屠殺の園

登録日:2011/02/08(火) 13:08:31
更新日:2016/07/24 Sun 14:37:41
所要時間:約 4 分で読めます




幾多の群雄が自らの素晴らしさを掲げ割拠して四世紀半が経った。
極北の地に親しみと侮蔑を込めて「屠殺の園」と呼ばれ称される戦士鋳造の練兵場がある。
その深淵の中に棲む一団……毒の中に在ってなお毒々しい鼻摘みものの集団、識外の背徳を振り撒く規格外品。
――そんな少女(ヒロイン)達に捧ぐ、これは賛歌と鎮魂歌


2007年に発売されたエロゲ。
余程のマニアでなくては作品名さえ知らないカルト中のカルト作。
シナリオはメタ世界に定評があるHEIN。

ちなみに上記のあらすじで凛々しいヒロイン達と主人公が萌え萌えしながらバトルする、と思ったヤツ。



出直せ。貴様のような健全な豚にはこれは向いていない。

では登場人物紹介を。

  • ツバキ
主人公。
儚げな容姿のゴスロリ女装少年。
訓練には積極的でシャムに対しては攻め、カラスに対しては受け。
エロスの大半はコイツが触手や男やふたなりに突っ込まれてみさくら風にあえぐ。

「おちんぽみりゅくでちゃうのおぉぉお」

  • シャム
ヒロイン。ドS。男の娘
気まぐれで気分屋な猫のようなチャイナニット女装少年。
訓練を強いるヨーコや従順なツバキに反発している。
カラスに辛く当たるが実は大好きなツンデレ。

  • カラス
ヒロイン。ドM。
男性らしい肉体にコンプレックスを持つチャイナドレス女装青年
上二人が中性的なのに対してバリバリに男らしい見た目。
エロスの残りはコイツが手コキされたりくわえられたり突っ込んだりして野太い声であえぐ。

  • ヨーコ
ヒロイン。見た目はスーツで男性らしいが唯一の女性。ふたなり
基本的にその逞しいのでツバキやシャムにツッコム役。
規格外品としてかって出兵を拒否され現在は出来損ない達の教官を勤める。


ちなみに本作品は分類上は厳然としてBLではない、歴としたエロゲである。
まともにシナリオは無く、プレイヤーは区分されたエピソードをクリックし、
ひたすら断片的な濃厚なホ……もとい、エロシーンを楽しむ、というスタイルをとっている。
エロスはとにかくカオス、混沌一色。
初回プレイでは訳が分からないが、段々と世界観が理解されていく。

あの「夢幻廻廊」が出るまではカルト的ながら究極のキチゲーと言われていたくらいにイッている。

興味がある人は是非一度プレイして欲しい。
ちなみに耐性ないと吐くから洗面器は必須。

前作「水仙花」が一見ただの萌えゲーのようだった為に多数の爆死者が出た教訓を生かしてか、
公式の紹介は溢れんばかりにいかがわしい。

【ややネタバレ】

シャムはヨーコの息子。
カラスもヨーコの息子。
当時エロゲでは近親姦がタブーとされていたが、それはヒロインに限ってのこと。
エロゲ業界では男同士の近親姦は規制されていなかったのだ(当たり前だ!)。
おまけにそもそもヨーコは二人の父なのか母なのかさえ曖昧な性別。


まさに盲点をついたキャストは当時としては非常に斬新な手法だった。





【ネタバレ】









実は題名とは裏腹にグロ描写は欠片も無い。

全てのエピソードまで終わると、この世界はエロゲ業界のメタファーである事が分かる。
出征する少女達=エロゲのヒロイン。
かってはヨーコのようなふたなりすら規格外として排除していたエロゲ業界は、
今は何と男の娘を出すくらいまでになりましたよ!
という昨今の風潮を皮肉を入れて描いたメタ作品。

屠殺の園とは望まれるまま量産され消費されうち捨てられていく、
エロゲのヒロイン達を養豚に見立てたブラックジョーク。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/