鉄乙女

登録日:2011/10/29(土) 22:17:13
更新日:2022/04/20 Wed 19:57:25
所要時間:約 7 分で読めます





鉄乙女とは、中世ヨーロッパを発祥とする拷問道具の一種。
英語ではアイアン・メイデン

形は、聖母マリアの姿を象った2メートルほどの人形(木製のものが多く、鉄製は少ない)。
これが観音開きにくぱぁして、左右に開いた扉に無数の刃あるいは棘が生えている。
中の空洞に相手を入れて扉を閉じると全身を串刺しにされ、圧搾機に掛けられたように血液だけが搾り取られるという構造をしている。

使用者として最も有名なのが、血の伯爵夫人という異名で恐れられた稀代の悪女エリザベート・バートリーである。
子供を4人産んで、且つ40歳を過ぎてもなお凄まじい美貌を誇るエリザベートであったが、
「若い娘の血を浴びれば永遠の美しさを保てる」という根拠のない妄想に取り憑かれ、近隣地域一帯の百姓の娘などを次々と鉄乙女の餌食にしていった。
新鮮な血液を残らず採取すべく、上述の方法で娘を処刑すると、鉄乙女の内部から溝を通ってエリザベートが身を沈めている浴槽に貯蓄される仕掛けを採用していたという。

しかし、実は鉄乙女が公式に使用されたという記録や資料は皆無。
その存在を仄めかしているのは全て伝説や風聞に基づくものであり、オリジナルの鉄乙女も現存せず、
博物館に展示されている最も古い鉄乙女であっても18世紀以降に製作されたレプリカに過ぎない。
近年は鉄乙女の存在自体に疑問が生じており、研究者の一部は「やや似通った拷問道具を由来とするフィクション」と結論づけている。




「ほう、追記・修正せぬとな…? かような痴れ者には似合いの閨を与えてしんぜよう。誰かおらぬか?




───早う鉄乙女を持って参れ───」





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───なんて言うと思ったか!───



(くろがね)乙女(おとめ)とは、『つよきす』のメインヒロイン
CV:青山ゆかり

人気的に椰子なごみがメインヒロインだと思われがちだが、シナリオライター:タカヒロは彼女がメインヒロインだと公言している。
年上・黒髪ロン毛・人格破綻者・女好きといった歴代タカヒロ作品メインヒロインの要素で、年上という点だけしか備えていない異端のヒロイン。

身長は160cm。
12月12日生まれの射手座。
血液型はA型。
スリーサイズは上から83/56/83(つよきす時点では、まだ成長中らしい)。
好物はおにぎり
趣味は入浴で、いわく「私は覗かれキャラではない!」らしいが、全く以てしずかちゃんである。
しかしなごみルートでは自分が覗きキャラになる。
髪型といい髪と瞳の色といい、そして好物といい、武装錬金津村斗貴子を彷彿してしょうがないが、タカヒロ氏によると好物まで被ったのは全くの偶然とのこと。
(つまり、好物以外は認めている)


対馬レオの母方の従姉弟で、戦国時代では一騎当千を誇り、現在ではその護衛の腕前に関して世界に轟く鉄一族の末裔。
幼い頃、近所のガキ大将を倒して得意げになっていたレオを完膚無きまでに負かし、馬扱いするなど徹底的に上下関係を叩き込んだ。
何だかんだで仲良く遊んでいたがレオが引っ越して以来疎遠になり、
レオの方も竜鳴館に進学後2年生になって再会するまで恐怖心からか彼女のことをすっかり忘れていた。
レオとはある約束を契った仲なのだが……。


ほどなくして、通学距離の問題や対馬夫婦に頼まれたこともあって、腑抜けになっていたレオを鍛え直すべく同居生活を開始する。
レオのことは「根性なし」と馬鹿にして厳しく接する面も多いが、弟分として大切に想っており、基本的にはレオに対してとても優しい。
その為、厳密にはつよきすのウリであるツンデレではない。
なお、家族的には琢磨という実弟がいるが、北海道にサッカー留学中。
つよきすという作品では、彼女とレオだけ家庭環境が円満。


