大魔王バーン(ダイの大冒険)

登録日 :2009/07/20(月) 15:50:06
更新日 : 2017/08/20 Sun 18:33:29
所要時間 :約 8 分で読めます





……知らなかったのか…?

大魔王からは逃げられない…!!!



漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場するキャラクター。
魔王と呼ばれたハドラーの遥か上に君臨する存在で 「魔界の神」 と謳われる男。


当初は部下達にベール越しに接しているがキルバーンミストバーンを除くと、ハドラーが初めて直接会うことができた。


見た目はDQⅢゾーマがモチーフにとれる服装に白く染まった長髪をした老人。
弱肉強食を信条としており、強者には種族問わず、敬意を払う。

真の目的は、 魔界の蓋である地上を消滅させ、その下の魔界に太陽の光をもたらすこと。

太陽を我が手に……!

単なる世界征服ではなく、故郷のために戦う。過程自体は悪であれど、敵側の強い信念に、心打たれた人も少なくはないだろう。

強者犇めく魔界における最強の実力者とされ、バランが倒した冥竜王ヴェルザーとはかつて魔界を二分した宿敵だという。
ヴェルザーのように、死亡しても魂さえ封印状態になければより強固な肉体になって復活する、といった特殊能力こそないが、大魔王様の力は天界の神々すら凌駕する領域に達している。

ダイ達との初戦は物凄く手加減しまくった舐めプだったが、途中で転職したマァムを除き、レベル41~50という極めて高レベルのダイ一向を容易く蹴散らしている。


○大魔王様の技

  • メラ
今のはメラゾーマでは無い… メ ラ だ…。
同じ呪文といえども使う者の魔法力の絶対量によって その威力は大きく異なる

本来なら小さな火の玉を飛ばす、言わずと知れたメラ系最下級呪文。
だが大魔王のものは、発射時は小さな火の粉だが、着弾と共に巨大な火柱を吹き上げる。
ポップのメラゾーマに打ち勝った上に魔法耐性の高い法衣を一撃で燃やしてしまう。
この時点で大魔王様の圧倒的な魔力が伺われる。
バランの亡骸の火葬にも使われた残虐非道な呪文。


  • 暗黒闘気
これは余の暗黒闘気を圧縮して放っただけだ……このとおり、な

大魔王の暗黒闘気を圧縮して放つ単純な攻撃。我を忘れたといっても竜の騎士であるダイを一撃で瀕死に追いやった。
まだヒュンケルが完全覚醒していなかったとはいえ、彼のブラッディ・スクライドすら指一本で軽々止める芸当も披露した。


  • カイザーフェニックス(メラゾーマ)
これが……余のメラゾーマだ……。その想像を絶する威力と優雅なる姿から太古より魔界ではこう呼ぶ…。

カ イ ザ ー フ ェ ニ ッ ク ス !!

大魔王が使うメラゾーマ。
その名の通り不死鳥の姿をしていて、圧倒的な威力を持つ。
ヒュンケルのデイン系以外の魔法を無効にする鎧の魔鎗をもってしても防ぎきれず、盾になったヒュンケルごとパーティ全体に大ダメージを与えた。
魔力を解放し本気で放った際には、メドローアをも跳ね返すシャハルの鏡すら、(ポップのイオラも同時に着弾していたが)余りの負荷に耐えきれずに砕け散り、竜魔人以上とされる双竜紋を得た状態のダイ相手でさえ大ダメージを与えてのけた。


  • マホカンタ
魔法を跳ね返す。溜め無し呪文発動の脅威を皆に思い知らせた。
この作品の世界観では術者の力量で反射した際の減衰率が変化するが、大魔王に限り100%の威力で相手にそっくりそのまま返すことが出来る。
ポップのメドローアと言えども例外ではない。


  • イオラ
「呪文の質を落として量で攻めてきやがった!?」
「それでも一発一発がイオナズン級の破壊力だぞ!」

イオ系の中級呪文。大魔王様のイオラは圧倒的な魔力によりイオナズン級まで跳ね上がる。しかもそれで弾幕を張ってくるので恐ろしい。
しかし、大魔王様にとってはこれですら、戯れのご様子。


  • ベホマ

「不死鳥は灰から蘇るというが……まさにそれだ」

ホイミ系中級呪文。
ダイの一撃をあっさり覆す大魔王クラスが使えばチートの呪文。
黒焦げ状態から一瞬で復帰してのけたが、どうやらその状態も見かけ程のダメージではなかったらしい。
しかし万能というわけではなく、ただでさえ治癒し難い竜闘気を膨大に使うドルオーラ等で甚大なダメージを受けると、
大魔王と言えどベホマで即全快という訳にもいかない模様。

