No.56 ゴールドラット

登録日:2011/09/05 (月) 21:10:22
更新日:2024/01/09 Tue 19:52:06
所要時間:約 4 分で読めます





No.56 ゴールドラット
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/獣族/攻500/守600
レベル1モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキに戻す。

2011年8月の週刊少年ジャンプ合併号に付属していた遊戯王ZEXAL初の250円カード。

アストラルの記憶のピースであるNo.(ナンバーズ)の1枚。


アニメでは、ショッピングモールを金属バット1本で襲撃した余りにも無茶な立てこもり犯が所持していた(ゴールデンタイムかつ後に海外放映もされるアニメなので、銃を出すのは規制が厳しいという事情もあるが)。

そのあとに、ナンバーズハンター天城カイトに奪われ現在は彼の手に渡っている。


同デュエルでは何故かこのステータスにもかかわらず攻撃表示で立たされていた為、あっと言う間に銀河眼の光子竜爆☆殺された。

所有者に現れる刻印は左肩に現れる。
余談だが、漫画版での該当場面では凶悪犯が銃を持った屈強な大男に変更され、しかも所持ナンバーズはこのカードではなくアリさんになっている。確かにこちらなら銀河眼で戦闘破壊しに行くのも自然であろう。
かくして、漫画版では存在自体がなかった事にされてしまった……無理もないが


OCGでの活躍】
弱い
とにかく素材3体と揃えにくい上に攻守も低い。そのくせ効果も平凡以下と使いにくさこの上ない。

一応素材の同じ銀河オバサンより守備力は高いが、向こうは自身の能力で戦闘破壊耐性を持つため場持ちで負けている。
肝心要の効果も本当の意味での手札交換に過ぎずアド稼ぎはおろか、墓地すら肥やせない。こんな性能ならターン内発動制限をなくすなり、デッキに戻すではなく捨てる効果でも罰は当たらないと思うのだが...
こいつと比べればNo.10 白輝士イルミネーターやアニメでクズのクズとまで評されたベビー・トラゴンさえも強キャラに見えてくる。

「現在の環境でこんなのが3ターンも生きねぇよ」
「10年前でも生きないだろ」

など、同年の2月の附属カードが例の鬼畜眼鏡だった為、益々立場が失われている。

だが、ジャンプ内にて奴は……




弾 け た








「手札を強化する衝撃の効果を発揮する!!」
「その恐るべき能力を攻略して、勝利するのだッ!!」


と、このカードの効果がかなり持ち上げられており、同じような効果を持つNo.10 白輝士イルミネーターがやたら強く見えるなどのネタ扱いを受ける。
更には…


カイト「必殺の「No.」で相手のLPを狩り取れ!!」

とのこと。攻撃力500ぽっちで無茶を言いなさる…



挙げ句には

収録されている袋に銀河眼の光子竜をさしおいて「ナンバーズハンターの切り札がカードに!!」と書かれている。

まだまだ、ゴールドラットのネタ化の株は留まる事を知らず、ジャンプ内でも素材のそろえ方として、

機械複製術でサイバー・ヴァリーやヴァイロン・スフィアを3体特殊召喚

伝説の都 アトランティス適用下で、浮上などでレベル2以下の水属性(本誌ではガエル3体)を展開する方法が紹介されていた。


……これらが遊戯王初級者レベルでも分かる割に合ってない召喚方法なのは言うまでもない。
例えるならば、「ロトの剣」と「メタルキングの剣」のような最強クラスの武器を合成したにもかかわらず最弱クラスのひのきの棒が出来上がってしまったようなもので、素材をそのまま使った方が圧倒的に強力。

まずガエルについてはランク2エクシーズにも十二分に優秀な、いや大抵のランク1エクシーズより優秀なモンスターが揃っているためわざわざレベルを下げるとか意味不明なことをする必要はない。
そもそもアトランティスとガエルは特に相性がいいというわけでもないし、さらに墓地リソースに強く依存するガエルは素材を溜め込んじゃう鼠さんと相性悪いし、手札交換にしても水属性専用の3:3手札交換である「強欲なウツボ」があるし...。

