ドラミちゃん

登録日:2012/01/04 Wed 23:32:00
更新日:2024/03/28 Thu 13:26:02
所要時間:約 6 分で読めます




ドラミちゃんとは、漫画『ドラえもん』に登場するドラえもんの妹ロボット。

配役

CV:よこざわけい子(大山版)/千秋(わさドラ版)
演:広瀬すず(ソフトバンクCM版)

よこざわは帯番組時代にロッテ役や、同じ藤子作品である『エスパー魔美』では主演を担当している。

スペック

誕生日:2114年12月2日
身長:100cm
体重:91kg
力:1万馬力
目:ウインク光線を出せる
頭、耳、鼻:ドラえもんより遥かに高性能
特技:歌、料理、家事
好き:メロンパン(特に皮のクッキー部分)
嫌い:ゴキブリ(但し、ウラシマキャンデーの話では特に怖がっていなかった*1)

概要

全てにおいてドラえもんより高性能。
ドラえもんと比べ、真面目でしっかり者。あまり知られていないが、ドラえもんの妹(分)としては2代目
方倉設定によれば、ドラえもんは量産機だがドラミは1体しかない専用機である。

ドラえもんと兄妹関係なのは、ドラえもんと同じ缶のロボット専用オイルを使用して作られたから。
この際、ドラミには沈殿して残っていた良質なオイルを使用した為、上記のように非常に高性能となった*2
原作「海底ハイキング」では、海に入ると体が錆びると言っているが、大山版アニメ「おまたせドラミちゃん初登場! のび太の海底ハイキング」では「のび太の独立心を養うための嘘」と言っている(実際、この話の終盤では海底でも活動できていた)。

ドラえもんと初めて会ったのは、ドラえもんが黄→青になった時。
つまり、ドラえもんが作られてから約10年後。
…あれ? 何かおかしい気が。

実はドラミちゃん、藤子氏ではなく読者が考えだしたキャラクター。
小学4年生の女の子がファンレターで送って来たものであり、それを藤子氏がアレンジして生まれた。
読者がデザインした姿*3は、発表時にしか掲載されておらず、翌月に漫画に登場した時には現行の姿にリライトされている。
アシスタントの証言によればそのままのデザインで予告に登場したのはファンレターを送ってくれた子を喜ばせるためであり、デザインの修正は最初からするつもりだった様子。

真面目な性格が災いしてか、不測の事態には弱いため、そんな時には兄を頼る場合がある。
なおこの「不測の事態に弱い」という点は兄であるドラえもんにも度々見られる弱点であり、兄妹らしい部分とも言えるかもしれない。
また、お節介な面もあり、世話を焼き過ぎて相手にうざがられることも。

ひみつ道具もドラえもんより高性能であり、扱いも上手い。
身体は「本来のドラえもん」と同じ黄色である(もっとも、ドラえもんが本来は黄色いという設定の方が後付なのだが*4)。
女の子らしく、花柄だったり可愛らしいデザインの物が多い。

猫型ロボットには珍しく、ヒゲと耳が無い。
耳については、耳を失ったドラえもんを考慮して作られなかった。
本来ドラえもん型ロボットは側頭部に耳が内蔵されており(ドラえもんがヘッドホンや電話を使えるのはこのため)猫耳は補聴器に過ぎないので、
ドラミちゃんの場合はリボンが猫耳の役割をしている。また、わさドラ設定ではレーダーヒゲの役割も兼任している。
未来の世界では、セワシの家に住んでおり、ドラえもんの代わりとして働いている。
普段は宇宙大学で様々な研究をしている。
また、ドラえもんが定期健診で未来に一時帰宅している時は、野比家にドラえもんの代わりとして現れる。

派生作品においてはモテモテであり、後述するようにドラ・ザ・キッドと仲がいい他、
方倉版ではボーイフレンド4人を誘い野比家でホームパーティするという陽キャの極みのような行動に出ている。


