ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!

登録日:2012/03/11 Sun 01:36:07
更新日:2023/03/02 Thu 20:56:36
所要時間:約 6 分で読めます




「ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!」は、月刊なのエースで連載されていた。
ストライクウィッチーズのコミカライズ作品の一つで、作者は藤林真。


概要

ストライクウィッチーズの魅力の一つであるミリタリー要素はほぼ皆無で、
まんがタイムきらら系列にありがちな日常四コマ形式である。
概ね評判は良く、雑誌でも頻繁にカラーを貰ったり2話掲載したり、
雑誌の表紙を飾ったりしていたが何の前触れもなく突然連載終了してしまった。

ストライクウィッチーズファンからの評判も概ね上々だったため、連載終了が発覚した際には多くのファンが落胆した。
しかし、『ストライクウィッチーズ劇場版』が公開され、本作も『ストライクウィッチーズ劇場版 501部隊発進しますっ!』と名前を変えて復活し、
外伝作品である『ブレイブウィッチーズ』アニメ化の際には『ブレイブウィッチーズ 第502部隊発進しますっ!』も連載された。
そして「ストライクウィッチーズ501部隊発進しますっ! ROAD to BERLIN」2021年1月より連載開始。
『続』以外は原作のストーリーをなぞりつつギャグ改変する形で進行するが、『RtB』は原作の最終決戦からスタートし
ベルリン奪還戦の後日談のような形式となっている。

ストライクウィッチーズを良く知らなくても、知っていても楽しめる作品となっているが、
一部でキャラの呼び方が異なっていたり、キャラの階級に差異が生じていたり、
所謂キャラ崩壊を起こしているキャラが少なからず居たりする為、その点を残念に思うファンも多い。
しかし島田フミカネ氏が珍しく「ツボにはまった」などと言及していたりする。

なお画風・作風かデフォルメ頭身の都合によるものか、アングルやコマ割り、各人の服や上着の裾が原作絵より伸びている事から、
ほとんどのシーンでパンツもといズボンが隠れて見えない

そして2018年夏のイベントにて、誰もが予想していなかったであろうアニメ化が決定。
キャストもアニメ本編と同様であり、2019年4月放映開始。
更に本編の復活も検討中と発表され、ストライクウィッチーズファンの度肝を抜いた。
本編最終回の放送後、公式サイトで「ストライクウィッチーズ劇場版501部隊発進しますっ!」の公開が決定した。
更に2021年1月より「ブレイブウィッチーズ」のメンバーを加えた「ワールドウィッチーズ発進しますっ!」が放送開始。
しかも本編の「ROAD to BERLIN」の次クールで放送

因みに、「バルクホルンが人形を死体と見間違えて一悶着起こす」「リーネのおっぱいパワーで不安定だった芳佳の魔法力が復活する」など、
どういう訳かRtBの伏線になっている部分がいくつかある


■登場人物


ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!


宮藤芳佳
ご存知アニメの主人公で、この作品でも主人公ポジション。
基本的にいい子だが、おっぱいの事となると平然と悪魔に魂を売り渡すレベルの淫獣と化す。
一緒にお風呂に入るためだけに寝ているシャーリーとリーネを夜中に叩き起こし、風呂の中ではシャーリーの胸を至近距離からガン見し、
上がったらもう用は済んだとばかりに「それではおやすみなさい」と言い放つなどやりたい放題しでかす事も。
また後半に行くにつれ段々口が悪くなっている
誰かが殴られたり顔面凹まされたりする事が非常に多い本作なので固有魔法の登場率が群を抜いて高い苦労人。
本作ではジャガイモや豆を発芽させる失った毛髪を再生させるトチ狂った人を正気に戻すなど、本編以上に強力な回復力を持つ。
但し、髪の毛の再生は一本一本再生させる形となる性質上、まとまった数の髪となると万単位の本数を再生させねばならず多大な負担がかかるため、
もっさんの散髪をしようとしたミーナ・ペリーヌに「1㎜切り過ぎた」「気持ち短い」→「元に戻して(生やして)!」と気安く繰り返し頼まれた際には、
些細な調整の為にこちらの消耗を考慮せず再生を頼んでくる(そして失敗する)ことに流石に堪忍袋の緒が切れ、無言で自ら坂本の前髪をパッツンにしていた*1
ちなみにリーネよりシャーリーのおっぱいを気に入っている模様で、さり気なくパイタッチや頬ずりしたり堂々と抱きついたりとやりたい放題。
ついでに本作では彼女がおっぱいに目覚めた経緯が描かれている。
最終話にて魔法力を(アホな経緯で)失ったと思われたが微妙に復活したようで…?

