ガンペリー

登録日:2012/07/02 Mon 00:32:15
更新日:2024/01/07 Sun 01:56:51
所要時間:約 4 分で読めます






○諸元

型式番号:CB-X5
全高:12.8m
全長:34.0m
全幅:26.5m
重量:185.0t

武装:ミサイル×6

パイロット:
ハヤト・コバヤシ
ジョブ・ジョン
カイ・シデン
ミハル・ラトキエ

○概要

地球連邦軍が「V作戦」で造った試作型の輸送機。

ガンダムを始めとするRXシリーズを戦場まで空輸することを運用目的としていて、機体の下側に大型コンテナを装着している。
コンテナ内にはMSを1機(2機という説も)搭載できるが、その際は機体を寝かせた状態で積まなければならない。
コンテナの左右側面はハッチとして展開でき、積まれた機体はそこから出撃する。
また、コアファイターの戦闘中の空中換装も想定され、コンテナは左右にくぱぁと割ることも可能。その状態から持ってきたRXシリーズの各パーツを投下して換装させる。このことから、ジオン軍からは「中割れ」の渾名で呼ばれている。

コンテナの左右と前方には3基のローターを設置し、揚力を得ている。また、VTOL機としても運用が可能。ちなみに左右のローターは折り畳めるようになっている。
後部にはターボ・ジェットエンジンを4基備え、それを推進力としている。
ガンペリーの胴体は非常に細長く、まるでコンテナに緑色の蛇がへばり付いているように見える。
良くも悪くも保守的で現実的なデザインの多い連邦軍航空機・艦艇類の中にあって異色のデザインで、パブリクに対するカイのコメントを応用すれば「コンテナ抱えた不っ細工なの」といわれてもおかしくないデザインをしている。

基本的には非武装だが、いざという時にはコンテナに武器を装備することもできる。


○武装

ミサイル

コンテナの左右ハッチに装備される。
発射のコントロールはコクピットから行われるが、そちらが使えなくなってもコンテナ内の予備発射装置からコントロール可能。


○劇中の活躍

普段はホワイトベースの第3格納庫に積まれていて、ハヤトやカイ、ジョブらが乗り込んでいる。

ホワイトベースが地球の北米大陸に降りた際、ジオン軍と停戦して避難民の一部を降ろすのに使われる。
コンテナ内には密かにアムロ・レイのガンダムが積まれ、戦闘を再開したジオン軍を奇襲した。
またその際に「ダメージを追った為予定外の場所に不時着をする」という偽装をする為にコンテナの一部に穴を開け、以降も当分そのまま使用された。

アムロが母のいる難民キャンプの近くのジオン軍基地を攻撃した時にはガンダムのパーツを運んできていて、彼のコアファイターを空中換装させている。

ベルファスト基地からジャブローに向かう途中で起きた戦闘ではカイがミハルを連れて出撃し、彼女の活躍で水中にいた敵機(TV版:ズゴック、劇場版:グラブロ)を撃破した。だが、当のミハルはミサイル発射時の爆風で吹っ飛ばされてしまい死亡している。
ジャブロー戦以降の登場はないが、テキサスコロニーでブライトが出動させようとした台詞があるので、引き続きホワイトベースに搭載されていたことが確認されているが、最終的にはア・バオア・クーでホワイトベースと運命を共にしたものと思われる。

その後、本機は高い汎用性を持つことから複数が製造され、ジムの空輸などに使われている。

東南アジア戦線では雪山で遭難したシロー・アマダ少尉を救出する際に発生した戦闘で搭載していた陸戦型ジムを出撃させようとしていたが、その近くにあったアプサラスアイナ・サハリン自爆させてジムごと破壊している。

アニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』では主人公クガ・ヒロトの知り合いであるマツムラ・ケンが最終決戦でガンペリーのガンプラを使用。
輸送コンテナにコアガンダムのアーマーを積載してヒロトの下に駆け付けた。


■派生機


◇強襲型ガンペリー

型式番号:CB-X5(SGT)

「MSV-R」に登場。
通称は「ガンペリー・シギント」で、コンテナの前後に電子装備が増設された。

電子偵察機などに対する空中給油機としての運用も可能で、後部には「ドローグ」と呼ばれる端っこが漏斗のような形をしたホースが設置されている。
ここに「プローブ」と呼ばれるパイプを突っ込んで給油する「プローブアンドドローグ方式」が採用され、後にこれを採用した通常のガンペリーも造られている。

主にジム・ナイトシーカーと共に運用されていたようで、ジオン軍の施設への降下作戦に使われた他、戦後には憲兵MS部隊、U.C.0090年時でもヴァースキ中隊長率いるナイトイェーガーを輸送していて、彼らが使っていた機体もやはりナイトシーカーであった。

◇ガンペリー(0079版)

近藤和久版FG「機動戦士ガンダム0079」に登場する、アレンジ版ガンペリー。
基本的な立ち位置はテレビ版と同じだが、デザインは航空機らしく大幅に改められた。
具体的には、蛇のように細い胴体を左右に大きく拡張、「大きな飛行機がコンテナを抱えている」というようなデザインに改めた。
空気吸入口も左右に大きく伸び、また扁平な胴体の左右にさらに大きな主翼や四枚の垂直翼もついて、同作のミデアや原作のフライマンタともよく似た構造となる。
さらに背面には四連装の対空機銃も設置され、最低限の自衛もできる。
逆に原作版の特徴だった三基のローターは排除され、垂直離着陸はできない模様。
また四発のエンジンは胴体に組み込むようになっている。
原作ガンペリーとの共通項と言えば機首部分のデザインとコンテナを抱えている点ぐらい。


ガンプラ

放送中は1/1200ホワイトベースのおまけとして付属し、単品では発売されず(この時代、戦艦は発売しても戦闘機はメジャーなものしか発売されなかった)。
意外な事に左右のローターがちゃんと折り畳めるようになっている。

それから月日が流れ、2002年にEXモデルで発売。
コンテナは展開可能で、ミサイルかHGUCガンダムをコンテナ内に格納できる。


■SDガンダムフルカラー

ガシャポンでも発売した。普通より小さいサイズのガンダムも一緒に出ており、腕を外すことでガンペリーに収納できる。

フルカラー劇場にも登場。キャノンやアレックス達が、いきなり小さくなってしまったガンダムを無理やり収納しようとした。腕がどうしても入らないのに無理やり押し込めたのでエラいことになった。

アレ「お兄さん中でどうなっちゃってるんですか…?」




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最終更新:2024年01月07日 01:56