DX・ルッカフォート(Landreaall)

登録日 :2011/02/22(火) 06:58:38
更新日 : 2017/02/02 Thu 01:46:56
所要時間 :約 7 分で読めます




「やってみるだけなら、できないことなんてそんなにはないんだ」




おがきちかの漫画、Landreaallの主人公。
ディーエックス・ルッカフォートと読む(デラックスとかダブルエックスじゃないよ)。



だいたい16歳。1人称は俺。
エカリープ領主リゲインの嫡男にして、アトルニア王国第4位王位継承候補。


少々長めの金髪をほったらかし、邪魔な前髪をもらったヘアピンで何となく誤魔化す。
眠そう、やる気がなさそう、だらけきった顔つきと散々な第一印象を相手に与え、実際ぼさっとしていることが多い。

誰に対しても敬意を払いつつも、その会話はちゃらんぽらんとしたもの。
またあまり饒舌なほうではなく、多くを語ったりすると疲れるらしい。
悩もうが驚こうが内心が表情に出ないため、相手からは余計に得体が知れない。

このように掴みどころが無いが、友人からの評価は最終的に 「仲間思い」「ただのアホ」 などに落ち着く、そんな性格。


だが声を荒げることこそ無いもののONとOFFの差が非常に激しく、怒る程に表情が消え、かつ苛烈になる。
そのまま放っておくと危険な行為も平然と行い容赦も無いため、周囲をヒヤヒヤさせている。



王族の身でありながら、王国騎士団制式の剣術ではなく元傭兵の母、ファレル仕込みの双剣を振るう。
同時に六甲の師である海老庵より拳法や投げ技を修めており、垂直の壁に張り付き、さらに駆け上ったりといった移動術を用いるニンジャもどき。

場数はそれなりに踏んでおり、遠出の道中に襲ってきた盗賊を軽く返り討ちにできる程度の実力を持つ。
ただし、達人級にはまだまだ及ばない。



抜けた印象とは裏腹に、母の影響を受けたその中身は傭兵そのもの。
勝てない戦いはしない主義で、目的の為に計算高く行動できる強かさがある。
同時に勝ち目が薄かろうが、どんな手を使っても目的をやり遂げる勝負強さ(ある種の泥臭さ)も併せ持つ。

そのドライな価値観から、名誉を憧れの対象…ではなく、人を良いように使う為の名目と見てしまう。
礼儀・作法を兼ねる騎士の剣術にもせいぜい「カッコイイなあ」程度の感慨しか抱かず、結局は傭兵が振るうそれと同じ「戦う手段」と捉えてきた。

父には剣を教わらなかったが、これは父の「傭兵の剣が騎士の剣に劣るものではない」という言葉を受けてのもので、DXの中で特に優劣があるわけではない様子。

父からはただ1つ「剣を持つ際の心構え」を教わり、それを大切に胸に刻んでいる。



家族仲は良好。

両親を尊敬し、妹のイオンに対しては無自覚な重度のシスコン。
イオンに害をもたらす相手には 必ず報復している。

幼少時にルッカフォート家に拾われた六甲を弟として扱い、共に暮らしてきた。
…が、六甲はあくまで硬い態度を崩さず、親しく接してくれないので度々落ち込まされている。
また六甲より低い身長が少し気になる。

六甲の師、海老庵を「師父」と敬称で呼び、慕っている。

アカデミーに編入するまでは、同年代が居ないこともあってか友人と呼べる人はゼロ。
どこでも友達に囲まれるイオンには、そんな姿を憐れみの目で見られていた。
(本人が気づいていないだけで、領民からはとても慕われているが)



ルッカフォートの家風により、王族にあるまじき非常にリベラルな価値観を持っている。
そのため他人との関係に身分や権力が介在すること、また自身・他人を問わず身分が人を縛ることを嫌う。

賭け事を当然のように嗜み、スラングも口にする。大の酒好きで、飲みっぷりはまさしくザル。

貴族・王族の常識からはかけ離れ、かといって庶民のようになることは許されない。
ただリゲインの息子として、継承候補としてのしがらみは、ある程度仕方ないものと覚悟している。

