加古川線

登録日:2013/06/13 (木) 05:30:00
更新日:2024/03/24 Sun 20:46:51
所要時間:約 4 分で読めます




加古川線(かこがわせん)は、加古川駅から谷川駅を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーはエメラルドグリーンで、路線記号はI
*1

【概要】

山陽本線福知山線を結び、播但線と共に数少ない兵庫県を縦に結ぶ路線である。
それ故に阪神・淡路大震災が発生した時、ずたずたに寸断されたJR神戸線の迂回路線として播但線と共に重要な役割を果たした。
その結果、今まで他の路線と同じく西脇市駅で運転系統が分断しており乗り換えが必要であったが、震災前に9本しかなかった直通列車は2月6日には45本に増加した…その後概ね震災前と同じに戻されたものの、現在は1往復のみに減っている。
そして、この頃から単線非電化である事に対していざという時の迂回路としての機能強化を求める声が起き、2004年ついに全線電化した!
良かったね~
そして2013年祝開業100周年を迎えた!しかし記念行事の類は一切ない。
加古川〜西脇市は1本/h程度の本数がある他、朝夕には加古川〜厄神/粟生の区間列車も運行される。西脇市〜谷川は2〜3時間に1本、輸送密度も2000人を下回っており、JR西日本は地元との協議を望んでいる。

【使用車両】

◎103系3550番台…加古川線の主力車両。加古川~西脇市間で使用。
常磐線で消滅したかと思いきや復活したエメラルドグリーンの103系である。
播但線に導入された3500番台と基本設計は共通しているが、他社線乗り換え時の精算業務を行う関係から前面が貫通式に改造された。
体質改善工事車を種車に改造し、前面もかつて房総地区で走っていたクモハユ74のような形状のため、いわゆる103系とは見た目が大きく異なる。

正直言ってオンボロ車両だがこれまで使用していたキハ40・47系よりかははるかに乗り心地が良い。

◎125系…電化した地方交通線用に導入された単行車両。西脇市~谷川間は基本全てこの形式。ラッシュ時間帯には3両繋げて加古川〜西脇市を走る。
他にも小浜線北陸本線湖西線で使用。
クロスシートの配置が独特で座席間隔が開いてる箇所があったり、窓のない席があったりする。

非電化時代はキハ40・47系、キハ35系などが使用されていた。変わり種ではキハ37形が関東の久留里線とともに新造配属されていたことも。こちらもエメラルドグリーンに白帯の専用塗装に塗り替えられて使用されていた。

【主な駅一覧】

加古川…JR神戸線乗り換え。起点駅。
加古川市の中心駅であり、紀伊国屋書店もある立派な都会。
この駅のみ高架上にある為、駅直前で一気に高低差が変わる。
乗り換え用の専用改札が設置されている。

日岡…日岡山公園、県立加古川北高校最寄駅。

神野…線内では利用者が3番目に多く、かなり賑わっている駅。駅周辺は古墳が多い。駅舎は新築。

厄神…かつて三木鉄道三木線(旧国鉄三木線)と接続していたが、2008年に廃線となった。駅の名前が不吉そうだが、これは駅の東方にある宗佐厄神八幡神社から取られている。
車両基地があり、一部列車は当駅で加古川方面に折り返す。

市場…神戸電鉄粟生線にも同名の駅が存在する為、こちらはJR市場、あちらは電鉄市場と区別して呼ぶことがある。
因みに電鉄市場駅は加古川を挟んでかなり離れた位置にあり、どちらかというと電鉄市場の方が市場の中心地にある。
駅も典型的なこぢんまりとした造りで誰もいなそうだが、電鉄市場の駅舎が余りにショボイのでかなりお洒落に見える。

小野町…戦前は小野市の中心駅だった駅。
神戸電鉄粟生線の小野駅とは、やはり加古川を挟んで約2km離れた位置にある。
今の市の中心部は電鉄小野駅側である為、辛うじてセブン・イレブンはあるが寂れてる。
鍬渓温泉きすみのの郷最寄り駅。

粟生…神戸電鉄粟生線、北条鉄道北条線乗り換え。
日本一寂れた接続駅といえば備後落合駅が有名だが、3路線接続する駅で日本一寂れている駅と言えば多分この駅。
他の2路線が起点駅と終着駅にもかかわらず無人駅扱いであるのからしてそれが窺える。
接続はそれなりだが、タイミングが悪いと1時間待つことも…。
一部列車はここで加古川方面に折り返す。
ちなみに津駅を除けば日本で一番短いローマ字表記(Ao)の駅の一つ。

社町…加東市の代表駅だが、明らかに中心からは離れている。しかも無人駅。ちなみに合併前は社町ではなく滝野町にあった。
粟生以北で数少ない交換可能駅。

滝野…旧滝野町の中心駅で駅前もそこそこ広い。が、2011年まで第4土曜日は5時間ほど停車設定が無かった。勿論無人駅。滝野ェ…。

滝…滝野の隣駅のため少し紛らわしい。烏山線にも同名の駅がある。
闘龍灘最寄り駅。

西脇市…かつて鍛冶屋線と接続していたが、1990年に廃線となった。
隣駅が「新西脇」でこの駅名が「西脇市」なのも鍛冶屋線に「西脇駅」があった頃の名残。
この駅以降乗客数は激減する。西脇市の代表駅だが、中心からは(ry
陸上の長距離で有名な県立西脇工業高校最寄駅。
直営駅・最後の交換可能駅&ICOCA対応駅。

新西脇…西脇市役所などはこちらからの方が近い

比延…播織加工場が隣接している。日清ヨーク関西工場最寄り駅。

日本へそ公園…吹いたら負けのネタ駅。北緯35度線と東経135度線の経緯線が交差する日本へそ公園の最寄駅であり、駅前には地元出身の横尾忠則の作品を収めた西脇市岡之山美術館がある。

黒田庄…地元の交流施設が駅舎に入っている。使用されなくなったホームにも駅名標がある。

本黒田…黒田官兵衛所縁の荘厳寺最寄り駅。

船町口…加古川線の中でも利用客が少ない(5人程度)駅。

久下村…丹波市山南地区の中心駅だが、隣の谷川の方が便利であるため利用客は少なめ。
周辺はパルプ関係の工場がある他、某宗教団体の建物が目を惹く。
可愛らしいネーミングの丹波市立丹波竜化石工房ちーたんの館最寄り駅。

谷川…福知山線乗り換え。終点駅。みどりの窓口あり。
元々本数も少ないのはあるが、接続は考慮されていない。


追記・修正宜しくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 地方交通線
  • JR西日本
  • 路線
  • 鉄道
  • 山陽本線
  • 福知山線
  • 単線
  • 祝、電化
  • 祝、開業100周年
  • アーバンネットワークじゃないけど大阪近郊区間には含まれてる
  • 迂回路線
  • 阪神・淡路大震災
  • 北条鉄道
  • 神戸電鉄
  • 直通復活
  • 電化
  • 兵庫県
  • 日本へそ公園駅
  • ラッピング列車
  • 横尾忠則
  • 加古川線

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月24日 20:46
添付ファイル

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ec/103kakogawa.jpg 日時:2016/01/08