吉野御流合戦礼法

登録日:2011/04/02(土) 12:39:36
更新日:2024/02/01 Thu 20:43:44
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吉野御流合戦礼法とは装甲悪鬼村正に登場する架空の流派である。


吉野御流堂上礼法を源流としあちらが典礼作法の流派であるのに対し、こちらは武者のための武術。
その技法は騎航戦闘において完成を見る。
広く知られた流派ではないが、内容はごく標準的なもので基礎段階では泳法、体術、甲冑刀法の三系に大別され、これら全てを習得すると三系の統合に基く劍冑繰法を許され、皆伝免許となる。


大和に数多ある流派と同じく、無想の境地へ至ることを理想としている。

かつて、皆斗本家の歴代当主が武者だったころは劒冑とともに一子相伝されていたが、皆斗本家が士籍を離れるとこの武術も捨てられ、以後は湊斗家の男子(巫女の婿、または巫女たりえない男子)に継承されていく。
本編では主人公である湊斗景明湊斗光湊斗統、菊池明堯など湊斗家の人間が使用し景明や光は劍冑の陰義を利用し、蒐窮一刀や天座失墜に応用し一撃必殺の戦技に昇華した。

以下、戦技一覧。

《剣術》

【打潮(うちしお)】

敵の一撃に対し、全く対象の一撃を持って迎えこれを切り落とし、さらに敵の肉体をも断つ。一刀流でいうところの切り落とし。


【霞返し(かすみがえし)】
武者戦で敵に下に潜り込まれた際に、下段に構え直さず、上下反転して打ち込む技。

【臥流(がりゅう)】
敵の懐へ入り、下段の太刀を裏返して放つ逆流れ。上方へ敵を跳躍させ空へ追い込む狙いを持つ。

【逆脇(ぎゃくわき)】
吉野御流の小太刀は得物を前へだし防御に用いるのが正系だが、この構は空の左手を捨て身の防御とし、これを斬らせて右手の小太刀で突き殺す一撃勝負。

【木霊打ち(こだまうち)】
敵の刀撃を対称的な一撃迎え打ち、相撃で跳ね返された動きを利用してそのまま次の一撃繋げる連続技。景明はこれに磁気操作を組み合わせ、動作の無駄をなくした【飛燕打ち(つばめうち)】を使用する。

【転(ころばし)】
武者戦で相手を故意に下へ抜けさせ、下段構えから切り上げて迎え撃つ基本的な技。

【迅雷(じんらい)】
納刀状態からの斬撃を繰り出す居合いの技。


【違(たがい)】
頭頂に敵の剣撃を誘い、受け流してそれを打つ技。

【月片(つきかけ)】
武者戦で敵の高位奪った形勢から相撃するのに際し、直前に前転の動作を加えることで太刀に威力を乗せると共に相手を眩惑する技。
光は前転の動作を辰気を乗せた踵落としに変え、破壊力を増している。

【禽楽(とりのがく)】
武者戦で太刀打ちの間合いの際に、機体と平行に構えた太刀の切っ先を敵の目めがけて突き出すことで威勢を奪い、活路を見いだす心理的効果を主とする技。

【雪颪(なだれ)】
武者上段から打ち下ろす技。

【二虎競落(にこきょうらく)】
武者戦において双方の機体が絡んだ際に上位を奪い、敵を地面との間に圧殺する技。

【這虫(はいむし)】
自分と敵の剣が×の字に交差した体勢から、対手の進退を見極め即応して打つ技。
押してきたならひき外し、体を泳がせその隙を突き、退こうとしたなら一息に押し倒し、押し切る。
足絡みの併用が効果的。

【飛煌(ひこう)】
納刀状態の脇差しを相手に投げ放つ技。

【比翼(ひよく)】
太刀を見切って懐へ飛び入った敵に対し、太刀を斬りおろした瞬間、右手を太刀より離して脇差しを抜き切り上げる技。

《無手の技》

【槐(えんじゅ)】
左手は前に送り、右手は引いた形に構える無手の構え。左手で防御・フェイントを行い、敵の攻め手を無効化して右手で打ち勝つ技。

【酸漿(かがち)】
【花乱(からん)】
【釈掌(しゃくしょう)】
【てっ抉】
無手の技、詳細な描写は無いがおそらく連続技。

【夢枕(ゆめまくら)】
武者戦で敵と交差する瞬間、鉤状に曲げた腕を敵の顔面に引っかけ頸骨を粉砕する技。簡単にいえばラリアット

《その他》

【暗視】
光源を視界の中央におき、視界の端で見たいものを見ることで暗闇でも物を見る暗視法。

【猿隠れ(さるがくれ)】

無数の木を瞬時に斬り倒し、舞い散る木の葉で敵の視界を攪乱する技。


【兜割り(かぶとわり)】

吉野御流印可を望む者に課される試練。
生身で劍冑の兜を一刀両断することで達成し、吉野御流印可を与えられる。

しかし、生身で戦車の正面装甲すら凌駕する劍冑の甲鉄を両断すること物理法則を超越した力が必要であり、達成は不可能。
真の目的は「自分はただの人間にすぎない」ことを自覚させることにあり、師に不可能であることを自分から認めることで印可を授かる。

光は意地になってこの試練に挑み何本もの剣をへし折ったため、代金がすごいことになったとか…
しかし、もし仮に、この試練を達成したならば。

どのような重き劣勢であれ、その一刀を阻むには不足だろう。
その一刀は何物をも断ち斬らずにはおかないだろう……


追記・修正は生身で劍冑を斬れるようになってからお願いします。

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最終更新:2024年02月01日 20:43