女カ(藤崎竜版封神演義)

登録日 :2012/10/06(土) 19:12:04
更新日 : 2017/10/27 Fri 01:54:51
所要時間 :約 6 分で読めます




名前の正確な表記は違うのだが環境依存文字につき携帯ではまず表示・変換不可なので便宜的にWikipediaに倣った表記を使用。


古代中国神話に伝わる存在であり、封神演義にも登場している女神。
こちらでは藤崎竜版封神演義について記述する。



以下ネタバレ




・・・・・・ぬ・・・・

・・・・いらぬ・・・

・・・・いらぬ・・・


もういらぬ・・・・!!



もうこんな星などいらない!!


序盤より作中でしばしば言及されていた「歴史の道標」の正体であり、かつて遠き星より飛来した異星人。
「始まりの人」の一人で、その中でも最も強大な力を有していた。異星人に共通なのか彼女も魂魄の分裂能力を持ち合わせている。
因みに「歴史の道標」初出は第13話(単行本2巻)。

外見はグレイ型の宇宙人。一人称は「妾」で古語文体のような口調。
基本的に魂魄体で活動している為か髪の毛等を始めとした外見の融通も利き、妲己ほどではないが民族衣装風やワンピ等の服装チェンジも見せている。
その中でも旧版22巻表紙はなぜか目の造形が全く異なっていることもあって最早 誰おま状態。


遥か昔、強大すぎる力を持ってしまったが故に破滅を迎えた故郷を離れて同胞四人と共に地球へと降り立った存在。

そこで同胞達は、同じ過ちを繰り返さない為にもこの地の生命と融合し力を薄めていくことを提案する。
一方で既存の生命を下等生物とみなした彼女はそれを拒否、一度地球の生命全てを根絶やしにしたのち故郷から持ってきた種を撒こうとする。
こうした意見の相違から同胞達とは決裂し、説得不可と見なされ永久氷壁に封じられることとなる。

しかし、地球と融合した同胞達の遺伝子を受け継ぎ誕生した人や妖怪達が文明を築き始めた頃に魂のみで行動する術を確立。
そして一度は出来上がっていた文明を滅ぼし、その後に発生した文明に介入していくことで己の故郷の歴史を再現しようとする。


その目的は些細なミスから滅びてしまった故郷が破滅を迎えなかった場合の未来を知りたいというもの。
だが、歴史の完全再現がそう簡単に行くはずもなく僅かな違いから全くの別物へと化してしまう為、そのたびにまた文明を滅ぼしては一からやり直しを重ねてきていた。

基本的には他者に接触する時は直接的なことはせず、相手が夢うつつ状態な状態の時に現れ歴史を動かす役割を担う人間に力を与えてきた。
しかし歴史を動かすものの存在に勘付いている者もわずかながら存在しており、作中では偶然遭遇してとっさに彼女の関心を引く言葉を発した妲己と唯一直接的な接触を持つに至る。
それを機に妲己と手を組み、自身の永久氷壁を解く為の研修や殷周革命を起こす為に必要な火種をばら撒かせていた。

実は度重なる破壊と再生という強大な力を酷使し続ける中でその魂は疲弊をしてきており、逆に人間達はどんどん打たれ強くなっていきつつあるという状態に陥っている。
そしてその機会を永きに渡り待ち続けていた人物がいた。それが万一に備えて地球と融合を果たさず、人の肉体で彼女の目を欺き続けていた同胞の伏羲である。

そして頃合いを見計らった本編より約2000年前、本格的に妥当女カに乗り出してきた伏羲と「歴史の道標」を良しとしない仙人達により封神計画が立案。
後に太公望と呼ばれることとなる何も事情を知らない一道士をその実行者へと据えて計画は開始された。
(と、ここまでは申公豹の推理であり実際ほぼ正解。しかし、その「何も事情を知らない一道士」が実は伏羲であり、ある意味文字通りでの自作自演な計画あったことが発覚するのはまたのちの話)


