鳴滝(仮面ライダーディケイド)

登録日:2009/12/30 Wed 09:19:35
更新日:2024/04/08 Mon 11:04:54
所要時間:約 4 分で読めます






おのれディケイド!




鳴滝とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーディケイド』の登場人物。

演:奥田達士


【概要】

自ら「預言者」を称する壮年の男で、眼鏡にフェルト帽が特徴。
下の名前は不明で、そもそも人間なのかも怪しい。
ディケイド(門矢士)や、彼を首領と崇める大ショッカーを敵視し、特にディケイドに対しては憎悪を抱いている節がある。

自ら様々な世界を行き来でき、士達の行く先々の世界でディケイドが「悪魔」「世界の破壊者」であるとあらかじめ他のライダー達に吹き込んだり、
別世界から召喚した敵ライダーを刺客として差し向けたりするなどの妨害工作を行う。

士と行動を共にする光夏海に対しては、ディケイドを止めるよう説得する。
後述するが、大ショッカーの総攻撃の際には、夏海の手を引いて大ショッカーから逃れた。

海東大樹と面識があるらしいが、彼の能力も知っているため彼を敵に回すことは極力しない。
むしろディエンド用のアタックライドカードを用意したりと、海東を対ディケイド要員として駆り立てているフシもある。

キバーラを従えていて、彼女をスパイとして士達に潜り込ませた。
完結編から察するに、仮面ライダーキバーラとなった者にディケイドを倒させることも念頭にあったのかもしれない。最終的に鳴滝と敵対したのでキバーラ自身は紅渡の差し金だった可能性も考えられそうだが

士達が別の世界に行く度「ここがお前の墓場だ」と口にするが、実際うまく行ったためしがない。
むしろシンケンジャーの世界でチノマナコがライダー化したのは彼の責任。

鎌田がアンデッドであることを知りながら仮面ライダーアビスにしたり、元のブレイドの世界に送り返したりと繋がりがあるように見えたが、
ブレイドの世界で絡みがなかったことから、鳴滝自身はただ単に鎌田を利用していただけかも知れない。



……むしろ鳴滝自身が、世界の破壊者にしか見えない行動をしている。龍騎の世界に鎌田(パラドキサアンデット)とか、響鬼の世界に王蛇とか。



オールライダー対大ショッカー』では夏海を助け、大ショッカーが滅びることを望んでいた。

が、夏海を助けてすぐフェードアウト。比喩やギャグではなく本当にこの後出てこなかった。
アンタ何しに来たんだよ……。
一応、海東との合流後の台詞などから「最終決戦でオールライダーを士の世界に結集させたのは鳴滝の働きなのでは?」というファンの考察もある。


「これも全てディケイドのせいだ」




以下ネタバレ








仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』ではスーパーショッカー結成時に自ら「ゾル大佐」と名乗り、スーパー死神博士と共にスーパーショッカーの幹部となる。
初登場時は名台詞「服装の弛みは精神の弛みだ!」と口にするなど、幹部としての威厳に溢れていた。

が、実際は自ら戦うことはなく、ただ戦闘員や怪人を仕切るだけだった。
更にディケイドが現れたのを見てただ驚いていたりと、幹部なのにイマイチ役に立ってない。
「ディケイドー!!お前は……お前は何なんだー!?」……いやお前こそ何なんだ。

最後はドラス襲来の爆風に巻き込まれて、ゾル大佐の姿から元の胡散臭い姿に逆戻り。
「世界は再び、混沌の時代を迎えた……!おのれディケイドー!!」と憎々しく口にした。

同作における発言からわかるが、死神博士をスーパーショッカーに引き入れるため、そして怪人達を統率する威厳を出すためにゾル大佐の姿をしているだけである(=だから彼の戦闘シーンが無い)。
要するに見た目だけ。よく怪人達集まったな……。

そもそも、スーパーショッカーは鳴滝が強く敵視していた大ショッカーの残党から構成された組織であり、何故スーパーショッカーの結成に携わったのか腑に落ちない部分がある。
一応、「ただ単に鳴滝が本性を見せた」「死神博士メモリがあったようにゾル大佐のガイアメモリも存在し、それを使って悪影響を受けた」「ミュージアムやショッカー首領的な存在に洗脳された」などの考察もあるが、現状謎のまま。

なので最後まで正体不明の存在であり、一部では夏海の父親説や、未来の士orユウスケ説があったけどそんなことはなかったぜ!
さらに完結編以降になってくるとおでん屋台やってたり、様々な世界の人間と繋がりがあったりともうワケがわからない。

公式サイトのお知らせ項目に登場し、『フレッシュプリキュア!』が気になる、一緒に踊りたいと発言したこともある。


【その後の鳴滝】

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

ドクトルG/カニレーザーとして登場。もはやここまで来ると彼こそが設定の破壊者。
同作では撤退の際に「お前がいる限り、私の旅も終わらない……」という捨て台詞を残し、これには士もついに「鳴滝、お前は一体……?」と困惑の呟きを口にした。
流石の士も視聴者と同様に鳴滝の方が一体何なんだと思い始めている事が感じられる。

