ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン

登録日:2012/03/18 Sun 00:43:03
更新日:2021/07/14 Wed 11:34:04
所要時間:約 6 分で読めます





NIKKA EDVARDINE KATAJAINEN

ストライクウィッチーズの登場キャラクター。
第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」のメンバーの一人。



◆所属:スオムス空軍第24戦闘機隊第3中隊
◆階級:曹長
◆身長:160cm
◆年齢:15歳(1944年)
◆誕生日:5月31日
◆通称:「ツイてないカタヤイネン」
◆愛称:「ニパ」
◆使い魔:雪イタチ(フェレット)
◆固有魔法:超回復能力
◆使用機材:メッサーシャルフBf109G-2、Bf109G-6 → メッサーシャルフBf109K-4
◆使用武器:MG42
◆声優:高森奈津美


スオムス首都ヘルシンキの生まれ。
魔法力が発現すると即座にウィッチ養成学校へ入学するが、その頃からストライカー故障や訓練中の事故が頻発するなど、
後の「ツイてない」の片鱗のような不幸ぶりだった。
卒業後はスオムス男子中学校……もとい「飛行24戦隊」へ配属。
この部隊で出会ったエイラウィンドたちとの絆は、幸薄い彼女にとって掛け替えのないものとなる。

初陣での初撃墜をはじめ、航空ウィッチとして間違いなく一流の素質を秘めていたものの、
相次ぐ故障・事故・被弾に激突、果ては落雷…と呪われているとしか思えない不幸体質ぶりも発揮し、
「ユニット壊し」としてただでさえストライカー補給に苦慮しているスオムス空軍にとっては頭の痛い存在となってしまう。
生来の不器用な性格もあって、ある日ついに上官と衝突。「反省の色なし」としてハンガー掃除係に左遷されてしまう。
以降しばらくの間非常に鬱屈した日々を過ごしていたが、エイラ達同僚の暖かな「からかい」に支えられ、何とか航空ウィッチに復帰している。
後、バルバロッサ作戦が始動するとこれに参加。
多数のネウロイを撃墜する活躍を見せ、同作戦の失敗後に第502統合戦闘航空団が設立されると司令官のラルから直々に招聘され、
同隊の「ブレイクウィッチーズ」の一角を担うことに。


◆人物

ボーイッシュで、よく言えば真っ直ぐ、悪く言ってしまえば不器用さで損をする性格。ボクっ娘っぽい性格付けだが一人称は「私」。
かなり繊細な一面を持ち、何事も白黒はっきり付けようとする気質は同僚達から愛される一方、上層部受けがすこぶる悪い模様。

飛行第24戦隊でのエイラ達との交流、故郷スオムスを離れた502での日々によって幾分丸くなったようで、
502では仲間思いで無邪気な言動から、菅野やひかりを始め、仲間たちから愛されている。

若干空気の読めない一面があり、生来の間の悪さもあってキミとつながる空では、
サーニャとイチャつきたいエイラのムードクラッシャーとして大活躍(?)した。

あと おっぱい おっきいです。



◆能力

スオムス空軍でも屈指の技量と撃墜数を誇るエース。
とにもかくにも不幸体質で知られているが、その「不運」に他人を巻き込んだことは一度もない辺り、彼女の技量を裏付けている。
また、被弾率の高さは勇猛果敢で攻撃的な戦闘スタイルのためでもあり、その点は他のブレイク三人組と同様でもある。

固有魔法の「超回復能力」は、彼女の肉体に常時軽度の治癒魔法がかかり続けているというもの。
ウィッチが本来持つ魔力による回復力と合わさって、一見して致命的と思える事故からもひょっこり生還することも。



◆502でのニパ

部隊のユニット損耗率を跳ね上げている三人組の一人として、戦闘隊長であるサーシャの頭を痛める存在。
……本当にサーシャの心労となっているのは不幸体質よりも、
自身の不幸に対する自棄がちな振る舞いであることに気付くのは、もう少し先になる模様。ニブチン。

同じブレイク三人組の菅野とは部隊内での立場が近く、それなりに気心の知れた関係。愚痴仲間とも言う。もしくは「懲罰正座」仲間。
説教に逆ギレした菅野の同意を求める無茶振りに、無難な答えを探して頭をフル回転させるのが毎度の光景だとか。

伯爵? とっくに逃げたよ!

