ジェムズガン

登録日:2012/09/16 Sun 01:05:45
更新日:2024/03/12 Tue 17:02:02
所要時間:約 11 分で読めます





機動戦士Vガンダム』、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツ(以下MS)。




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ジェムズガン

 JAMESGUN

型式番号:RGM-119
所属:地球連邦軍
   リガ・ミリティア
開発:アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:量産機
頭頂高:14.7m
本体重量:7.1t
全備重量:16.3t
出力:3,860kW
推力:22,270kg×3
装甲材質:ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材

武装:
バルカン砲×2
ビームサーベル×2
ビームライフル
メガ・ビーム・バズーカ
ビームシールド/ヘビーガンシールド
スコップ、爆雷

パイロット:
連邦一般兵
ハリソン・マディン
バーンズ・ガーンズバック
ミッチェル・ドレック・ナー

【機体解説】

アナハイム・エレクトロニクス(AE)社が造った地球連邦軍の量産型MS。
地上用の機体で、ヘビーガンの後継機にあたると共にジムを初めとするRGM系MSの末裔でもある。

連邦軍史上初、そしてRGM系史上初の小型MSであるヘビーガンの完成からしばらく後、その後継機を求めて連邦軍がAE社に開発・生産を依頼。
当初の軍の要求は何よりもメンテナンスの簡潔さを重視するもので、戦闘スペック自体はヘビーガンと同程度でよいとされていた。一応。

しかし、実際はサナリィが開発した高性能な「フォーミュラシリーズ」の登場により状況は一変していた。
そもそも常に予算不足にあえいでいた上に平和ボケしていたとされる連邦ですら、ヘビーガンに納得出来ていなかったわけで(なので主力量産機になれなかった)、
0111年の次期小型主力機のコンペで、AEのMSA-0120がサナリィのガンダムF90に完全敗北したことで*1、ヘビーガンに近い性能ではダメダメということは明らかだった。
こうして「アレ? さすがにちょっと俺らヤバくね?」と連邦軍内のシェアを奪われることに危機感を抱いた彼らは、
シルエットフォーミュラプロジェクトで得たデータを使って、どうにか当時の一線級らしい性能になるよう再設計。
更に、一機種のみで機種を統一するのではなく、フレームを共有する「宇宙用高機動型」を別で開発しハイ・ローミックスのような二機種体制に変更。
その「宇宙用高機動型」であるジャベリンより一足先に完成した、弟に劣った兄貴分の「通常型」こそが本機である。


統一された普及型の汎用機として長い伝統を持つRGM系MSの特徴を反映し、機体の性能はヘビーガンからそこそこ向上させつつも、
簡易化されたフレーム構造と、ジェガン時代から脱した小型化時代らしい技術の採用によって、高い生産性と整備性、そして堅牢さを併せ持っている。
アポジモーター数はヘビーガンと比べて3分の1以下だが、重量も約3分の2程度まで改良化されたことで機動性はより高まった…らしい。
更に後期型はジェネレーターを更新した事でビームシールドも使用できるようになった。それまではヘビーガンのを流用。

武装面に関してはジム系らしく汎用性を重視しており、ビームライフルやビームサーベルなど、どれもオーソドックスな物ばかり。
コスモ・バビロニア紛争で醜態を晒したヘビーガン&ジェガンや、地上軍に未だ残る更に古い旧式機をも更新する新型機として期待され、
宇宙世紀0119年、「RGM-119」の制式ナンバーを与えられて待望のデビューを飾ったのであった。


















……ちょっと待ってほしい。あのヘビーガンと同程度だって?対MS戦を重視しない暴動鎮圧用として造られた?
しかも稼働から30年経過しているジェガン系をダウンサイジングした(ぶっちゃけ「ジェガンを縮めただけ」)、生まれた瞬間から既に旧式機なあのヘビーガンと同程度?
設計こそジェガンの使い回しを若干脱しつつあるとはいえ、そんなスペックでこの先も通用すると思っていたのか?

上記のジェムズガンは 「ヘビーガンを簡素にしただけ」と言うのは比喩でもなんでもなく文字通りの意味なのである
前述しているようにヘビーガン程度ではやばいと分かっていたはずで、技術盗用…というかぶっちゃけ強盗までしでかしているのに、
それでもAE社(の上層部)が『大したことのないMSを漫然と売り続けたい。』という当時の状況がここからも伝わってくる*2

…というかぶっちゃけた話、AE社はこれを小型MSではなく自動車でいえば軽自動車…云わば「軽MS」として作っていた。
技術の年代差で言えば『機動戦士ガンダムF91』の時代にザクⅠを持ってくるようなもんである。ロートル以前の問題だろう。
ダメダメ過ぎたコンペやシルエットフォーミュラプロジェクトも経ているのに、それで問題ないと判断した理由は不明だが。


……そして、真っ先に配備されたのグラナダでは当然のように不評となった。
決して地上専用などではなく、ジャベリンと共に宇宙にも配備する全領域機の予定だったのだが、宇宙では機動性を始めとした多くの面で期待外れ。
更に機動性以上に深刻だったのが出力で、あまりに出力が出なかったことから運用する連邦軍の兵士から

