門矢士

登録日:2009/09/04 Fri 13:11:22
更新日:2024/02/04 Sun 13:44:24
所要時間:約 26 分で読めるんだ、覚えておけ!


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「貴様……何者だ?」



通りすがりの仮面ライダーだ……

覚えておけ!!


門矢(かどや) (つかさ)とは、『仮面ライダーディケイド』の主人公。
仮面ライダーディケイドに変身する。

演:井上正大


概要

ふらりと光夏海の住む町にやって来て、そのまま夏海の家にやっかいになっている(詳しい経緯は不明)記憶喪失の青年。20歳(『ディケイド』当時)。

自称写真家で、普段から2眼レフカメラを持ち歩き、行く先々で写真を撮っている。
が、写す写真はなぜか常時ピンボケしまくりで、その理由について本人は「世界が自分に撮られたがっていない」と言うが、これが本当なのか単に腕の問題なのかは明言されていない。
なおピンぼけ写真は実際には“ピンぼけ”ではなく、その不可思議な写り方*1はある意味芸術的(スタッフは不思議な写真を撮るために苦心したとか)。
『ジオウ』客演時はその場でプリントされるインスタントカメラも使っていたが、そちらでもいつも通りの写り方だった。*2

ある日、突然彼がいた「夏海の世界」が崩壊してしまい、そこに現れた仮面ライダーキバ紅渡から「世界を救うためには9つの世界を巡らなければならない」と言われ、
「仮面ライダーディケイド」として夏海やその祖父・光 栄次郎と各ライダーの世界を巡る旅へ旅立つことになった。

記憶喪失なので『自分が何者なのか』、『なぜディケイドに変身出来るのか』、『ディケイドとはなんなのか』、
『なぜ世界を巡らなければならないのか』『自分のもといた世界はどこなのか』…等々、自身に関する情報が全く分かっていない。

自分が何者で、どこの世界から来て何をするべきか分かっていないせいか、ややひねくれた性格で素直な善行はしない。
かなり自信家な俺様系で、誰に対しても尊大な態度で接するが*3、実際にその自信に見合うほどのスペックではあり、
劇中で描写されただけでもテニヌを実写でやったり、社員食堂を改革したり、グロンギ語を聞いただけで覚えたり。*4

ここだけ見るとどっかの天の道を行くロイヤルニートを思わせるのだが、褒められると調子に乗ったり、
調子に乗ってたら敵を取り逃がしたり、夏海にお仕置きされたり、のせいで恥かいたりと案外ドジ。
特に趣味である写真に関しては、好きなのに奇妙な写真ばかり取れることを気にしているらしく、
バカにされている時は特にどうでもいいように振る舞いながら、誉められるとやっぱり凄い勢いで食いついて舞い上がる。
「ファイズの世界」では自分より明らかに上手く撮れている写真部の写真を見て落ち込んでいたのか、
後のシーンで「俺には苦手なものはない。写真を撮ること以外は……」と珍しく写真に対して自虐的なことを言っていた。
案外このあたりはナイーブなのかもしれない。

旅をしている内に彼の本来の優しさなどが垣間見えたりするが、基本的には馴れ合いを余り好まない偽悪者なので、嫌な奴と思われることもしょっちゅう。
不良ぶったり、人を皮肉ったり、悪口を平気で言ったり、基本的に善行を嫌う素振りをしながら、
本当は強く優しい精神の持ち主で、ピンチに駆けつけたり各世界で数々の名言を残す。
ユウスケや夏海に対しても口ではぞんざいに扱いつつ、ユウスケのために身体を張ったり、命を奪われた夏海に自分の命を分け与えたり、かなり大切にしている。
要するにツンデレ。最終回では見事にデレた。

俺様キャラである一方、抜けているところもあるなど親しみやすい要素があったり、
偽悪的に振る舞いながらも、結局は誰かのために体を張り、決めるところは決めるところ等から、未だに主人公としての人気は高い。

ちなみにクレジットカードは作らない主義*5
Q.バックルとカードはどこです?
A.クレジットカードは作らない主義だ!