劇場版では自身の境遇がまるっきりニートであることを自覚しており、その環境に甘えつつも危惧をしていた。
淫獣っぷりには拍車が掛かっており、自身の欲望に非常に忠実になっているが、(一応)いい子であることも変わっていない。
因みにリーネがフライング抱き着きした時に読んでいた本のタイトルは「おっぱいは正義」であった*2
「腹筋ってなんだかドキドキするね!」


リネット・ビショップ
部隊No.2のおっぱい。だけど本作だとおっぱい関連の話はほぼ無し。
アニメ等ではちょっと黒いようにも見える程度だが、この作品だとほぼ真っ黒
人の捨てた恥を拾ったり謎のネガを隠し持ってたり何かあった時に自分だけ真っ先に逃亡したり自分だけ逃げる為にサーニャの隠し撮り写真と引き換えにエイラに予知を頼んだりと行動が黒すぎる。
一応どちらかと言えば常識人枠で、宮藤が淫獣と化している時はツッコミ役を務める傾向にある。
危険が絡むエピソードだと出難いため、全般的に出番が少なめ。
新人故の引け目とか一切皆無の強キャラ。模擬戦では(本人がいつでも攻撃して良いと言っていたとはいえ)ストライカーも履かずに地上にいる所を、会話中に、無警告でハルトマンに銃撃する、
芳佳では捕捉できなかった高速飛行中のシャーリーに少なくとも4連続ヘッドショットを決めるなどしている。
他にもバルクホルンのお仕置きで丸太に縛り付けられたハルトマンに対して何故か至近距離からボーイズを構えるなどしており、
三バカ共からも或いはミーナ以上に恐れられており、ハロウィンでも他のメンバーにはちょっかいをかけつつ、リーネにだけは何もしなかった。
ただ自分からトラブルを生み出す事は少ない。
腹黒キャラは後半に行くにつれて薄まっており、徐々に常識人・ツッコミ寄りキャラになって行っている。
宮藤のセクハラを本気めに嫌がっている節もあり、劇場版でガリアに来た彼女を背後からのフライング抱き付きで出迎えたり*3
ガリア滞在最後の夜に死んだ目で宮藤と同じベッドに入っていたり、留学する宮藤への「いっぱい手紙を送る」という発言をペリーヌが「セクハラ回避のため?」と疑ったりしている。

劇場版でも原作と同じくペリーヌさんとガリアの復興に携わっている。
腹黒な部分はほぼ完全に鳴りを潜め、ツッコミ役……というより芳佳やペリーヌ等の周囲が時折見せる奇行を嘆く役回りが板に付いて来た。
上記の通り、前作では控えめだったおっぱいネタも大増量されている。
「あれは夫婦間のドメスティックバイオレンスって言うんだよ~」


坂本美緒
少佐にして部隊のお父さん。
アニメ等との差異がそこまでなく、基本的には常識人として暴走するエーリカやシャーリーに苦言を呈したりしているが、
上半身裸で乾布摩擦を雪の降り積もる屋外でやったり刀で前髪を斬ろうとするなど時折ぶっ飛んだ行動に出る上、それがおかしいとは思っていない*4、501の真のトラブルメーカー。
ミーナと対等の立場で話せる希少な人物の一人であるため、殺人料理を始めとしたミーナの奇行に対する抑止力・防波堤として頼られることも多いが、
ミーナ当人は微塵も悪気がないためにそこまで強く言えないので役に立った場面は少なく、むしろ彼女の奇行やお茶目に付き合って前者では昏倒することもある苦労人。
アニメ以上の訓練・根性論バカだが、物理的に顔面を凹まされたシャーリーとエーリカの根性を(ここまでされても直らないのに)叩き直してくれと言われた時や、
真夏に宮藤から(ミーナには普通にアイスティーを出したのに)自分には善意100%で煮えたぎったお茶を淹れて「心頭滅却で涼んでください!」と言われた時にはドン引きするなど、限度はあるらしい。
重度の無自覚たらし。『劇場版』や『続』ではシャーリー、リーネ、サーニャまでもが堕とされかかっていた。
最終話にて基地を半壊させた挙句アホな理由で魔法力を喪失した、恐らく本編一番の被害者。

劇場版でも芳佳を心配して家を尋ねたり、留学を斡旋したりと原作通りの気遣いを見せる。
しかし芳佳の家に泊まった時にいつも通り笑いながら素振りしたことで半裸で笑いながら刀を振り回す不審者として通報されたり、
『ヘルウェティア』が言えなかったりと天然っぷりも健在。
後輩育成(良い意味でも悪い意味でも)も順調の模様。
訓練生からも必要以上に慕われており、静夏は他の訓練生からの嫉妬で夜道がヤバいという理由で坂本の個人指導の回避に必死になっていた。
「いい所!いい所だけを見つけて学んでくるんだ!」


