大剣

登録日:2011/12/12 Mon 23:37:23
更新日:2024/04/14 Sun 11:32:20
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概要

大剣とは、その名の通りと呼ばれる武器の一種であり、いわゆる両手剣に分類される。
人間の身の丈と同等か、もしくはそれを上回る巨大な剣であり、基本的には一部を除いて刃物というより鈍器のような使われ方をする。
こういった大剣が生まれた理由については、鍛冶・冶金技術の未熟さ故に刃の強度と軽さを両立出来なかったことと、
プレートアーマーなど兵士の鎧が重装備化していた時代背景が関連していたりする。

上記のように、ある意味で大剣は技術が足りなかった故の苦肉の策とも言えるだろう。
とはいえ、大剣が活躍した時代は確かに存在した。
この時代の戦争はまず兵による矢の雨で始まり、その後にパイクと呼ばれる長槍を持った兵士が陣形を組み、
槍の壁を作って進軍するというのがセオリーだった。
大剣はその長さと重さで槍の壁を叩き斬り、騎兵の突撃する穴を作り出した。
乱戦では返って邪魔になったが、大剣は確かに勝利を引き寄せる一手であったのだ。
このような運用方法は単なる一例に過ぎず、他にも決闘に使われたりなんだりと様々である。


実在するものはドイツの傭兵ランツクネヒト等が使ったツヴァイハンダー、スコットランドの戦士ハイランダーが愛用したクレイモアなどがあったものの、
その質量と体積によりまともに扱えた者はかなり限られたようである。
ちなみに、身の丈を超える幅広い鋼の巨大剣を実際に作った場合、人間の体格や重心などの関係で物理的に絶対持ち上げられない。
仮にどれほど膂力が強いマッチョだとしても、理論上はそもそも人の腕が耐えられる負荷をオーバーするので普通に構える自体が不可能ということのようだ。
もし無理にでも持ち上げたいのであれば、応援団並に背中を反らせ、映画『エクソシスト』のスパイダーウォークのような姿勢で股間を突き出して突撃するしかない。
まして背負った鞘から引き抜こうものなら間違いなく肩と肘を脱臼し、剣先が地面に刺さって抜けなくなりブリッジ状態のまま動けなくなる。
詳しくは「空想科学読本」のシリーズ(詳しくは漫画読本1、空想科学読本14)を読んで頂くとわかるだろう。
要は「ただデカくて重いだけの剣」などという存在は、便所のハエ取り紙や列車砲並に使いようのないものなのである。
こんなもんを使うくらいならその辺の石でも投げつけた方がよっぽど強いことだろう。
まぁ現実に存在するものは、その辺りを色々と考慮している(あるいは神社への奉納など儀礼用途のみを目的とし、実戦を考慮しない)のだが。


フィクションでの扱い

さてさて、そんなリアルの話は置いておいて。


身の丈を超える剣で敵を斬り伏せる


大剣は男のロマンだ


フィクションの世界で大人気な大剣、作中の登場人物が持ち武器としてさも当然のように軽々と扱う。
そして何より、大剣の特徴として「横幅が広い」「ていうかもう鉄の塊だコレ!」という物が殆ど。
史実のそれと同じく「叩き潰す」といった使い方も多いが、その大きさでザクザクと鋼鉄だの巨大な魔物やらをキレイに一刀両断するという、それこそ刀並の切れ味と超重量による破壊力を都合よく上手く両立させた凄まじい武器として君臨している事もままある。そしてそれを超人や人型メカ、果てはゴスロリが似合う少女が軽々と跳躍しながらブン回し、しまいには大剣二刀流というロマンにロマンを重ねる使い方もフィクションならではと言える。