また、理由があるとはいえ女性の顔面を殴るという仮面ライダーにあるまじき行為も平然としたりする。詳しくはガミオの項目参照。

口癖は「○○の世界か」「大体分かった」で、名乗り口上として「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ」という決め台詞を放つ。
後者については、敵から「お前、何者だ?」等と素性を問い質された士がこの台詞で返すのがお約束である他、
ライダーカードを取り出し、目の前に翳しながらこの台詞を言った流れで士がディケイドに変身することも多い。

各世界では何かしらその世界での“役割”が自動で割り振られており、彼らが暮らす写真館が別世界に繋がった後、写真館から出ると服が勝手に変わる。


ファンからの愛称は「もやし」。
門=も 矢=や 士=し からきた当て字であり、決して身体能力が低いからではない。
前述のテニヌ以外でも要所要所で身体能力の高さを見せてくれる。中の人もかなり運動神経はいい。*6
また、小学館の幼年誌に「もんや つかさ」と誤記されたことがあり、これもまたもやし呼ばわりに拍車をかけている。


各世界の役割(時系列順)

◆クウガの世界:警察官
◆キバの世界:ヴァイオリニスト
◆龍騎の世界:弁護士
◆剣の世界:BOARD社内食堂チーフ*7
◆555の世界:SMART BRAIN high schoolの生徒
◆アギトの世界:郵便局員
◆電王の世界:桜井さん(の服装)
◆カブトの世界:ZECT隊員
◆響鬼の世界:音撃道伝説の師匠(の服装)
◆ネガの世界:なし
◆ディエンドの世界:サラリーマン
◆シンケンジャーの世界:黒子
◆RX&ブラックの世界:霞のジョー(の服装)
◆アマゾンの世界:野球選手(のユニフォーム)
◆ライダー大戦の世界:タキシード(服)
◆スーパーヒーロー大戦の世界:大ショッカーの大首領、レジェンドライダー
◆魔法石の世界:レジェンドライダー
◆鎧武(仮面ライダー大戦)の世界:平成ライダーの戦士
◆ジオウの世界:世界の破壊者/バス運転手(2009年)/ツクヨミの家のコック(2058年)


本編外での活躍

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

記憶を取り戻し、正体は大ショッカーの大首領であると判明。
世界がライダーの力で引き寄せあい、消滅の危機に瀕しているため、それを避けるためにライダー討伐の旅へ出て、その途中で記憶とベルトを失ったらしい。
怪人達と結託した流れは不明。
ライダー討伐の目的(世界の救済)の割にかなり性格が悪っぽく、ユウスケと夏海を弾き返す。

この世界(士の世界)では彼の妹、小夜が登場。
幼少の頃に世界を巡る能力を手にし、身体が弱く自由に歩き回れない小夜を尻目に能力を使って異世界で遊ぶ兄に恨みを抱いており、
そこを執事の月影ノブヒコ(シャドームーン)に利用され、大神官ビシュムとして覚醒。
“ライダーの力で世界が消滅する”というガセネタでライダー退治に利用されていただけだった士は、妹と執事によって大ショッカー大首領の座を追われた。
つまるところやっぱりディケイドのせい。実は本当にディケイドのせいだったのはこことスーパーヒーロー大戦における海東の件くらいだったりする。

そして一度辛辣に突き放した夏みかんのもとへ帰ろうとするも「私の世界に逃げ込まないでください」と拒絶された。
帰る場所も仲間も全て失い、自分の世界からも拒絶されて自暴自棄になっていた時、GAC……ではなく結城丈二と接触。
士が大首領だった頃に組織を裏切って右腕を落とされた復讐に来た結城は、
弱りきった現在の士を「今のお前は殺す価値もない」と言い捨て、同時に「命有る限り戦う……それが、“仮面ライダー”だろう」と叱咤した。

その言葉で士は復活。ディエンドとジャーク将軍の戦いの最中に姿を現し……


俺は全ての世界から拒絶された……
どの世界も俺の世界ではない
言い換えれば、どの世界も俺の世界にできる

ジャーク将軍『ほう...大ショッカーの世界征服を手伝いたくなったか?』

違う!
とりあえず俺の世界は俺がカタを付ける!

だから……大ショッカーは、俺が潰す!

