零時迷子

登録日 :2009/05/29(金) 01:31:06
更新日 : 2017/03/07 Tue 06:58:38
所要時間 :約 4 分で読めます




灼眼のシャナ』に登場する不思議物体『宝具』の一つ。
二人の主人公のうちの一人、坂井悠二に宿っている他、様々な思惑が絡んでいるため、物語上重要なアイテムでもある。

能力は宿主の存在の力(この世に存在するために必要な根源的エネルギー)を時の中に括りつけ、
毎晩零時に一日のうちの最大だった時にまで、宿主の存在の力を回帰させる。
要は一日という単位で力や肉体(意志は戻らない)をループさせるというもの。
この効果により、宿主は不死というわけではないが不老となる。
『零時迷子』という名称も、「時を『零時』で『迷子』にする」ということが由来。

大雑把に言えば、一種の永久機関。
零時から次の日の零時までの24時間の間に宿主が死亡したり、力を使い果たして消滅しなければ、
零時きっかりに、前の日の零時からの一日のうちに消費した力を回復できる。
また、同時に身体の傷も回復するため、零時まで生きていれば治って復活する自動回復装置と言えなくも無い。

ただし人間は宿主になることが出来ない。
これを宿せるのは「人間の代替物」として加工された存在の力の塊であるトーチだけ。
宝具を宿したトーチは「ミステス」とも呼ばれるため、この宝具を宿したトーチは『零時迷子のミステス』とも呼ばれる。

能力こそ時空に関する特異なもので、宝具の中でもレア中のレアだが、
一方で24時間ごとに一瞬だけという回復スパンは戦いにおいては長すぎてあまり役に立たず、
力の回復自体も人間を力に変換する手間が省けるというだけで、絶対的な戦力差を動かせるものではない。

そのため、基本的には「あると便利だが、リスクを犯してまで奪取に執着される宝具ではない」
「そうまでして欲しがるとすればコレクターぐらいのもの」という認識が一般的。
宝具は異世界人・紅世の徒(ぐぜのともがら)と、この世の人間の願いが共有された時に、両者が共に望む願いを具現化して生まれる。
この宝具の場合は元々は愛しあい恋人となった紅世の徒とこの世の人間の間の『ずっと一緒にいたい』という願いを具現化して作られた。

作られてから数百年ほど製作者の人間が変じたトーチに宿っていたが、本編開始直前に元々の宿主が致命傷を負わされてしまい、
緊急避難として宿主を零時迷子に一時的に封印した上で無作為転移が行われた。
そして、トーチになった坂井悠二に偶然転移していた。
その過程で、転移する直前に製作者の一人である徒に、宝具を守る防御の術「戒禁(かいきん)」が施されている。
さらに転移する原因となった致命傷の一撃の際に掛けられたある術に侵食されたことで、
施された「戒禁」や封じられた前宿主、さらには零時迷子そのものも大きく変異させられている。
物語上非常に重要な宝具だが、アニメ版では設定が変更されている。
まぁメインキャラの設定だろうとガンガン変更しまくるアニメ版では良くあることである。


ネタバレ

その機能の本質とは「劣化と消耗の否定」。

巡り還る永遠の象徴物である時計に、これを行わせることで存在を回復させていた。

劣化と消耗の充填に当てられる力は徒が乱し歪ませた世界が生む、反発力・復元力と共振・連動することで得ていた。


追記・修正は毎晩零時によろしくお願いします。

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