ゲルトルート・バルクホルン
お姉ちゃん。アニメより数段姉バカがヒートアップ。
クリス&芳佳が絡まなければこの作品随一の常識人だが芳佳が絡むと過保護全開、
クリスが絡むと姉バカ全開と他のキャラとどっこいどっこいの残念ぶりを発揮する。
エーリカ&シャーリーの暴走を(物理的に)止められる数少ない人物の為、出番はかなり多め。
そして1話に1度は二人を殴る。
ツッコミや勘違いによる心労が絶えず、一度ミーナにカウンセリングを受けさせられた。
後々には芳佳の事を妹と公言して、明らかにえこひいきして接する為、どんどんまともとは言い難いキャラに進化?している。
車の運転センスは絶望的。ミーナと違って苦手な自覚はあるが、ハンドルを切れと言われてシャフトを手刀で切断する*5壁を蹴って方向転換
ハンドル無しでどうするつもりか聞かれてハンドルとスペアタイヤを助手席側ボンネットに刺して緩衝材代わりにして「これでカーブも安心だ!」など、苦手どころかクルマに関する常識そのものが欠落している*6

劇場版でも芳佳への姉バカ振りと車の苦手振りは相変わらず。一定の交通法規は身に付けたようだが、教習を任されたエーリカには匙を投げられた。
また坂本とミーナを乗せた車で崖を飛び越える等の暴走運転を働いたため車から蹴り出された挙句土砂降りの中を徒歩で帰る羽目になる。
自分だけ芳佳に何もできない事や芳佳がサン・トロンに滞在するのは不適当と判断された事に激しく落ち込むなどする様をハイデマリーに見せつけ続けたため、
彼女からは芳佳のストーカー一歩手前と見做されてしまっている。
終盤には芳佳が負傷したと聞いた際に気絶してしまったため、緊急事態という事もありペリーヌの提案した「適当に運んで急行」を実行され、
ミーナとハルトマンが片足ずつ持って逆さ吊り状態で運ばれるという雑な扱いを受ける。
「宮藤 もうあの子達と遊んじゃいけませんよ!」


シャーロット・E・イェーガー
部隊一のおっぱいにして本作の賑やかし兼トラブルメーカー要員その1。
原作では年長者らしい落ち着きと常識を備えたしっかり者にして年少組の姉貴分であったが、本作ではそのような面は全く見られない。
また原作では絡みの少なかったハルトマンと頻繁にタッグを組んで何かやらかす。
そのおかげで『シャーリカ』という新たな可能性に目覚めたファンもいるとか。
そしてお姉ちゃんに顔面を凹まされたりでかいタンコブ作られて芳佳の世話になる。
少佐に「最近お前ら治ると思ってやりたい放題だな」と言われるほどエーリカちゃんとやりたい放題。
ミーナに対する暴言が多く、よく〆られているが、それでも笑いのためにスキあらばやってくれる。
それでも一応ルッキーニの母親ポジションには変わりなく、エーリカ、ルッキーニと共に死地に追いやられた際は
「この子だけは!まだ子供なんです!」とルッキーニだけでも逃そうと努力した事もある。
当初は騒動を起こす側だったが、後半から被害者ポジションも板に付いて来ており、自責以外で災難な目に遭う事も多くなって行った。

劇場版では原作同様ルッキーニと共に赤ズボン隊と行動を共にしていたが、あちらでもやりたい放題していた所為でエラい目に遭う事になる。
「犬に噛まれたと思って忘れちゃいな」


エーリカ・ハルトマン
ご存知天使にして本作の賑やかし兼トラブルメーカー要員その2。
部屋の汚さがアニメより数段酷くなっており、『部屋に芋が自生』『部屋でストライカーを紛失する』など、もはや汚いとかそういうレベルを超越している天使。
「黒い悪魔」という異名と相俟って台所のG扱いされる事もしばしば。
だがエイラとミーナがタッグで暴走した際はツッコミに回り、お姉ちゃんがクリス自慢を始めた時は呆れ返るなどまだ若干空気は読めている。流石天使。
医者志望というだけあって医療関係にだけは真摯で、救命講習回では暴走するバルクホルンにツッコミを入れるという普段と逆の構図が見られた。
一応501きってのエースなのだが、リーネにちょくちょくビビらされているため、マルセイユにエースであることを確認された際にはリーネの方をチラ見した。
原作では全く気にしていなかった501ワースト2位の胸のサイズが重度のコンプレックスと化しており、シャーリーとは仲良くしつつもその巨乳に嫉妬している。
お風呂ではシュトゥルムの応用で身体の周りに泡を発生させてその感触を楽しんでいるが、ジャグジーバスなど無い時代なので周囲からはお風呂でおならする奴と見做されている。