「これで戦闘用モビルスーツ?モビルワーカーの間違いだろ?(笑)」

「次世代の最新量産機?シンプルになったヘビーガンだろ?*3

と散々にこき下ろされるほどであったという。当時の連邦は平和ボケしたパイロットが多かったという設定なのに…。

ちなみにカタログスペック上のジェネレーター出力自体は3,860kWとそこまで低くない*4
機動性に関しても推力こそダウンしたものの、ヘビーガンよりも小型軽量化されたために推力重量比は約4.1と上昇している。

これだけの数値を持ちながらボロクソに言われているのは変な話だが、よくよく考えれば上記のスペックはVガンダム時代の物
初期生産型もこのカタログスペック通りなのかは不明。ジェネレーターも据え置きだし。
この酷評っぷりから、スペックはあくまで想定値で、実際の初期生産型は予定出力が出なかった可能性も非常に高い。
実際、ヘビーガンも初期型は不具合の嵐でなおかついきなりスケールダウンしたMSに現場は困惑、パイロットからもメカニックからも「現行のジェガンの方がマシ」と言われていた。
いくら「基礎スペック凄いです」とか言われても、そのスペックが出せないのなら世間ではそれを「不良品」と呼ぶのである。

少なくともロールアウト当初はビームシールドすら装備されていない上に、武装面でもジェガン以下
腰部のハンド・グレネードは完全撤去、主兵装のはずのビームライフルもジェガンより劣る簡易品。コンペ落ちしたヘビーガンでさえライフルは実戦で戦果を挙げたが、本機のライフルはマジでただの飾り。
ヘビーガンですら満足とはいかないのに、それから10年経過して小型化の技術も進化している中で、やっと来たのが結局代わり映えのしない廉価版。
この年代のアナハイム製MSの説明は真偽が怪しいものばかりな上に、アポジモーターの数が減っているということは、重量低下を加味しても機動力もとんとんか下手すれば劣ると見る方が自然ですらある。
ヘビーガンよりも貧相に見えるこんな廉価機体を「主力機として用いる」と言われれば、酷評の嵐は当然ともいえる。


初期生産型は月に配備されたが、あまりに宇宙運用に適さないためにその後の生産機の大半が地上に送られ、実質的に地上専用機と化した。
要するに宇宙軍から地上軍への不用品の押し付けである。同じく不評だったヘビーガンですらそんな扱いされていないのに。
しかしながら、ジムⅢが現役で残っていたかもしれない*5当時の地上軍から見れば待望の新型だった。
整備性が高く、僅かな改修で地球上の全領域に対応可能ということもあり、地上用として大量生産されることになった。


最初から時代に置いて行かれているポンコツとして生まれたジェムズガンであったが、更に過酷な運命が待っていた。
10年後に同じフレーム設計なのにめちゃくちゃ優秀な弟のジャベリンが誕生。お鉢を奪われ完全に鞍替えされる。
とはいえジャベリンは数の関係で宇宙軍で用いられ、地上軍は相変わらずジェムズガンを使い続けさせられた。
そのうえコスモ・バビロニア紛争後の連邦軍の著しい軍縮の流れで、根本的な後継機の開発はさっぱり行われなくなってしまう。
結果「ビームシールド付けたヘビーガン」とすら言われた、決して傑作機とは呼べない本機が長年連邦地上軍の主力を担い続けることになってしまったのである。

その期間たるや『Vガンダム』の0153年に届きまさかの30年以上。コスモ・バビロニア紛争当時30年選手であったジェガンを超えるロートルである。*6
劇中(Vガンダム)の30年前の『F91』の時代でさえ型落ちの性能は完膚なきまでに時代遅れと化し、ただのカカシと成り果てた。
ザンスカールに協力したAE社員によるAEの技術や、かつてのライバル・サナリィの技術が応用されたザンスカールの最新鋭MSに一蹴されるばかり。
半ば戦力としてカウントされない様になり、後方の基地警備や哨戒のようなあまり重要でない任務に使われ、知らないうちに撃墜されていく。
更には「巨大なスコップを持っての飛行場整備」というまさにモビルワーカーのような仕事をやらされる*7ほどの地位に落ちぶれた。
ザンスカール戦争の後期には連邦が少しは本気を出したのか、地上軍にも地上対応の改修を施したジャベリンが配備され、お役御免となっている。
但し、後述するAAAA隊の様に改修されたジェムズガンを使いザンスカールのMSと渡り合った部隊も存在したため、一応完全な戦力外だった訳ではない。
乗ってる連中が化け物なだけじゃないの? とか言ってはいけない

余談だが原型機であるジェガンのほうがむしろ、Vガンダムの時代にも戦闘を経験し、奮戦している説すらもある。
結果的にも本機は実質ジェガンの後継機なり損ねた機体と言える。ジャベリンの兄弟機というより、ヘビーガンの兄弟機と見た方がしっくりくる。

尤も、生産性とメンテナンス性が高い小型機というメリットは揺らぐ事は無く、これが後世に思わぬ形で活かされる事となった。
流石は軽自動車…いや軽MS。スーパーカブみたいな活躍の仕方である。
ちなみに古くは戦闘用ポッドであったボールも、簡易式MSとか廉価版MSとか言われたりしていた。
あちらも丸い棺桶だの散々な言われようだったが、価格・生産性・整備性は高く、高威力の長距離砲持ちという一点特化であった事もあり一応は戦果を挙げていた。
そしてその「数の暴力」からマイナーチェンジを繰り返して150年近く活躍しているという点も似ている。

