から『ジョーズ19』の宣伝映像など、実験的にではあるがCGによるVFXが導入されており、今までより自由な映像表現が可能になった。


●[あらすじ]●
1955年から1985年に無事帰還したマーティ・マクフライ。
しかし、その翌日に突然ドクがデロリアンで現れた!
未来においてマーティの息子が、ビフの孫のせいで刑務所に入れられてしまうことが判明したのだ。そんな事態を回避するため、マーティはドクと、彼の愛犬アインシュタイン、そして偶然その場に居合わせたジェニファーと共に、2015年の未来にタイムトラベルする事になる。

2015年に着いたマーティは、ドクの作戦で自分の息子に変装する事でトラブルを回避。
しかし、未来からの帰りがけに、マーティはアンティークショップで2000年までのあらゆるスポーツの試合結果が書かれた「スポーツ年鑑」を購入。
ドクが「歴史を安易に変えうる物を持つな」と年鑑をゴミ箱に投棄するが、その陰には、彼らの話に耳を傾け、年鑑をゴミ箱から取り出した未来のビフがいた……。

その後、四人は1985年に戻るが、そこは、年鑑を悪用した未来のビフによって、地獄以上の最低最悪の世界へと変えられてしまった1985年のヒルバレーだったのだ!

さらには、マーティの父ジョージはビフに殺され、マーティの母ロレインはビフと無理矢理再婚させられ、ドクは精神異常者として精神病院に入れられているという。

全ての原因がスポーツ年鑑を手に入れた未来のビフと知ったマーティたちは、ビフが向かった時代――1955年へと旅立つ!


○[1985年の登場人物]○

○マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)
ペプシコーラとロックが大好きなロックンローラーに憧れる優しい青年。
今作から「チキン*1」と言われると頭に血が上るという悪癖が設定されてしまった。
また、本人が知らないうちに最大最悪の歴史改変の一因を作ってしまう

○エメット・ブラウン博士(ドク)(クリストファー・ロイド)
タイムマシン「デロリアン」を発明した天才科学者で、マーティの親友。
マーティとジェニファーの子供たちを救うべくマーティたちを2015年に連れて行く。
何年もタイムトラベルを続けていたらしく、本人曰く「そのまま会えばマーティが分からない」程高齢になっている。
しかし、未来の若返りクリニックで全身オーバーホールしたおかげで50年代ドク並みに若返っている*2

○ジェニファー・パーカー(エリザベス・シュー)
マーティの美人で優しい彼女。前作から中の人が変わった。
いきなり未来へと連れて行かれるわ、眠らされるわ、置き去りにされるわと酷い目に遭う。話に絡みそうで全く絡まない。

■デロリアン■
ドクが開発した人類初のタイムマシン。
未来に行ったドクの手でさらなるアップグレードがなされており、
  • ミスター・フュージョンというゴミからでも核融合を起こせる融合炉の導入によってプルトニウムが不要になった。
  • ホバー・コンバージョンを搭載した事で、空を飛べるようになった(2015年では空飛ぶ車が一般的)。この結果、時速140キロに加速するための道路が必要なくなった。
といった改造がなされており、実際に劇中で行われたタイムトラベルは全て空中である。


1985年10月26日午前10時34分

2015年10月21日午後4時29分

□[2015年の登場人物]□

□マーティ・マクフライ
30年後のマーティ。さえない中年サラリーマン。
自らの悪癖のせいで全てを失ってしまう。
歴史改変前の父親に似ており、蛙の子は蛙という事か。

□マーティ・マクフライJr.(マイケル・J・フォックス)
マーティの未来の息子。どう育てたらこうなるのか、穏やかな性格ではあるものの、同時に一族一の腑抜けになっており、祖父のジョージ同様ビフの孫であるグリフにいじめられている。
父親同様、チキン(日本語吹き替え版では腰抜け)と呼ばれるとキレる癖がある。

□マーリーン・マクフライ(マイケル・J・フォックス)
マーティの未来の娘でマクフライJr.の妹。父親似、というか父親そのものである。



□ビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)
2015年のビフ。年のせいか、以前よりかなりひねくれた性格になっている。
握り手の彫刻がついたをついており、これで人の頭を小突く癖がある。
マーティとドクの会話を聞いた事で、ある悪だくみを思いつく。

□グリフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)
ビフの孫。ビフの凶暴性だけを強化しておつむをさらに悪くしたような不良で「右脳の回路がショートしている」と言われている。ヘルメットをかぶりオープンカーに乗り、折り畳み可能な赤い棍棒を振り回し、三人の仲間がいる。
マーティの息子を利用して強盗事件を起こそうとしているが……。

