主人公(バロック〜歪んだ妄想〜)

登録日 :2011/12/16(金) 20:43:45
更新日 : 2017/02/15 Wed 13:53:12
所要時間 :約 5 分で読めます





プレイヤーの分身。
名前は任意で決めることができるが、ランキングでの区別以外の意味を持たない。
声と記憶を失っているが、何故か『罪の意識』と『引き裂かれた記憶』だけは残っている。
腰に酷い傷痕がある。


CV:高山みなみ(PS版)、板東愛(PS2版・Wii版)

上級天使から「狂った神を浄化しろ。それがお前の使命であり、お前の罪悪感を癒す唯一の方法だ」と、天使銃を渡され、神経塔の最下層を目指すことになる。

入ってすぐに天使虫の幻影に助けを求められたり、数階潜ったら今度は自分そっくりの幻影に話しかけられたり。
拾った肉を判別せずに食べたら腐った肉で腹痛になったり。
あと 欲情 してみたり。
セガサターン版では脱糞したりとかなりフリーダム。
浄化能力を持ち、異形を倒すとイデアセフィロスという結晶に昇華することができる。


!caution!
以下ネタバレ

























何度死のうが、必ず地上で覚醒する。(各種ステータスはリセットされ、死亡時に持っていたアイテムは転送しないかぎりすべて消滅)
その理由は、研究所に主人公のクローンが何体もいるからである。

神経塔内で主人公が死ぬと死体は(恐らく)回収され、研究所で新しいクローンを目覚めさせて地上に放つ。
話を進めると研究所のオリジナルが覚醒するが、こちらも何度死んでも同じように地上で目を覚ます。
システム上と言ってしまえばそれまでなのだが、実際プレイした上で考察すると楽しいだろう。

大熱波以前、兄がいた。自分そっくりの幻影の正体。
主人公と兄は腰でくっついている結合双生児で、主人公側にあるひとつの心臓では二人を維持できないため交互に起きていた。
直接会話することはできないが、交互に起きてチェスをしていた。
が、このままでは二人とも死んでしまう危険があるため、教団は兄弟を切り離した。
ちなみに、リアルでも結合双生児は分離手術の成功率が低い。
腰の傷はこのときの手術痕である。

その際、夢の中で兄と、

「どちらが死ぬ?」
「僕は死にたくない……」
「では、僕が殺される」(塔から飛び降りる)

というやりとりをしたため、自分のせいで兄が死んだ(殺した)と思っている。
月日は流れ、主人公はコリエルメンバー(教団内で上級天使の次に高い地位にいる者達)になった。

創造維持神を殺そうとする上級天使に反逆し、創造維持神の真意を汲むために融合を試みる。
浄化能力はこの時に得た。その代わり、創造維持神に声を与えたので喋れなくなる。
そこで上級天使が融合しかけた二人を無理矢理裂いたため大熱波が発生。

その後、上級天使が利用するために研究所に幽閉、クローン達が生み出された。


イライザに綺麗な水を渡した上で創造維持神と融合すると、
切り離された時の記憶を思い出し「自分ではなく兄さんが生きてほしい」と世界をやり直す。
もうひとつの条件を満たした上で融合しないと兄も同じことをする。
(兄になっていると、一部のキャラクターとの会話が変化する)
ちょっとしたループ。もちろんこれで終わりではないが。


◆漫画版

!caution!
展開上のネタバレ有り
























冒頭からカトーさんに殺られてレイプ目というか死に顔を披露。

最初は記憶がないため、大熱波の詳細を知っている漫画オリジナルキャラにボロクソ責められる。

兄とは直に会話できないが、メモを通して言葉を交わしていた。
「兄さんから返事が来たんだ」と嬉しそうに言うが、周囲の大人達はただの一人遊びとしか見ていなかった。
兄が出てきても、必ず弟の身体で動いていた模様。
兄が13号(仮)、弟が12号。
※名前です
兄が(仮)となっているのは、周囲の「お兄ちゃんはどうせ……」という発言から、
二人が生まれた当初から兄は、
「どうせ目を覚ますことないし長く持たないだろうから、死ぬまでは仮ってことにして扱おうぜ」みたいな感じだったのだろう。

切り離し手術で兄を殺した罪悪感と、埋めることのできない心の虚を抱えたまま青年期を迎える。
感受性が一般人とは異なり、幼少の頃から上級天使の友人にと期待する人々もいた。
上級天使と同じく神と波長が合う。
何が起こるか全くわからない神との融合を二つ返事で受けたのは、兄を失った心の虚を別の何かで埋めたかったから。

終盤で失った記憶を取り戻すが、融合する直前に「こんな欠けまくりの自分が神になっていいのか?」
「歪んだ世界をどうすれば正しく再生できるのか?」と逃げ出す。

傷の痛みに耐えながら神経塔内をさ迷っていると、兄と遭遇。
兄は切り離し手術後、長い間神経塔内をさ迷っていたが、大熱波の衝撃で弟に宿ることができたという。
「その傷はおまえ自身の歪みで、他者が埋めることはできない。でも、助け合うことはできる」
「おまえは僕を殺していない」
それが自分の妄想だとしても、主人公は救われたと感じて創造維持神の元に戻る。
「この歪みを埋めるためでなく」
主人公が下した世界の在り方の答えは是非単行本で……。
と言いたいのだが、特に三巻はエニックスのお家騒動のせいで入手しづらくなっている。


以下ステルスで大雑把な結末。(ゲームの結末含む)



主人公は神となったが、創造維持神、アリス、イライザとは完全に融合しなかった。

アリス「ねぇ、どうしてぼく達はこのままなの? ひとつに融けあうこともできたのに」
主人公「あのとき、君は僕の歪みを埋めようとしてくれた。それは叶わなかったけれど、僕はとてもうれしかった」
主人公「でも、ひとつになったらそれで終わりだ。僕は、何度でも君を感じて満たされたい。……だめかな?」


嬉しそうに手を繋ぐアリス。
アリスは、創造維持神やイライザ、兄さんでもある。
歪みを抱えたまま、しかし、彼等は手を取り合って生きるだろう。
主人公の足跡には、新しい命の芽が出ていた。


ちなみに、ゲーム内では「歪みを正そうとすること自体が妄想」だと創造維持神に言われ、自分達のあるがまま突き抜けることを選んだ。

「どちらが追記修正する?」
「僕はしたくない……」
「では、僕が、追記修正しよう」

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