作中では他にも誰かの存在を追っていた聞仲や、その名にあやかり「クイーン・ジョーカーII世号」と船に名付けた趙公明等本格的に女カの存在に踏み込む前から関連描写が入っている。



物語終盤にて本格的に動き始め、蓬莱島(宇宙)で開催させた武闘会を勝ち抜いた楊ゼン・ナタク・竜吉公主・燃燈道人・張奎とひっそりついてきた申公豹・太上老君と対面を果たす。
そこで自らの想いと同胞の遺伝子を受け継ぎそれが色濃く表れた一行や、仙人達(仙人骨の頭骨が長いをはじめとした身体的特徴は「始まりの人」のソレに当てはまる)に愛着を抱いていることを語る。

だが、当の本人たちから「歴史の道標」としての在り方を否定されてしまったことで、その姿勢にかつての同胞達を重ね不快感を露にし、全員を精神宝貝・山河社稷図へと閉じ込めた。

その後は蓬莱島の中心部にいたところで紆余曲折の末に伏羲へと戻った太公望と再会する。
最初こそ永き孤独の中で再び同胞と巡り合えたことに感涙していたが、すぐにテンションを切り替え馬鹿笑いへ。
一連の仙人達が動き回っていた封神計画には伏羲が関与していたと気付いていたことを明かし、臨戦態勢へと入る。


そして蓬莱島地上にて、伏羲との接触で各々の山河社稷図からの脱出方法を見出した一行と分身させた自らの魂魄達との総力戦となる。
そこで殲滅されていく分身に不利を悟って一旦は封じられた肉体への籠城を決め込もうとするも、既に永久氷壁の解放方法を見出していた妲己に先に肉体を乗っ取られる。

その解放の際の衝撃で魂魄は完全消滅。
さらに残った肉体も、かつての始祖達のように地球と融合するという願望を持った妲己がそれを見事果たしたことで消滅した。


…かに思われたが実は用心深く肉体にも最初から僅かに魂を残した状態にしておいてあり、霧散した状態から封印も解かれ肉体も得たという状態で完全復活。
一連の出来事で完全にキレ、地球を完全に破壊し次の星を探そうとする動きへと出る。

しかし、本気の戦闘モードに入り解放された封神台の魂魄達の力を得た伏羲との肉弾戦の末に敗北。
そして止めを刺される寸前に一人で逝く事になるという孤独への涙を見せ、伏羲を巻き込み自爆した。

その後は共に逝ってほしいという最後の我侭となる言葉を残し、今度こそ完全に消滅した。



  • 山河社稷図
無数の蛇が空間を食らい、通常の0.1秒が一時間に感じられ且つ五感も奪われた状態の空間に閉じ込められる。
所謂精神攻撃だが食らった相手達が相手達なだけに余裕で時間を過ごしたり、格好の修行場と化していたり、むしろ最高の環境だったりしている。
また、空間使いである伏羲にはこの形態では通用しないらしく、蛇で直接肉体と魂魄を吸い取るという手法に出ている。

  • 四宝剣
攻撃した対象物の存在する確率を変動させ、崩壊に至らしめる哲学的な宝貝。
「超々科学の産物なんで作者もよくわからんという恐ろしい兵器」


〇アニメにおける「歴史の道標」
独自の要素を取り入れその存在をちらつかせている。が、明確にはされていない。
22話の「標の間」という部屋にて元始天尊に命を下していた、 中華皇帝僧侶ドレスの女 が会話内容からしてそれに該当すると思われる。

こちらは天の下において過去未来現在全て定められた美しき秩序の通りでなければならないとし、それを乱す太公望の排除の命を下す。
「天」を出してくるあたり当時の中国的思想を取り入れている模様。 まさか漫画じゃ宇宙人だなんて当時誰も思いもしなかったであろう。

何者なのかは言及されていないので全く不明だが、元ネタ的に三皇より 伏羲神農女カ の組み合わせではないかと推測されている。



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