デビルマン(漫画)

登録日:2011/10/28(金) 11:36:24
更新日:2024/02/08 Thu 11:58:58
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crybaby(泣き虫) 「人間が牛や豚を食うのは悪い事じゃないんだろ?だから俺も人間を食ったのさ!!!」 きさまらは人間のからだを持ちながら、悪魔に! 悪魔になったんだぞ! みんなのトラウマ アニメ コラボ系作品救済候補 シレーヌ スパロボ スパロボ参戦作 ダイナミックプロ デビルマン ハートフルボッコ パチンコ化 メガテン 不朽の名作 予言書 人類は滅亡しました 伝説 伝説の始まり 傑作 傑作or問題作 全ての始まり 原点にして頂点 問題作 完結 定番のススム君の不遇 実写版は駄作 悪魔 悪魔人間 悲劇の主人公 永井豪 漫画 神作 神話 終わりの始まり 苦悩の連続 衝撃のラスト 講談社 週刊少年マガジン 鬱展開 鬱漫画 黙示録




(フッフッフ。おれは、手にいれたぞ)
悪魔のからだを手に入れたぞ!」
「おれは! おれは! 悪魔人間(デビルマン)だ!!」






■デビルマン

『デビルマン』は永井豪の漫画作品。
週刊少年マガジンに1972年25号から1973年27号まで、全53話が掲載された。
初期形態での単行本は全5巻だが、その後にも加筆修正を加えたバージョンが複数発売されている。
僅か一年程度の連載ながら、自他ともに認める永井豪の最高傑作にして、日本漫画界史上に残る超大作。
作者自身を含めて現在までに、この作品が後代に与えた影響は大きく、漫画は勿論、アニメやゲーム、小説や映画など、そのジャンルも多岐に渡る。

元々は永井豪が以前に手掛けた『魔王ダンテ』の世界観(主人公が変身する際のイラスト)に目を付けた東映アニメーションが持ち込んだ
アニメ版『デビルマン』の企画から同時スタートした、謂わば原作者による公式コミカライズだったのだが、
スタート当初より全く別の展開を見せるオリジナル作品となった。今でいうメディアミックスに近い展開である。
また、僅か一年程度の連載期間だが、これでも連載の延長を頼み込んで完成させられた作品であったということが語られている。



※以下はネタバレ。


【概要】


主人公・不動明の名称と彼が身を寄せる牧村家の名称のみが一致しているだけで、それ以外の設定、展開は
勧善懲悪のヒーロー物であったアニメ版とは完全に別物である。
アニメ版の脚本を担当した辻真先の設定が逆輸入もされているが、永井豪一流のアレンジにより、全く別のキャラクターと化しているのも特徴。
そもそも、主人公のデビルマン自体がアニメ版ではヒロインに恋した事で同胞たるデーモン一族を裏切った反逆者だったのに、
漫画版では人間を守る為に己の身を悪魔に差し出した殉教者とも呼ぶべき存在となっており、存在理由が全く違ってしまっている。
(つまり、アニメ版の『不動明』は1話時点で人格が消滅しているが、原作の『アモン』は逆に明に飲み込まれている)

また、一応少年誌連載ではあるものの物語の開始当初より背徳的なエロスやバイオレンスが炸裂するダイナミック展開を見せており、
ネーム段階では更に過激な表現が使用されていたらしい。
また、現在では不適切な表現を用いた台詞も修正させれているが、これは時代に合わせたモラルの問題である。

特に語り種になっているのは中盤の主人公・不動明が読者に直接語りかけて来る場面から始まるラストまでの急展開で、
その直後から始まる悪魔の総攻撃による人類の虐殺場面は、不動明の異常な説得力を持つメッセージ(演説)と共に、
読者に多大なトラウマを植え付けた(感受性の強い人間に至ってはマジで悪魔を幻視したとか)。

その後の人類の衰退と、疑心暗鬼により現代に魔女狩りを復活させる描写は更に読者の希望を立ち直れない程に奪うものであり、
リアルタイムで読んでいた人間のショックは計り知れない物があったと思われる。

……そして、親友・飛鳥了の正体が明かされる場面から始まる、ヒロインの惨殺場面と不動明の絶望を乗り越えた末のラストシーンの美しさは、
正に『デビルマン』が単なる娯楽作品としての枠を超えた神話となったと評される所以であろう。

