ネス(スマブラ)

登録日:2012/03/08 Thu 18:18:56
更新日:2024/04/25 Thu 18:50:13
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battle royal!
NESS!



この項目では大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおけるネスについて説明する。
原作であるMOTHER2 ギーグの逆襲でのネスについてはこちらの項目を参照してください。



64でのネス


隠しキャラクターとして参戦。キャプテン・ファルコンサムスと同じく、当時は知名度が他に比べて低く「誰だこいつ」と思われていた。帽子のデザインが似てなくもないので、「ポケモン赤緑の主人公?」と思ったキッズもいたはず
声優は大本眞基子。ゲームで初めて声が付いたカービィと初代から現在まで兼役である*1
強めの判定、空中攻撃が優秀な反面、遅いダッシュ、全体的に短いリーチ、独特の空中ジャンプや必殺技の癖の強さから使いこなすには慣れが必要。

慣れたプレイヤーが相手にすれば、PKファイヤーは迂闊に跳んで避けずに弱攻撃で潰し、遠距離攻撃で牽制しつつ立ち回ることでネスと互角以上に戦える。
しかし、滞空時間が長く、空中攻撃の判定が強いネスを相手にすると
ネスに浮かされたら、成す術もなくお手玉状態にされて即死コンボがあっさり成立する
というどう見ても詰んでいるキャラも中には居た。
おまけに、所謂「嵌れば強い」キャラだが、その 嵌め というのが文字通り
「相手を超お手軽永久コンボもどきで嵌め殺す」方向に特化していた感があったため、特に初心者~中級者にとって、
嫌らしい方向で異様に強いキャラクターでもあった。


PKフラッシュ以外の必殺技は原作では覚えないPSIだが、DXのポーラのフィギュアで「恐らく教わったのだろう」と説明されている。

因みに解放条件の「難易度ノーマル以上、ストック3つ以下、ノーコンティニュー」というのは初代で最も難しい(ルイージやC.ファルコンとは毛色が違うので一概に言えない部分もあるが)が、後年のシリーズ作品の難条件と比べるとかなり簡単。1作目ということもあり、プレイヤーのレベルを低めに見積もっていたことがうかがえる。ただし初代にはアドベンチャーや対戦回数による挑戦者出現という救済措置が無かった。

【技】

  • A(フック→ストレート→ミドルキック)
弱パンチ。基本的に空中技の出が早いネスでは使わない。

  • ダッシュA(ハンドスタンプ)
攻撃後に隙があり、背後にまわられると危険。
判定とリーチは優秀なので、掠らせるように狙うと良い技である。
DX以降、掌の先から光球が出る「PKハンドスタンプ」に変更。リーチが長い。

  • 横A(スピニングキック)
意外とリーチはあるが隙もある

  • 上A(トス)
空中攻撃につなぎやすい。一部の重いキャラならお手玉が可能。通称トスループ。

  • 下A(クラウチングキック)
蹴り。ピカチュウ頭突きのように高速連打可能

  • 空中N(ネススピン)

  • 空中前A(空中ハンドスタンプ)
相手を突き飛ばす。威力はそこそこ。DXから感電効果がある。

  • 空中後ろA(後方ドロップキック)
空中前Aとあまり変わらない。DX以降では出始めにかなりの吹っ飛ばし力がある。

  • 空中上A(ジャンピングヘッドバット)
ネスヘッド。判定最強。ぺち(C→C→Aの高速入力)で低空で出す。
この技で相手を地面に落とさずにそのまま星にする戦法をバレーコンボと呼ぶ。但し嫌われる場合もあるのでやるのはほどほどに。

  • 空中下A(ニードルキック)
メテオ。これもぺちで低空で出す。これを地上で当てることができれば相手はかなり長く硬直するので、ネスヘッドがつながる。お手軽コンボ。