劇場版では前作でフリーダム過ぎたしっぺ返しが来たのか、隊長代行として膨大な仕事をさせられたり、バルクホルンの壊滅的な運転の教習をさせられたり、
各地で請求書を切りまくるシャーリーとルッキーニにキレたトゥルーデとミーナに彼女らを呼び戻す餌にされかけたりとちょっと不遇。でも出番は多め。
ミーナとバルクホルンのストーカー振りが悪化していたりハイデマリーの言動が容赦無さ過ぎたりする関係で相対的に常識人ポジションな事もある。

『続』では基本ボケ役なのは変わらないものの、芳佳が淫獣振りを自重しなくなりつつある事とバルクホルンが芳佳には甘々な事から、
対芳佳専門のツッコミキャラと化している。
「素っ裸にして外に放置するんだよ」


ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ
中佐にして部隊のお母さん。
あまり出番は無いが、原作では味音痴程度だったのが本作では料理の腕が壊滅的を通り越して甚大な被害を与えている為インパクトはでかい。
味覚センスが独特な事には気付いているが、液体アンモニアや薬用エタノールが人体に有毒な事には気付いていない*7
それでいて作りたがり&振舞いたがりなので放っておくと勝手にゲテモノ料理を量産し、
おまけに悪意が無いのと階級が一番高いのとで強く拒否もできないという質の悪さから、他のメンバーは如何にして彼女の料理を回避するかに頭を悩ませている*8
少佐には友情を通り越して偏愛や執着、独占欲に近いものを抱いており、彼女に必要以上に近付く者は同じ501隊員でも敵意を剥き出しにする。
相合傘の意味を聞かれた時には坂本の教え子への嫉妬から「呪詛」とデタラメを吹き込んだ。
また坂本の色々と無頓着な部分を諫めたり嘆いたりする事が多いが、その坂本に自分の料理で何度となく大被害を与えている
バルクホルンやシャーリーとはそこまで年齢差がないはずなのに、カリカリしてると更年期障害、可愛い服を着ればネウロイ扱いとBBA扱いがひどい。
そんな言動が多いエーリカ&シャーリーコンビに鉄拳制裁を喰らわす事も良くあり、芳佳も治癒できないほどオーバーキルしかけた事もある。
料理によって一度部隊を全滅させかけた他、ネウロイ以上の被害を拳で生み出した最強キャラ。
彼女がキレると世界は争いのない一日を迎える。
つまりボケ組が彼女を怒らせるのは世界平和のためだったのだろうか。

『劇場版』・『続』では坂本スキスキ振りが大幅悪化、彼女の登場シーンの多くは坂本を独占しようとする言動で占められている。
「まだ言うかこんガキャア」


エイラ・イルマタル・ユーティライネン
公式の不思議ちゃん設定はどこへやら、男子中学生っぷり全開。
サーニャの寝込みを襲おうとした他、もはやサーニャのストーカー状態となっている。
未来予知という便利な固有魔法を使ってトラブルを避けれるハズだが余り避けれていない。
基本的にトラブルを止める立場だが、ミーナと二人で暴走した際は少佐とエーリカでも歯が立たなかった程に徹底して暴走する。

ちなみに、本編の彼女の固有魔法の「未来予知」は「数瞬先が見える」という能力だが、
本作では翌日の出来事まで予知できると大幅に強化されており、時折サーニャやリーネに翌日の(主にトラブル関連の)予知を頼まれることも。
「このエイラ・イルマタル・ユーふぃラ…」
(噛んだ)
(噛んだ)


サーニャ・V・リトヴャク
みんな大好きエイラの嫁。
ナイトウィッチのために昼間は基本的に眠っているので出番は少なめ。
本分である夜間哨戒絡みの話でもほぼ背景と化していたりするが、たまにエイラ絡みで(主に被害者として)登場する。
人工呼吸の練習のためとして寝ている時に顔の型を粘土で取られたり、服を剥ぎ取られたりしていることもあり、
エイラのことをウザがっているような描写が多々あるが、自分からトラブルを起こす事はほぼ無く、恐らくこの作品で一番まともな娘。
また、マルセイユからの執着に悩むエーリカに同じストーカー被害者として寄り添ったりと、割とエーリカと仲が良い場面もちらほら。

劇場版では芳佳を心配してエイラと扶桑に向かおうとするが、お世話になったニパ達へのドライすぎる別れの挨拶に心を痛めた。
しかしエイラ(の予知能力)が必要とされているために自分ひとりで向かうことを決めた時には、エイラがニパ達にやったようなドライな挨拶(無自覚)をしていた。
「……エイラ気持ち悪い」