…要するに最新技術で『ジムに対するボール並の価格』で作る為に予算を削ったらこうなってしまった、ということである。
ボールのように尖った点が1つでもあったなら、ジェムズガンも歴史に名を遺す存在になれたのかもしれない…。

【装備】

  • ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
仰々しい名前に違わず、Vガンダムなどにも使われている高品質な装甲材。
Vガンの公式サイトの設定…しかしその割にはビームがかすっただけで撃墜されたりしているが。
そもそも兄弟機で後継機のジャベリンがスーパーのつかない「ガンダリウム合金セラミック複合材」。
本当にVガンダムと同じものなのかは疑問が残る…というかまず有り得ないだろう。
張り出した肩等、装甲が厚そうにも見えるのだが、重量軽減のために装甲が薄い可能性も推察される。

  • 頭部バルカン砲
地球連邦軍機の通常装備、二門一対の頭部機関砲。
さすがにこの時代にはMS相手には効かない。たとえガンダムが撃ったって効かない
そのため威嚇か牽制、あるいは対歩兵用と思われる。だが同口径でギラ・ドーガを撃墜した先輩もいたとか
歩兵がMSに襲いかかる場合もあるので、そういうのも時には必要なのだろう。

  • ビームライフル
整備性や生産性を追求して、サブグリップやオプション装備などは省略した、簡素なビームライフル。要するに費用をケチった安物
センサーサイトしか付いておらず、出力が低すぎてリガ・ミリティアのスタッフに「役立たず」と一蹴された。ジェガン以下になっている…
そもそもヘビーガンのライフルでさえ、命中すれば一撃でエビル・Sを撃破するだけの火力を持ち*8、目的に応じてカスタマイズでき汎用性が高かった。
…要するにあれだけ酷評だったヘビーガンの武装よりも役に立たないという事である。

  • ビームサーベル
腰のサイドアーマーに収納された二対のビーム剣。メガ粒子の高い集束率を誇る。
リガ・ミリティアのMSと共通の規格なので信頼性は高いのだろうが、使用されるシーンはなかった。
…但しこの設定はあくまで『V』から
上記のライフルの出力から考えると、本当に当初からそれだけの出力があったかは怪しい*9

  • 実体シールド
初期型に搭載された盾で、まんま10年前のヘビーガンのおさがり装備。
なお性能はヘビガンの時代でさえ火力についていけず、そもそも盾の役割が務まらない
ちなみに装備予定だったビームシールドは、ライフル同様出力不足で運用できず標準装備は見送られた。

■オプション装備
  • ビームシールド
左前腕のコネクタに接続される、板状にビームを展開する盾。地球連邦軍の量産型MSとしては初の採用で、ジェムズガン最大の魅力要素。
しかし上記の通り初期型には未搭載。最初から搭載されていればもう少しマシな評価だったかもしれないが……
こちらは武器と違って、技術開発が間に合わなかったせい(元を正せばケチって技術開発しなかったツケが回ってきただけとも言うが)。
結局はアナハイム単独では製作できず、シルエットフォーミュラプロジェクトの賜物という可能性が高い。
またF90の様なハードポイントではなく旧式コネクタ仕様なので拡張性は皆無という…。
ヘビーガンの上位機ハーディガンではすでにハードポイントが採用されているので、これも費用をケチって直付けしたものと思われる。

  • アンカーシールド
『鋼鉄の7人』に登場した兵装兼作業機器。
ワイヤーアンカーを組み合わせた実体盾で伸縮機構を持つ。盾としての防御面もヘビーガン用シールドよりは優れる。
コルニグスとの戦闘ではそのアンカーで動きを封じる活躍をした。もっとも装備してたのは別のMSだが

  • メガ・ビーム・バズーカ
元々はクラスターガンダムの装備で、宇宙世紀0150年代ではオプション装備になった。
…宇宙世紀0119年デビューで0150年代装備という、普通に考えればジェムズガンどころではない旧式兵器だが、出力が高いため0169年まで使えるポテンシャルがある。*10
ちなみにガンイージ/ガンブラスターにも「ビームバズーカ」として同型砲が標準装備されている。
何気にジェムズガンで唯一まともな射撃武器と言える。もっとも設定のみの存在で劇中では未使用だけどな!

