春日野椿

登録日 :2011/11/08(火) 21:47:37
更新日 : 2016/06/25 Sat 17:44:33
所要時間 :約 6 分で読めます




「遅いのよ……」


春日野(かすがの)椿(つばき)とは、未来日記の登場人物。
CV:仙台エリ


12人の日記所有者の一人で、6番目の所有者『6th』。
名前の由来は、春の女神にして冥王プルートの妻プロセルピナ。

赤い巫女装束を着た、黒い長髪の美少女。
瞳が虚ろなのは生まれついた極度の弱視によるもので、手元を見るのが精一杯なほど目が悪い。
視力に障害を抱えているという点では、皮肉にも能力的に自身の天敵といえる12thと同じであった。
因みに、喫煙者(煙管を吸う)。


桜見市に本部を構える新興宗教団体『御目方教』の巫女にして千人を越える信者を統率する教祖。
幼い頃から「未来を見通す千里眼の持ち主」として祀られ、世俗から離れた生活を送っていた。
ただし、これは両親が彼女を御目方教の象徴として飾る為のでっちあげである(ちゃんと親としての愛情はあった模様)。


視界以外は何不自由なく幸せに暮らしていたが、ある日両親が事故死して運命が一変。
後見人になった御目方教ナンバー2の大幹部・船津の差し金で信者を惹きつけるべく度々凌辱される玩具扱いを強いられることに。
さらにアニメ版では、薬漬けにされてミイラのようにやせ細るという陰惨な描写が追加されている。
そんな生き地獄の中でも、亡き母から貰った手鞠を唯一の支えにしていたが、それさえ紛失。
自分を取り巻く世界の全てを激しく憎むようになる。
やがて日記所有者に選ばれると、神の座に君臨して世界を滅ぼすべくゲームに参戦した。


ゲームを進めていく内に雨流みねねを捕らえることには成功したものの、彼女を連行してきた12th(平坂黄泉)の存在によりDEADENDフラグが成立してしまう。
死を回避する為、DEADENDフラグを二度も覆した天野雪輝に助力を要請。
あの我妻由乃相手でも平然と「雪輝くんを私にください」と言ってのける恐れ知らずだった。
その為、嫉妬深い由乃から警戒され何かにつけて殺されそうになり、些細な所で嫌がらせまで受ける。
だが、椿にしても由乃には内心かなり腹に据えかねていたようで、それが爆発し後述の命取りに繋がってしまう。


ようやく脅威であった12thが死亡すると、即座に本性を現して行動を開始する。
そもそも、椿にとって本来の計画は雪輝・由乃・来栖・みねねを一斉に殺害することだった。
雪輝と由乃を拘束し、雪輝に色々とエロいことを言い、これまでの意趣返しと言わんばかりに由乃を挑発する。


…………これがマズかった。


よせばいいのに由乃の目の前で雪輝にキスするという絶対にやってはいけないことをしてしまい、
本来のDEADENDフラグを補って余りある特大のDEADENDフラグを自ら建てるに至る。
案の定激昂した由乃の逆襲に遭い、右腕を切り落とされた。
辛うじて由乃を捕らえ、信者に輪姦させた上で目の前で雪輝を殺そうと画策。
しかし、なけなしの勇気を振り絞った雪輝の起死回生の策によって未来日記を破壊されてしまう。

原作では壮絶な断末魔を上げ、アニメ版ではどこか哀しそうに涙を流して消滅。
最期まで、手鞠に手が届くことはなかった……。


あの挑発さえなければ消耗した二人を確実に仕留め、来栖とみねねも含めた4人の日記所有者を当初の予定通りまとめて片づけられた筈だった。
それ以外でも、せっかく捕らえたのに由乃を殺す絶好の機会を活かさず、由乃により屈辱と絶望を与えようとして雪輝が来るまで待つという失態を犯している。
状況的には圧倒的有利だったにも関わらず、まさに墓穴を掘る形となった。
散々因縁を付けられたり腕を切断されたりして頭に血が上っていたとはいえ、由乃に固執し過ぎてしまったことが最大の敗因と言えるだろう。



【千里眼日記】
巻物の形をした未来日記。
御目方教の信者たちが得る情報が巻物へ「報告」され、全未来日記の中でも最大級の情報量を誇る。
非常に広範囲にして膨大な情報量が記載されるが、その長所こそが弱点の一つ。
信者が得る情報は何から何まで自動的に報告されてしまうので、本当に必要な情報を必要な時に見つけにくい。
実際、信者たちの報告の中には取るに足らない事までが多数記されていた。

また、あくまで他人が得る情報なので所有者本人には真偽の判別ができず、使用にあたっては「書かれた予知は全て信じる」ことが前提条件になってしまう。
従って情報操作や攪乱にも極端に弱く、素で催眠術を駆使して信者に誤った光景を見せられる12thはまさに天敵。
逆に、情報さえ正確なら物量で押し切れるのでみねねに対しては非常に相性が良い。
なにこのT○itter日記。

他にも、情報源となる信者が一斉に同じ事に集中した場合、全て同じ情報が一気に報告されてしまう。
要するに「拾った者にこの金貨をやるぞ! 顔が映るほどピカピカの金貨だ!」戦法が有効。







以下ネタバレ




全ての発端である両親の事故死は、御目方教の乗っ取りを企んだ船津による謀殺である。
椿が慰み者にされたのも、教団がカルト化したのも、全て船津の仕業であり、
それ以前の御目方教は「弱者救済」を旨とする(椿の千里眼の件を除けば)真っ当な慈善団体だった。
元々は純真培養の箱入り娘だった椿自身、自分を見捨てようとしない雪輝に思わず顔を赤らめたり、
パラドックスにおける或への態度などから、本質はかなりピュアだと思われる。
ずっと悪意の中で生きてきたので、案外他人の好意には脆いのかもしれない。

逆に言うと、船津の野望さえ阻止すれば、椿の未来は大幅に変わるということだが……。








以下最終巻ネタバレ注意





物語終盤、「三巡目」の世界では両親が謀殺されるはずだった日に「二巡目」の雪輝と由乃の決戦が発生、
本来椿はこの時寝ていたのだが、町の様子がおかしいことから目を覚まし、また車で出かける筈だった船津と両親を「町の様子がおかしいから待ってくれ」と止めた。

この時車には教祖夫妻を謀殺する為に爆弾が仕掛けられていたが、椿のこの判断によりそれは失敗。
計画が露見して船津は捕まり、その結果「三巡目」では御目方教は邪教になることなく、慈善団体としてそれ以降も続くこととなる。
椿の運命が変わったことにより他の所有者たち(特に両親が邪教の信者になる筈だった5thこと豊穣礼佑)の運命も変わっていった。

因みに、アニメ版最終回では両親に優しく見守られながらとても幸せそうに眠る彼女の(キャラ崩壊してるレベルで)可愛い寝顔が拝める。
演じた仙台エリさんはアドリブで「もう食べられないよ~」という寝言を言ったそうだが本番では却下されたらしい。





「騙しあいには慣れなよ、wiki籠りくん。それとも…私が追記・修正してあげましょうか?」

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