その見た目のインパクトからか、かなりの人気を誇るロマン武器なのだ。


使用者

※なお、刃がムチの様に伸びるタイプの剣が“大剣”と呼ばれることは基本的にないので、そちらについては剣(遠距離武器)を参照。

漫画

ガッツ(ベルセルク)
それは剣というにはあまりにも大きく、分厚く、重く、大雑把すぎる、正しく鉄塊と呼ぶべき「ドラゴンころし」を振り回す凄腕の戦士にして、大剣使いというジャンルの金字塔。
その影響の大きさたるや、FF7のバスターソードなどは言うに及ばず、剣戟アクションの筆頭ゲームと言える『Dark Souls』シリーズですら、彼の大剣さばきをリスペクトしているほど。
身の丈を超える大剣「ドラゴンころし」は、人間だろうが怪物だろうが石壁だろうが柱だろうが、苦もなくぶった斬る化物剣で、使徒(ベルセルクに登場するベヘリットによって怪物と化した人間)を斬り続けたために、ゴッドハンドなど幽世の生物にも高い攻撃力を発揮する。
忘れられがちだが、この人は片腕が義手(指や掌の部分に磁石があり、剣を握れる仕組み)なのだが、それでいてこの大剣を振れる辺りこの人も怪物かもしれない。
ちなみに作者は和田慎二の少女漫画『ピグマリオ』の大地の剣を元ネタにしており(全体には初期エピソードの大剣も混じっているようだが)、こちらは「男主人公による剣と魔法のファンタジー漫画」自体がマイナーだった時代の作品。


相楽左之助(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-)
よく名前を間違えられるトリ頭。剣心と戦った時に斬馬刀を扱っており、二つ名である「斬左」の由来となっていた。
なお、実在する斬馬刀は中国で使用された薙刀っぽい形状のか、所謂大太刀と言われるアホみたいに長い日本刀のいずれかを指す(ただし、後者は正確には「斬馬刀のような使い方をした大太刀等」である)。
左之助のこれは大矛とでもいった代物で大分形状が違っており、デザイン的には上述の「ドラゴンころし」が元ネタと思われる。
実写映画版の1作目でも同様に振るっていた。作者が後にリメイクしたデザイン案では、大太刀や長巻に近いデザインのものへと変更されている。


◆魔神王(七つの大罪)
身の丈の半分ほどもある大剣を武器に使う。


◆クロちゃん(サイボーグクロちゃん)
何でも切れる巨大剣を胴体に収納している。そして直立して手に持って振るう。


◆神竜介(ソウルリヴァイヴァー)
当漫画の主人公で、「死界」という死と無の狭間の世界を自在に出入りできる「リヴァイヴァー」の一人。
戦闘時はガトリングガンと背中に背負った巨大な剣で死界に群がる鬼(ゴブリン)と戦う。


桃地再不斬(NARUTO‐ナルト‐)
霧隠れの七本の忍刀の一つ「断刀首斬り包丁」を持つ。名前通りでかい包丁のよう。
斬った敵の血中の鉄分を吸収してボロボロになった刀身を直す特性がある。


干柿鬼鮫(〃)
霧隠れの七本の忍刀の一つ「大刀鮫肌」を持つ。
名前通りトゲトゲした鮫肌のような質感のでかい刀身。
「相手を殴ってチャクラごと削る」という使い方から言って刀かと言われると微妙な気がするのは秘密。


犬夜叉(犬夜叉)
その所持武器の鉄砕牙は普段はさびた普通の日本刀にすぎないが、妖力によって名前通り牙のような形状の大太刀となる。
斬った妖怪の能力を吸収する特性により多くの技を獲得していった。


◆アールダー(Damons(ダイモンズ))
ヘイトとの戦いで、両腕のナノテクブレードを結合させ一体化させた「ナノテクブレード最終形態」を披露。長さだけではなく切れ味も強化されている。


クレア等(CLAYMORE(漫画)
作中の「組織」に属する妖魔と戦う戦士の標準装備がクレイモアであり、
そのまま彼女達の俗称になっている。


◆レッドジェラート/相川不動(恋は世界征服のあとで)
悪の秘密結社ゲッコーから世界を守る氷結戦隊ジェラート5のリーダーも、大剣の使い手。
彼が振るう大剣は「ジェラートウェポン」という個人武器であり、名乗りにも使われる「ストロベリー(イチゴ)」にも似た赤い結晶が施されている。
必殺技は結晶部からのエネルギーを刀身にエンハンスすることで強烈な斬撃を繰り出す「スイートベリーインパクト」。
他のメンバーのウェポンと合体することで「合体大剣ジェラートクレイモア」となり、レッドが手にし必殺の一撃を振るう。


◆ロバート=ホゥワード(バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ)
ブールフォレア王国の兵士で、長さ2m以上で先が矢印型の大剣を軽々と扱う。


ザ・バーザーカー(キン肉マン)
自制の神が下天し超神で、大剣を所持していたが武器としては使用せずアシュラマンをバベルの塔の最上階へと送る道具として使用。




ゲーム

クラウド・ストライフ(FINAL FANTASY Ⅶ)
ゲーム界では有名な大剣使いであろうチョコボ頭。初期装備であり親友ザックスの形見でもある「バスターソード」がトレードマーク。
肩パッドに磁石を仕込んであり、これにくっつけて背負っている設定なのだが、肩パッドは左肩なのでなぜか露出している右肩に柄が来るように背負っているのは永遠の謎。