その後に復活したオールライダーと共に大ショッカーと戦い、その中で小夜とも和解。
妹に笑顔で見送られた士は、仲間と共に次の世界へ旅立っていった。

時系列的には本編の最終回以前の内容だが、本編中では士は最後まで記憶喪失のままだったため、辻褄は合わず矛盾してしまっている。
そのため、本編の士も大ショッカーと関係があるのか、妹に小夜がいるのかは不明。
とはいえ本編同様、「同じ門矢姓の少女『小夜』の兄、そして大ショッカーの大首領」という“この世界での役割”が与えられた可能性も否定は出来ない。


藤沢真行氏のコミカライズ版では夏みかん達を突き放すシーン等はなく、テンポよくストーリーが進む。
アルティメットクウガとディケイドが一騎打ちする夏海の夢も重要なシーンとして取り入れられている。

劇場版と異なり、結城丈二は他の復活したライダーと共に登場し(目元は隠れている)、原典のライダーマンの姿に変身。
ライジングアルティメットも映画に比べると活躍する。
仮面ライダーWは登場しないので、シャドームーンはフルボッコにされない(RXとも会話する)。

本作はプロローグや鬼ヶ島の戦艦と共に『スーパーヒーローズ3』として単行本化されている。



海東『で、どうするのかなキミは?通りすがりの仮面ライダーくん』

いや、オレはもう通りすがらない! すべての悪を倒し、すべての世界を救ってやる!!

変 身

いくぞ大ショッカー!! キサマらを破壊する!!



ユウスケ『どうやら終わったみたいだな…』

オレは、必要とされるライダーになれたのか?オレはまだ、世界のことを大体しかわかっていない

小夜『答えをさがしに行くのね…』

小夜…夏海…

『私はもう大丈夫!だからお兄ちゃんも』

ああ、そうだな
世界は、無限に広がっている!!


仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

本編最終話の後は自ら破壊者となり、各世界のライダーを次々と倒していた。
ユウスケ(クウガ)を含む全ての主役ライダーを屠ったあと、夏海が変身した仮面ライダーキバーラの一撃をわざと受け倒れる。
そして、夏海に自分が倒したライダーのカードを託して、破壊者となった真意を告げ死亡。

各世界のライダーは士と戦ったおかげで蘇ったが、士は「ディケイドに物語はありません」と渡にばっさり言い切られた。*8
しかし、夏海、ユウスケ、海東の活躍で無事復活。旅の仲間と蘇った平成ライダー達と共にスーパーショッカーに戦いを挑む。
さらにドーパントを追って、別の世界からやって来た仮面ライダーWとも再会し、スーパーショッカーを完全に崩壊させた。
かつてWの亡くしたおやっさんとはまた違う世界から来た『仮面ライダースカル』とも出会い、最後はWに一枚のカード*9を渡し、仲間達と共に新たな旅に出る……


MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-

城茂の格好をしており、立花藤兵衛からは「茂」と呼ばれる。
世界の破壊者」と呼ばれる理由が語られ、それは「本来起こり得ない事象を引き起こし、その世界や平行世界に悪影響を及ぼす」ため。
タックルが深く関わり、MOVIE大戦への伏線も存在する。


仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

海東の発言から、どうやら『MOVIE大戦2010』のその後の模様。
冒頭で海賊戦隊ゴーカイジャーゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスが突如「全てのライダーは俺が倒す」と宣言。
それに対しディケイドは全てのライダー達を守るため、「ならば全ての戦隊は俺が倒す」と宣言。
物語開始時点で多くの戦隊を倒しており、再び大ショッカーの大首領となって天装戦隊ゴセイジャーを倒し、特命戦隊ゴーバスターズも圧倒する。

この時のディケイドは怪人を率いていることもあって『MOVIE大戦2010』の時以上に悪役のような振舞いが目立つ。
特にライドブッカーでゴセイジャーを葬っていく姿は子供が泣いたとか。
士は大ショッカーを、マーベラスは大ザンギャックを率いて、ライダーと戦隊の無意味な潰しあいが始まる。
が、実はこれは全て士とマーベラスとの作戦であり、敵の計画を事前に知っていた2人は騙されたふりをして各勢力の先頭に立ち、倒されたはずのヒーロー達は死んだかのように見せかけて時空の狭間に隠れさせていた。
最初から一緒に戦えば良かったじゃんとか言ってはいけない

鳴滝扮するドクトルGに「汚い手を使いよって、それでも正義のヒーローか!」と罵倒されるが、これに対して

悪を倒す為ならどんなに汚れた泥でも被る、それが本当のヒーローってもんだろ

と返答。

この作戦に激怒した海東大樹/仮面ライダーディエンドは錯乱し、何故か戦隊とライダーの頂点に立とうと暴走してしまう。そして物語は怒涛の展開を迎えることに……
結果的に今回の闇堕ちは終始演技であったものの、海東や鳴滝の言うとおり、作戦に粗があったのは紛れもない事実であり、エンディングで士本人も反省していた。