配属当初は人見知りな気質もあって部隊に馴染めず、孤立していたそうだが、
基地で催された「サトゥルヌス祭」に参加したことをきっかけに、徐々に部隊に馴染んでいったという。

アニメ「ブレイブウィッチーズ」では、負傷した姉の代わりに部隊に参加した雁淵ひかりに最初からフレンドリーに接し、
やたらとひかりにあたりがきつい(割に構いたがる)菅野を宥めつつ、ひかりをフォローしたり、見守ったりと、優しい先輩ポジションに。
その関係上、ひかり、もしくは菅野と一緒にいるシーンが多いが、一方OVAや劇場版でよく一緒にいたサーシャとの絡みが6話まで皆無に近く、
担当声優である高森氏とサーシャ役の原由実氏は「いつ私たち(ニパとサーシャ)会話できるんだろう」と言い合っていたそうな。

その6話では、自身の不幸体質から来る損害に頭を悩ませるサーシャの指揮でひかりも合わせた三人で出撃することに。
しかし、様々な要因でいつもより余裕がないサーシャに、彼女のストライカーユニットに落書きのような絵を描き込んでいるところを見られ、
それを悪意あるいたずらと取った彼女に涙ながらに非難されてしまい、それがきっかけでぎくしゃくしてしまう。
その後、ネウロイが出現した街がサーシャの思い出の街ということが発覚。ネウロイは撃破されるも、最後の悪あがきの攻撃が街のシンボルに直撃することが分かり、
撤退を指示しつつも街が破壊されることをサーシャが気に病んでいるのを察した二パは、自身の固有魔法頼りで身体を張ってネウロイの攻撃から街を守った。
自分を嫌っているはずなのにどうして、と自分を介抱するサーシャに問われた二パは、自身のユニットにサーシャが無事を祈る言葉を書き込んでいるのを偶然見つけ、
彼女のそんな気遣いを嬉しく思い、自分が傷つくことでサーシャの思い出の街が守れるならと無茶を押し通したのであった。
先述の『落書き』も実はそのお返しに『お守りのてんとうむし』を描こうとしていたと明かし、二パの真意と優しさを知ったサーシャは感極まって号泣。
急に自分の胸に縋り付いて泣き出したサーシャに慌て、自分に助けを求める二パを、ひかりは楽しそうな笑顔で見守るのであった。



◆『502発進しますっ!』での二パ
天真爛漫な性格や不幸体質等の要素は本編と共通。
ただしギャグ時空故に、その不幸体質に慣れきった502メンバーに「危険そうな場所には二パを先行させる」などの地雷処理をさせられたり、
顔面がゴアっても「どうせ治るし」と言わんばかりにスルーされるばかりか、戦場での二パの大怪我はロスマンに「新人にゴア耐性を付ける教材」と見られていたりと、
即死しかねない事故が起きそうな場面以外では不幸体質を心配されないどころか逆に利用されているため、
人間不信顔になったり他人の不幸にイイ笑顔(オブラート)を浮かべたりしている。
唯一二パの体質に慣れていないひかりは本気で心配するために二パの心のオアシスになっており、ひかりに転属命令が下されると誤解した際には彼女に付いて行こうとしたことも。

一方、スオムス出身故にごみを平然とまとめて捨てる(本人曰く「有史以来この国に分別という概念はないよー」)、親睦会として零下40℃の中での寒中水泳を企画して同じく雪国出身のサーシャ以外の隊員を怯えさせる、
風邪をひいてダウンしたひかりにウォッカを飲ませようとし、ビールを飲ませるべきと主張した伯爵との折衷案として二つをちゃんぽんしたブツをひかりに飲ませようとするなど、
悪意はないながらもカルチャーギャップで他の隊員を困惑させたり、被害を与えたりしている(特に寒中水泳企画はひかりに『地獄への道は善意で出来てる』と戦慄された)。