ゼンガー・ゾンボルト(第2次スーパーロボット大戦α、スーパーロボット大戦OGシリーズ)
戦艦を叩ききる「斬艦刀」の使い手。
本人の剣技をトレースして、グルンガストシリーズや武神装攻ダイゼンガーに乗り込んで振り回す。
PROJECT X ZONE』では、ついに生身でも振り回すようになった。(斬艦刀も生身サイズ)


リンク(ゼルダの伝説シリーズ)
任天堂剣士キャラの代表格。時オカ以降、様々な大剣を扱っており、ブレワイでも両手武器のカテゴリーとして多数登場する。


◆サイクス(KINGDOM HEARTS(キングダム ハーツ))
謎の組織「ⅩⅢ機関」幹部をつとめる青髪のノーバディ。身の丈程のクレイモアを有する。
普段は冷静沈着だが戦いでは月の狂気を身に宿して大剣を振り回し、ブン投げ、叩きつける。


アイク(ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡暁の女神大乱闘スマッシュブラザーズX)
ファイアーエムブレムシリーズの主人公の中では力が高く、「神剣ラグネル」の重さのハンデをほとんど受けずに振り回す。
ただし、一般の大剣を凌ぐ重さながら「身の丈を凌ぐ大剣」というほどの大きさはない。せいぜいロングソードよりちょっと大きい程度である。
スマブラにもラグネル装備で参戦。見た目に反し重々しい使い味で、豪快に闘う。ロングソード寄りのデザインだからは知らんが上記のクラウド参戦ムービーではセフィロスの代役を務めた
同シリーズのロイもパワフルだったが、それを遥かに凌ぐ勢いである。
ファイアーエムブレムシリーズには普通の「○○の大剣」も存在するが威力に対して命中が犠牲になっており、技に優れた勇者ソードマスターでないと扱うのは難しい。作品により価値の上下も激しい。
なお、このラグネルを片手で扱うことができる人物がその昔にいたそうな。

◆ヒースクリフ・フロウウェン(ファンタシースターオンライン)
白鬚公の二つ名を持つ軍の英雄。
クリアブルーの刀身が美しい専用の大剣を使う。
本編のシナリオはフロウウェンが残したメッセージを追う形で繰り広げられるため、残念ながらゲーム中で剣を振るう彼の姿を見ることは出来ないが、
軍や作中企業が開発したレプリカが「フロウウェンの大剣」として実装されており、特に軍が開発したものは最下級レア武器故に入手しやすいため多くのハンターがお世話になった。
後に『ファンタシースターポータブル2インフィニティ』では弟子のリコ共々NPCとして登場し、愛剣を振るう彼の勇姿を拝むことが出来る。


◆ナギサ(ファンタシースターポータブル2インフィニティ)
使命を胸に戦い続ける孤高の剣士…にしてないすばでぃなアホの子ナギサちゃん。
細身の大剣「スティールハーツ」を得物とする。
リボルバー拳銃のような弾倉と引き金が備わっており、峰からのジェット噴射で斬撃を加速させたり、空中で一気に間合いを詰めたり出来る素敵仕様である。
同作のシステムに空中戦の概念がなく、ゲーム中では普通のソード系武器なのが惜しまれるが、斬りつけるたびに峰からブーストのエフェクトを出す形で再現はされている。


閃乱カグラ
片刃の大剣を振り回し、その他籠手に仕込んだボウガン爆弾大砲で戦うスタイルのキャラ……まんまガッツだこれーー!!!
なお、こちらはもやしだけで動くお得な省エネ設計となっております。


カイム(ドラッグオンドラグーン)
両手剣武装の一つ「鉄塊」がそれに該当する。
他の武装と比べて規格外の攻撃範囲と攻撃力を持ち、異彩を放つ武装である。
入手時の大きさは人間の背丈程で、それでも十分大きいのだが、レベルを上げるごとにますます巨大化して敵を紙切れのように葬り去っていく。
強力さと豪快さから特に人気が高い。


◆ジークフリート・シュタウフェン(ソウルエッジ)
登場人物の一人で、「レクイエム」(『ソウルキャリバー』シリーズからは「ファウスト」)というドラゴンころしにそっくりなツヴァイハンダー(大剣)が武器。
ちなみに同社のゲームに声優も属性も同じ大剣士がいたりする。
シリーズによっては、ソウルエッジと対をなす聖剣「ソウルキャリバー」を武器にしている。