□ニードルス(フリー)
マーティのハイスクールの知り合いで、マーティに対するビフ的ポジション。
マーティの悪癖を利用して悪事を働こうとしている。
中の人はレッチリのフリー。

■2015年の道具■

●オートマチックスニーカー
マーティが履いていたナイキのスニーカー。どこがオートマチックかと言うと、自動で靴紐を締めてくれる。
最近同じ機能を持つスニーカーが販売されたがむちゃくちゃ高い。

●万能ジャケット
マーティが着ていた未来のジャケット。自動サイズ調整機能、乾燥機能などを備える、サイズいらず乾燥機いらずの逸品である。
ただし着続けると調節機能が故障しやすくなる。

●ホバーボード
未来のスケートボード。
ホバー・コンポージョンを搭載し、空中に浮く事が可能。足で空を蹴ることで前進する。ただし、水の上では前進できない。
昔、日本人が1千万近い金を使って1センチ浮く巨大ホバーボードを自作した事がある。


2015年10月21日午前7時28分

1985年10月26日午後9時00分

マーティ「……ママ、ママなの」

ママ「やっと目が覚めたのね」

マーティ「僕、ずっと恐ろしい項目を見てた……」

ママ「そう、でも、もう大丈夫。この追記・修正された歴史にいる限り安全よ」

マーティ「追記・修正されただって!?」


◎[裏1985年の登場人物]◎

◎ビフ・タネン
ヒルバレー一帯を支配してアメリカ一の億万長者となった極悪人。
ある日、謎の老人から渡されたスポーツ年鑑を悪用したスポーツ賭博で財をなし、時計台の跡地に巨大カジノホテルを建設しそこで暮らしている。
以前にも増して傲慢で凶悪な性格になっており、妻であるロレインに対するDVが日常茶飯事となっている。ハイスクールからの三人の子分がいる。
ちなみに未公開シーンでは歴史を変えて戻った未来のビフが改変の影響で消滅してしまうので、本来の歴史よりも早死にする運命にあると思われる。

2015年にこのキャラのモデルは、不動産王「ドナルド・トランプ」氏(2017年にアメリカ大統領就任)である事が明かされた。

◎ロレイン・ベインズ・マクフライ(リー・トンプソン)
マーティの母。ジョージがビフに殺害された後、ビフと無理やり再婚させられた。
ビフによって度重なる整形手術や豊胸手術を受けさせられホテルの27階に半ば幽閉されている。
マーティへの愛情は変わっていないが、ストレスのせいで以前にも増してアルコールに依存するようになってしまっている。

◎ジョージ・マクフライ(ジェフリー・ウェイスマン)
マーティの父。既に故人。
小説家として成功を掴み始めた矢先にビフによって射殺された。

◎ジェラルド・ストリックランド(ジェームズ・トールカン)
マーティたちのハイスクールの教頭だった男。
6年前に学校が焼けてしまって以来、毎日車に乗って家を銃撃しにくるギャングどもを、身体にガンベルトを巻き防弾チョッキを着用してショットガンで迎撃する生活を送っている。


●[日本語吹き替え版]●
PART1でWユウジ版が終わってしまったため、ソフト版、テレ朝版、BSジャパン版の3パターンに留まっている。
なおジェニファーは演じる役者が前作と異なっているが、吹替版では全員同じ声優が続投している。
佐々木優子曰く、ソフト版のオーディションは本国で行われたという。
詳細はPART1にて。


ドク「やったぞー!追記・修正、大成功だー!」

マーティ「ドク、ドク、ねえ、ドクってば!」

ドク「ひゃーーっ!!!?」

マーティ「落ち着いてよドク、僕だよ、マーティだよ」

ドク「そんな馬鹿な!今、関連項目を追記・修正したところだ」

マーティ「そう、追記・修正してもらったけど、また項目を建てたんだよ。PART3の項目を建てたの」

ドク「どうして、こんなことに……あー」ドサッ

マーティ「ドク!ねぇ、しっかりしてよ。あー、まいったなぁ、もう……」


TO BE CONTINUED
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3の項目に続く
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最終更新:2023年10月14日 22:52

*1 アメリカのスラングで「臆病者」とか「ヘタレ野郎」という意味がある。日本語版ではわかりやすく「腰抜け」と訳されている。

*2 実は演じるクリストファー・ロイドの年齢はこちらに近く、前作の85年の老ドクの方がむしろ特殊メイクだった。今作は全編にわたってドクが登場するため特殊メイクの手間を省いたのである。