宇宙化猫タマ・ミケ・クロ

登録日 :2011/11/01(火) 15:27:49
更新日 : 2017/09/14 Thu 12:34:52
所要時間 :約 7 分で読めます




マックスなんだから、限界に挑んでみた。前回同様、怪獣のデザインも脚本家のNAKA雅MURAが担当した。期待通り、更に過激になった。「・・・やりすぎだよ」そんな非難を受けることなど恐れず、スタッフと一緒に真剣に遊んだ。キャストと共に思いっきり弾けた。ベテランも若手もウルトラマンに燃えた。
そう、若き戦うプロデューサー・八木毅の情熱に撮影所が踊ったのだ。最高に楽しかった。その喜びが、出来上がった作品に生きていると思う。これが、今の私にできるマックスです。
大きなものを守りながらも、冒険を忘れない円谷プロダクションに敬意を表します。(三池監督・寄稿)



円谷プロの特撮作品『ウルトラマンマックス』16話「わたしはだぁれ?」に登場する怪獣で宇宙化猫。

三匹とも全長45M・体重2万3千t。
外観の特徴としては球体状のボディと節足動物のような細い足。
動くと鈴の音が鳴る尻尾と眼球以外猫らしいパーツは無い。
辛うじてタマには猫の脚が、クロには猫耳がある程度。
また、口から破壊光線を放つことが出来る。固有の能力については後述する。

16話の一ヶ月前に隕石に扮して地球に飛来。
DASHの調査では、その時点で生体反応は見られず、また着地跡も非常に小さかった為、調査は打ち切られた。
ショーン曰く「隕石だとしたら米粒サイズ」とのこと。
エリーの推察ではその後地中に潜り、一ヶ月間成長を続けたのではとのこと。

その後DASHの本拠地・ベースタイタンの目の前にてミケが出現。
DASHと交戦する筈だった。

話を少し戻すが、隕石(化け猫三匹)飛来後の一ヶ月間、
人間や動物に至るまであらゆる生物の記憶が徐々に失われるという事件が頻発していた。
住民からも何らかのエネルギーや電磁波が記憶を奪っているのでは?と推察されていた。

つまり、この怪獣の能力は「 有機生命体の記憶を奪うエネルギーの放出 」である。
何せ、影響を受ければ受けるほど、それだけあらゆる記憶が失われてしまい、最終的にはまともな思考能力すら奪う。
中には 家族の名前すら忘れた 人すら居た。

ここで話を戦闘直前に戻す。
ダッシュマザー・ダッシュバード1・2に乗り込み、全て出撃体制の整ったDASHの面々は、

ヒジカタ隊長「……で?」
ミズキ「どうやって操縦するんだっけ?」
コバ「ちょっ、マジどうやって操縦するんだっけコレ!?」

戦い方やメカの操縦方法まで忘れてた。

さらにカイトに至っては「……どうやって変身するんだっけ?」とウルトラマンマックスへの変身方法を忘れる始末。

コバはダッシュバード2が待機状態のままスイッチを適当に押し、ミサイル発射。出撃ハッチを破壊した。


/こーわしたーこーわしたー\

コバ「(必死の表情で)……いいや、壊してないよ?」

\どう見たって壊したわよ!!/

なお、オペレーターのエリーはアンドロイドである為唯一影響を受けていない。
この為ミズキの要請でダッシュバード1をダッシュマザーに格納し、エリーの指示を受けつつようやく出撃体制が整ったと思いきや

全 力 で 大 回 転 し だ す ダ ッ シ ュ マ ザ ー

外観のシーンでもグルグル回ってるダッシュマザーはとてもシュールである。
この後隊長・ショーン・ミズキは司令室に眼を回しながら戻ってくるのだが、
ショーンは隊長の所為で再び恐怖のアトラクション(ダッシュマザー)送りになる。

カイトはカイトで本来左腕に身に付ければ良いだけのマックススパーク(変身アイテム)を

「はーい!はい!はい!はいー!」

足の裏に付けたり、額に付けたりする有様。

その間ダッシュバード2に乗り込んでいたコバはまた適当に押したスイッチでようやく出撃できたが、
いきなりアフターバーナー点火のオーバードブースト状態。
急激なG負荷でエリーの呼び掛けにコバが応じる余裕も無く、急ストップ&急ブーストの繰り返しのある意味変態機動の連続。
ようやくミケを捉えるも、「ミサイル発射!」と息巻いて引いたレバーが緊急脱出用のもの。
当然、そのままコバはシートごと空中に投げ出され、海に落ちた。

この時コバはカメラに接近して 「ドゥゥゥゥゥゥン!ダァッシュ!!」 の迷台詞と共に何故かピースしていた。
ダッシュツー?