なお、お湯をひっかぶって上半身裸になる、寒中水泳回で一人だけビキニになる、おっぱいにペンやマグ(マガジン)が挟まるなど、ナイスバディ故のお色気シーンも多い。



ハンナ・ウィンド
スオムス飛行24戦隊でのニパの同僚の一人。エイラに次ぐスオムス第二位のスーパーエース。
回避のエイラ、射撃のハンナと並び称され、あらゆる銃火器を自在に使いこなしてネウロイを撃墜していくその姿は「極北のマルセイユ」とも評された。
優しく穏やかな人柄で、上層部からの受けもよく、新人達からは慕われ、茶目っ気もあり、戦場での指示は的確と絵に描いたような優等生。

――そんな彼女、なぜか誰が見ても一目瞭然なほどに、容姿がニパとうり二つ


当然のように何かにつけて比較されがちになる両者。
こんな完璧超人と並べられては、ただでさえコンプレックスの塊のようなニパからして面白いわけもなし。
せめてもの反抗で自前のセーターを着込んで見分けがつくようにしてみたり。
おまけに向こうは歩み寄ろうとするもんだからますますツンツン、コンプレックスは募るばかり。

そんな折、スオムス上空にネウロイが多数侵攻し、ウィッチ総出での大規模防空戦が勃発。
激戦の最中で新人部隊の長機を勤めたウィンドが被弾、墜落してしまう。
エース被弾に新人たちに深刻な動揺が広がる中、倒れ伏した彼女が最後の力で叫んだのは「ニパ」の名だった――ニパはそれに完璧に応えた。
満身創痍になりながらも、混乱する新人たちを全員守り抜いたのだ。

……その後、入院・療養中の身となったウィンドの元には、おそろいのセーターを手に見舞いに訪れたニパの姿があったという、そんなお話。

見分け方…? おっぱい大きい方がニパだよ



◆元ネタ

ニルス・エドワルド・カタヤイネン

「ツイてないカタヤイネン」と呼ばれたフィンランド空軍のエースパイロット。
出撃回数196回、撃墜数35機。撃墜スコアではフィンランド空軍第7位。フィンランド軍で最も栄誉あるマンネルヘイム十字勲章という文句なしのエース。
しかし漫画のような不幸体質の持ち主で、あまりに飛行機を壊すせいでエースにも関わらず一時期ハンガー掃除をさせられていた。
常人なら100回は死ぬような不運の嵐を奇跡のような悪運強さで終戦まで生き延びる。1997年没。



◆登場作品

ストライクウィッチーズ キミとつながる空
ストライクウィッチーズ劇場版
◇ストライクウィッチーズ オーロラの魔女
◇ブレイブウィッチーズ


◆その他

実はストライクウィッチーズの前身となる「世界の航空歩兵シリーズ」の初期から存在したキャラクターであり、
古参ファン、特に二次創作家から高い人気があった。
しかし長らく設定のみの存在であり、公式漫画である「キミ空」に出演を果たした後も、アニメ媒体の出演が切望されていた。

……そしてこの度、アニメの前に劇場版への出演に成功。やったねニパ!
曇り空の下、着陸態勢に入ったところで雷に打たれて墜落するがやはり無事であった。
また、劇場版のヒットを記念して配布された応援冊子(画集)ではハイデマリー達と共に表紙に描かれたが、
後ろには『SHE'S WATCHING YOU』の文字と淫獣が……ニパ逃げて。

エイラとは「LNAF-OA」のミニドラマなどで仲の良い様子が描かれており、彼女のことを「イッル」という愛称で呼んでいる。
RtBでもエイラ宛の手紙を出していた様子が描かれている。
エイラからは普通に「ニパ」と呼ばれているが、ニパについての話題でサーニャが驚くほどの饒舌になったりしている。
エイラ以外のスオムスの仲間との交流も同様で、エイラの姉であり、ニパと妹を溺愛しているアウロラとも連絡を取り合っている様子。




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