フランチェスカ・ルッキーニ
最年少にしてアニメ版での賑やかし要員。
本作では賑やかし要因兼トラブルメーカーその3
…だがいつもシャーリーの背中で寝ているかどこかに行ってしまっているかの二択なので余り出番が無い。
中盤以降は何だかんだで地味に出番が増加、本来(?)のトラブルメーカー振りが発揮されるようになった。
トラブル役としてルッキー二が出ないのは意外に思う方もいるかもしれないが、本作ではこの子はまだ子供だから!という感じ。
その分シャーリーが暴れている。そして殴られる。

劇場版ではシャーリーと共に視察の名目で請求書頼りでロマーニャなどを遊び歩いていたが、流石にやりすぎたことに気付いて焦っている。
「寝取られー」


ペリーヌ・クロステルマン
坂本少佐のもはや付き人。そして作中最大の空気。
501部隊の中で唯一作中で固有魔法を使用しなかったほど出番が無い。
それどころか彼女以外の501全員+マルセイユが出演した話でも唯一姿を見せなかったり、
アニメ2期で芳佳&リーネと飛ばされた訓練所に自身の代わりにハルトマンが飛ばされたため出番が無かったり、
アニメ版でも唯一の主役回がアニメ化されなかったりと、もはや悪意を感じるレベルで出番が奪われ続けている。
…が、この作品のファンからは「ペリーヌが出てくるだけで笑える」と称される、
この作品のある意味スターキャラクターでもある。

劇場版ではペリーヌさんとなり、教育者として立派な女性になっている。ある意味一番原作とのブレが少ないキャラ。
半額総菜を駆使する、シャトーに電気が通っていないなど資金難を通り越して貧乏キャラに近い。
前作で使われなかったトネールは通信機の電源として大活躍する。かの世界に於ける鼻の穴にコンセントを差し込まれるイタズラの第一号らしい。
「あとリーネさん!おバカ!」


ネウロイ
ストライクウィッチーズシリーズでの「敵」だが、本作で直接の登場は無し。
この作品において、部隊の誰かに危害を加えるのは大抵部隊の別の誰かが殆どの為、
ネウロイ襲来の警報が鳴ると「救世主よ!」「サンキューネウロイ!」「助けてネウロイ!」などと言われたりする、ある意味本作のヒーロー。
何度か襲来して警報を鳴らせたりしたものの、初めて姿が拝めたのは何と最終回。

1期6話に登場した歌う個体や2期7話のミーナが尻で倒した件に触れられている事から、エピソード外で原作通りの個体と遭遇しているらしい言及もあるが、
一方で劇場版では芳佳がネウロイと初対面と言っていたりなど、結局のところ立ち位置は不明。

RtB第1話にてようやくまともな登場シーン及び戦闘シーンが描かれた


ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ
アフリカにて活躍するウィッチにして、 WW では屈指の人気を誇る名キャラ。
…なのだが、本作では何も悪い事をしていないのにタイミングが悪かったせいで出迎えの際には美緒、ミーナ、ルッキーニ以外の誰も来なかったり、
寝不足で機嫌が悪い501メンバーのほとんどから露骨に舌打ちされたり
サイン嫌いが周知されすぎて誰からもサインをねだられなくなった結果、逆にサインを求められると喜ぶようになった可哀想な子。
何かと勝負勝負と突っかかって来る事からハルトマンから本気でウザがられている
具体的には開口一番「面倒な奴が来た」と呟いたり、勝負を持ち掛けられた時に心底嫌そうな顔をされたり、適当にあしらわれたりなど。
勝負云々さえ抜きなら割と好意的に接されてはいるのだが……。
ハルトマン厨の度合いが酷くなった代わりにお姉ちゃんとの確執が無くなり、お姉ちゃんからの電話にも喜んで応対していた。
ちなみにお姉ちゃんからはどうやら妹扱いを受けている模様。
「違う…こういうのを求めてたのでは…」


ハイデマリー・W・シュナウファー
劇場版で外伝から銀幕デビューを果たしたナイトウィッチ。
ミーナの大ファンという本作向けの設定があるが全く触れられていない。
クールな常識人で、それ故の容赦ない正論やツッコミで暴走しがちな501メンバーのストッパーとなっている。
芳佳というツッコミ役が不在、かつお姉ちゃんも暴走しがちなサン・トロン基地に欠かせないツッコミ役。
(無免許運転しようとしてる…)