小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~

映像作品とは異なる、別の世界で繰り広げられるディケイドの物語。リンク先を参照。


【仮面ライダーウィザード 特別編】

前編「仮面ライダーの指輪」で魔宝石の世界の少年によりレジェンドライダーウィザードリングで仮面ライダーオーズと共に召喚され、バイクで子供達を面影堂へと連れていく。

後編「終わらない物語」ではアマダムに召喚され、仮面ライダーウィザード操真晴人からライダーリングを取り返すよう命じられる。
変身を解き晴人と接触した際に、この世界を守るのか、子供達を守るのか葛藤する晴人に対し、自分は沢山の世界で沢山の正義を観てきたと述懐する。

終盤で「怪人になる存在を守るのがお前達の正義か」とアマダムに問われると、すかさず

ある人が言った。俺達は正義の為に戦うんじゃない、俺達は人間の自由の為に戦うんだと。

と返した。

戦いが終わった後、晴人に「また旅の途中で出会ったらその時も一緒に戦おう」と言い残し、オーロラカーテンの中へと消えていった。
何気にようやく後輩ライダーとまともに絡めたこともあってか、俺様キャラというよりは先輩らしい余裕がある性格になっている。

この回の脚本を担当したのは『ディケイド』序盤のメインライターだった會川昇氏である。


平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

実質的な主役として活躍。
本郷猛/仮面ライダー1号地下帝国バダン葵連/仮面ライダーフィフティーンの襲撃に遭った葛葉紘汰仮面ライダー鎧武の前に現れ、
かつての宿敵の助言からライダーを集めるべく行動を開始する。

旅人であるが故に、自分の死に場所を探していると1号から指摘されたが、士はそれに対して、


確かに俺は世界を旅し、多くの仲間と出会ってきた。

その中にはすでに死んだ者もいた。

だが俺はそいつらのことは忘れない。この胸に永遠に刻み込んでおく。

と切り返してみせた。

今作でもいつもの士らしい俺様キャラを見せる一方で、後輩にも頼もしい一面を見せており「ベテランライダーらしい」と好評。
そしてやっぱり決める時は決める。

よく頑張ったな!

最終決戦では同じ10号ライダーである村雨良/仮面ライダーZXと戦った。

ちなみに劇中で食べていた巨大パフェはディケイドの顔を模したもので、パンフレットに全体図が掲載されている。


【MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-】

アンクの恰好をしており、厳密にはアンクに憑依されている泉信吾だと思われる。
信吾の妹、泉比奈に抱きつかれたり、鴻上光生に絡まれたりしていた他、更にとある黄金の狼と戦った怪人の事も言及されている(演者ネタ)。
数多くの世界を通りすがった経験もあってか、ユウスケ共々円熟した戦いぶりを見せ、歴代組織グリード軍をも圧倒する力を見せた。



小説 仮面ライダー鎧武

全然関係ない話なのに何故か通りすがった。
本作では、狗道供界によって肉体から切り離され、高次元世界を彷徨う呉島光実の前に、
彼が目の当たりにした世界の悪意と戦う存在=『英雄(ヒーロー)』のイメージとして現れた。
このため、厳密に言うと士本人ではない可能性もある。
供界の言葉と戦いのイメージに翻弄される光実に、紘汰らヒーローの存在を思い出させ、彼の再起を促した。

ちなみに光実の垣間見た世界の中には、クウガからドライブまでの平成ライダー達の世界が存在するのだが、
士自身の世界は描写されていない(というよりは怪人に関してはディケイド独自のものがなく、士の世界も現時点で曖昧であるため)。
どうやら旅の途中の彼が、自分の終着駅を見つけるのは、まだまだ先の話になりそうだ。


仮面ライダー バトライド・ウォー

序盤、プレイアブルキャラである仮面ライダーウィザードの前に平成一期を引き連れてまさかの敵として登場。


Wも000もフォーゼも倒れた。後はウィザード、お前だけだ。

ディケイドも含めた平成一期と戦うまさしくディケイド最終回の状況になってしまうが、
流石に序盤なので攻撃頻度は非常に少なく、ダメージも低いため適当に攻撃してたら撤退する。
ちなみにこの時のライダーはみな記憶を失っており見境なく暴れまわる暴走状態であり、
ディケイドも各ライダーと同じく記憶を取り戻す討伐ステージをクリアすることで仲間になる。元々士は記憶失ってるじゃんとか言ってはいけない