……以上の要素から作者である永井豪を筆頭にこの作品に魅了された人間は多く、現在でも発売されている『デビルマン』関連作品は、
この漫画版に準拠する設定を採用するのが基本となっている。

作者自身も~の説明通り、人気作家であった永井豪自身も他の連載作品を切ってまでして漸く完結させた*1この『デビルマン』に取り憑かれてしまったらしく*2
永井豪世界の集大成とも呼ぶべき『バイオレンスジャック』が最終的には『デビルマン』の世界に回帰してしまった他、
もう一つの代表作である『マジンガーZ』にも影響を与えた末に『マジンサーガ』が生み出されている。

……更に『新デビルマン』(文庫版では本編の一部として収録)や『デビルマンレディー』(これもアニメ版とは別物)と云った、作者自身による続編も存在するが、
原作を超える評価は得られておらず、ファンからも評価が分かれる。



デビルマン制作秘話を漫画化した『激マン!』においては、
作者の心情や出版社との折衝などが書かれており、なかなかに興味深い。
主人公・ながい激は二重人格のようにデビルマン編とマジンガー編では性格や言動が大きく異なっているが、これは意図して描いたもの。



【主要登場人物】

※原作に準拠する。

■不動明
本作の主人公。
気が優しく、本を読むのが好きなおとなしい少年であったが、親友・飛鳥了の決意を聞き、
自ら人の心を持ちながら悪魔の肉体を持つ「悪魔人間」となる道を選択する。
死の恐怖の中、大悪魔アモンの肉体を支配し、デビルマンとして覚醒。
好戦的な目つきや性格となり悪魔王ゼノンの刺客達と戦う事となる。
アニメや実写版や「VS009」では高校生とされているが、実は学生服を着ているだけで明確な年齢設定は無い。

……終盤、デビルマン軍団の首領となるも、堕落した人類の姿に絶望するが……。


■デビルマン
アモンの身体を逆に乗っ取った明が変身する。
アニメ版のように巨大化はせず、下半身もパンツではなく剛毛がタイツのような形状になっている(アニメ版のラスボス妖獣ゴッドは原作デビルマンがモデル)。
背中の羽も真っ赤じゃないし普通にコウモリ型。
肌の色は原作者のカラーイラストだと、アニメ版準拠の青緑だったり、茶色だったり、特に変化が無かったりと統一感が無いが、原作に忠実に描かれたOVA版で肌色と黒で描かれたことから、以降はこれが基本となっている。
デビルチョップ、デビルビーム、デビルキックなどを使用するが技名は叫ばない。
原作特有のアクションとして引き裂き頭引っこ抜き頭握り潰しなどがあり、とてもスパロボではお見せ出来ない。
火炎を口から吐くこともできる他、テレパシーや、恐らくは分子操作により壁と一体化して通り抜けたりと、物語の終盤にかけて多彩な超能力を発揮していく。


飛鳥了
明の親友。
人類で最初に悪魔の脅威に気付いた飛鳥教授の一人息子で、父の研究を引き継ぎ明を無限地獄に落とした張本人。
物語のもう一人の主人公とも呼ぶべき存在だが、当初は冒頭の場面で本当に死んでしまう筈で、あんな展開になったのは作者自身も予想していなかったらしい。


■牧村美樹
明が身を寄せる牧村家の長女で、美少女だが気が強く、ややお転婆が過ぎる位だった。
以前から明に好意を寄せていたが、悪魔の力を手に入れ男っぽくなった明にデレる。
中盤、策略によりデビルマンである明の正体が明かされても彼を受け入れる愛情の深さを見せるが……。
本作のヒロインであるが、作者自身は余り思い入れが無いらしく、以降の物語では不遇か空気の扱いを受けている。
作者も幾らか反省したのか『デビルマン』より更に酷い目に遇わせた『バイオレンスジャック』の続編の『新バイオレンスジャック』にて幾らか救済された扱いをしておりジャックに「美樹」と呼ばせている。


■牧村健作
通称タレちゃん。
泣き虫でお漏らし(だからタレちゃん)な美樹の弟で、明を兄と慕う。
ススムちゃんと云う友達が居たが、やっぱりお母さんに殺されている。
余談だが漫画版『デビルマンレディー』のサブキャラには、幼少期のあだ名が「タレちゃん」で「美樹」という彼女がいる青年
「不動光」(漫画版不動ジュンの弟)がいたが、そっちの方は彼女に助けられ最後まで生存している。