以上のような設定を踏まえて、ドラミちゃんがいかなるキャラなのか全ての媒体を踏まえて纏めてみれば
  • ドジな兄を支える妹(原作)
  • 学校を首席で卒業する優秀な成績(ドラえもんズ)
  • 家事万能で序盤はメイド属性持ち(原作初期)
  • パワーは兄をも上回る怪力(原作)
  • 宇宙工学の見識も持つ才女(方倉、大山版)
  • 芸能人にすらモテるほどの美貌とコミュニケーション力(方倉版)
  • でも兄ゆずりのドジな所もある(大体の作品)
  • ツンデレ(ドラえもんズスペシャル)
ということになる。これだけ見せればどこの萌えアニメの完璧美少女だよと言いたくなる設定である。
ヤンデレロボ子といい藤子ヒロインは未来に生きすぎている。


原作

登場初期はドラえもんとどっちがのび太を助けるかで揉めたり、ドラえもんを腕力で抑え込んでスイッチを切って休ませるようなガチャ子と同じような一万馬力のパワーで暴れ回るお転婆なじゃじゃ馬娘で「あたし家庭科専門なの」などとのたまっていたのだが、次第に今の真面目なしっかり者のドラミとなっていった。

また、外伝作品『ドラミちゃん』では事実上のメインキャラを務めている。
『ドラミちゃん』は、「ドラミがのび太の遠い親戚・のび太郎の面倒を見る」という内容の作品だったが、
『ドラえもん』の単行本に収録される際、これらのエピソードを「ドラえもん休息時の代理でのび太の面倒を見る」という設定に変更したうえで収録している。
またこの時にのび太郎以下、『ドラミちゃん』の登場人物はスネ夫ポジションのズル木やゲストキャラクターを除き、のび太達に描き換えられている。*5
そのこともあって『ドラえもん』の単行本に収録された『ドラミちゃん』にはドラえもんは登場していない(話末の挿絵などでは登場)。
また大山版・わさドラ版共にこれら『ドラミちゃん』原作回ではドラえもんが登場するシーンが追加されている。

アニメ

テレビアニメでの登場は大山版から。
日本テレビ版では未登場ながら設定上は存在していたようで、主題歌のレコードのジャケットやアニメ化の際に販売されたフィギュアにはドラミの姿がある。
基本的に出番は少なく、大抵はスペシャルでの登場にとどまっている。わさドラ版から出番が増えた。

映画

出来杉並のチートなのか、大長編には二作品(『魔界大冒険』、『パラレル西遊記』)にしか出演していない。
代わりに、1989年からは同時上映の短編にて主役を務めた。
映画でもわさドラに交代後は登場頻度が増えているが、チョイ役レベルの出演のこともある。

ドラえもんズでの登場

このような大山ドラ映画における短編はドラえもんズに引き継がれたが、ドラミもたまに登場した。
ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?』では事実上の主人公兼ヒロインであり、ロボット養成学校を首席で卒業した。
また、本作以降はメンバーの1人ドラ・ザ・キッドとは恋人同士のような関係になる(ザ☆ドラえもんズ スペシャルでは、それが顕著に描かれている)。



メロンパン食ってる
場合じゃねえ!

  /⌒\  /⌒ヽ
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最終更新:2024年03月28日 13:26

*1 正確に言うと、最初はのび太にしがみ付く程怖がっていたがオチではノーリアクションだった。

*2 元々、オイル関連は方倉設定であり、一度なかったことにされたが、わさドラでは再び採用された。

*3 現在と殆ど異なっており、身体は青くヒゲまで生えている。共通するのは耳の代わりにリボンを付けている事と、尻尾が花である事ぐらい。

*4 原作単行本や方倉設定においては、ドラえもんが黄色かった時期など無い。

*5 といってものび太とのび太郎の二人は双子レベルで瓜二つなので基本的には台詞の改変のみ。のび太郎の両親、カバ田とみよちゃんがそれぞれのび太の両親、ジャイアン、しずかちゃんに置き換えられている。ただしジャイアンは時間の都合で顔だけ変えたパターンもあるため話によっては身長がかなり低かったりする。またズル木だけそのままなのはスネ夫とズル木の体格が違いすぎるため、スネ夫への改変が時間の関係で困難だったためである。その為、これらの回にはスネ夫がいなかったり、のび太の部屋にベッドがあったり、各家庭の玄関が『ドラえもん』と異なっていたり、ジャイアンの家が商店ではなく普通の家だったり、初期の版ではのび太のママの名前がのび太郎のママであるのぶ子のままになっているミスがあったりとちょくちょく名残が見受けられる。なお、新規で描かれたコマやズル木以外から差し替えられた該当エピソードではスネ夫が登場している回もある。