デーモン(デジタルモンスター)

登録日:2011/01/15 Sat 15:36:00
更新日:2024/02/04 Sun 21:19:33
所要時間:約 4 分で読めます





ダークエリアより逆襲を窺う煉獄の魔王!!


『デーモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 究極体
タイプ 魔王型
属性 ウィルス種
所属 七大魔王
必殺技 フレイムインフェルノ
超高熱の地獄の業火を吐き、跡形もなく燃やし尽くす技。
得意技 ケイオスフレア
巨大な爆炎。
スラッシュネイル
ハンマーナックル
ダブルダスト
ダークウィルス
(漫画版のみ)デーモンの特殊能力の一つ。
0と1の配列を操ることでデータを改竄し、感情に影響を与えるウィルスを操る。


【概要】

多くの悪魔型、堕天使型デジモンを率いる七大魔王の一角。
七つの大罪のうち、【憤怒】 を司る。
惑星記号は木星(♃)

名前の由来はそのまんま『悪魔』を意味する“Demon(デーモン)”であろう。
だが、コンピュータ用語には“Daemon(デーモン)”と呼ばれるものも存在する。
詳しい解説は専門書に任せるが「(UNIX系のOSで)メモリ上に常駐し、バックグラウンドで動くプロセス」がそう呼ばれる*1
見えないところ(バックグラウンド)で人知れず動く”存在…とダブルミーニングの可能性も否定はできない。

元々は最高位の天使型デジモンであったが、デジタルワールドの善の存在(おそらくデジタルワールドを構築した人間)に反逆あるいは猛威をふるったため、ダークエリアに送られてしまった過去を持つ。
そのため、デジタルワールドの征服と善の存在への復讐を誓っており、反逆戦争の時に自軍で最強だった“超究極体デジモン”を復活させようと企んでいる。
(超究極体デジモンとはアルカディモンではないか、という説が有力)
その姿は巨大な翼と角を備え、左腕が異様に長く伸びた…我々がよく想像する「悪魔」のものに近い。

初登場は漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01』。
育成ギアでは『デジモンペンデュラムVer3.5 ナイトメアソルジャーズ』から育成可能となった。
ver3のピエモンと交代する形で参戦。
ちなみにその時の最低体重は18Gと思いのほか軽い。

初の魔王型デジモンだけあってその後のゲームにもちょくちょく登場し、ラスボスから雑魚までこなすマルチな魔王である。


デジモンアドベンチャー Vテイマー01でのデーモン】

フォルダ大陸征服と現実世界侵攻を目論むミュータントとして登場。
01の配列を組み換えることにより感情を操る能力「ダークウイルス」を持ち、これにより本来は温厚であるはずのデジモンを凶暴化させ、配下にすることができた。

超究極体デジモン、アルカディモンを復活させ、それを現実世界から呼び寄せたテイマー、彩羽ネオに育てさせる。
(復活当初のアルカディモンは幼年期相当だったため)
だが、物語中盤、ネオの造反によりアルカディモンに丸ごと吸収されてしまい、消滅。
以降はネオとアルカディモンが話の中心となり、デーモンの邪悪な野望は志半ばで儚く消えたのであった・・・。











「それはどうかな…?」







実はアルカディモンの内部で生存しており、最後の最後でダークウィルスによりデータを改竄。
本人曰く「(エサとして)消えたのではなく、自ら入り込んだ」
アルカディモンを内部から乗っ取り、自身の力と化することで超究極体となる。


【派生種】

◆デーモン超究極体

怒りや悲しみの感情を操る究極凌駕魔神(アルティメットデーモン)!!
世代 超究極体
タイプ 魔王型
属性 ウィルス種
必殺技 アルゴルズフレイム
巨大な地獄の業火の火球を放つ。
得意技 ダークスプレッダー
ダークウィルス
能力も強化され、聖なるオーバーライトであるアルフォースをも無効化する。
究極体の範疇を超えた力を持つデーモンの究極形態。
「ダークウイルス」の力が完全なものとなり、聖なる感情の力(オーバーライト)「アルフォース」さえ封じ込めることができる。
戦闘力も桁外れに増加し、アルカディモン超究極体をも遥かに上回る。

劇中での力はまさに圧倒的であり、ゼロの必殺技「シャイニングVフォース」が直撃してもダメージを受けないばかりか、「アルフォース」の再生能力やバリア「テンセグレートシールド」を無効化。
ゼロたちを窮地に追い詰めた。