  • 巨大スコップ
巨大なスコップ。これで整地する。主兵装と言っても過言ではない

  • 対地爆雷
空中から爆撃する用の爆弾。バイク戦艦とかいう頭のおかしい相手に使った。
ウッソ・エヴィンの母やゴズ・バールのゾリディアがアレになる回なので大体の視聴者に忘れられている。
ヘビーガンにあったグレネードは予算をケチってオミットされてるのでたぶん標準装備ではない。
ちなみに空から撒く対地爆雷な訳だがジェムズガンに飛行能力はない*11


以上。
…武装を見てもらえば分かるが、配備当時にまともに使える装備はなんと(希望的観測を含めても)ビームサーベルしかない
シールドなんか旧作機のお古である。ライフルに至ってはゴミ同然。出力が上がってるならヘビガンのライフルを持たせてやりゃいいのに…。
…やっぱりカタログスペックはデタラメだったのでは…
盾さえ飾りのこいつで斬り合える距離まで近づこうという方が正気の沙汰ではない。
もっとも近づけても本当に敵機の装甲を斬れるだけの出力があったのかさえ定かではないが。

上述でボールと比較してみせたが、ボールが戦場でも活躍できたのは一点特化の長距離砲弾幕のおかげなのだ*12
それも中~近距離戦を任せられる友軍機の主力があってこその活躍なのである。
反撃される前提とも言える中~接近戦がメインとなる量産人型MSで、銃すら飾りという攻撃力で接近戦に持ち込み勝てる方がおかしいのだ。
AE社は連邦軍には掃いて捨てるほどアムロ並のニュータイプがいると思ってたのだろうか

…ちなみにボールのような尖った一点特化は弟(ジャベリン)が「ジャベリンユニット」として完成させた。
………………まあ………そうなると、比較してジェムズガンは……『長距離大砲が付いてないボール』…ってことになる…かな?(遠い目)

スージィ「やられるの待ってるみたい!」

とどめに第二期MSの宿命として、高出力化の代償として破壊された際に核爆発が発生する確率が高まっている。
特にジェネレーターにビームが直撃した場合は甚大な核爆発が生じる



【劇中の活躍】

後述の通り、宇宙世紀0123年のコスモ・バビロニア紛争の時点で既に初期生産型が完成しており、紛争に参戦している。
……という設定が存在するものの、『機動戦士ガンダムF91』本編には一切登場しない
画面に映らない所で大活躍していたのかもしれないが、もしかすると当時からデナン系相手にやられ役だったのかもしれない。*13

0133年の無印『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では既に配備されていて、木星戦役時には死の旋風隊によって宇宙港の防衛隊の所属機が全滅している。

そして外伝である『猿の衛星』でも登場。
ハリソン・マディンの部下がジャベリンと共に衛星探索に同伴するもジャベリン共々一年戦争時代のMSであるバルブスに翻弄された挙句、撃破される醜態まで晒している
もっともこれは相手の練度と機体性能が高かったせいで、ハリソンのF91ですら苦戦を強いられているため部下とジェムズガンに非はないが。*14
そもそも優秀な弟君でさえ勝てない上に宇宙戦を強いられていたんだからむしろ善戦した方だろう。
この時代でガチのエースパイロットをやっているハリソンの部下を務めているくらいなので相応の操縦技術を持っていたとしても全くおかしくないし。

0136年を舞台とする『鋼鉄の7人』ではハリソンの部隊で運用されている。またかよ
グレートバレーでの「イカロス」を巡る戦いではバーンズがハリソン隊から借りた機体で戦った。
木星軍相手には苦戦を強いられたものの、これはジェムズガンの性能よりも彼が連邦系MSの操縦に不慣れだったことが大きかった模様。
他にもドレックも乗り込んで木星軍のエルコプテを撃破しイカロスを守り、更にハリソン隊が地球に侵入していた木星軍部隊を全滅させる*15など、貴重な活躍シーンが与えられている。

『Vガンダム』の0153年にはもはや旧式もいいところ。
そのへっぽこ過ぎる性能ではザンスカール帝国の高性能機になど対抗できるはずもなく、やられ役に徹するのみであった。
しかしまあ、ゾロアットやゾロやトムリアット、ゲドラフなら百歩譲ってしょうがない。機体性能が違うんだし。
だがいくらなんでも戦闘車両同然のバイク型モビルアーマー・ガリクソン相手に全滅するのはどういうことなの……? MSの優位性とは一体……?飛べよ
ちなみに『ゴースト』にもジャベリンに紛れて少数がリガ・ミリティア所属機として登場し、宇宙戦闘を行っている。
宇宙だと性能は低いはずなのだが、改良されているのだろうか?単純に戦力&予算不足で使わざるを得なかっただけと言う可能性も高いが…

0169年の『DUST』では打って変わって連邦軍の特殊部隊キュクロープスで「ジェムズガン改」が多数投入される。
宇宙戦国時代の起こした衰退によって既に連邦や諸勢力は新型を作る余力が無くなり、技術レベルはビーム兵器が重宝された一年戦争時代まで後退。
この作品世界においては周囲のMSは18m級のレストアMSやミキシングビルドMSが多いという時代なのが功を奏した。
オリジナルから劣化しているとはいえまがりなりにも0100年代以降の小型MS故、このような時代なのでそれなりの有用性があると判断されたのだろう。
ただ、時代が変わってもやはりジェムズガンと言うべきか、流石にミキシングビルドやワンオフ機には歯が立たず、ルナツーの戦闘ではバロックによって複数機が一気に薙ぎ払われている。
また、本編から12年前の回想内ではキュクロープスではなく連邦軍機として改修機の「ショートショルダー」が登場する。
連邦軍人であるエバンスとその同僚が乗る3機が確認でき、エバンス機のみの仕様かは不明だが、至近距離ならリモコンによってコックピット外からでも簡単な動作が可能な模様。
そしてこの回想内で、ジェムズガン史に名を残す印象的な姿を見せてくれる…………嘘は言っていないぞ!


