ギーグ(MOTHERシリーズ)

登録日 :2011/04/01(金) 13:10:46
更新日 : 2017/06/14 Wed 17:15:28
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この項目は ネタバレ を含んでおります。











任天堂のゲームソフト「MOTHER」、及びその続編である「MOTHER2 ギーグの逆襲」でラスボスを務めるキャラクター。
どちらにしても、終盤にかけて倒すべき存在として名前がストーリーに登場する。

日本においては、名前が共通である事、MOTHER2の「ギーグの逆襲」という「前例が存在した前提」のサブタイトルに加え、
糸井重里氏が「1のギーグは子どもで、2のギーグは大人の姿」とも語っている事から同一個体と考えられるが、
実際に対面した際の外見的特徴・印象があまりに異なるためか、海外では全くの別個体と認識されており、
名前(英名スペル)もEarthbound Zero(MOTHER)では「Giegue」、Earthbound(MOTHER2)では「Giygas」と、微妙に異なるものを与えられている。
  • ちなみに、日本語版ではギーグの英字綴りは「Gyiyg」であり、英語版のどちらとも一致しない。
  • MOTHER2では作中に「GYIYG STRIKES BACK!」とのテロップが記された1枚絵が登場するが、
    Earthboundではこの文面は「THE WAR AGAINST GIYGAS!」となっており、やはり「再来」のニュアンスは削られている。


共通点として
  • 地球の侵略を行動理念としている
  • 普通の攻撃では倒せない
  • 戦闘中にこちらへ語りかけてくる
  • 攻撃行動がすべて正体不明であり、戦闘メッセージでは性質等を判断できない
  • 主人公にデレデレ
があげられる。
あと 恐ろしく不気味。



割とよく間違えられるが「ギーク」ではない。



<それぞれの作品でのギーグ>



★MOTHERでのギーグ


 『もう おかえりなさい
 みにくい ちきゅうじん と ともに ほろびてください』

「痩せた」というレベルを超えた紐のような白い肢体、角のように頭の上部から生えた耳、長く伸びる尻尾など、エイリアンそのもののような姿。
宇宙人センスの培養装置とでも言ったマシンの主要部、液体に満たされた透明球内に全身を収容している。

「マザーシップ」と呼ばれる宇宙船に乗り、 鬼畜ダンジョン 「ホーリーローリーマウンテン」最奥で待ち構えている、MOTHERにおける異変の元凶。
部下にスターマン達を従えている他、バーボットやスージー、 R-7037系 などのロボット軍団も使役する。
洗脳して配下にすべく、多くの地球人をさらっている。

幼き彼女を育てたのは主人公の曾祖父母であり、彼らがギーグにさらわれた事が、MOTHERのストーリーの始まり。

戦闘中の会話から完全に人類を見下しているようではあるが、主人公だけはマザーシップに乗り込むよう促す辺り、育て親に対する恩義は心得ているのかもしれない。
ただ、「育ててくれたマリアへの恩」と「反逆を企てたジョージへの怨」を一緒に纏めて「お世話になっている」と述べるなど、
人間とはやや異質な思考体系、あるいは捻くれた言い回しを使う性質および情緒不安定性が伺える。



戦闘においては、主人公達の攻撃を物理・PSIともに一切受け付けず、悠々と上から目線で語りかけながら、
「ギーグからの こうげきの しょうたいが つかめない!」 とメッセージ表示される謎の全体攻撃を連発してくる。
それまでの敵とはあらゆる意味で一線を画し、異質にして対処不能という、不気味さと絶望感を覚えさせる敵。

しかし、やがてギーグが言葉を投げかけ終え、主人公を見放して無言で滅ぼしにかからんとする頃、
冒険を経てきた主人公達の脳裏には、あらゆる攻撃が通用しないギーグに唯一つ届きうる、「ある行動」への心当たりが……


ちなみに、文面を含む演出からは全く分からないが、ギーグの「正体不明の攻撃」は本作ではPSI属性なので、サイコシールドで被ダメージを抑制可能。



プロトデビルンなどと言われたりする。
作風の類似性やエスパー設定に近しい事、体型特徴の共通項の多さなどから「ミュウツーの元ネタ」と言われる事もあるが、偶然でしかないらしい。




★MOTHER2でのギーグ

ポーキー『ギーグは じぶんの ちからの あまりの つよさで じぶんの じんかく さえ はかい してしまったのさ!』

こちらは序盤から名前が明かされ、要所要所で名前を聞く事になる。と言うかサブタイトルに出てる。
「ちえのリンゴ」と呼ばれる予言マシンで自らの敗北を知ったギーグは、その元凶たるネスを幼少のうちに抹殺するため、
オネットを含むMOTHER2の世界に侵略として部下を送り込む。主要部下はやっぱりスターマンとロボット達。
主人公達の行く先々で起こる怪現象は、ほぼ全てギーグの仕業である。


元より有していたものか、求めて増長し過ぎたがゆえかは定かではないが、ギーグ自身にもコントロール不可能なほど強大な力を持ち、
主人公達と「過去の最低国」で相対する時には、その力の暴走により己の人格をも破壊し、思考能力や認識力も失っている。
ポーキー曰く、「とんでもない力の大馬鹿野郎」「もはや悪の化身なんかじゃない、邪悪な力そのもの」。



前作と同じく凶悪なモンスターが闊歩する ド鬼畜ダンジョン過去の最低国」に拠点を置く。
時空を超えてギーグのもとに向かうために、主人公達は身体を捨て、機械に魂を移さなければならない。