しかし、タイチたちの「想い」をデジメンタルに集め、フューチャーモード(超究極体)となったゼロにより形勢が逆転。
ゼロのアルフォースVセイバーにより葬られ、今度こそ完全に消滅した。


◆デーモン(X抗体)

世代 究極体
タイプ 魔王型
属性 ウィルス種
必殺技 セブンス・グラビトン
両肩と腹部から超重力レーザーを発射、周囲一帯を消し炭にする。
インフェルノバースト
フレイムインフェルノを身に纏い、炎の魔神と化す最終奥義。
フレイムインフェルノ
通常種と同じ。
デーモンがX抗体を取り込んだことでX-進化した姿。

頭上に“憤怒の冠”が発現。それにより、デーモンは怒りが大きくなればなるほど自身の力が増大するようになった。
怒りが限界を超えた時、かの超究極体デジモン(アルカディモン)をも凌駕する力が吹き上がるとされる。
そしてそれは己の究極の目的である善の存在への復讐のために向けられ、その為に善の守護者であるかのロイヤルナイツすら標的と見定めている。
憤怒の冠が赤く燃え上がり炎の魔神となったデーモンを止めるのは、ロイヤルナイツといえども困難であろう。



【その他関連作品でのデーモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー02

CV:JO先輩 菊池正美
物語終盤、現実世界にある暗黒の種を狙ってスカルサタモン、レディーデビモン、マリンデビモンを率いて現実世界へ侵攻する形で登場。
その際は何故かフードつきのローブを着込んでいた*2

インペリアルドラモンシルフィーモンシャッコウモンの三体がかりでもまったく歯が立たないという強さを誇る。
また、ヴァンデモンのような道具すら必要とせずに自力でゲートを開けるため、デジタルワールドに送り返すという作戦も無意味。
だが、デジタルワールドの更に深い場所…暗黒の海に送り込むことで何とか撃退(?)する。
その後の行方は不明。てゆーかむしろ逆効果なんじゃ……

なお、暗黒の海へのゲートが開いたとき「あれはダゴモンの海…」と発言しているため、以前から暗黒の海の存在を知っていた模様(行ったことがあるのかは不明)。

また、送り込まれる寸前に「いずれ後悔することになる」と発言していたが、これが何を意味していたのかは今でも謎である。
(ベリアルヴァンデモンの存在を指しているとの説が濃厚)

完全悪に他ならないのだが、
  • 行動原理(「何故暗黒の種を狙ったのか」「暗黒の種を使って何をしようとしていたのか」)が語られない
  • 子供達や(黒幕含めて)及川との因縁も描かれていない
  • 最終的に撃破できず、問題先送り
という展開だったため、不満を持つ視聴者は多い。


アニメ『デジモンアドベンチャー tri.

デジモンアドベンチャー、および02から地続きの世界であるため、過去にはデーモンと交戦済。
とはいえ、本作ではデーモンのその後などについては全く触れられていない。

だが、作中で行われた『リブート』によって、敵・味方問わず過去に死亡したデジモンが復活。
さらに、最終的には記憶や経験も全て復活することになった。

最後まで謎のままで終わった 謎の男は、最後に「次はデーモンか、ディアボロモンか…」という意味深な言葉を残していった。
そのため、02後にどのような経緯をたどったかは不明だが、tri.後の世界線ではデーモンは復活している可能性が高いと思われる。
今後の展開に期待…する人はしてもいいと思う。


『デジモンクロニクルX』

他の七大魔王と共に遂に世界への侵攻を開始し、その暴力的な力を持ってロイヤルナイツ相手に対しても破壊の限りを尽くしていた。
しかしその最中、アルフォースブイドラモンXと一対一の決戦にもつれ込む。
互いに最上位の究極体、しかもX抗体という極限の死闘を繰り広げたが遂にデーモンXは敗れ去ることになる。

その敗れる際の会話に
「アルフォースブイドラモン、貴様、何度邪魔をすれば…ぐううっ」
「ボクがいる限りお前の好きにはさせないぞ、デーモン!」
という会話を見せており、
しかもデーモンX抗体のベルトをよーく見てみると『デジメンタル』らしきものがうかがえるなど
随所に『デジモンアドベンチャー Vテイマー01』の因縁を彷彿させる関係性を見せている。



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最終更新:2024年02月04日 21:19

*1 まあ、この用語も元をたどれば「マクスウェルの悪魔」のような用法なので、結局は「悪魔」に行きつくが

*2 メタ的な理由としては作画コストの問題であろうか