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』にも登場。今回はキレイな鳴滝。
士に平成ライダーの力を結集させるように促したり、最終決戦ではまさかの解説役を担った。
パンフレットの演者のコメントでは鳴滝という人物に対して「きっと24時間、細胞レベルまで仮面ライダーのことだけを考えているような人」と捉えているらしい。間違っていない。

ちなみに前日譚である『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』では自身を「全てのライダーの味方」と名乗り、葛葉紘汰にオレンジ色のレインボーパスを渡した。どうやら車掌&チケットとは知り合いらしい。

鳴滝「おのれディケイド!ライダーってのは、何て素晴らしいんだ!」
士「鳴滝…、俺もそう思う」

上記のやり取りでようやく士と和解できたと捉えるファンも多い。
しかし、『オールライダー対大ショッカー』の時も味方っぽかったので、真偽は不明。

RIDER TIME 仮面ライダーディケイド VS ジオウ/ディケイド館のデス・ゲーム

仮面ライダージオウ』のスピンオフである今作では姿が見当たらないと思われたが…。



【HERO SAGAでの鳴滝】

一応『HERO SAGA』の『ストロンガーの世界』では、世界観は多少異なるが彼の存在について説明されてはいる。
どうやら「ディケイドの介入によってその世界が本来の歴史から変わってしまう事により発生する他の世界への影響を防ぐ」という役割を持っている模様。

『MASKED RIDER DECADE -オーズの世界-』では、おでん屋に関して「おでん屋の女将」という肩書が付いていた。
更に本編では「ゾル大佐」となり、ネオショッカーグリード、ジンドグマグリード、更にバダングリードを呼び寄せる。
和解(?)した『仮面ライダー大戦』での出来事など忘れたと言わんばかりの、久々の敵役としての登場であり、ディケイドを憎むお馴染みの姿勢に読者も安心したとかしていないとか……。
『完結編』とは異なり、ついに黄金狼男としての力を発揮。「おでん屋の女将」→「おでんやのおかみ」→「お、おかみ」→「おおかみ」→「狼男」、というオチらしい。
色んな意味でひでぇ……。

類まれな戦闘力を見せ、他の歴代組織を模したグリードチームとの連携で士とユウスケと戦うが、既に円熟の域に達してるディケイド&クウガのタッグの前には力不足だった様子。
更に火野映司を助けようとした泉比奈に襲い掛かろうとするも、士に一蹴されフェードアウト。

なお、この世界での戦いでディケイドの『破壊者』としての対存在たる『世界の創造者』であることが明かされた。
士が「他のライダーに変身できる」のに対して、鳴滝が「他の怪人に変身できる」の所以はここらへんにあるかもしれない。
ただし、世界創造の為ならば、その世界が平和か地獄かは拘りはないらしく、場合によっては所謂悪の組織に喜んで手を貸すタイプ。
その事を士から「理解が出来ないな」と批判されるが、鳴滝本人は「お前と私は対極の存在なのだから、理解し合う必要はない」と一蹴した。
世界の創造者たる役割の割には、ショッカー首領などの上位存在には逆らえない様子。
ある意味では『ディケイド』本編における謎が解けているとも言えるが、あくまで『HERO SAGA』における設定であって、本編にも適用されるわけではないという点には留意する必要がある。


【小説版での鳴滝】

本編とは設定がガラッと変わった『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』では、鳴滝に上記とはまた異なる新たな正体が与えられている。
こちらの詳細は別項を参照。


【備考】

放送当時よく出ていた鳴滝=未来、異世界の士説は最終回後のあの嘘予告で鳴滝が何と士のカメラを所持していた事などからきている。
もしかしたらメイン脚本交代前はこういう構想だったのかもしれない。
ちなみに役者にまで「存在が謎の男」と評されている。

スタッフも鳴滝の正体を分かっていないことから、鳴滝の正体を知る唯一の人間は前半のメインライターである會川昇のみであるという声も多い。
なお、會川氏は後年に自身のTwitterにて鳴滝の事を「滝に成れなかった鳴滝という人がいましてな」と振り返っており、何かしらの構想があった事を匂わせている。
一方、會川氏自身も鳴滝の正体に関して具体的な構想はしていなかった(或いは固まっていなかった)と見る説もある。
また、會川氏が降板した以降の『ディケイド』の物語は大きく動いており、仮に初期構想があったとしてもそれが現在の『ディケイド』の物語や設定に当てはめられるのかも不明。
また、チーフプロデューサーを務めた白倉伸一郎Pですら鳴滝を「もう鳴滝は私たちの手には負えません」と述べており、正体を知らない模様。
ただし、プロデューサーという立場を考えると會川氏の初期構想自体は知っているが、あえて表向きに話していない可能性も邪推できなくはない。








おのれWiki篭り…。このままでは奴らが世界を追記・修正してしまう。

これも全てディケイドのせいだ……。



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最終更新:2024年04月08日 11:04