  • 横スマッシュ(バットスイング)
飛び道具を跳ね返せる。ヒット時の音が爽快。芯で当てると飛距離が伸びる。リーチはあるがワンテンポ置くため当てづらい。

  • 上スマッシュ(シャトルループ)
下スマッシュの方が強い。前→上→後と一周するため自身の周りをカバーできる。
そこそこ判定が強くリーチもあるので、64時代はこいつを振り回されてるだけでもゴリラ辺りにとっては結構脅威。

  • 下スマッシュ(ヨーヨーショット)
後ろから前にヨーヨーを出す。復帰阻止にでも。
64時代は『その場緊急回避』や『空中緊急回避』が無いため、反射的に敵の攻撃の反対方向に回り込んでしまうプレイヤーも少なくなかった。
そのため、このヨーヨーのフェイント染みた動きに思わず引っかかり易く、結構使い勝手は良かった。
スマッシュホールド可能な作品では崖掴み位置にヨーヨーを配置する悪童が見られる。

  • 投げ
前投げ(PKスルー)、後ろ投げ(リバースPKスルー)ともに優秀。
前投げはダメージに関係なく飛距離は同じで、後ろ投げはダメージによって飛距離が変わり、70%前後なら大抵のキャラはこれだけで撃墜が狙える。だが無理に使わなくても技は豊富。

  • B(DXからは横B)
PKファイヤー。
射程の短い飛び道具。当たると多段ヒットする火柱になる。ジャンプ中は斜めに飛ぶ。
技後の隙はやや大きいが、ヒットした時の拘束力は強く追撃が可能。
作品によってはファイヤーで多段ヒットさせ足止めしつつ空で追撃しまくり、後ろ投げで場外に捨てる鬼畜コンボが成立する。
並大抵な実力の相手ならワンパ補正を加味してもこいつを連打しているだけでも30%近く持っていけるが、大体の場合リアルファイトが開始される。

  • 上B
PKサンダー。
軌道を操作できる飛び道具。崖追撃や対空攻撃に。
自分に当てることで、超強力かつほぼ無敵の体当たりとなる。
初代では約30%ぐらい、Xでは約50%ぐらいで場外へ飛ばせる超威力。
貫通するリュカの物と異なり、威力が高めで当たると消滅する。
慣れるまで操作が難しく、操作中は無防備なため、復帰しようとするが自分に当てられない、壁などにぶつけて弾が消滅、
当たったが角度を失敗して自滅、操作中に飛び道具で狙い撃ちにされるのは誰もが通る道。
また、プリンなど5段ジャンプが使えるキャラには体当たりを放つ前に空中で潰されてしまうのがオチ。
それでも、初代ではガードの硬直が長く解除が難しいことから比較的楽にシールドブレイクを狙うことができ、そこからの体当たりはロマンでも何でもないバースト手段として利用可能。
素のジャンプ力が高いとはいえ、ネスの唯一無二の復帰技でもあるので、この技をマスターすることがネス使い第一の試練。

  • 下B
サイマグネット。
実体のない(「エネルギー系」といえば分かりやすいか)飛び道具を吸収し回復する。復帰の時に使う事で、隙なく崖に掴まれる。
後発作品では解除時にダメージを与える。

A技と違って、B技はクセの強いものが集まっている。


○『スマブラDX』でのネス


本作では基本キャラの一人。
製作者にまで強力キャラと勘違いされたのか、玄人向けだった性能にさらに下方修正が入り、投げが決まりづらくなりPKサンダーが大きく弱体化した。
PKファイヤーの拘束力もかなり弱くなり、ネス使いはかなりの苦戦を強いられた。
本作での上級者同士の戦いに必須の「緊急回避バグ(通称「絶」)」の恩恵が殆ど無いキャラの一人なのも拍車をかける。
新たに得たPKフラッシュ*2は、最大までためれば高いダメージを与えることが出来るが、
発動まで非常に時間がかかりタイマンではまず当たらない、と他のB技と同様に癖の強い性能である。
しかし乱闘時に離れた所から三人纏めて吹っ飛ばした時は爽快の一言。
タメ中はゆっくり落下していくので、サンダー宜しく崖下の相手に追撃を加えられる。