終盤、ラスボスが変身する激情態とまさかの戦闘。ここでも足止めという形でウィザードを援護し先輩ライダーらしいところを見せてくれる。


仮面ライダージオウ



俺は通りすがりの仮面ライダー。世界の…破壊者だ。

平成ライダー20作品記念作品である『ジオウ』にも、平成ライダー10周年記念ライダーとして当然のごとく登場。
何気なく『ディケイド』の時よりも服装がリッチになり新型のドライバーを引っ提げている
ウォズによって招集され、タイムジャッカーに協力。
平成二期を含む様々なライダーにカメンライドして、常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツの前に立ちはだかる。
今回はどちらかと言うと悪役寄りの立場なためか、全体的に演じる井上氏の声は低めで、特に戦闘中の掛け声が顕著。
オーロラを出してタイムマジーンを使わずに時間移動したり*10、クジゴジ堂でソウゴの分のハンバーグを食べたりと相変わらずやりたい放題。

『ジオウ』に登場した他のレジェンドライダーとは異なり、ディケイドは四週に渡って登場しただけでなく、
その力を宿したディケイドライドウォッチもジオウの中間形態アイテム枠と、物語上でも玩具展開上でも破格の扱いを受けている。
また、他のレジェンドライダーはソウゴやゲイツと交流し、彼らを信頼して自らのライダーとしての力をライドウォッチとして託すという流れが基本なのに対し、
士は 「歯応えのない奴相手じゃ面白くない」 という理由で、一度下したゲイツに無造作にライドウォッチを投げ渡すというぞんざいな流れだった他、
自らのライドウォッチをソウゴたちに渡した後も、変身能力を失った他のレジェンドと違って変身能力を保持しているという、色々な意味で例外的なポジションにいた。

その後はウールの台詞で名前だけ登場。ミラーワールドの存在を教えたためにアナザーリュウガが誕生してしまった

それからしばらくしてアナザージオウ編の27話にて2009年のソウゴのバス事件の運転手として登場した。
スウォルツのジャックでバスが爆発した際、近くにいたツクヨミごとオーロラカーテンで2019年の「オーマの日」に跳躍。
この世界にやって来た理由は「ジオウの世界を破壊するべきか、否かを見極めるため」であると語り、オーロラカーテンでツクヨミをソウゴ達のもとに送り帰した後、自身もまた姿を消した。

次の登場はアナザーカブト編の37,38話。ツクヨミの出自を探っていたらしく、
オーロラカーテンで彼女をとある場所に連れていく。

更にその後、アナザージオウⅡの能力で改変された歴史で孤独となっていたソウゴの前に現れ、
「ウォズもゲイツもツクヨミも自分のことを忘れてしまった」と悲しみに暮れるソウゴに「アイツらがいたから王様になりたいと思っていたのか? 順序が逆だろ」と説教(BGMは無し)。
その後はソウゴ、ゲイツ、ウォズらと共に決戦に臨み、かなり久々のアタックライドを披露しつつアナザーライダーを一蹴しつつディエンドにも優勢を取るが、
勝利寸前で時間停止を受けて動きを止められてしまい、その間に現れたスウォルツに仮面ライダーディケイドの力を奪われてしまった。

しかし士本人はディケイドの力が奪われたことに関して「大した問題ではない」として気にしない素振りを見せており、
実際、スウォルツと対峙した際には士自身の力でオーロラカーテンの掌握権を奪い返した上、
命を失った自身を助けるべくアナザージオウⅡのウォッチを使い、結果暴走した海東に襲われた時には、
ソウゴにディケイドライドウォッチを返してもらい、それを起動することで(半分の力だが)ディケイドの力を取り戻して応戦しており、
傍目には危機的状況だが、士本人にとっては本当に大した問題ではなかった模様*11
御本人曰く、「俺の力ってのは俺の存在そのもの。」なんだとか。メタの化身を逆手に取った設定。

とはいえ、士が取り戻したディケイドの力は本来の半分でしかなく、アナザーウォッチ使用の副作用でアナザージオウⅡに強制変身させられた海東にじりじりと追い詰められていく。
「半分の力では僕には勝てない」と挑発する海東に、士は一枚のライダーカードを取り出す。

そして――


_____

KAMEN RIDE

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ZI-O


仮面ライダー!ジオーウ!