戦闘では複数の形態を持つが、大別して「あくまのマシン」に収容された状態と、それから解き放たれた状態、2つの姿を取る。



前者の状態では、球状のマシン頭部の中央に凹んだ穴から主人公の顔と同じ形の虚ろな顔面を形成し、重装備ポーキーと共に襲い掛かってくる。
本来主人公にしか扱えない筈の必殺PKを速い行動速度から容易く連発し、更に「あくまのマシン」によってあらゆる攻撃を際限なく無効化・反射する状態にある。
重装備ポーキーのヘビーな攻勢も相俟って、苦戦は必至。




ある程度ポーキーにダメージを与えると、ポーキーが「あくまのマシン」のスイッチを勝手に切り、真の姿が現れるのだが……





とりあえず、その姿は自分の目で確かめて欲しい。
「悪そのもの」と表現されるだけあって、1のギーグとは全く異なる、不愉快かつ抽象的デザインである、という所までは触れておく。



当時、いや 今現在においてもブッチギリで恐ろしいラスボスに間違いない。
その異様な姿と戦闘BGM「イナクナリナサイ」の不気味さ、狂気に満ちた台詞の数々で、プレイヤーに凄まじいトラウマを植え付けた。



モチーフは糸井重里が少年時代に映画館でポルノ映画を誤って見てしまった時に感じた心情、および映像そのものだったそうな。
そんなものをよくラスボスに……と言うか任天堂ハード用の市販ゲーム向けに起用しようと思ったものである。

曰く 「すごく不快なものを作りたかった」
そういった意味ではかなり狙い通りであろう。




戦闘中会話ももちろんあるのだが、ある程度高い知性を感じられた前作ギーグと異なり、
ポーキーが「自分の人格さえ破壊してしまった大馬鹿野郎」と称した通り、 完全に精神が破綻し妄言をランダムに並べ立てる狂乱の塊 とでも言ったものに成り果てている。
もはや文意も主張の体も成しておらず、既に会話ではなく暴走した支離滅裂な感情の羅列か何かに過ぎない。

特に「 ネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサンネスサン…… 」は狂気の筆頭。



この状態になると、前作同様に「ギーグからの こうげきの しょうたいが つかめない!」と表示される攻撃を使ってくる。
前作と異なり攻撃内容に幾つかのバリエーションがあり、PSI属性も失われて軽減困難になっている上、ステータス異常を振り撒く攻撃が多いので、かなり厄介。
精神が壊れて不安定なためか、たまに攻撃してこないターンが混ざったりもするが。

尚、正体不明攻撃のバリエーションのうち2つの中身は、それぞれ作中で他の敵からも使われる「まばゆい光」「バチバチ攻撃」と同様のもの。
前者はやみのペンダント等で被害の発生率を下げられ、後者はフランクリンバッチで跳ね返せる上に電撃エフェクトが入るので見分けやすい。
そうでなくとも、流星群降らせまくってくる鬼畜部下宇宙人共に比べれば、殺傷力自体はだいぶ控えめ。
と言うか長期戦必至なのであの規模の攻撃されてたらトラウマもっと余計に増える。

また、 狂っているせいか 何故かブレインショックに弱い。上手く刺されば被害をかなり抑えられる筈。 いちごとうふメンタル



尚、あくまのマシン解除後のギーグには普通に攻撃が届きダメージを与えられるのだが、
ある程度ダメージを与えるとポーキーが再度煽りを入れてくる小型のメッセージイベントが入り、
この時点から ギーグのHPが事実上無限になる ため、普通の攻撃で幾らダメージを与えても撃破はできない。
一見まともに戦えているように見えながらも先が見えないままじわりと押し潰されるため、ある意味では過去のギーグ以上に絶望的。


そんな彼(彼女?)を倒すヒントは、実はポーキーの台詞に隠されている。

もっとも、作中の流れ的にはポーキーらしい完全に舐め切った態度での罵倒の中に偶然紛れ込んだに過ぎず、少々遠回しな暗喩であるため、
そうと知らなければそのような読み方・探し方をする事もなかなかないだろう。
その後の展開も含め、言われてみればこの絶望的脅威に対して ある意味 ぴったりな解法である。


……散々ごまかしているが、実の所、答えが本記事内に載ってたりするのはヒミツ。




ギーグを倒すと、激しいノイズからのブラックアウトという ゲームとして超恐ろしい 演出が展開されるが、決してゲームが壊れた訳ではない。
前後の流れを考えると、「主人公達の魂が入ったロボットが壊れた」事の演出描写と思われる。
勘違いしてリセットしてしまった人も多い事だろう。





★MOTHER3でのギーグ(?)

MOTHER3も実は「クラウスがポーキーにギーグの邪気を植えつけられキメラに変えられる」という展開になる予定だったが、CERO審査に掛かり、没を食らった。
この展開はデバッグルームでのみ見る事が出来る。

現物での通常プレイの中ではギーグの存在や要素そのものを見る事はできないが、
ギーグの影響を受け、ある意味では類似した状態に陥った「ギーグの痕跡」のようなものは確認できる。













チガウ、チガウ……
ツイキ、シュウセイ……
キ モ チ イ イ……

冥殿サン…冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン冥殿サン






もう誰の名前も思い浮かばない。

…誰か、誰か、私たちを助けて。

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