服部静夏
劇場版から登場した新人ウィッチ。何故か胸が下方修正され、芳佳をガッカリさせた。
もっさんの影響を良くも悪くも受けており、第二のもっさんと言ってもいい天然キャラ。
頭の硬さよりも坂本と芳佳への憧れが前面に出されており、芳佳に惚れているのかと思わせるほど尊敬している。
しかし淫獣モードの芳佳には胸の小ささから少し邪険に扱われがちのかわいそうな子。ハルトマンからも、芳佳が欧州留学の話を受けてくれるか悩む坂本に対し「もっと胸があるを付けたら放っておいても付いて来たのに!」と失礼な事を言われている。
生来の生真面目さで芳佳にとんでもない恥辱を味わわせる、調味料や洗剤などで何度も何度も芳佳の目に大ダメージを与えるなど、
不本意ながら芳佳を何度も酷い目に遭わせている。
方向音痴属性&(バルクホルンよりは常識的な範囲の)運転音痴属性が与えられており、地図が読めなかったり芳佳の実家に行こうとして行方不明者として捜索される、発進や切り返しでモタつくなどしている。
「待って!本当に待って!私今裸で!」
「恥ずかしさより命です!」


●山川美千子
終盤や劇場版にて登場したご存じ芳佳の幼馴染みにして何故か胸のサイズが大幅増量された故郷のおっぱい。
芳佳が扶桑にいる時しか出番がない他、名前だけ出てくる事もあるなど影は薄め。
プロパガンダの被害者筆頭。
アニメでは次回予告役と、各回のラストにある501部隊のウィッチを紹介するコーナーを担当するなど地味に出世。
元々アニメ第一話と最終話にしか出番が無いキャラという事もあり、この次回予告とおまけコーナーだけで原作アニメ全編より多く喋っている
プロパガンダの情報をもとにウィッチを紹介しているが、SW本編を編集した各ウィッチのカッコイイ映像が流れるので違和感があまりない。
「ああ またフラバ顔!心配だよ!」


●有紀兵曹長
劇場版で登場。
みなさんご存じ空母赤城最古参の方。
なのだが・・・・・・
この作品ではオッサンではなく何故か巨乳美女。まさかのTSである。
少し癖っ毛気味でミディアムの白髪(?)、比較的表情の変化が少ないなど、見た目は「巨乳化したセーラー服姿のサーニャ」といった感じ。
勉強と噛み合わない静夏の対応に追われる芳佳の癒しとして活躍した。
芳佳曰く、リーネ並。扶桑人も捨てたものじゃない、とのこと。
「えーとあの宮藤さん 顔を上げて下さい」
「そんなとんでもない!私の敬意をもっと貴女に!」



ブレイブウィッチーズ 第502部隊発進しますっ!


●雁淵ひかり
502編の主人公。原作よりもお姉ちゃん大好き振りが増している他、若干幼くなっている印象。
扶桑海軍のエースである孝美の妹として、地元では商工会の客寄せに、502では扶桑から資金提供させるためにと、何かと周囲の金の都合に振り回される不憫な子。
やや状況を悲観する台詞が目立つくらいで本編との乖離が少なく、作中では比較的マトモな人物だが、
ギャグ漫画に於ける常識人枠の常として、周囲に振り回される被害者ポジション。
なお、上記の事情から、原作では熱意と幸運でなんとか入隊を果たした502にあっさり入隊してしまった
芳佳の淫獣モード的な暴走もない…と言いたいところだが、シスコン具合はパワーアップしており、孝美関連で少し正気を失った回もある(凄まじい寒さで一気に正気に戻されたが)。
「私、お姉ちゃんのバーター(抱き合わせ)で……?」


●雁淵孝美
地元商店街に若干客寄せパンダ扱いもされている佐世保のエース。いつの間にか孝美ちゃんTシャツとか作られていた。
欧州に向けての航海中、本編と違って非常にアホな理由で扶桑に強制送還させられてしまった。ホント……扶桑の魔女って……
序盤で負傷退場後は終盤まで出番が無かった原作と違い、普通に元気なので度々ペテルブルグに電話でひかりの近況を訪ねるなどの出番があるが、
一方で知らない間にひかり共々502の金策に巻き込まれたり、純粋に自分を心配する管野や自分の非力を責めるジョゼの言葉を聞いて良心の呵責に襲われたりと被害者枠。
扶桑滞在中は芳佳に治療と称したセクハラをされかかっていた*9
「後生だから聞いて!!」
「やだ、最後のお願いなんて! ではお願いします!」
「戻って!」「はい! 念の為扶桑に戻れと!」「違っ……ひかりーーっ!!」