なにそれ…


何とまさかまさかの仮面ライダージオウへカメンライド
グランドジオウに変身したソウゴと連携し、海東が変身し暴走したアナザージオウⅡを撃破した。
ちなみに、士(ディケイド)がオリジナルの変身者の前で、その別形態にカメンライドしてみせたのはこれが初である。

世界の崩壊が始まり怪人が溢れかえる中で、ジオウの世界に残された人々を救うためゲイツらと共に尽力。
際限なく湧き出てくる怪人軍団を前に、乱入してきたディエンドが加わってなおも絶望的な戦いを続けていたが、
その中でソウゴが仮面ライダーオーマジオウに変身してアナザーディケイドと怪人軍団を殲滅したことで崩壊が収まり、
全てのライダーの歴史が一つになった「オーマジオウの世界」として安定した。

「ジオウの世界」が再構築される中、海東と並んで街並みを見渡す士は、いつものごとく写真を撮りつつ、新しい旅へと戻って行った。


【RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ ディケイド館のデス・ゲーム】

次元の狭間に存在する館に召喚され、そこで行われるデスゲームに参加。
いずれオーマジオウとなる「真実のソウゴ」を探るため、同じく館に召喚された常磐ソウゴ、そして久しぶりに再会した小野寺ユウスケと共にゲームを進めていく。

終盤、オーマジオウの遣いとなっていた旧知の人物の頼みもあり、異世界に封じられていたオーマジオウへと戦いを挑む。
クウガやキバーラ、ネオディエンドらかつて旅を共にした仲間達も参戦し共闘するが、それでもなお圧倒されてしまう。
途中、ソウゴからセイバーライドウォッチを託されるも使う事は叶わず、まとめてオーマジオウに吹き飛ばされた所で幕を閉じた。


【RIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイド 7人のジオウ!】

『ディケイドVSジオウ』以降の時系列である本作にも登場。
真実のソウゴを今度こそ倒すため、異世界のジオウ達に挑戦しては次々と撃破していく。
しかし実際の真実のソウゴは子供にまで退行しており、正体が明かされてからは本編のソウゴと協力して戦いを挑む事に。

どこからともなくケータッチ21を取り出してコンプリートフォーム21へと強化変身。
真実のソウゴが呼び出したモンスター達をFARディエンドで殲滅した後、ジオウと共にオーマジオウに攻撃を仕掛けるが一蹴されてしまう。
隙を突いてFARディケイドを発動し、オーマジオウにライダーキックを放ち、オーマジオウに初めてバリアという防御手段を使わせたが、
ダメージを与えるまではいかず、オーマジオウがバリアを解除して後方に下がった瞬間を狙われ、
高速移動で接近されて至近距離から衝撃波を撃たれ、変身解除してしまう。

しかし、自身の元へ駆け寄るジオウにセイバーのライドウォッチを託した事で彼のディケイドアーマーセイバーフォームへのパワーアップに貢献し、
自ら倒すことは出来なかったものの、オーマジオウ打倒に大きな役割を果たすこととなった。。
真実のソウゴが倒された事を見届けると「終わる…ようやく…俺の旅が…」と呟き、粒子状となって消滅してしまった*12

ただしウォズの言によれば「時空が入り乱れている」「またいつか会うだろう…我が魔王にも…門矢士にも」とされており、今後の再登場が仄めかされている。


【仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド】



大丈夫か?

鳳桜・カグヤ・クォーツの回想にて、変身後の姿で登場。旅の途中にとある世界に立ち寄り、幼いカグヤを救った。*13
レジェンドのデザインや必殺技がディケイドに似ているのは、カグヤが命の恩人であるディケイドをリスペクトしたからではないか、という説が視聴者の間で挙げられている。


説教台詞集













余談

士を演じる井上正大氏は仮面ライダーファンで、ファミレスで一人で食事中に士役に抜擢されたと連絡を受けたときは一人で嬉し泣きしていたという。
ちなみに好きなライダーは龍騎らしい。それもあってか劇中では龍騎にカメンライドしている頻度が高め。原典以上にミラーワールドを活用している気がする。
王蛇役の萩野崇氏との対談動画でも、当時視聴していた龍騎について詳しく語る様子を見せている。
一方で、ディケイド本編のぐだぐだな終わり方や劇場版での暴れっぷりがトラウマになっているのか、自身が演じる士や『ディケイド』という作品に対しては、
「これは嫌われても仕方ない」「『ディケイド』という作品が評価されるという事はあってはならないと思う」といったコメントを残している。
とはいえ製作スタッフ陣やディケイドが好きというファンの言葉には感謝の言葉を述べているので、作品としてのディケイド、キャラクターとしてのディケイドと士、どちらにも愛着があるようだ。