■牧村夫妻
牧村家のパパとママ。
明らかに中流以上の暮らしをしているダンディなパパと美人のママであり、友人の息子である明にも分け隔てなく接する。
明の正体が明かされても気丈で清廉潔白な態度を崩さなかったが、現代に蘇った魔女狩り組織である悪魔特捜隊に捕らえられ……。
小説版では耕三、亜樹子の名前が付けられている。


■木刀政
明に喧嘩を売った、自称「プロレス野球部」を名乗る不良達のリーダーで、明に命を救われた後に舎弟(親友)となる。
明の正体を知っても仲間達と共に明に協力し、父母が連れ去られた後の牧村家の護衛もしていたが……。


■ドス六
■メリケン錠
■カミソリ鉄
■チェーン万次郎
「プロレス野球部」のメンバー。
FC版だとこの連中を操作して壁をぶっ壊したりデーモンを倒したりできる。美樹ちゃんですら。
ドス六は「AMON デビルマン黙示録」で活躍。明を救うために見せた決意と覚悟はハンカチ必須。


■プフール
明に仕えるデビルマンに覚醒した女性。
中学の教師だったらしいが、名称を含む設定も泉まさみの本名も、本編には登場しない後付けである。
ちなみに小説版の「真デビルマン」では活躍シーンがかなり増えており、強力な超能力でデビルマン軍団をサポートする。
悩む明に助言をする一面も。なお最終戦争では毒の雨に撃たれて死亡。


■ミーコ
スケバン達にスリを強要させられていた少女。
デビルマンとなった事を悩んでおり、スケバン達に正体を暴かれた事に激昂し彼女らを惨殺してしまう。
その後悪魔狩りに巻き込まれ拷問を受けていたが、明達に救出される。ただしそれ以降は漫画版では出番がない。
悪魔狩りに裸にされ、拷問で酸を噴き出しているシーンは、人によっては生唾もののお色気シーンである。
立ち位置が動かしやすいキャラ故か、原作のスピンオフ作品で活躍することが多く、実写映画版終盤では真の主人公。
また、「AMON デビルマン黙示録」ではアニメ・漫画共に準主役級の扱いを受けている。
小説版では「キーヨ」という名前になっているが性格や設定はほとんど同じ。最終戦争で死亡し、いま際に明に好意を持っていたことが明かされる。

■ボンズ・オブ・ヒンズー
厳しい修行により得た精神力により悪魔の無差別合体に耐え、全員がデビルマンとなった異国の僧侶達。
強力なテレパシー能力を有しており、明の目の前にデビルマン軍団を集結させる。


■雷沼教授
世界的な生化学者。
デーモンの存在を見誤り、現代に魔女狩りを復活させた張本人。
ファミコン版で存分に読者から怒りを晴らされた。 

【主要なデーモン】

自らに他生物の能力を付加する事で強くなる、悪魔と呼ばれる地球先住民。
テレポーテーション能力を持ち、無機物の中を移動することも可能。
理性を持つ人間やデーモンと合体すると拒絶反応を起こして死ぬが、理性が吹っ飛んだ状態であれば合体できる(そこで人間の精神力に負けると悪魔人間にされる)。
性格は総じて残虐かつ凶暴で、同族同士でも頻繁に殺し合う程。だがその一方で他人を愛したり仲間の死に憤ったりする姿を見せるなど、メンタル的には人間と変わりない面も。

数千万年前に地球を支配していたが、氷河期の到来と共に絶滅・生き残りもヒマラヤや北極などの氷に閉じ込められ冬眠状態となっていた。
しかし人類の繁栄によって地球も温暖化、冬眠から目覚め地球の支配者へと返り咲こうと目論む。
なお本編以前から少数が活動していたようで、その際に人間に目撃されたデーモンが悪魔の伝承の元になったとされる。

なお作中で登場するデーモンの殆どには個体名や合体した生物、能力がきちんと設定されており、バンダイから刊行された「永井豪ワールド 悪魔事典」にそれぞれのプロフィールが記載されている。
もっとも大半は1コマで蹴散らされる雑魚ばかりなので、まともに能力を披露出来た奴は全くと言って良いほど居ないが。


■アモン
「地獄の野獣」という異名で恐れられるデーモン族屈指の勇者。明と合体した。
アニメ版では明の人格が死滅(吸収)したため彼が事実上の主人公となる。
しかし原作の中盤で分岐した設定の『AMON デビルマン黙示録』では消滅したはずのアモンの人格が明に顕現し、大波乱を引き起こす。
原作での人物像は長らく不明だったが、今作では「大魔神サタンにも歯向かう程の凶暴性」と「他のデーモンすらドン引きする程の残虐性」を持つ一匹狼的存在として描かれた。