このように『クロスボーン・ガンダム』シリーズでは皆勤賞で、単なるモブに留まらず印象的な出番を与えられることも。
作者の推しMSなのでは?……と思う人もいるかもしれないが、アシスタントの同人誌『CROSS BORN TO LOSE 旅情編』によると
「この時代の連邦MSはあんまり種類がないから、というだけで別にジェムズガンをえこひいきしているわけではない」
とのこと。つまりは消去法である。ジェムズガンらしい扱いと言える。

……しかし「同時代の量産機」でしかも「ジェムズガンより高性能」なジャベリンを出さずジェムズガンばかりなため、やっぱり作者お気に入りの疑惑は拭えないところ。

【ゲームでの活躍】

Gジェネシリーズでは、宇宙世紀のジム系バリエーションの最終系として登場する。
但し、やはりと言うべきか先代のヘビーガンより弱体化している。
ビームシールドは持たせて貰えているが火力はヘビガンに劣り、宇宙適正もなくなった上に装備も最低限と使い勝手が劣悪。
開発元としてもわざわざジェムズガンを作る理由はなく、影の薄さはヘビーガン以上という…。

なお、スパロボでは未だ参加の機会はない。



【バリエーション】

◆ジェムズガン初期生産型
最初に生産されたタイプ。
まだ左腕にはビームシールドが無く、ヘビーガンと同じカラーリングになっている。
生産の遅れで7機しか造られず、全機が月のグラナダに配備された。
コスモ・バビロニア紛争で実戦デビューしているらしいが、グラナダ近くまでCVがやってきたのかが怪しく活躍の程は不明。
直前のオールズモビル戦役では、オールズモビルとCVの共同作戦が月面で行われていたようだが。
なお、資料によっては宇宙世紀125年までに配備されたのは全てこれであるとされ、これを根拠とすると125年までに配備されたジェムズガンは7機しかないことになる


◆ジェムズガン宇宙艦隊所属機
ジムカラーに塗られた機体。艦隊の儀礼用らしい。ジャベリン配備までの繋ぎとして運用されていた。
一説にはスラスターやアポジモーターを宇宙用のそれに換装しているともされるが、真偽は不明。


◆ジェムズガン(ヨーロッパ地区配備機)
ヨーロッパ地区に配備されたグレー塗装の機体。
ザンスカール戦争時にはヨーロッパ地区に留まらず多くの地域でこのカラーリングに統一されていた。


◆ジェムズガン(インド地区配備機)
チベットのラサの辺りに配備された機体。ジムスナイパーカスタムのような緑と白のカラーリング。
本来はアジア地域の防衛部隊のカラーリングだったんだとか。


◆ジェムズガン(アマゾン地区守備隊)
「密林仕様」とも呼ばれる。ダークグリーンとブラウンの塗り分け。
ジャブロー周辺の警備隊に配備されていて、核燃料や資材の盗難防止が主な仕事。


◆ジェムズガン(コロニー守備隊所属機)
各コロニーの守備隊に配備された機体。
かつてのジム・コマンドみたいなカラーリングで塗装されている。
地球専用でなく同じ重力下であるコロニー内にも配備されたようだ。


◆砂漠用ジェムズガン
型式番号:RGM-119D
現地改修されたジェムズガン。
カラーリングがデザートカラーに変更されたこと以外は同じ外見をしている。


◆砂漠用ジェムズガン(AAAA隊仕様)
型式番号:RGM-119D
アフリカ地区に駐留していた連邦軍の精鋭部隊「AAAA(フォーアベンジャー)隊」で運用されたタイプ。
頭部にセンサー、バックパックにアンテナ、肩にインテークらしき物が増設され、胸のインテークやフロントスカートの形が変わっている。
リガ・ミリティアのブルーバード隊の陸戦用ガンイージと協力してザンスカール帝国のアフリカ制圧部隊の侵攻を押し止めていた。

ちなみにAAAA隊には後にリーンホースjrの艦長を務めるロベルト・ゴメス大尉も所属していたという。


◆ジェムズガン改
型式番号:CRGM-119

キュクロープスに配備されている機体。
連邦内のデータを元に再設計されたもので、時勢が時勢だけに性能はやや落ちており、サブフライトシステムの役を務めるハンブラ-Bとの連携運用が基本。
ビーム兵器の信頼性が低下していた為、武装は実弾系のマシンガンやスナイパーライフル。元のビームライフルが信頼に足る武器では無かったのでこれで良かったのかも。
ネイビーブルー基調で塗装されている他、カメラアイはキュクロープス独自の目玉のようなものに換装され、かなり不気味な面構えとなっている。


◆ジェムズガン ショートショルダー
激化した宇宙戦国時代において運用されている改修機。
手の甲に左右2門ずつのバルカン砲と、ショットガン、通常のシールド(やや小さめ)を装備しており、
コロニー市街地での活動を考慮して肩アーマーのでっぱりが無くなったスッキリした姿となっている。
全体的に対モビルスーツ戦闘よりも対人戦闘に重きを置いており、この時代における連邦の姿勢が透けて見える。
なお、本機への改修には本来コロニー難民の福祉に使われるはずだった資金が流用されているらしい。
ジェムズガン改の中にもショートショルダー仕様の機体が見られるため、この時代においてはポピュラーな姿のようだ。