空中性能やバットスイングが強力なのは相変わらずであり、弱体化こそしたものの中堅辺りとはテクニック次第で十分戦え、
上位陣にも詰んでいるという程ではない。


○『スマブラX』でのネス


後輩のリュカが基本キャラとして参戦した為か、再び隠しキャラに。
固有の挑戦条件は「1試合で飛び道具を10回反射」。狙わないとまず発生しないため、大抵のプレイヤーは「大乱闘5回」で出現させたことだろう。

DXでの凄まじい弱体化に気づいたのか、そこそこ戦えるレベルになった。
最後の切りふだのPKスターストームはリュカよりダメージとスピードが高い分弾が少ないが、末広がりに飛ぶ。原作ではプーが使用していた技。
乱戦中でも見切られて避けられやすいため、発動のタイミングが重要。
同じMOTHERキャラのリュカは地上戦が得意かつB技が優秀で、ネスは空中戦が得意かつ投げ技が優秀と言う差別化がされている。
ネス、リュカともに一長一短の性能である。だが、扱いやすさではリュカに軍配が上がるだろう。
しかし、決してネスが弱いわけではない。己の技術を磨けばきっとその性能をフルに発揮してくれる筈だ。

アドベンチャーモード『亜空の使者』では荒廃した動物園で初登場。
キングのぞうに襲われていたリュカを助けるためにPKフラッシュでキングのぞうを破壊し、中から出てきたポーキーをリュカと共に倒した。

しかし戦闘後に現れたワリオの魔の手からリュカを庇ってフィギュアにされてしまう。
その後はカーゴで運搬されていたがデデデの策略により奪還され物語の鍵となるブローチを付けられる。
そしてフィギュアの姿のまま亜空爆弾の爆発に巻き込まれたが、
亜空間内でブローチの力により元に戻りデデデ、ルイージと共にタブーに惨敗したファイターの救出をするという大健闘をした。

ちなみに、ネスは本来DXの時点でリストラされリュカにバトンを渡す筈だったがMOTHER3(64版)が発売中止となった為続投され、
X製作時にはMOTHER3がGBAで無事発売されていたので今度こそ登場しない筈だった。
しかし、MOTHER3が海外では発売されて無いと言う事情から再びリストラの危機を乗り越え登場する事になった。
2022年現在、未だにMOTHER3の海外発売予定は無い。という事は…

余談だが、隠しキャラなのにOPにいる。すぐに解禁できるっちゃできるが…。


○『スマブラ3DS/WiiU』でのネス


WiiUでは基本キャラ、3DSでも対戦10回かシンプルクリアと非常に簡単に出現する。
PKスターストームが前作のはどうのあらしのように自由に向きを変えれるようになった。
また、PKフリーズを始めとするカスタム必殺技には全てリュカの性能が含まれている。
リュカは犠牲になった…と思いきや?


○『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でのネス


基本キャラクター。
最後の切りふだにポーラとプーが一緒に登場するようになった。
PKファイアのモーションなど細かいところもいくつか変更されている。
肝心の強さについてだが、下投げからのコンボが確定ではなくなったものの、嵌れば強い攻撃全振りなスタイルはそのままである。全員参戦ということもあって復帰阻止が得意なファイターも多く、サンダーでの復帰は注意しなければいけない。
その一方、PKファイヤーや崖際ヨーヨー(上下スマッシュホールド)はオンライン始めたばかりのキッズを逆VIPと言う名の地獄に叩き落とした。


追記・修正はネス使いがお願いします。

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最終更新:2024年04月25日 18:50

*1 その都合から、スマブラの新作が出る度にボイスが新録されている。

*2 ちなみに原作では攻撃技ではなく、敵全体を対象に状態異常(物理攻撃の命中率が大きく落ちる「涙が止まらない」や、同士討ちすることがある「変になった」など)を起こさせる技である。ただし2段階目であるβからは一撃死させる可能性があり、β→γ→Ωと段階が上がるにつれて一撃死の確率が上がる。