●管野直枝
マイルドヤンキー(ひかり談)
荒っぽい言動と怒りっぽいところは原作と変わらないが、孝美が絡むと乙女と化す。
基本的には常識人でツッコミ役だが、彼女も孝美大好き振りが原作からパワーアップしており、彼女の名前を出せば大概の事はやってくれるチョロさを持つ。
また、仲間想いな点もピックアップされており、原作では中盤まで当たりが強かったひかりも比較的序盤から仲間として受け容れており、妹分的に可愛がっている。
あと字がめちゃくちゃ丸っこくて可愛い

台詞や出番らしい出番は無いが、実は二パ・サーシャと同様502編に先駆けて『劇場版』の扉絵で1コマだけ出ていた。
「なぁ二パ! 孝美が明日来るんだからパーティー開こうぜ!」「うん、良いよ」「輪っか作ろうぜ輪っか!」
「テンションたっかいね……」
「やっと一緒に戦えるんだからな! カーッ! 早く明日が来ねぇかなーっ!」


●ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン
おっぱい枠&不運に因むトラブルメーカー枠&ヒーラー要らずの驚異的自己回復魔法持ち故に大量出血枠。
ナイスバディの持ち主ということも時折強調され、たまに脱がされたり大きすぎる胸で鉛筆を見失った後、下乳部分に挟まっていた鉛筆をそのまま持ち上げたりしている。
傍目には命に関わりそうな大怪我を負っても即全快するほどの回復力から、ロスマン先生等にゴア耐性の教材扱いされている他、
老朽化の具合が分かりづらい空き部屋を歩き回らされる等の地雷処理要員として駆り出されたりしている。
首がギロチンされるなど即死しかねない危険が予想されるときには流石に周囲も止めるが、原則としてニパの怪我には皆無関心。
この扱いには内心では鬱憤も溜まっている様で、他のメンバーが不運に見舞われた時には邪悪な笑みを浮かべながら遠巻きに眺めている事も。
唯一、自身の不幸体質や回復魔法に慣れていないひかりだけは大怪我を負っても気にも留めない他のメンバーと違って心配してくれるため彼女を気に入っており、
「ひかりだけが私の心のオアシス」と称したり、異動すると誤解した時には自分もひかりに付いて行こうとしたりしている。
なお、サーシャと共に寒冷地出身者であるため、他の502隊員よりはペテルブルクの寒さに体勢があり、寒中水泳を企画して他の隊員を慄かせたりしている。

原作同様に劇場版501編で先行登場していた。やはりというか、エイラからはおちょくりの対象扱い。
相変わらずの不幸体質で、基本的にからかって遊んで来るエイラもニパが経験したらしい不慮の事故の数々を聞いた時には「お前の敵は地球なのか」と呆れ交じりに戦慄していた。
「冬って少し隙間があると部屋全体が雪で一杯になるよね。よくある事だよ」


●ヴァルトルート・クルピンスキー
危険人物その2、どうしようもない変態(菅野談)
トラブルメーカー枠。女好きを通り越してド変態・スケベ親父と化している。
特に二パが頻繁にセクハラされているが同時に制裁されて酷い目に遭う事も多い。
というか501ほど積極的にトラブルを起こす人間が居ないのでシバカレ要員と化している節がある。
「分かった、僕が行こう!」(※真冬のペテルブルクで寒中水泳に誘われて)
「正気か!?」
「ニパくんが半裸で誘ってくれてたら行くしかないだろ!」
「正気だ!」


●ジョーゼット・ルマール
本作ではあまり出番が無い。
大食いっぷりが大幅に悪化しており、食料が尽きた際には魂が抜けて荒巻スカルチノフと化した。
当座を凌ぐために降り積もった雪にまで手を出した*10
「孝美さんのカレーが世界一おいしいって聞きましたが!」


●下原定子
こちらも出番はあまり多くない。そのため原作から大きな変化も無い。
ある意味501に於けるペリーヌ枠。こちらもアニメ版では唯一の主役回がカットされてしまった。
比較的出番のあった最終話もアニメでは登場シーンがバッサリカットされてしまっている。
お陰でアニメでは10秒ちょっとしか出番が無かった(本編で喋るよりもEDで歌う方が長い始末)
他には画面外でクルピンスキーが彼女に言い寄って振られた事が言及されている程度。
「わ! お菓子のパッケージ可愛い! 私はお菓子よりこの箱がほしいです」


●アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン
(三馬鹿とラルのせいで)事務方にして苦労人。
孝美強制送還とひかり入隊の真相を知る数少ない人間の一人。
資金調達に苦労しており、どうにかするために裏で人に言えないような事をしているらしい。
資金難の原因であるブレイク達と、資金調達の為に強引な事をするラルのやり口に胃を痛めている。