当初は「ジェムズガン ソードオフ」という名前が考えられていたが、「ソードオフだと強い機体に思えてしまう」という理由で現在の名前に変更された。
強い機体名すら付けてもらえないジェムズガンたん…。


【関連機】

後継機。前述した通り本機をベースにしつつも大幅なスペックアップを果たしている。
兄と違って非常に良く出来た機体として運用された。正直本当に本機を踏襲したとは思えないほど。
但し『Vガン』だとパイロットや戦況に恵まれず、バイク戦艦に轢き殺されたりもしている。
詳しくは当該項目を参照。

  • ジェイブス
小説版『Vガンダム』に登場。
作中で明確に登場しているにもかかわらず
  • 「連邦軍の次期主力機として開発された」
  • 「ジェムズガンを一回り程大型化したような見た目」
…という以外は外見、性能、装備などは一切語られない謎多きMS。

作中では月面アンドリュー基地所属のタボール・ルシングトン大尉が搭乗。
ウッソのセカンドVとの模擬戦や、フォン・ブラウンでの戦闘に参加。
シュバッテンに肉薄するも、ゴトラタンの狙撃で撃墜されてしまった。
ちなみに検索すると出てくる「RGM-147」などの形式番号や画像は架空のファンアートである。

現在確認されている中では最後のRGMシリーズであり、ジェムズガンの子孫と言われている。
但し先祖返りしており、ジェムズガンやジャベリンなどと比べて機体がかなり大型化(17m/80t)している。
汎用性や整備性などは高いがスペック面では完全に旧式化している。おまけに本編での登場機は作業用の民間払い下げ品であり、整備不良と未熟なパイロットも相まって唯の的と化していた。
新鋭機との性能差には如何ともしがたいものがあり、ジェムズガンと同じような立ち位置だったが、性能とは別の強みを持った名機として扱われている。
また、ラジオドラマ版では物量差でGセイバーを追い詰める活躍も見せた。
カラーリングはモスグリーンを基調に胴体を赤で塗られた無骨そのものなデザイン。汚いガンブラスター色のジム



【ガンプラ】

通常のジェムズガンが1/144で発売。ビームバズーカが付属している(クラスターガンダムやガンイージのものと同型)。
Vガンダムの1/144シリーズは「Vフレーム」と呼ばれる関節の影響で組み換えのしやすさと引き換えに造形や色分け、可動がアレと評されがちだが、
幸いジェムズガンはそれに当てはまらず、シンプルなデザイン故かVフレームの割りをあまり食わされずに済み、当時としてはそこそこ良い仕上がり。
成型色が真っ白なのでカラバリ機の再現が簡単なのもポイント。




追記・修正はジェムズガンでゾロアットを倒してからお願いします。

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ちょっと待って欲しい…
果たして上記の内容が全てだと言い切れるのだろうか?


【小型化掲示時のアナハイムとサナリィの状況】

宇宙世紀102年にサナリィがMSの小型化を提示し、アナハイムに小型MS開発を指示したのが連邦の小型MS生産の始まりとされる。
だが、サナリィ側は96年時期には既に小型MSの実践運用という実績があった
その一方でアナハイムは連邦軍の量産MSの製造やミノフスキークラフトを搭載した30m級の新型MSの開発に追われ、小型MS開発に向ける余力が無かった可能性もなくもない。

但し、アナハイムは長年MS関連技術を蓄積し続けており、
更に超巨大企業でMS関連部門も複数ある上にMS事業を事実上独占している真っ最中で資金も施設もデータも潤沢であり、他の開発をする余力が無かったなんてことはまずない。
一方のサナリィは急速に態勢を整えてはいるがMS関連技術の蓄積などなく、110年代にわざわざデータ蓄積用に大型のF89を開発して試験とデータ収集を繰り返し続ける必要があった。

しかも小型MSについてはアナハイムがごり押しで色々通したにせよ、連邦からの正式な依頼なので確実な需要がある上に主力量産機として大規模な需要も見込まれる。
この様にアナハイム上層部としても小型化は最高のリターンとは言えないものの、連邦に気に入られる機体にするべく力を入れるべき理由はばっちりあった筈である。
そのため、確かなのは『アナハイム上層部がなるべく楽に儲けようとしていた』ということのみである。


【小型MSへの適応と予算の問題そしてロールアウト時の性能】

小型MSの登場によって既存のMSは過去の物となり、お払い箱になる…と思われていたが、少なくとも宇宙世紀120年前半まではジェガンが主力機として使われている
この時には既にヘビーガンが配備されてから10年以上経過しており、ジェムズガンも宇宙軍で運用されだした頃である。
最初は不信感が割とあった様で、小型MS初のガンダムタイプでアナハイムとのトライアルも勝ち抜いたF90でさえシャアの反乱を潜り抜けたパイロットから当初は不満を持たれていた。
この時、既にヘビーガンがロールアウトされているにもかかわらずこの反応である
但し、かといって大型MSの方が優秀(=積極的に開発続行)なんて話は今のところないため、割と小さな問題だったと思われる。
そもそも基礎設計やフレームを共有していながらジャベリンが高性能を発揮したことを考えると、ジェムズガンの問題はヘビーガン由来の設計にではなく、別のところにありそうである。
そうした問題をアップグレードで克服したのが、ビームシールドも搭載した後期型ジェムズガンかもしれない。
ジェガンもそうだが*16、十年も改良を繰り返せば性能は見違えるほど向上するものである。