■シレーヌ
天使を思わせる姿をした美しい女悪魔。頭に巨大な翼がある。
漫画版では象徴的存在として扱われる。デーモンサイドのヒロインとも呼べる存在かもしれない。
原作だと素っ裸だがアニメ版や実写版ではさすがに羽毛で隠している。
OVAやCBキャラ、「VSゲッターロボ」ではアモンの元恋人と言う設定。作者ももうこの設定がオフィシャルだと思っているかもしれない。
『激マン!』ではネーム段階でデビルマンにレイ◯されてたりと可哀想。


■テキスク
…誰?と大体の方が思うだろうが、劇中で明と了を最初に襲ったイカの触手を全身から生やした女のデーモン。
漫画的には名無しの雑魚なのだがそのインパクトのある姿が買われたのか、後にスパロボDDに雑魚キャラとして出演。


■ウェルバス
こいつも誰?と思われるだろうが、サバトでヒッピーの女に合体した二又腕のデーモンがこいつ。
アモンと合体しデビルマンとなった明の目の前に居たために、最初に倒される事に。


■ワグレグ
ウェルバス同様サバトに出現したデーモンで、女の顔を乗せた巨大な牙を生やす怪物という強烈な外見が特徴。
明はこいつに襲われた恐怖で理性を失ってアモンとの合体を果たしたので、ある意味デーモン側の戦犯。


■アグウェル
シレーヌの部下のデーモン。壁や床と一体化し、底なし沼のようにして敵を引きずり込む能力を持つ。
ゲルマ―と共に牧村邸に侵入するが、人間態のままの明に首を引き抜かれて死亡。


■ゲルマ―
シレーヌの部下のデーモン。ゲル状の肉体を持ち、身体を液状化させて人間の体内に潜り込んで操る事が出来る。
反面格闘能力は大した事無いようで、デビルビームで全身の水分を蒸発させられた挙句明に殴り殺された。


カイム
死に行くシレーヌに力を貸した勇猛な戦士。両肩から生やした巨大な角から雷撃を放つ事が出来る。
後の作品では彼女への恋慕が付加されている。CBキャラではちょっと特殊な生まれの持ち主。


ジンメン
カメの様な姿のデーモンで、喰った人間の魂を甲羅に浮かべる事が出来る。
残虐なデーモンの中でも特に露悪的で、明を慕う幼女(サッちゃん)を人質に取った外道。
リメイクされるたびにどんどんカメっぽくなっていく。


■イーダ―
人肉が好物のデーモン。
街に潜伏しながら夜な夜な人を襲っていたが、死体を隠匿しないなどやり口は杜撰で、戦闘についてもデビルマンの敵ではなかった。


■ラズバ
愛蔵版の加筆修正部分にのみ登場したデーモン。
無数の蜘蛛を従えて明達の学校を襲撃し、運動部員の生徒達を操って明抹殺を目論む。
蜘蛛自体はあくまで傀儡に過ぎず本体は糸のほう。


■サイコジェニー
精神感応を得意とする強力なデーモン。
アニメではただの「今週の妖獣」だが原作では物語の根幹にかかわる設定を有する。
『マジンサーガ』にも生体機械獣として登場。


■メドック
某国(描写的にソ連?)首相と合体し、成り代わったデーモン。
人類の内紛を煽る工作員としての役目を担い、デーモンの全世界総攻撃のどさくさに紛れて大国同士の核戦争を引き起こそうと目論む。
最期は神の軍勢の介入により官邸諸共消滅。


■マストゥフ
某国首相の秘書に成り代わった双頭のデーモン。
メドックの補佐役で脳みそが二つある分知略に優れるらしいが、劇中では狼狽えてばかりで頭の良さそうな言動は全く見せなかった。


■ロスシード
明不在中に牧村邸を襲撃したデーモン。
本来頭があるべき部分には蛇が詰まったくぼみが空き、下腹部に顔があるなど外連味ある外見をしているが、猟銃で撃たれて倒れる辺りデーモンとしては弱い模様。


