紋章機(ギャラクシーエンジェル)

登録日:2010/02/17 Wed 01:50:55
更新日:2023/01/04 Wed 07:10:24
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ギャラクシーエンジェルに登場する機動兵器。
「エンブレム・フレーム」とも呼ばれる。


600年以上前に失われた超文明の遺産、ロストテクノロジーによって作られたとされる大型戦闘機。

通常の戦闘機とは比較にならない出力・機動性を持ち、本来戦闘機では不可能な機動を行う事も可能。
また、基礎フレームの拡張性が高い為、パイロットに合わせたカスタマイズも容易。

紋章機がこのサイズで戦艦以上の出力を発揮する理由のひとつとして、エンジン内のクロノ・ストリングを僅かしか用いない事が挙げられる。
この機関は確率論でエネルギーを取り出す為、出力の振り幅が異常に極端な事が特徴。その為、通常はエネルギー周期の違う機関を多数並べる事で見かけ上、エネルギーのコントロールを可能にしている。
その弊害として艦船サイズにしか搭載できず、またそのエネルギーも一定以上得られない。

しかし紋章機はH.A.L.O.という特殊なOSを利用する事でそのコントロールを可能にしている。
H.A.L.O.は、
Human-brain and
Artificial-brain
Linking
Organization
の略で、直訳すると「有機脳人工脳連接装置」になる。
文字通り、紋章機のシステムとパイロットの精神をリンクし、制御する為のOS。
もっとも発達した有機脳である人間の脳を光素子人工脳と有機的に連接し、多次元処理を実行可能とした超高速演算装置で、作中世界では最も発達したインターフェース。
これによりエンジンのエネルギー制御、更には紋章機の操縦支援を可能としている。紋章機の性能の秘密。
また、この機能を使用した際に、パイロットの頭上に光の輪が現れる。
紋章機のパイロットがエンジェルと呼ばれる由縁である。

破格の性能を誇る紋章機だが、その整備の不便性やパイロットの扱いにくさから主力とは考えられていない。

GAシリーズとRAシリーズが存在し、GAシリーズは「白き月」が製造した機体、RAシリーズはNEUEで発見された機体である。
製造元は別々であるが、そのコンセプトは「人間という不確定要素を内包した、無限の可能性を持った機体」に統一されている。
例外として「黒き月」で製造されたダークエンジェルが存在するが、こちらは「人間を強制的に取り込む事で、有限ではあるが安定した性能を持った機体」というコンセプトの元に作られている。


全紋章機に共通する特徴として、限界性能の発揮、あるいはリミッターを解除する事で「光の翼」(エンジェル・フェザー)が発現。通常時とは比較にならない性能を発揮する。
場合によっては別宇宙へのシフト・虚空間への干渉なども行いうる、もはや兵器の範疇を大きく越えた存在である。


ちなみにアニメ版にも登場するが、アニメ版ではただの移動手段である。たまに合体したりする。


以下、各紋章機の解説。


●GAシリーズ

  • GA-001 ラッキースター
ミルフィーユの搭乗機。あらゆる距離に対応できる万能設計と出力の不安定さから、紋章機のプロトタイプと思われる。
ただでさえ不安定なクロノ・ストリングを1つしか搭載していない為、「運」でエネルギー発生確率を制御できるミルフィーユ以外には扱えない代物。

  • GA-002 カンフーファイター
蘭花の搭乗機。彼女の反射速度と近接戦闘能力に見合った反応速度・近接兵装を備えている。
反面、前線に真っ先に飛び込む割に防御性能は低く、とりわけ蘭花の調子が悪い時は危機に陥りやすい。

  • GA-003 トリックマスター
ミントの搭乗機。ファンネル……もとい遠隔誘導攻撃装置「フライヤー」を持ち、電子戦に特化した機体。
ミントのテレパス能力とフライヤーの関係は不明だが、彼女にしか扱えない。
その特性上、オールレンジ攻撃を得意とする。青い悪魔

  • GA-004 ハッピートリガー
フォルテの搭乗機。各種銃火器を搭載し、単体攻撃力では紋章機随一を誇る。
しかし武装の重量が災いし、紋章機の中で最も足が遅い。
本機はフォルテの希望で、慣性飽和装置をオフにして運用している。

  • GA-005 ハーベスター
ヴァニラの搭乗機。紋章機の中で唯一修復能力を持つ。
ナノマシンを広域散布する事で広範囲の修復も可能だが、この機体の運用は優れたナノマシン使い以外では不可能。
基本的に攻撃性能は低く、防御に重点を置いている。