また相応の教養は身に付けており、場に応じて王族らしく振舞うこともある。








以下、序盤のネタバレあり。














大樹の側で聴こえるかすかな歌と、時々見られる美しい姿。
その主であるマリオンに恋をしたDXは、彼女の魂を火竜の束縛から解放すること望み、弾みで彼女に思いを告白した。
そして物語冒頭、 ある手紙が届いたのを切欠に 火竜に挑む事を決心し、その手がかりを求めバチカン公国へと出発する。

バチカンで神竜より賜ったのは1振りの神剣、そして 「つながる流れはそのひとつではない」という言葉 だった。


エカリープに戻ったDXは、長くて扱いにくい神剣を勝手に砕き、加工。
そうして銘打った双剣『レッセ』と『フェール』(意味は合わせて『レッセ・フェール(なるようになる)』)を携えイオン、六甲と火竜に挑む。


神剣が少しでも竜の逆鱗に触れれば勝ち。
右腕に深手を負って追い詰められつつも、DXは靴先に仕込んだ神剣の欠片をなんとか竜に届かせる。

暴走を止め理性を取り戻した火竜は、自ら大樹に宿り再びの眠りについた。



そして開放されたマリオンの魂に、DXは2つの選択を提示する。
DXの側に残ることも出来、19年前の過去に遡ることも出来るということを。

マリオンは謝り、泣きながら後者を選んで消えていった。



物語冒頭に届いていた手紙 は、実は過去に戻り現在まで生きたマリオンがDXに宛てた物。
つまりDXは、始めからマリオンに振られる未来を予期していたということ。

ただ 神竜の言葉 が示すように、結末はその時まで未確定。
DX達は敗れていたかもしれないし、またマリオンはDXが望めば側に残ってくれていたかもしれない。

それでも火竜に挑み、マリオンを故郷に帰すことをDXは望んだ。
本当はマリオンが心苦しくならないように、好きだと告白するつもりも無かったらしい。


ともあれ振られたショックは変わらない。
マリオンを手放した選択は、後悔として長くDXの胸にわだかまり続ける。

そして勝ったから良かったものの、身勝手な我侭でエカリープを竜の脅威に晒しかけた事実。
一連の出来事から己の小ささを知ったDXは、自分の可能性を知るために王都アカデミーへと編入することになる。



ちなみにこの対火竜戦を通じ、DXは望まずして

隣国バチカン公主との友好な外交関係
竜と戦った武勇

などの政治的な強みを手に入れている。

右腕の竜創による火竜の加護 の存在も後に公になるが、それはある事件が起きてから。


王都から遠い地で悠々と暮らしていたため、もともとDXは継承候補として特に注目されていなかった。
しかしDXのアカデミー編入、つまり王都への来訪に政界は驚いた。
高い位階、偉大な父、さらに先述の強みを持つダークホースとして、 (本人はどうでもいいと思っているのに) 編入当初から周囲に注目されることになる。




以降は舞台が王都へと移り、おそらくここからが本番。

アカデミーでは特にフィル、リド、ライナス、ルーディー、ティティと親しくなる。

授業に追われながら、
潰れるまで酒を飲んだり、
ゲシュタルト崩壊するほどアホと呼びあったり、
人を投げ飛ばしてみたり、
寮の屋上に風呂を造ってみたり。

楽しくも馬鹿らしく日々を過ごす。


その中では王位継承候補としてのいざこざに巻き込まれて危険な目にあったり、困難に直面するなどと事件も多いが、それらを通して周囲の人に影響を与えつつ自身も感化され、共に成長していく。


何が出来て。
何が出来ないのか。
何を出来るようになりたいか。

各々の目標を見つけ、それらを目指す。

DXはそんな彼らの中心となって進んでいく、物語の 『主人公』



追記・修正は
斬られて殴られて蹴っ飛ばされて踏まれて池に落とされて捻挫して肋骨折って包帯と湿布だらけになってからお願いします。

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