特にサイバー・ヴァリーはゴールドラットとは比べ物にならない優秀な2種類のドロー加速効果を持ち、おまけに墓地サルベージも可能と完全に役割を食われている。

勝っている点といえばデッキに置いておきたいカードを手札から戻せるくらいだが、Lv1の展開力を求めるニッチな要求をするこいつを入れた上でそれが生かせるデッキも限られている。


ここまで莫大な対価を支払ってまでエクシーズ召喚して何に使えと言うのだろうか……



ちなみに公式のナンバーズ人気投票で、
あのテラ・バイトさんと並んで、7位である。

ファンがいるという証拠である。やったね!

さらにまた余談だが、この残念っぷりを見たアニメ視聴者には
「こいつの記憶の部分は絶対大したことないんだろうな」「昨日晩飯何食ったレベル」等と酷評されていた。



後にWDC決勝の遊馬vsトロンのデュエルにてトロンが特別ルールによるランダムエクシーズ召喚で、このカードを特殊召喚した。

しかし、活躍は…
お察し下さい











DPカイト編に収録確定ッ!!
さあ君もカイト編を買って、必殺の「No.」で相手のLPを狩り取ろう!!


また、後に登場したカード群の【ダストン】においてはその手札交換能力を生かし、うっかり引いてしまったデメリット持ちダストンをデッキに戻せる重要な役割を担っている。
ハウスダストンや金華猫で素材を揃えやすいのもGoodだったりする。
ニートの方が優先される事も多いけどな。



と、ただでさえどうしようもない程の産廃微妙扱いされてきたこのカードだったが、
2015年7月にそいつはやってきた

森羅の姫芽宮
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/植物族/攻1800/守100
レベル1モンスター×2
「森羅の姫芽宮」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくる。めくったカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを手札に加える。違った場合、そのカードを墓地へ送る。
(2):手札及びこのカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターの中から、植物族モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の「森羅」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する

同じ属性、同じランクながら 素材が1つ少ないにもかかわらず 攻撃力1800というリクルーターを殴り倒せる高さに加えて、
1:1のアドなし手札交換しかできない鼠と違い、モンスターなら墓地肥やしor魔法・罠ならドローでほぼ確実に1アドという無駄の無い効果。
それに加えて森羅専用の1:1蘇生効果というオマケ付き。しかもこいつの場合(1)で落ちたカードを(2)でそのまま蘇生できるため自己完結もしている。
最早比較するのもバカバカしい程にカードパワーに差がある。というか、No.ではない事と(2)の効果を無視してさえも鼠さんは完全に負けてしまっている。

極めつけにこのカード、イラストアドも非常に高く
ゴールドラットは完全にトドメをさされることになってしまった…

2019年現在は《魔獣の懐柔》使用後に出せる唯一のランク1エクシーズモンスターである。
《魔獣の懐柔》でレベル1モンスターを並べるデッキであれば、上記モンスターとも一応差別化可能。
《ナンバーズ・ウォール》で戦闘、効果破壊に耐性をつけておけば相手ターンを凌ぐことも可能なレベルではある。


前→「No.55 ゴゴゴゴライアス
次→「No.57 奮迅竜トレスラグーン」

追記・修正は金属バット一本でショッピングモール強盗に成功した後に必殺のゴールドラットでナンバーズハンター(笑)のLPを全部狩り取ってからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王ZEXAL
  • 遊戯王OCG
  • エクシーズ
  • ランク1
  • 光属性
  • 獣族
  • ナンバーズ
  • 安い
  • No.(遊戯王)
  • WJ付録カード
  • 書籍付録カード
  • ドローソース
  • 手札交換

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月09日 19:52