■リィビィ
全身を植物の葉で覆ったデーモン。
サイコジェニーに敗れたデビルマンを取り囲んだデーモンの一体で、デビルマンを殺すなと命令する魔将軍ザンに対し「こいつの為に多くの仲間を失った」「俺は大魔王ゼノンに逆らってでもデビルマンを殺す」と抗弁したほどの仲間想い。
しかし流石に大魔神サタンの意思だと言われては逆らえなかった。


■ニケ
「新デビルマン」に登場したアモンの元カノ。
古代のサモトラケ島で勝利の女神として崇められており、人間達にマシンガンやバズーカなどの武器を与えて戦火を広めていた。
明の内に眠るアモンの意識を目覚めさせようと呼びかけるも、背後から了に首と両腕を撥ねられた。その死に姿が彫像「サモトラケのニケ」のモデルとなったという。


■魔将軍ザン
シレーヌやジンメンらの上司。
アニメ版では幹部として活躍するが漫画版では空気。その後のメディアミックスでもことごとく出番が無い。
元々はダンテを裏切り神側についた、「魔王ダンテ」の悪魔。


■悪魔王ゼノン
アモンも畏れた最強のデーモン。名称は魔王ダンテからだが、立ち位置と存在の意味合いは違う。
全人類に同時刻に宣戦布告を行う場面は、余りに衝撃的。
デーモンの「神」である大魔神サタンの忠実な下僕。魔人・醜い男・麗人と三つの頭を持ち、『デビルマンレディー』ではそれが物語の鍵となった。
また同作では胴体からも顔が生え、ある人物を依り代とし一時的に「魔王ダンテ」とも化していた。
『バイオレンスジャック』以降は最終決戦時にサタンが乗ってたドラゴン「カリオルアー」の正体とされている。
作中ではサタンに苦言を呈する場面もあり、なかなかの苦労人でもある。
小説版には登場せず別のデーモンに置き換えられている。魔王ダンテとの兼ね合いのためだろうか?
なお、姿はダンテの『神曲』に於ける氷浸けになった魔王ルチフェロ=サタンの姿をイメージしたものだが、
この醜い怪物を素直にサタン=ルシファーと呼べなかったことが、ある意味でのラストまでの展開を決めるキッカケともなった。



【映像作品】

■OVA

1987年に第1巻、1990年に第2巻が発売。第3巻の発売も予定されていたが頓挫し、残りはドラマCDとして発売された。
一部の展開や描写が異なるが、概ねシレーヌ戦までの忠実なアニメ化となっている。

■AMON デビルマン黙示録

2000年発売のOVA。原作終盤のある時期に焦点を当てたオリジナルストーリー。

デビルマン(実写)

2004年公開の実写映画。
脚本、演出、キャストの演技などあらゆる点が低品質であり、実写化の大失敗作として邦画史上に伝説を残した作品。
原作にないオリジナルのラストシーンはいい感じなのだが……。

DEVILMAN crybaby

2018年、NETFLIX配信のWebアニメ。
湯浅政明が監督を務め、「漫画版」の結末までを映像化させた(厳密には「漫画版ストーリー」をベースに一部現代向けにアレンジされている)。
全10話だが、全話一挙配信という形をとっている。



【外部出演】

2019年にスパロボシリーズの『スーパーロボット大戦DD』に参戦し、ファンに大きな衝撃を与えることとなった。参戦作としては『マジンガーZ』より更に前の最古参作品となる。
もっとも、近年のスパロボにはロボットアニメとは言い難い作品がいくつも参戦しており(等身大ヒーローなら『宇宙の騎士 テッカマンブレード』シリーズも参戦したことがある)、
デビルマン自体も『マジンガーZ対デビルマン』をはじめとして、ダイナミックロボとの共演は過去に何度か行われていたため、そこまで違和感がないかもしれない。
キャストはOVA版準拠。
なお、流石に原作漫画そのままではアウトな表現も多いため、一部デザインの変更や、他作品とのクロスオーバーによって展開を置き換えたりなどの対応を取っており、中にはスパロボ補正によって鬱展開を回避するイベントもあり、『本作の鬱展開をスパロボの手でどう救済するか』も見所である。


「了、オレをヲタク共が追記修正を望む無限地獄に一人にするのか!?」



「愛故に…。」


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最終更新:2024年02月08日 11:58

*1 一話描くだけで非常に疲労するためにこの作品に注力せざるを得なくなったそうで、特に最終話は少し描いては休むを繰り返さないといけなかったとか

*2 それでも不可思議な体験や幻視に見舞われた結果、ラストを変えざるを得なかったとの事