◆ナイトメア(ソウルキャリバー)
魔剣ソウルキャリバーを使う異形の黒騎士で、『ソウルエッジ』ラストでソウルエッジを手にしたジークに憑依し殺戮を繰り返す。
『キャリバー2』からジークから独立、ソウルエッジを本体としジークをつけ狙う。


◆鈴姫(サムライスピリッツ閃)
ゴルバの侵攻によりレスフィーア王国を追われ、天降藩の城主の養女となった少女。
戦闘時は実の親族の形見たるバスタードソードと横笛を手に運命に殴り込む。


フィオナ・メイフィールド(アルカナハート)
聖霊界に飛ばされ、聖霊となった永遠の13歳。通称フィオぽん(命名者・愛乃はぁと)。
メイド服に見合わぬ巨大な剣「キャメロット」から繰り出す攻撃は火力と判定は凄まじいが、出だしに時間がかかるのと振るとコケてしまう(一部)のが欠点。剣がデカいので機動力も低め。
契約聖霊である鋼のアルカナ・オレイカルコスの力を借りることでステータスを強化。攻撃力・防御力が30%上昇する。


◆デューク・バンテルミ・ランバート(闘神伝シリーズ)
登場人物の一人で、フランスの片田舎の城主でもある。
決闘に敗れ、家宝の剣を叩き折った主人公エイジ・シンジョウをライバル視している。
戦闘時には鎧に身を包み大剣を振るう。
騎士道精神に従い、追い打ち攻撃は行わず「早く立たないか!」と秘伝ゲージ(超必殺技ゲージ)を減らす特殊挑発を行う。


◆聖騎士団ソル(GUILTY GEAR)
「XX/-SLASH-」「XX Λ CORE PLUS」に登場する過去世界のソル=バッドガイ
封炎剣をまだパクっていないので、鉄の塊を打ち直した幅広の大剣(長さは背丈の半分程度)を操る。なお、炎自体は法術で普通に使える。


クリフ=アンダーソン(〃)
柄が長く本人の背丈の倍以上の長さの片刃の大剣「斬竜刀」を使う聖騎士団前団長。リーチと威力は高いが速さには欠ける。


前田慶次(戦国BASARAシリーズ)
「超刀」という身長よりも長い大刀を武器に使う。鞘と連結して朱槍としても振るう。


◆ジーク・B・極・玄武&サイカ(ゼノブレイド2
今時逆に珍しいぐらいのテンプレ中二病患者と彼のブレイド。使用するアーツは隙が大きいが威力は特大。柄の部分は取り外し可能になっており、サイカが使う時は柄の部分だけをのようにして使う。


◆ハンター(モンスターハンターシリーズ)
無印時代から存在しモンハンを代表する武器種。
情報量が多いので、詳しくは大剣(モンスターハンター)参照。


ダンテ(DMC)(Devil May Cryシリーズ)
大剣「リベリオン」と二丁拳銃、赤いコートがトレードマークの最高にCOOLでCRAZYな男。
詳しくはダンテ(DMC)リベリオン(DMC)の項目を参照。


織田ノブナガ(戦国乙女シリーズ)
ビキニアーマー姿で『天下布武』の四文字が刻まれた超大型の両刃剣を振るい敵を殲滅する荒武者。


◆フリーファイター、イーストガードなど(ロマンシング サ・ガ2)
本作の大剣は武器本体・対応する攻撃技共に威力が高いが、通常攻撃の命中率が低く序盤は攻撃技にも恵まれないという大器晩成型の武器。
高火力の物理攻撃としては他に体術や剣もあるが、体術が弱体化し攻撃後防御もできなくなる代わりに絶対先制できる陣形の「ラピッドストリーム」とは最も相性が良い。
主な使い手は体力と腕力に優れパワー型の中では素早さも高めなフリーファイターや力と速さに特化したイーストガードなど。


ルカ・ミルダテイルズ オブ イノセンス
「ベルセリア」現在、テイルズ唯一の大剣使いの主人公。
天上の神「アスラ」が転生した異能者で、見た目に反する怪力を発揮。身の丈かそれ以上の大剣を振り回したり裂空斬(縦回転切り)まで繰り出す。
なお、前世のアスラに至っては身長190cmの巨体に迫る長さの「デュランダル」を片手で軽々と扱っていた。