性格は生真面目の一言。
頑固で融通が利かず、また、物事を自分の尺度で独善的に決めつける悪癖もやや見受けられる。
ただし、自分に非があると認めたらちゃんと潔く謝る侠気を持つ。
良くも悪くもコテコテの体育会系で、気合いで何でも解決できると信じ込んでいる。

年上を強調して何かにつけてお姉さんぶり、年下に主導権を握られると拗ねて不機嫌になる。
また、目立ちたがり屋でレオに伝授した技の名前でも必ず『乙女』と付け自己主張する。しかもネーミングセンスは最悪。
しかし、「きりもみ乙女パンチ」を技名として使ってるレオもレオである。
素直で騙されやすく、他にも色々と感性がズレている部分が多い。

『姉』や『年上』に拘るだけあって姉御肌で年下の面倒見が良く、当初は一方的に逆恨みしてきた蟹沢きぬとも姉妹のように仲良くなった。
近衛素奈緒からも尊敬されている。
補足しておくと、(愚かなバカをやらかさない限り)フカヒレにマトモに接してくれる生徒会執行部唯一の女性である。


料理は大好物のおにぎりしか作れず、他は壊滅的。しかも、おにぎりの形は歪。
壮絶な機械音痴ですぐデジタル酔いになり、操作に関しては番組の録画どころかパソコンの電源すら切れない有様である。
幼少時のトラウマで雷に恐怖心を抱いているなど、実はかなり弱点が多い。
…雷に怯えてうずくまるCGがレオとなごみのプロレスを目撃した後に使われているのは忘れてあげよう。
成績優秀で推薦入学を狙っているが、設定によると実は頭はそれほど良くないらしく、あくまで努力で補っているとのこと。


竜鳴館では生徒会副会長や風紀委員を兼任している上、さらに拳法部の部長。
鉄一族の血を引いているだけに凄まじく強い。というか、既に身体能力や強さは人間離れしている。
具体的に言うと、

投げたボールはレーザー光線と化し、
海水浴では国境まで容易く泳ぎ、
蹴りで竜巻を起こし、
爆発に巻き込まれても平然としている。

橘館長から抜刀許可が降った時にだけ日本刀・地獄蝶々を使えば、鋼鉄の車さえ一瞬で切り裂くことが可能(本来のスタイルは居合抜き)。
因みに、あるルートでは拳法部に襲来した範馬という道場破りを倒した。



自分を可憐な乙女だと評して自信に満ち溢れ「私は乙女だぞ。名前でキャラが立っているんだ」と公言して憚らない。
そんな彼女の真価はレオに恋心を抱いたルートで遺憾なく発揮され、マメを気にして手を握れないなど、彼女らしい(?)甘酸っぱい恋模様が目白押しである。
姉好きなら是非ご覧あれ。









以下ネタバレ









「調子に乗っている後輩がいると聞いてな!!」


真剣で私に恋しなさい!!」にもゲスト出演。ただし、やはりアニメ版では未登場。
川神百代ルートにおける川神大戦の決戦大一番に駆けつけ、百代と激闘を繰り広げた。
パワーこそ劣るものの、技の練度(そして間違いなく精神力も)は百代を凌駕しており、武道四天王の中では最も活躍している。
戦略上、専守防衛で決着は付かずじまいだったが、あのまま戦っていても「乙女さんならきっと何とかしてくれた」と信じるファンは多い。
大人の事情で「乙女」としか名前が表記されていなかったが、逆に考えるんだ……名字が変わったのだと。


なお、作中の年表では2011年時点で武道四天王を引退。
かねてから語っていた教師の道に進んだか、エリカの誘いに応じて護衛をやってるか、あるいは家庭に入ったと思われる。




なに? 追記・修正ができない? 根性なしめ、気合いが足りないんだ



私がやってやる。いいか、お姉ちゃんをよく見てろ。こんなものはこうして…





…………ん? 何だ? 項目が真っ白だぞ?

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最終更新:2022年04月20日 19:57