それ以上に深刻な問題が予算。
当時連邦は長年に渡る深刻な戦災とその復興や更にジオンの残党や反連邦組織や野盗の対応に追われて、連年大赤字を続けていた。
そもそも小型MSを採用したのだって、性能上昇を見込んでとかでは無く、単に連邦の予算が無かったからだ。
いくら「性能もそこそこ良くて更にお安く作れます」といわれても、それすら無いのでは無い袖は振れない。
地球全土で装備のすべてを一斉に更新するほどの潤沢な予算など、もはや連邦には無かったのである。

この「予算問題・物資不足」は小型MS開発前後に始まったことではない。
古くはグリプス戦役では連邦軍本拠地ジャブローでも満足な機体配備は出来ていなかった。
ジム・キャノンやジム・スナイパーカスタムなどの型落ち、ガンキャノン重装型やガンタンクIIなどの半試作機まで持ち出す始末。
更にアレキサンドリアに宇宙用に改修したザクキャノンが、ジャブローにはグフ飛行試験型、ザクタンクといった鹵獲品などが居た。
このように一年戦争後、地球連邦軍がジオン公国軍の型落ちMSを接収して運用するケースがしばしば見られる。
ラプラス戦争で(戦略的価値の低い基地とはいえ)、トリントン基地が型落ちMSと兵器のデパートと化していたことからも確かだろう。
こうした描写はそこからザンスガール戦争時まで、至る年代で見受けられる。
そのため、生産開始当時は(不評ではあるが)通用する性能だったとしても、十分に配備される頃には型落ちと化してしまった可能性は十分高い。

一方で最小限の改修で砂漠や寒冷地等何処でも利用できる汎用性で比較的安く作れる事は当時でも重宝されていただろうし、純粋に大きなメリットとして評価できるだろう
数十年後に開発されたゾロアットやVガンダムには性能面では及ばないものの、少なくとも無いよりはマシ程度とはいえビームシールドが使える。
また稼働率や整備性の高さ、パーツ調達の容易さというメリットがあるため、ジェガンやヘビーガンといった他の旧式よりはランニングコストも安い。
そういう意味では現実の乗用車と軽自動車の関係性に近いともいえる。費用対効果の高さは戦局ではかなり優先度が高い。
…まあ武装が総じて飾りなので戦力になったはずはないだろうが、それはあくまで最前線での交戦時の話。
維持費も安くて頭数も揃えやすいし、小型故被弾率も低く防御力もある*17ジェムズガンは警備や斥候などに適している。
更に操縦も相当簡単なようで、緊急時とはいえパイロットでもない技術者が戦えている。戦争が続く事でパイロットが不足しがちな中でこのアドバンテージは非常に大きい。
パイロットを確保しやすく頭数が多いということは、それだけ広い範囲をカバーでき、敵からすれば攻めにくく侵攻に時間も掛かる。
攻めにくい事こそ最大の防御策であり、時間稼ぎさえできれば対等に戦えるハイエンド機の援軍や支援も期待できるだろう。
へっぽこな武装も上述の型落ちMS程度なら流石に通用するはずだし……お、意外と理に適ってるのでは?

でもビーム被弾で爆発すると甚大な核爆発が起きる欠点はどうしようもないんですけどね。

【ジェムズガン自体の運用方法と連邦の体制変化】

上記に記載されている通り元々ジェムズガンはハイ・ローミックスのロー、つまり廉価版として質より量を最優先にして作られた「初めから数合わせ」としての役割を与えられたMSなのである。

上記のAAAA隊の様に腕の立つパイロットが乗れば話は違うのだが、そんなパイロットは余程の事情が無い限り後日量産化されたF91やジャベリンをあてがわれる筈だろう。
ジェムズガンを割り当てられているパイロットもローに位置する者*18が担当していたと思われる。
ロー×ロー、しかもそもそも小型MSが配備され始めの頃で慣れもない状態で活躍できる方がおかしい。

当時の連邦軍は「各地のMSをコレに更新して*19戦力を低下させないまま(可能ならば向上させつつ)軍事費を削減しつつ重要な戦闘を担うパイロットにはF91やジャベリンをあてがうという方針」で乗り切ろうとしたのだと思われる。
これは頻発する戦乱やそれに対する復興で毎年赤字続きの連邦政府並びに連邦軍の苦肉の策だったのである*20

それでも、更に旧型であるヘビーガンやジェガンが運用されている状況下を考えれば十分主力級である筈…なのだが、長らく平和が続いた事*21で状況が悪化。
この時代の連邦軍全体が「何事も無く給料貰えればそれでいい」と言う体制になってしまっており、そんなパイロットが「いざ実戦!」で戦えるはずもない。
しかもMSもパイロットも敵が練度、士気などありとあらゆる面で数段上なので、怯え、竦み、本来の性能を活かせないままにアッサリやられるのは必然であったともいえる。