  • カラミティウォール
光魔の杖で地に弧を描き、そこから膨大な質量を持った魔力やら闘気やら入り交じった迫りくる壁を出現させる。
カイザーフェニックスと並び、こ の 姿 の大魔王様の必殺技の一つ。ハドラーが居なければその巻で連載が終了していた。

  • 同時二弾攻撃
全く同時に二種類の行動をとれる。
劇中では、カイザーフェニックスと並走してダイに向かって斬りかかった。
双竜紋のダイでさえ咄嗟に乗り切るのに相応のダメージを受けた厄介な戦闘手段だが、本来更に上がある


他にも大抵の呪文は使えるようだ。流石は大魔王様である。



○大魔王様の武器

  • 光魔の杖

「理力の杖というのがあるだろう?」
「力の弱い魔法使とかが使う武器でしょう? 魔力を打撃力に変えることができるという…」
「基本的にはあれと同じだ……だが……」

「あの杖には上限が無い……。圧倒的な魔力を持った大魔王が手にした時、それは最凶の武器へと変わる……」

「そう……変わるんだ……」

名工、ロン・ベルクが作った武器。
鎧の魔槍やダイの剣に比べれば弱く、並の魔術師が手にしてもへっぽこ武器にしかならない。
が、大魔王が手にした時、それは最強の武器へと変わる。
ダイが紋章一つの時にはオリハルコンで出来たダイの剣を軽くへし折り、更にはカラミティウォールを使用するための大魔王様御用達武器である。
だが、握っているだけで魔力垂れ流し状態になるので長期戦になると威力も魔法力自体も低下する欠点がある。

ただし、その後双竜紋を手に入れ桁違いの戦闘力を得たダイと戦った際には、彼とほぼ拮抗した長期戦を行いつつドルオーラを2発分も完璧に凌ぎ切る(3発目は大幅減衰が限度だった)という結果となっており、凄まじい魔力消費にも平然と耐えていた為に、余程の事態にならなければ問題ない。


ダイ達との初戦では遊びじみたモノであったが、彼らを全く寄せ付けずに勝利、ハドラーを退けた大魔王は動き出す。

魔界に
太陽の光を
与えるために

自分達を閉じ込めた神々の罪を
自らの手で償うために



最終決戦の舞台であるバーンパレスでは双竜紋に覚醒したダイを相手に迎え撃つ。
ドルオーラで自らの居城を吹き飛ばしたダイの力にもはや手加減を許せる相手ではないと悟り、力を解放。初戦とは桁違いの威圧や魔力にはダイすらも驚きを隠せなかった。
それでも覚醒したダイの力はかつては一目置いていた竜魔人バランすら軽く超えており、一進一退の攻防の末ダイの力を自らと互角と認めた。

この際、自分とほぼ互角の戦闘力を持つまでに至ったダイを惜しんだ彼は、恒例の
世界の半分をやるから臣下になれ」という交渉へ移る。
この会話は、この漫画の中でも有名な名シーンだろう。

交渉決裂を悟ったバーンは全力を持って、再びダイに襲い掛かる。
しかし十二分に評価したつもりでも尚、ダイの力は大魔王の予想を上回っており、互角どころか勝負はダイの優位で進んでいく。
「バーンの強さって、こんなものだったか?」
バーンの力に拍子抜けすら感じはじめたダイであったが、何故か全力の筈のバーンには不思議な余裕を漂わしていた。
追い詰められたバーンはカイザーフェニックスと光魔の杖による同時攻撃という「今の」バーンの最強の攻撃を繰り出すもそれでもダイを仕留めるには至らず、双方が大ダメージを負いながら奥の手の応酬に突入した。
ドルオーラを杖のエネルギー障壁で防ぎ、自らの勝利を確信するもレオナ姫の援護を受けたダイは再びドルオーラを発射、その凄まじい威力はもはやバーンでも防ぎきれるものでなく直撃を許してしまう。
天空に姿を消したバーン、ダイ達は手にした勝利に安堵したが……



バーンは生きていた。ドルオーラの連発によって全身はボロボロ、死に体と言える程のダメージを負いつつも光魔の杖を代償に何とか生を繋いでいた。

もはや戦闘を続行出来るような状態ではないにも関わらず、バーンは立ち上がり呟く。
「様子見で死ぬ所だった」と。



○真・大魔王バーン


…フム 急に完璧に力が戻ると慣れるまでかかりそうだな

……やりすぎてしまうかもしれん

バーンは全盛期の強さを永く維持するため、自らの体を二つに分けていた。
一つは知恵と魔力を宿した老人の肉体、もう一つは体力にあふれた若い肉体であった。

若い肉体に「凍れる時間の秘法」をかけることで不老を保ち、いざ事が起これば合体して、最強の肉体と魔力を併せ持った最盛期の姿、真・大魔王バーンになる。

この「凍れる時間の秘法」をかけた肉体はというと、ミストバーンが取り憑いて操っていたのである。
度々姿を現したミストバーンの素顔は、この全盛期のバーンの顔であり、ここぞという局面になった場合にのみミストバーンに全盛期の自分の肉体の使用許可を許していた。
一度この姿に戻ると、肉体は次の皆既日食までの年数分 *1 歳をとらなければならず、めったなことではこの姿に戻ることは無い。
そもそも老人の姿のままでも、大抵の敵は一蹴できてしまうのだが、双竜紋に目覚めたダイに追い詰められ、元の姿に戻ることを決意した。