搭乗者の居なくなったダッシュバード2は物凄い効果音と共にミケに突き刺さるが、大したダメージにもならず、
ダッシュバード2も放り投げられた上にも光線で破壊され、ただ怒りを煽っただけになった。

この時の衝撃でカイトはすっ転び、偶然マックススパークが左腕に付いたことでやっとウルトラマンマックスに変身できた。
が、変身プロセスがアレ過ぎた所為か、寝込んだ状態だった。(変身BGMまでスローがかかっていた)

ミズキ「何でくつろいでんの?」

どう見ても寝ボケてるようにしか見えないマックスは事態に気付き、ミケとの戦闘態勢へ移行。
マクシウムカノンを発射しようとするが、ポーズを間違えて不発。(何か変な煙は出た)
そもそもマックスも宇宙人=有機生命体である為、化猫の能力の対象。
その後も何度も発射しようと変なポーズを取り続けた挙句、ゴルゴ松本の「命」にしか見えないポーズまで披露。(明らかに「イノッ!!」と叫んでいる)
このシーンは中の人の熱延がすごいので是非DVDを借りてみてほしい。

終いには頭を擦ったら頭部に格納されてるマクシウムソードが落っこちてまさかの池ポチャ。
マクシウムソードの水を切り、なんとか再び頭部に収めようとするが、諦めてそのへんに放り投げた。

(この間もダッシュマザーは回ってます。ちなみにショーンが適当にスイッチ押した所為で砲撃がマックスに直撃した)

この一連の行動にはミケも(自分の能力に自覚が無いのかもしれないが)呆れていた。

ダッシュマザーから適当に放たれた砲撃が原因で、ベースタイタン及びダッシュマザーがミケについに直接攻撃されることになり、
ベースタイタンも非常用電源で稼動するほどの事態に陥った。

この事態に憤慨したヒジカタ隊長は元エースパイロットの(カレー食ってる最中の)トミオカ長官と
何故かヨシナガ博士(生物学者)を連れ出し、ダッシュマザーで再度出撃。
その際トミオカ長官(演:黒部進)はマックスを見て呑気に「このでっかい人……どっかで見たことあるなぁ」と呟いていた。 昔のあんたの仲間です。
今度こそダッシュマザーはまともな出撃が出来るかと思ったら更に激しいアトラクションと化した。
エリーもついに呆れて 「もうそこでずっと回っててください」 と切り捨ててしまった。

この後エリーの指示を受けながらマックスが戦うことになるのだが、状況が状況なのでまともに戦えず、
ご飯を食べるジェスチャーをやった後に破壊光線を受けてダウン。 光の国にもお椀を左手で持つ風習があった らしい。
これには本来無感情なはずのエリーが明らかに口元をヒクヒクさせて苛立っていた。

アトラクションから帰還して壊れてしまったトミオカ長官と惚けるヨシナガ博士。
もうこの時点で混沌とした展開に遂にエリーが…、

やかましい!!

ええかげんにせんかい!!!

頭から水蒸気を出しながら何故か広島弁でキレた

マックスのパワータイマーが鳴り出したと同時にタマ・クロも出現。
三匹とも完全に威嚇状態(猫の尻尾が膨らむアレ)に移行し、同時に破壊光線でマックスを直接攻撃。
更にベースタイタンも巻き添えを食らい、完全に自身喪失状態のDASHの面々。絵的にもカオス。

しかし、マックスに残った最後の記憶「光の国」とエリーの激励で戦意を呼び戻し、
「高速回転して勢いで出した光線(半公式名称)」 をノリで発射。
三匹同時撃破に成功し、記憶喪失事件も収まった。

撃破後、DASHのメンバーはマックスを見習い、一丸となって戦うことを改めて決意する。





が、エリーにまですっかり忘れられてた上に昆布やら蛸やらが付着したコバがようやくこの時帰還。
「俺は仲間じゃないんですねっ!!」 とオチが付いてしまった。


なお、マックスの活動時間は例によって3分だが、この回では明らかに3分以上居た(が、誰も突っ込んでいない)



あの完全生命体イフが登場した「第三番惑星の奇跡」の後だっただけに、何だったんだコレ的な回である。
そもそもあの回の感動を次回予告の時点で台無しにしてた。
ちなみにイフの回と脚本家は同じ。

サブタイトル「わたしはだぁれ?」はウルトラセブン47話「あなたはだぁれ?」のサブタイトルのパロディだと思われる。
というか、マックスのサブタイトルは旧作のパロディが多い。(この前のイフ回のサブタイトルもパロディである)

トミオカ長官(役:黒部進=初代マン)が「アチョー!!」と、何故か右手のスプーンを掲げると見せかけて、
左手のカレーを掲げるシーンがあるがこのシーンはスカイドン回のオマージュ。

その反則としか言えない能力から、「ウルトラ怪獣・宇宙人で最強は誰?」という話題になると
イフ、ダークバルタンと並んで必ず名前が挙がる。というか今やこの3体以外まず出ない。
(最強怪獣・宇宙人の基準にチートラマンとの戦いが必須になりつつあるため。ここ最近ではハイパーゼットンも仲間に入ることも)

……全部マックスに登場したというのがなんともはや。敵が最強最速
ただ記憶を消すのは機械には全く効かないとハッキリ描写されており、本体自体の戦闘力はそれほどでもないことから3体の中では一歩劣ると思われる。



……追記・修正って、どうやればいいんだっけ?

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