◆重剣士・撃剣士・錬装士(.hackシリーズ)
攻防が高く物理に強いが、魔法は全くの不得手という近接職。錬装士は2~3種類の武器を使い分ける特殊職で、選べば大剣も扱えるキャラになる。


エスカデ(聖剣伝説LEGEND OF MANA)
設定画ではさほど大きい剣ではないが、ゲーム中では大剣使い。
煉獄の王オールボンから剣術の指南を受けており、おぼろげにしか見えない相手を的確に斬り捨てるなど腕は確か。




小説・ラノベ

◆イリーナ・フォウリ―(ヘッポコ冒険者シリーズ)
人類の限界に達する筋力で鉄板の様な大剣を振るう至高神ファリスの神官戦士。仲間曰く「ファリスの猛女」、敵曰く(全身甲冑装備のため)「鉄塊娘」。
作中では雑魚キャラへの止めで同世界観作品群での限界ダメージを叩きだし(後に「猛女」の命名者の射撃、他作品で学者による槍チャージに抜かれたが)、ワイバーンを一刀両断した。
しかし不器用なためラスボス戦では全力を出し切れなかった。また防御重視時用にと電柱サイズの棍棒をサブウェボンにしている。


夜刀神十香(デート・ア・ライブ)
顕現させる天使・鏖殺公(サンダルフォン)は両刃の大剣と玉座で構成され、戦闘時にはこの大剣を揮う。
玉座が分解された最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)の状態ではさらに大きさが拡大する。反転時の暴虐公(ナヘマー)は片刃。


後方のアックア(とある魔術の禁書目録)
全長3.5メートル、総重量200キロの大剣アスカロンを操る二重星人。聖ゲオルギウスの伝承に基づき、悪竜を殺しきるための性能を求めて作り上げられた。


◆ゴドン・ザルコス(辺境の老騎士)
同作は騎士物語なので、全盛期のバルド、ジョグなど大剣使いは多いのだが、インパクトがあるのはこの人。
メイジア領主の大男。「壁剣の騎士」の二つ名で知られる。壁のように剣を使うのではない。壁のような剣を使うのだ。
顔より幅広なでかい剣を、顔の前に壁のように掲げ、剣の腹で相手を潰すべく振り下ろしてくる。怪力でそれを連発してくるからたまらない。
しかも、横に回って攻撃しようとすると横薙ぎに切りつけてくる。おまけに顔は完全に剣の裏に隠れているにもかかわらずまるで透けて見えるかのように正確に狙ってくる。
まあ初登場回でバルドの鉈剣で折られてしまって、以降バトルハンマーや大盾を使うようになるのだが。
元々重量武器使いだが、剣でないと騎士らしくないという理由で壁剣を使っていただけのようだ。
なお、このふんだんに鉄を使った剣は、そのままザルコス家の裕福さと善政の表れでもある。




特撮

百獣戦隊ガオレンジャー
スーパー戦隊シリーズ恒例の大型バズーカに相当する必殺武器として、ガオレンジャー5人の個人武器を合体させた大剣「破邪百獣剣」を使用。
他の4人に肩を支えられたガオレッドが「邪気、退散!」の掛け声と共に振るい、光の刃を伸ばしてオルグを両断する。
追加戦士であるガオシルバーのガオハスラーロッドを合体させることは出来ないが、彼も含めた6人で使うことも多かった。
ガオメインバスターやファルコンサモナーといった新たな必殺武器の登場後も要所要所で多用され、ラスボスの究極オルグ・センキにもこれでトドメを刺した。


◆ヘルハイネスデューク(百獣戦隊ガオレンジャー)
上記のガオレンジャーの敵最高幹部であるハイネスデューク3体が地獄から蘇った姿。
シュテンのハイネスアックス、ウラの扇子、ラセツのナイフとフォークを合体させることでオルグ版破邪百獣剣とでも言うべき「修羅百鬼剣」となる。
シュテンとウラに肩を支えられたラセツが使用し、「正気、退散!」の掛け声と共に横薙ぎに振るいガオレンジャーを斬り倒す。
死したヘルハイネスデューク3体が融合して誕生したセンキはこれを1人で使う。


シンケンレッド(侍戦隊シンケンジャー)
シンケンマルが変形した「烈火大斬刀」を操る。
殿の個人武器にして、実は個人武器唯一の漢字表記武器。他の皆は何故か横文字である。
実写映像だが、身の丈以上ある得物を軽々と扱う姿は迫力満点。
撮影用の小道具は極力軽く作られているが、それでも姫シンケンレッドのスーツアクターが蹴って浮かせないと振れなかった程度には重い
ちなみに影の映り方からCGなのがバレてしまっているカットがある
秘伝ディスク装着によって大筒モードにも変形し、5枚のディスクを射出してアヤカシを成敗する。
一度世界の破壊者宇宙海賊も使った。
また、シンケンジャーの大いなる力により宇宙海賊の1号ロボも烈火大斬刀を使用する。