上記の通りジオウで新しいドライバーを使用しているが、氏曰くドライバーが変わったのは 課金 との事。
舞台『仮面ライダー斬月』が発表された際にTwitterにて驚きと関心を見せ、ファンの「ディケイドの舞台版があったら」という質問に対しては、
「ドラマでは描かれなかった門矢士がマゼンタのベルトを手にするまでに回ったライダーの世界」をやりたいと答えている。

ついでに「どの平成二期ライダーに変身したいか?」という質問に、 ハイパームテキに変身してインビジブルとイリュージョンを使用したうえでクロックアップ という世界の破壊者っぷりを見せつけた。激情態か。

なお、彼が持ち歩いているカメラは、Superheadz社の「Black Bird Fly」の特注カラー。
本来のカラーは青・黒・オレンジのみであったが、のちに本編同様のディケイドカラーも限定発売された。
ノーマル品は現在でも買うことができる。分解して塗装すりゃいいは禁句。
ちなみに演者である井上氏曰く、走るなどの大きなモーションを取ると当然首から下げているこのカメラも振り回されるため、
振り回された勢いでカメラが顔面を強打してきて痛い目を見る(当然NGシーンとなる)ことがしょっちゅう起き、割と本気で煩わしく思うこともあるとか。

「ジオウ」においては単独で行動しているが、ユウスケ達がいない件については井上氏曰く「愛想尽かされたんじゃないですかね?」とのこと。
なお同作においては構想段階ではラスボスの予定だったらしく、アナザーディケイドが最後の敵となったのはその名残らしい。



俺はこれからも、リンクを繋ぎ、項目を立てる
それこそが、俺の旅

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最終更新:2024年02月04日 13:44

*1 例:ブレイドの世界→熱心に食堂のバイトをするカズマと、背後にカズマの笑顔のアップ。ライダー大戦の世界(最終回)→交戦するキバとブレイド、その背後には同じように向かい合うワタルとカズマ(直後に『剣の世界』消滅によりブレイドとカズマが響鬼とアスムになっている)

*2 なお、いつものカメラでもバシバシ写真を撮っていたが、ジオウ本編中は1枚も現像されたものは出てこなかった。士自身は現像が下手なのか、あるいは忙しくて現像の暇がなかったのかは不明。ちなみにその時の被写体は状況もあってか消えかかって写っていた。

*3 演じる井上正大氏も「なんでこいつこんなに偉そうなんだろう?」と思いながら演技していたとか。

*4 なお、その世界でグロンギ語は言語学者でも解読不可能な言語という設定だった。

*5 と言っても完全に身元不明の不審者なので、そもそもクレジットカードを作れない可能性が大。

*6 実際、テニミュへの出演経験もある。また趣味のテコンドーは初段の腕前とか

*7 カズマからは「チーズ!」と呼ばれているが、これはカズマ役の鈴木氏によるオンドゥル語のパロディ。

*8 ディケイドの役割は「各世界のライダーの物語=世界を繋げること」であり、「あくまで繋げる役割を持つディケイドには『ディケイドそのもの』の世界が存在しない」ため。

*9 『KAMEN RIDE SCULL』。例のスカルともう一度会えるチャンスを得るカード。

*10 『超・電王&ディケイド』でも似たようなことはしていたが

*11 とはいえ、ジオウに自らの力を半分だけウォッチ化させて渡し、ディケイドへの変身能力を保持しておくだけでなく、変身能力を失った時のための備えもしている辺り、全く危機感がなかったというわけでもない様子

*12 『ディケイドVSジオウ』では腹部を刺される致命傷を負わされていた他、最終話冒頭でも掌が消えかけているような描写がありフラグ自体は立ててあった。変身が解除されたシーンをよく見ると刺されたあたりを押さえており、無理をしていたように見える。

*13 ディケイドライバーを装着しているため、恐らく時系列は『ジオウ』の前と思われる。