精神面も肉体に引き摺られているのか、老人時に比べて口調や性格が若々しくなっている。


○真・大魔王バーンの技

  • フェニックスウィング
凄まじい勢いの掌底によって行う防御技。
あらゆる呪文と物理攻撃を防ぐ。
更に呪文の場合、相手に跳ね返す形でも反射出来る。
劇中ではメドローア、ギガストラッシュすら通用しなかった。
但し、ギガストラッシュはその威力故に完全には殺し切れず、僅かながらも出血を許した。
名の由来は余りの速さの為に、空気との摩擦熱で手が炎をまとい、それが不死鳥の羽ばたきを思わせるところからである。

  • カラミティエンド
最強の手刀。
バーンの最強の物理攻撃であり、渾身の力を込めて振るう一刀のみがこの名を冠するという。
最大限の竜闘気を纏ったダイの体をいとも簡単に切り裂いた、この世で最も強いとされる刀。

  • カイザーフェニックス
前述。
シャハルの鏡を反射されつつも粉砕する程の威力。

  • カラミティウォール
前述。
杖なしでできるようになった他、当然威力も上がっている。

  • 鬼眼
額についた第三の眼から閃光を放ち、自分と戦うに値しないレベルの相手を球状の物体に閉じ込める。
ヤムチャ専用であり大魔王様の最大限の情けと残酷さ。


天よ叫べ!
地よ!唸れ!

(今ここに!魔の時代来たる!!)

さあっ!!! 刮目せよっ!!!

真・大魔王バーンを語るには欠かせない最強の技。

天とは攻撃。
地とは防御。
魔とは魔法。
真・大魔王バーンの三つの秘技を合わせた構え。
基本的には、攻撃をフェニックスウィングで受け流し、がら空きの体にカラミティエンドを放つ。そして、カイザーフェニックスで締める、大魔王が強敵と見做した相手にのみ使う最強の受け(カウンター)の型。
ほぼ同時と言える刹那の間に三回分の行動を繰り出し、間合い等必要に応じて圧縮した暗黒闘気での撃ち落とし等対処を変更することも可能。
例え複数の人数でも敗れることはなく、アバン、ラーハルト、覚醒ヒムの三位一体の攻撃をあっさりと撃墜した。
天地魔界に並ぶもの無き、の正に魔王に相応しい技であるが、それを打ち破ったのは勇者でも魔界の竜王でもなく、弱っちいただの人間であった・・・。



◇ストーリーでの活躍

真・大魔王バーンとの闘いは手に汗握るもので、ラーハルトの名台詞、ポップの涙腺崩壊、大魔王の人間を見越した演説、世界が一つになるなど名シーンの連発である。

全盛期の自分を取り戻したバーンの力は凄まじく、老人時に苦戦を強いられたダイすらも圧倒し、駆けつけたポップ達も寄せ付けなかったが、彼らの奮闘によって肝心要の目的であった地上破壊計画は阻止されてしまう。

爆発は、爆発はどうしたアァァッ!!!!

静かに己の負けを認めるバーンであったが、彼は諦めてはいなかった。
今回は阻止されたが、ならば再び行えばいいだけ。
バーンとダイ達の間にはもはや逆転不可能なだけの力の差がある。強者達を一掃し、今度は邪魔者抜きで計画を実行するだけの事。
己の勝利を確信し、高笑いを浮かべるバーン。
しかし、ダイが無意識の内に抑えていた双竜紋を解放し、竜魔人に変貌して再びバーンの前に立ちはだかる。
竜魔人と化したダイの力はまさしく次元違いであり、全盛期のバーンといえどなすすべなく打ち負かされてしまう。
「力こそが正義」・常に弱肉強食の思想を掲げていたバーンであったが、常に強者側にあったが故の思想。
己を上回る力を誇るダイによって、己の思想の理不尽さを突きつけられた瞬間であった。

だがバーンにも大魔王と名乗るだけの自負がある。
自らを鼓舞しながらもダイに立ち向かうバーン。

余は大魔王バーンなり!!