ニパ同様『劇場版』で先行登場している。
相変わらず資金繰りに苦労しており、エイラの未来予知に頼ってニパのストライカー破損を回避する事で大幅な資金節約を可能としていたため、
エイラがあまりに唐突かつ冷淡に基地を離れると言い出した時は激しいショックを受けていた。
また相変わらず平和ながらブレイク共が勝手にストライカーを破壊しまくる事から上層部に「とてつもない消耗率の激戦区」と勘違いされており、
それ故に「激戦区の為の支援」をしてくれる良い事に誤解をそのままにしておく事で資金を調達していた。
お陰でエイラからは詐欺呼ばわりされる羽目になる。
(強請ったお金で生活するまでに堕ちたんですね……)


●エディータ・ロスマン
お馴染み合法ロリ先生。ひかりの教育係としての出番が多め。
ひかり同様に常識人枠だが、やらかした伯爵の顔面に全体重を込めた蹴りをお見舞いしたり、お仕置きサウナに放り込んだりと、伯爵への制裁は割と過激。
また、見た目の幼さからか、教育係ポジションを取った伯爵に駄々っ子のようなパンチを喰らわせたりと子ども扱いされることもあり、
街に買い物に行った際には案の定酒屋で店主に見咎められた挙句警察沙汰になってしまった。
おまけに一緒に買い出しに出ていたひかり・モハジョゼ組と合流した際は末っ子と思われる始末。
「19歳なんですけど……公共の福祉の先生をしてるんですけど……」


●グンドュラ・ラル
昼行灯隊長。
書類仕事などの面倒は全てサーシャに丸投げしており、菅野を始め隊員からは暖かい部屋でコーヒー飲んでるだけの奴と認識されている。
事ある度に腰の古傷を理由に他人に面倒を押し付けたり自分だけ逃げたりとあまり真面目とは言い難い。
一方、被害を与えるポジションが主だったミーナに対し、こちらはサーシャに腰にタックルされたり重量物を持とうとするなどして腰がピキるなど、執拗に弱点の腰を狙われる。
(部隊の予算で)電気治療器具を購入しようとするなど、腰が辛いのは本当らしい。
原作からして強引な引き抜きで他の部隊長から嫌な顔をされたり部下から狡猾と称される程の無茶な資金調達を実行したりしていたが、
本作では孝美を利用し扶桑海軍を強請って金を出させる、ひかりを入隊させ「姉妹エース計画」により強引に扶桑から資金援助させるなど、
そのやり口は狡猾を通り越して悪辣
「ふむ、それは腰に効くのか?」
「あ……ごめんなさい、悪化しちゃいます……」
「そうか、残念だ」(よし! よぉぉぉぉし!!)







「追記!?やだっ恥ずかしい…
 もっと修正を踏んでさ…」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 19年春アニメ
  • ストライクウィッチーズ
  • なのエース
  • 原作者公認?
  • ギャグ
  • まさかのアニメ化
  • 501部隊発進しますっ!
  • 21年冬アニメ
  • アニメ
  • 漫画
  • 藤林真

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年03月02日 20:56

*1 もっさん本人も前髪は日本刀を用いてパッツンにしようとしていた上、「目にかかり始めた前髪を切る」という散髪の趣旨は問題なく達成されているという、「二人を黙らせる」「もっさんに迷惑がかからない」を見事に両立する強硬策である。

*2 アニメ版のみ。漫画版では表紙には何も描かれていない。

*3 本来の劇場版では真正面から抱き付いている

*4 例えば乾布摩擦に関しては、同郷の宮藤が困惑しているにも関わらず「扶桑ではみんなやってる」とカルチャーギャップを主張している

*5 尤も、バルクホルンのように運転に慣れていない人からすれば微妙に分かりづらい言い回しを緊急事態故に使ってしまったシャーリーにも多少責任があり、これに関してはバルクホルンが「物理的にハンドルを切断できてしまう」怪力の持ち主だったのが悪かったと言える。

*6 それに加えて、バルクホルンが「車を運転できればクリスのお見舞いにいつでもいける」と言われて姉バカが全開になり、軽く正気を失っていたのも原因である。

*7 なお人体がエタノールを摂取すると失明する。

*8 バルクホルンによると、バームクーヘンだけは上手く作れるらしい

*9 本作の世界ではアニメ1期・2期間の501解散が無いため、芳佳は孝美の治療の為だけに欧州から一時帰国している。

*10 現実的には雪を食べるのは推奨されない。体が冷えるのもそうだが雪には大気中のチリや排ガスの成分等が含まれるため決して清潔ではない。どうしても雪で水分補給しなければならないのであればせめて煮沸消毒はしておきたい