タンクジョウ(騎士竜戦隊リュウソウジャー)
戦闘民族ドルイドンの幹部で、城壁のごとき屈強な体と「ルークレイモア」という大剣が武器。衝撃波を放つ事も可能。
その刃から繰り出す斬撃はリュウソウレッド/コウの師であるマスターレッドを葬り去った。


ガルザ(魔進戦隊キラメイジャー)
宝石の国クリスタリアの王・オラディンの実弟でありながら、闇の帝国ヨドンヘイムに寝返った鬼将軍。
振るう武器はクリスタリア時代から愛用する大剣「三日月剣クラッシュエンド」。
凶悪なジャメンタルに反応し、遠近両用の技でキラメイジャーに襲い掛かる。


◆レッド・バトル・ウォーリアー(パワーレンジャー・タイムフォース)
アメリカ版タイムレンジャーより、レッドタイムフォースレンジャーが伝説の白騎士から託された「戦いの炎」で強化変身した姿。
大剣「バトルファイア・セイバー」に炎を纏わせ、ビクトリープロミネンス必殺の斬撃で敵を叩き斬る。
タイムフォースレンジャーにはミュータント(怪人)を殺す権限がないため、基本的には黒騎士やスーパーデーモンといったトドメを刺しても問題ない相手に使われた。


アナザー鎧武(仮面ライダージオウ)
駆紋戒斗率いるチームバロンを追放されたアスラが、タイムジャッカースウォルツの力でアナザーライダーとなった姿。
戦闘時は仮面ライダー鎧武 オレンジアームズの専用アームズウェポン・大橙丸にも似た大剣を振るう。


アナザーブレイド(仮面ライダージオウ)
仮面ライダー剣』の登場人物・栗原天音が、白ウォズの手でアナザーブレイドウォッチを埋め込まれ、怪人化した姿。
仮面ライダーブレイドの武器・醒剣ブレイラウザーを模した大剣を片手で軽々と振るう。


仮面ライダーバスター(仮面ライダーセイバー)
ソードオブロゴスガンコ親父ベテラン剣士・尾上亮が変身する「土の剣士」の称号を持つ仮面ライダー。
玄武神話ワンダーライドブックを聖剣「土豪剣激土」に装填する事で変身し、それを豪快に振るう事で黒い本棚が送り出すメギドをなぎ倒す。


◆黄金騎士・牙狼/冴島鋼牙冴島雷牙(牙狼-GARO-シリーズ)
牙狼剣が魔導馬・轟天の力で「牙狼斬馬剣」に巨大化する。
これを使うシーンはすべてVFXのため、圧巻の一言。


光覚獣身・牙狼/冴島雷牙(牙狼-GARO- 魔戒ノ花)
最終話『天命』にのみ登場する強化形態。
心滅を乗り越えた冴島雷牙が、エイリスで再戦に挑む際に心滅獣身形態から二段変身。
主題歌「雷牙 〜Tusk Of Thunder〜」をBGMに、牙狼剣が狼の顔を模した大剣に変化し、エイリスを貫くシーンは圧巻。


阿号劇場版 牙狼-GARO- -GOLDSTORM- 翔)
古の魔戒法師・双竜が作り出した人造人間魔導具。
鎧武者にも似た戦闘形態から繰り出す「号殺剣」という大剣が最大の武器であり、使用時にはその巨大さゆえ地面に杭を打ち付ける必要がある。
デゴルとの決戦の際、牙狼・翔の鎧を纏った道外流牙の想いと声に応え、号殺剣を彼に託した。




アニメ

グレートエクスカイザー(勇者エクスカイザー)
ナスカの地上絵の力により、宇宙警察カイザーズのリーダー・エクスカイザーが超巨大合体した姿。
カイザーソードとドラゴンアーチェリーを組み合わせることで出現する、より長大なカイザーソードを持つ。刃渡りが機体の全高よりある。
なお、いわゆる「勇者パース」と言われる構え方の元ネタだが、この時は迫力を出すための演出ではなく、本当にデカかったのでそのまま表現していただけある。