  • GA-006 シャープシューター
ちとせの搭乗機。優れた情報収集能力と、大型レールガンによる超長距離射撃を得意とする。
外見はカッコいいが、必殺技などゲーム中の使い勝手は悪い。しかしちとせに対する愛があれば十分にカバー可能。

  • GA-007 決戦兵器(仮)
巨大戦艦オ・ガウブを撃破する為、基礎フレーム状態で発見された7号紋章機にクロノ・ブレイク・キャノンとネガティブ・ウェーブ・キャンセラーを搭載した機体。
その為、サイズは他の紋章機とケタが違うが、能力は他の紋章機よりは少々劣っている。
唯一の復座式で、パイロットの他にサブパイロットが乗ることもでき、サブパイロットはパイロット能力の必要はない。
また、H.A.L.O.の仕様上、パイロットのテンションを一番高い人間が望まれている。


●RAシリーズ

  • RA-000 ブレイブハート
カズヤの搭乗機。クロノ・ストリング・エンジンもH.A.L.Oも搭載していない為、厳密には紋章機ではない。基礎フレームから紋章機とは別物。
しかしRA紋章機と合体する事で能力を著しく向上させる事が可能な、非常に特異なマシン。
最初は誰でも操縦できる機体だったが、機体に癖のようなものが付いてしまったためカズヤ専用機になっている。
だが、単体での戦闘力は雀の涙。あるルートでカズヤが必要に迫られて単体で行動した際に、一回死んでいる。

  • RA-001 クロスキャリバー
アプリコットの搭乗機。コンセプトはラッキースターと同様だが、ラッキースター程のピーキーさはない。
良くも悪くもオーソドックスな機体だが、ラッキースター同様に必殺技の攻撃力は高い。

  • RA-002 イーグルゲイザー
リリィの搭乗機。シャープシューター同様、遠距離からの狙撃を得意とする。
シャープシューターの狙撃能力を低下させて、他兵装を向上させたような機体。

  • RA-003 ファーストエイダー
ナノナノの搭乗機。ハーベスターと同等、或いはそれ以上のナノマシン制御能力を有する。
ハーベスターと違ってナノマシンを攻撃に転用する事も可能で、全身がナノマシン群体であるナノナノ以外には扱えない。

  • RA-004 スペルキャスター
カルーア(テキーラ)の搭乗機。
トリックマスター同様に遠隔攻撃ユニットを持つが、こちらは「魔法」による物なので原理は全く違う。
普段はテキーラが乗るが、幾度かの危機を経てカルーアが操る事も可能となった。
つまりボイスも他より多く、割と優遇されている。

  • RA-005 レリックレイダー
アニスの搭乗機。カンフーファイターと同様のコンセプトだが、対消滅爆弾を搭載し、広域破壊性能に優れる。
専門の施設以外で整備・改修をされてきた為に、整備した人間しかエンジンの整備が出来ない。

  • RA-006 パピヨンチェイサー
ナツメの搭乗機。ハッピートリガー同様の重攻撃機だが、幾分万能機よりになっている。
レリックレイダー同様、最初は専門の施設以外で管理されていたが、専門知識がなかったため整備されておらず性能を発揮出来なかった。


●型番不明機
  • ホーリーブラッド
ノアが研究していた高性能AIの産物。H.A.L.Oの代わりに高性能AIを搭載する事で、「誰でも乗れる紋章機」のプロトタイプとして完成した。
GAシリーズをベースにRAシリーズの意匠を汲み、性能は一定ながら非常に高い性能を誇る。むしろゲーム中ではどの紋章機よりも扱いやすい。
しかし本来の紋章機に比べ操縦支援能力は低下しており、扱うには卓越した技量を必要とする。
初登場時はロゼルの搭乗機として登場しており、後にAIが搭載されて量産された。

  • ホーリーブラッド改
ブレイブハートとの合体機能を得た機体。ヒロインがさらわれた後のカズヤの搭乗機。
これにより、単体では運用しえなかったブレイブハートも充分な戦闘力を持つ事が可能。

  • ダークエンジェル
「黒き月」製の紋章機。ヘル・ハウンズ隊の搭乗機
GAシリーズを解析した機体だが、一点特化ではなく平均化された性能を持つ。
紋章機のリミッター解放前はなかなか捉えることができず厄介な相手だったが、リミッター解放後は簡単に倒せてしまう。
リミッター解放も可能だが、その際にパイロットを取り込む必要があり、リミッター解放と共にパイロットは死亡している。
後に、AIによる自動操縦の機体も出てくるが、パイロットがいないため素早いが大した敵ではない。


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最終更新:2023年01月04日 07:10