両者の激しい闘いはバーンパレス自体が衝撃波によって崩壊する程のモノであった。
そんな中、瓦礫を背に息を整えるバーンは既に自らの敗北を悟っていた。
せめてダイに切り落とされた左腕があれば、再び切り札である天地魔闘の構えが使えるというのに、
そう考えるバーンであったが次の瞬間には切って捨てる。
例え天地魔闘の構えが使えたとしても、今のダイには勝てまい。
勝利の為に全て捨てたダイには、例え万全の状態でも敵うまいと。
今のダイに勝つ方法があるというのならば、自分も勝利の為に全てを捨てなければならない。
バーンもまた、禁じていた最後の手段を己の身に施すことを決意した。


○鬼眼王


……余も…捨てねばならぬか…!!

額についた第三の眼を発動させて、巨大な怪物に変貌したバーンの姿。
その辺の雑魚モンスターですら六大団長を優に上回る程の強力な魔物へと変化させる鬼眼の力を、大魔王自身に適用した最終形態。
その姿は鬼岩城と似ていて、一度自分に鬼眼を使えば 二度と元の人間のような姿には戻れなくなる。
鬼岩城はその姿をモチーフにして無敵な自分を夢想するための肖像ないし玩具でもあった。
宇宙空間での一騎討ちは忘れられない闘いであるだろう。

その強さは凄まじく、双竜紋を合わせ竜魔人と化したダイのドルオーラにすら無傷で耐え、竜魔人と化したダイを一方的に叩き伏せる程。

父バランの遺志が託した真魔剛竜剣による渾身の一撃でもって、鬼眼王の左腕を斬り進むことにこそ成功したが、
鬼眼王の中枢であり魔力の源である鬼眼の力の解放にはこの真魔剛竜剣すら敵わず。
無数の亀裂を入れられ、さしもの剛剣ですら鬼眼の瞼を少々抉った程度の浅い傷をつけるに留まり粉砕。見事に凌いでみせた。

これ以外で鬼眼王に効いたのは、ダイが掌で握られた状態から、ポップの激励を思い出して最後の死力を振り絞って
竜闘気を解放した時と、
母親ソアラを思わせる太陽の光にバーンが目を奪われた隙に、胸に刺さった剣を抉るように斬り進めた、
鬼眼王の内側からの攻撃の二撃のみ。
先の左腕粉砕の際に、最後の好機だからとありったけの力を込めていたダイだが、真魔剛竜剣を折られた直後には
ドルオーラ2発目で何とか応戦しようとするも最早指は震えるだけで満足に動かせず、ドルオーラの構えをとれずに鬼眼王に阻止される
という程にまで消耗しきっていたが、ポップの激励を思い出して閃光のように力を振り絞り、自分を握り潰そうとする鬼眼王の掌を破壊した。
距離を取ろうと上空を駆けるダイとそれを追うバーンだったが、突如静止し振り向いて竜の紋章を強く輝かせた光にバーンの目が眩み。
その隙に懐に入り込んだダイは、飛んできた勢いに身を任せ、バーンの胸に突き立ったままだったダイの剣でバーンの肉体と鬼眼王を斬り裂いた。

「………さよなら…! 大魔王バーン!!」

これはダイが死に逝くバーンに残した言葉。

人間の世界を背負って戦ったダイ。
魔族の世界を背負って戦ったバーン。

似て非なる相克するお互いの信念に、ダイがバーンに送った敬意の表れであったのであろうか。


◇モンスターズシリーズでの活躍

「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル」で老人形態がまさかの参戦。
イベントバトル後にもらえる「コラボチケット」を使用することで挑めるコラボバトルの3戦目として登場。
勝利すると自身の分身が仲間に加わる。

初期スキルは自身の名を冠する「大魔王バーン」
カラミティウォールを習得できる。

ちなみに 通信コインで交換することができない ので要注意。

+ ネタバレ注意


◇余談

散り際に石像となって果てた彼だが、これはかつて行った『敗北した者は石像になる』という呪いの効果だという。
数百年前、魔界にはバーンとヴェルザーの他にもう一人彼らに匹敵する力を持った存在がいたらしく
三者の間に停戦同盟を引かれる際に互いに上記の呪いを掛け合ったらしい。
バーン、ヴェルザーの両名はこの呪いのせいで石像と化したという。
しかしながら、この設定はあくまで魔界編が構想されていた際の設定であり、作中でもヴェルザーの石化については敗れて復活のための転生するまでの状態の時に神々によって封じ込められたと言われており、残っている設定かは不明。


「大魔王様、お戯れはお止めになって、そろそろ全力で修正して下さい!!」
「何?ミストバーンよ。お前はこの期に及んでも尚、この項目に修正する余地があるとでも言うのか?」


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