グレートガンバルガー(元気爆発ガンバルガー)
大魔界の侵略から青空町の平和を守るミラクル忍者・ガンバーチームの最強ロボ。
必殺武器のファイナルガンバーソードは、天から伸びる光の柱から召喚される。
その大きさはグレートガンバルガーが持ち上げるだけでもよろめくほどで、剣先から稲妻を奔らせ魔界獣を捕縛後、てこの原理で飛び上がり×の字に切り裂くグレートファイナルアタックが必殺技。


ソードストライクガンダムソードインパルスガンダムデスティニーガンダム(機動戦士ガンダムSEEDシリーズ)
最初から大剣として装備されているモビルスーツなら彼らが代表的であろう*1
ビームの刃の部分と実体剣部分(ただし、刃はほとんど付いておらず、実質打撃武器)の両方が用意されているステキ仕様により、対応性も高い。


◆150ガーベラ(機動戦士ガンダムSEED ASTRAY)
ロウ・ギュール、千葉智宏、戸田泰成の暴走が生み出した超特大サイズの日本刀
刃渡り150mというMS用兵装として規格外のサイズは航宙艦を串刺しにし、スペースコロニーの中央シャフトを輪切りにし、Gジェネでは日本刀のくせに3機マルチロック武器にされた。
ちなみにデカすぎるため、乗機であるガンダムアストレイ レッドフレームが振るうにはMS用パワーローダーか、機体の肩~腕パーツの改修が必要。


ガンダムエクシア(機動戦士ガンダム00)
格闘戦特化型のガンダムで、折り畳み式実体剣としてGNソードを装備する。
畳んだ時はビームライフルとして使え、展開すると大剣になるというマルチウェポンである。
そのプロトタイプであるガンダムアストレアがこれの元となった装備・プロトGNソードを持つが、こちらはトンファーと似たような持ち方になっている。
エクシアの後継機であるダブルオーガンダムダブルオーライザーダブルオークアンタも同様の装備を持つが、刃が緑色のクリスタル製となり、切れ味が増している。

他にもガンダムスローネツヴァイアルケーガンダム、一部のGN-XシリーズなどがGNバスターソードを持つが、
これらはGN粒子の質量軽減効果を活かした、切れ味よりも重みで敵機を叩き割る鈍器である。


ヘルムヴィーゲ・リンカー(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
全長30mはあるヴァルキュリアバスターソードを装備する機体で、本機も大剣の運用を前提とした設計となっている。
だが、対モビルアーマー戦ではガンダム・バルバトスルプスに使われた。新型太刀は犠牲になったのだ


◆剣王龍神丸(超魔神英雄伝ワタル)
第三界層の聖神「黒鋼の剣王」の勾玉で龍神丸が超力変身した姿。
必殺の剣王登龍剣は右腕と一体化している上に、龍神丸の身長の倍ほどの巨大さを持つ。
「ただひとつのもの」を除き、この世のあらゆるものを両断するその切れ味は、空間をも断ち切るほど。


マジンカイザーSKL(マジンカイザーSKL)
神に会えば神を斬り、悪魔に会えば悪魔をも撃つ地獄の魔神皇帝も牙斬刀というの巨龍の頭蓋骨を思わせる大剣を使う。
海動剣が操縦する際、これから繰り出す豪快な剣技は奇械島のゴロツキどもをねじ伏せる。

本機の元となったと思われるマジンカイザーや、系列機であるマジンエンペラーGも大剣を持つが、剣の派手さならSKLの方が上だろう。


風鳴翼(戦姫絶唱シンフォギアシリーズ)
歌を詠唱しフォニックゲインを高め、日本刀状のアームドギア(武器)を大剣に変化することが可能。
劇中では斬撃でノイズを両断する「蒼ノ一閃」、空中で投擲し蹴りつけながら突貫する「天ノ逆鱗」を使用した。


犬吠埼風(結城友奈は勇者である)
讃州中学勇者部部長にして勇者が一人。身の丈ほどの大剣を女子力を込めて扱い、バーテックスを叩き潰す。
大剣のサイズはある程度変えられるので、盾代わりにしたり、幅をさらに広くして広範囲を叩き潰したりと応用が利く優れもの。


◆美袋命(舞-HiME)
大剣「ミロク」の使い手。
剣先を地面に引きずり、火花を上げながら走ったり回転したりして勢いをつけて攻撃する。
回転してから足元を突くとチャイルド「巳六」を召喚できる。


