桜井線

登録日:2013/06/09(日) 14:03:25
更新日:2023/07/23 Sun 19:46:27
所要時間:約 4 分で読めます




桜井線(さくらいせん)は、奈良駅から高田駅までを結ぶJR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーは暗赤で、路線記号はU

*1

概要

奈良と京都・大阪間を結ぶアーバンネットワークの路線の1路線で、万葉まほろば線の愛称が付いている。

元々別々だった私鉄路線を関西鉄道が譲り受けた後1つの路線に合併→国鉄に買収されそのままJR西日本の路線となった。
JR西日本は他の関西鉄道所有の路線であった関西本線(大和路線)やおおさか東線学研都市線和歌山線には大幅な電化や新車両投入、直通運転等様々な改良・高速化等の投資を惜しまなかったがこの路線に関しては愛称をつけた以外は基本的にこれといって何も手を加えていない
むしろJR奈良線への直通運転を廃止したりして増々不便にしてる。
おいおい!

というもの、国鉄が買収後は何もしないまま放っぱらかしにしたのが原因である。
対して国鉄買収後に発足した近畿鉄道がここの区間を大阪市・京都市から奈良方面へ向かう重要区間と位置付けし、幹線である近鉄大阪線を筆頭に京都線・橿原線・天理線を次々に建設した為あっという間に乗客を奪われ今や只の1ローカル線にまでその地位を転落してしまった。
JR西日本も近鉄に奪われたシェアを取り戻そうと上記の様な取り組みを行っているが、他の支線と競合している他の路線は兎も角、相手の本丸である近鉄線に単線に過ぎない桜井線が真っ向からぶつかっても到底勝ち目がないと判断したのか何もしていなかった
その為か前々身である奈良鉄道の区間である奈良~桜井駅間で1時間に2本(約30分間隔)間隔で運行しているが、大阪鉄道区間であり近鉄線とモロにぶつかる桜井~高田間は1時間に1本しかない、近鉄線の駅の近くにある駅では乗客数でぼろ負けする等悲惨な現状となっている。


使用車両

▼227系1000番台
2019年3月16日に導入された主力車両。ワンマン対応の2両編成で、緑色の配色が採用されている。
近畿圏で初の車載型IC改札機、客室確認用のカメラなど最新の機器が搭載されている。
広島地区の0番台とは異なり、ラッシュ時を考慮したために座席は全てロングシートとなっている他、中二病っぽい愛称も付けられてはいない。

▼201系
サブ車両。主に朝ラッシュで使用されている。
奈良の山をイメージしたうぐいす色に塗装されている。

▼221系
朝ラッシュ用。4両編成。
これが主力になれば少しは乗客が戻るのだが‥全線複線にしない限り難しいだろう。

過去の主な使用車両

▼105系
電化開業時に導入されたかつての主力電車。
新造車は3ドアであるが、こちらは千代田線直通で使用されていた103系を改造編入した4ドア車である。
227系の導入に伴い2019年10月で全車引退。

駅一覧

▼奈良
大和路線JR奈良線乗り換え。
古都の中心都市である奈良の代表駅。
春日大社・興福寺・東大寺の玄関口駅…だが近鉄線の方が近い。
かつては古風な駅舎でも知られており、高架化で駅舎としての役目はお役御免になったが現在でも駅前の観光案内所として再利用されている。

▼京終
難読駅シリーズの最初の駅。
呼び方は「きょうばて」。
ここでの「京」は京都ではなく奈良を指す。

▼帯解
難読駅シリーズの中では難易度は低め。
呼び方は「おびとけ」。
安産祈願の古刹として偉人達も祈った帯解寺の最寄駅。

▼櫟本
難読駅シリーズの中では難易度は高め。
呼び方は「いちのもと」。

▼天理
近鉄天理線乗り換え。
2面4線の駅だが、通常は3番線と4番線のみ利用で、1番線と2番線は天理教祭事などの団体電車や早朝に回送電車が入線する程度で、一般の乗客は利用できない。
元は別々の駅だったが、どこからか声があったのか1つになった。
奈良・桜井・高田と並ぶ乗降客4ケタの駅。
言わずと知れた天理教のお膝元である天理市の中心駅。市内には某ジブリ映画を思い起こさせるような古さと新しさの入り混じった建物が建ち並ぶ。

▼長柄
ながら」と少し難読かもしれない。棒線駅。
戦艦大和をはじめとした戦死者を祀る大和神社の最寄り駅。

▼柳本
国の史跡である黒塚古墳をはじめとした柳本古墳群への最寄り駅。

▼巻向
沿線で一番新しい駅…といっても開業は1955年。棒線駅。
纏向遺跡や日本現存最古の道と言われている山辺の道への最寄り駅。

▼三輪
大神神社最寄駅。神社の呼び方は「おおみわじんじゃ」。三輪は大神神社がある山の名前である。
隣の桜井駅までバスが運行されていることもあり神社の休憩所には隣の近鉄線の桜井駅の時刻表も貼られているが、2つ並ぶと時刻表がより悲惨に見える。
しかも年末年始ダイヤでもバスの大増発には敵わない。日中2本から3本になったところで・・・

▼桜井
桜井市の中心駅。近鉄大阪線乗り換え。
奈良方面への折返し列車がある。
なお、近鉄との運転本数の差を聞いてはいけない…。

▼香久山
棒線駅。大和三山に数えられ、歌枕でも知られる香久山こと天香具山の最寄り駅。

▼畝傍
読みは「うねび」。
一応橿原市の代表駅…となっているが、実質は400m離れた近鉄大阪線の大和八木駅に奪われている。
だって乗客数が100倍近く差があるからね‥下手すると、ってか普通に八木西口駅にすら負けてる。

▼金橋
棒線駅。イオンモール橿原の最寄り駅。

▼高田
和歌山線乗り換え。
畝傍駅よりはマシだが、当駅も近鉄に比べると圧倒的に…。
これでも大和高田市の代表駅らしいが、実質的には代表駅の座を大和高田駅に完全に奪われている。
しかも、南に1kmほどのところに近鉄南大阪線の高田市駅。隙を生じぬ二段構えである。


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最終更新:2023年07月23日 19:46
添付ファイル

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/train/tr_621_02.jpg 日時:2016/01/12