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最終更新:2024年03月12日 17:02

*1 MSA-0120は一部目を見張る要素はあったものの、パッと見では低コスト化したい連邦の要求とは全然違う方向性の機体であり、更に性能もF90にボコボコにされた挙句数分後に撃墜と、ボロボロとあっては完全敗北としか言い表せない。

*2 但し、様々な背景と思惑が絡んでいるため(特に連邦の予算不足)、これらの判断の全部が悪いとまでは言えない。大体悪いけど。

*3 ビームシールドが搭載されたのは後々なので。搭載されてからも「ビームシールド付けたヘビーガン」と酷評されディスられている。

*4 前任であるヘビーガンは2,870kWなので大きく向上している。兄弟機ジャベリンが3,980kWで、クロスボーン・バンガードの主力機兄弟であるデナン・ゾンとデナン・ゲーはそれぞれ3,880kWと4,020kW。

*5 『機動戦士ガンダムUC』等の設定では、ジェガンの配備は宇宙中心で、地上にはほとんど配備されなかったとされている。地上軍のRGM系MSの更新はジェガンがスキップされたジムⅡ→ジムⅢ(あるいはネモ)→ヘビーガン→ジェムズガンという順で行われ、ジェムズガン配備時点でヘビーガンへの機種更新が出来ていなかった部隊の大半では、ジェガンより旧式の機体が主力のままであったと思われる。尤も後年の作品であるUCやNTでは、シャイアン基地で先行配備されてたグスタフ・カール、可変機のZプラスやアンクシャ(バンデシネ)に加え、スプリッター迷彩に塗装&ハイザックやマラサイのビームライフルを装備したジェガンが配備されてたり、多少の改修を施したジェガンが同じ基地で運用されてたグスタフ・カールやアンクシャと共にマーサの護衛に使われているので一部の部隊には配備されてたらしいが。

*6 ただジェガンは現役から退いただけで実際はその後も訓練機や警備機等に使われたという説があるためそれも考慮すれば互角だが。

*7 ジェムズガンの名誉のために一応言っておくと「MWの代わりくらいしか務まらないから整地をさせていた」というわけではなく、飛行場の警備をさせつつも、重機やMWが無かったし、や る 事 も な か っ た のでついでに整地もさせていただけである。

*8 もっともエビル・Sは小型の強襲偵察用MSで、武装は強力だが装甲は微妙な機体ではある。

*9 リガ・ミリティアのMSは早くても0150年代の物で、ガンイージでさえ出力はVガンダムと同等の4,780kWなので、当時のサーベルは仮に今と規格は同じでもライフル同様出力が足りるはずがない。

*10 50年も前の機体を現役で稼働させるのもすごいが、レストアするにもよく部品があったものである。ちなみにクラスターガンダムは本体出力+でヴェスバー並みの威力に増強できるが、当然ながらジェムズガンにはそんな機構は備わっていない。

*11 そのため自在に飛行できる『V』時代のMSに一方的に蹂躙されている。爆雷投下時の劇中では飛んでいるようにも見えるが、バックパックの推力で跳躍・緩やかに下降したのだろうか。

*12 そのほか、ボールはソーラーシステムを組み立てたり宇宙で補給を行ったりといった際でも使える多用途メカでもある。しかしいくら安価とは言え、MSであるジェムズガンにそんな役割を与えるのは非効率であろう。

*13 補足しておくと元々F91はTVシリーズでの展開も予定されていたためそこで使う事を見越した設定だと思われる。

*14 実際、ハリソン隊に声がかかる前に別機を捕獲した時も5機が大破した模様。ちなみにジェムズガンのパイロットは生還している。ハリソンが苦戦する相手を5機がかりでは大破したとはいえ捕獲に成功して自分の命も守り切ったのなら十分善戦したと言えるだろう

*15 もっとも、この部隊は倒されることで「木星軍の脅威は去った」と連邦を安心させ、神の雷作戦を悟られないようにするための囮だったのだが

*16 89年設計の初期型ジェガンと、110年代設計のJ型ジェガンでは大きな性能差があり、J型の機動力はνガンダムを上回りシナンジュと並ぶ。

*17 少なくともジェガンやヘビガンよりは小型且つビームシールド分でマシなはずである。

*18 あくまでパイロットとして見た場合である。 一応パイロット自体が軍人の中ではエリートであり、予算削減の影響でパイロットの絶対数も減らされると思われる状況下で花形のMSに搭乗できる時点で相当のエリートの筈である。

*19 別規格のMSを寄せ集めるよりも多少単調かつ貧弱でも同一規格にした方が教育や部品調達等のコスト面で優位なのは確実な為

*20 上記の通りジェムズガンは宇宙軍には受け入れ拒否されてもっぱら地上軍専用と化し、完全に型落ちのジェガンやヘビーガンや改修型のボールやジャベリン、量産型のF91に果ては133式ボールまでも配備されるなどかなり混沌としているが、当時の連邦がそれ程ひっ迫した状況であったのだ。

*21 尤もクロスボーンガンダム等の後発作品による設定後付けにより本当に平和だったかどうか怪しくなりつつあるが…