ハイペリオン(聖闘士星矢Ω)
女神パラスに仕える一級刻闘士の一人で、天地崩滅斬という大剣状の聖剣の使い手。
その刀身から放たれる攻撃的な小宇宙は禍々しく、天秤座の玄武の捨て身の攻撃でもわずかにひびが入る程度で、紫龍のエクスカリバーすらも押し返すほど強力。


堅陣騎士ガイア(牙狼-GARO- 炎の刻印)
ラファエロ・ヴァンデラスがガイアの鎧を召還すると共に魔戒剣が一回り大きくなった大剣に変化。
第5話「堅陣-GAIA-」にて、剣先を走らせ緑色の炎を宿し、自身の倍の大きさを持つホラーを焼き切る場面はアニメならではのものといえる。
後に彼の弟子となったアルフォンソ・サン・ヴァリアンテ王子も使用。
第12話『赤月-BLOOD MOON-』では心滅獣身に陥ったレオンからガロの鎧を解除させる際に紋章目掛けて何度も蹴り上げる荒技を見せつけた。


◆黄金騎士・牙狼/雷吼(牙狼 紅蓮ノ月)
雷吼が巨大な牛車にも似た魔戒獣・雷獣に乗ることで手にした牙狼剣が牙狼斬馬剣に変化する。その形状は実写版とほぼ同じ。
その雷獣は、ヒロインの魔戒法師・星明が火羅(ホラー)に変わり果てた母・葛子姫を術で変化させたものであり、映画『薄墨桜-GARO-』に至るまで轟天ポジとして活躍した。


◆天剣煌身ガロ/レオン・ルイス(劇場版 牙狼-GARO- DIVINE FLAME)
メンドーサの遺産たる禁断の魔導具『ツィルケルの環』と魔戒騎士ダリオを取り込んだ『この世で最も美しいホラー』ニグラ・ヴェヌスの力で次元の狭間に飛ばされたレオンが今は亡きララ、母たるヒメナを守らんと父ヘルマンの短剣を手に立ち向かうロベルト、そして今日に至るまで紡がれてきた『守りし者』たるガロの英霊達の想いを受け止めたことで、ガロの鎧が変化。
不死鳥のごとき金色の翼から放たれる無数の牙狼剣もだが、自身の倍もある巨大な牙狼剣が最大の武器であり、緑色の魔導火を灯して放たれる一撃はスクリーンで見ると圧倒的といえる。


◆黄金騎士ガロ/ソード(牙狼-GARO- VANISHING LINE)
物語中盤、ソフィを守るために暗黒騎士ナイトに特攻した魔導二輪ザルバを取り込み、ソードが纏う黄金の鎧が変化。
更に終盤ではのエルドラド内でキングの支配から解き放たれた際、修復された魔導二輪共々強化された。
その際、牙狼剣も先述の光覚獣身・牙狼の巨大牙狼剣を思わせる狼の鍔を模した大剣になっている。




映画

◆ウィリアム・ウォレス(ブレイブ・ハート)
メル・ギブソンが演じる主人公。
映画界の代表的な大剣使いで、リアルサイズながら(でやっぱりデカい)も、ブルンブルン振り回す姿に、多くの人が燃えただろう。




その他

サンシャイン池崎(お笑い芸人)
身につけたハチマキと大剣「サンシャインブレイド」は『天元突破グレンラガン』のカミナ兄貴リスペクト。
特撮ファンのトレンディエンジェルたかしからはアメトーークで烈火大斬刀とネタにされた。


◆ソードサウルス(ダイノゾーン)
ダイノアームズの一体で、大剣「ボーンブレード」に変形可能。



史実にある主な大剣としては

  • クレイモア
  • ツヴァイヘンダー
  • フランベルジェ 刃が炎のように波打っている剣
  • トゥハンデッドソード
  • ハンド・アンド・ア・ハーフソード(バスタードソードとも呼ばれることがあるが、バスタードは英語では汚い侮辱・罵倒語のため学術的な表記等では使わないケースも有る)
  • フェンシングソード

ハンド・アンド・ア・ハーフソードは片手でも扱える様に作られた刀剣。

ちなみにフランベルジェにはフランベルクと言うよく似たというか同じ起源の片手剣も有るため注意されたし。



追記・修正は、脳天から大剣で切られてみたい方お願いします

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最終更新:2024年04月14日 11:32

*1 単にデカイ剣ならΖガンダムの巨大ビームサーベル(近年のゲームでは「ビームサーベル(ハイパー)」名称)とかもあるが、これらは本来仕様にない機能である。