西山(彼岸島)

登録日:2010/04/04(日) 01:34:08
更新日:2024/03/18 Mon 03:29:29
所要時間:約 4 分で読めます





彼岸島』の登場人物。


【概要】

本名は西山 徹(にしやま とおる)
の友人の1人で主要キャラクター。

メガネをかけた青年で、初登場時には明のモノローグで「こいつが西山 家は文具屋 見ての通り頭の良い奴だ」と紹介されている。
……なのだが、その場面では酔ってタバコを吸いながらヘラヘラしてるだけなので、「メガネをかけている」という点以外で知的要素が何一つ見当たらない。


普段は地味でおとなしいが、元々は日本で1、2を争うレベルの大学に進学予定だったこともあり、明一行の中では貴重な頭脳派。
作戦の立案や仲間内での揉め事の調停役として活躍し、襲撃をうけて大きな打撃を被った忍者達を、明とはぐれていた僅か(半日〜数日)の間に纏め上げてリーダーシップを発揮しているシーンもある。

だが、彼の能力で特筆すべきは異様なまでの手先の器用さ。
明、ケンちゃん、加藤のように戦闘力は高くないものの、即席で爆弾迫撃砲地雷、果ては火炎放射機などを自作することができる。
絶海の孤島・彼岸島において周囲が江戸時代レベルの生活をしている中、明らかにオーパーツ級の軍事力を創り出し、人間軍の装備に革命をもたらした。
彼の存在が戦局に与えた影響は非常に大きいだろう。

また料理の腕も高く、特に豚汁は絶品。
過酷な戦いの終わりには彼が豚汁を振る舞うのが恒例行事と化している。
加藤やケンちゃんが揉め事を起こすと「俺が豚汁作ってやるよ」となだめる。
ちなみに彼岸島には豚を飼育している牧場など存在しないため、明たちが仕留めてきた猪の肉を使用している。

非常に用意周到で、「こんな事もあろうかと」と言いながらセロテープや味噌などをポケットに入れて常に持ち歩いている。
「なんで持ってんの?」と聞かれると、その際には必ず「聞くな!俺は文房具屋だ!」と言う。
彼岸島において文房具屋はコンビニらしい。

戦闘は前述の通り武闘派ではないため後方支援。
遠くから大砲や爆弾で攻撃する。

ちなみに地雷の場所は味方には教えてないため吸血鬼が地雷で吹っ飛んだ時は皆驚いていた。

明「なんだ!地雷!?」
西山「こんなこともあろうかと地雷をセットしておいたんだ!」
加藤「凄ェ!さすが西山だぜ!」

味方が巻き込まれたらどうするんだろうか? だいたいどうやって作って…まあいいや。


ある意味、雅なんかよりよっぽど恐ろしい。
もはや彼岸島のドラえもん

『最後の47日間』ではユキに瓜二つな吸血鬼の月島奈々と禁断の恋に落ち、肉体関係を結び童貞を捨てた。



明「この項目、文章量が少ないぞ!?」

西山「こんなこともあろうかと俺が追記・修正を呼びかけておいた!」

ケンちゃん「さすが西山だぜ!」

加藤「凄ェ!」






























この先彼岸島48日後…のネタバレ






















そんな凄ェ!活躍を見せた西山だったが最後の47日間の連載が終わって数ヶ月ほど出番がなかった。まさか終盤まで出番がないのでは・・・ と思っていたら、ついに出番がやってきた。しかし、読者を待ち受けていたのは、悲劇だった…

地獄と化した本土に単身乗り込んだ明。そこで大阪に「雅」と名乗る男がいるという情報を聞き、レジスタンス達とともに大阪に行き、邪鬼を潜り抜け「雅」と名乗る男がいる場所までたどり着いた。

しかしそこにいたのは雅ではなく、
西山だった

明が行方不明になった後、西山はユキと肉体関係を結び恋仲となっていた

そして、彼もまた本土にたどり着いていたのだった。
しかし吸血鬼に襲われ吸血鬼と化してしまった。
共に来たユキと一緒に。

優しい性格ゆえに人を襲えなかった西山は他の吸血鬼に頭を下げ人間の血を分けてもらったり人間の死体からから吸血したりして生活していたが、それに腹を立てた吸血鬼達にリンチされ、ユキを目の前でレイプされる地獄の日々を送る。
そのショックからかユキは、西山が心身共にボロボロになりながらやっと調達してきた血を拒み続け邪鬼と化してしまう。
ユキは完全に邪鬼化する直前に
「自分を操る邪鬼使いになり、一番偉い吸血鬼になってみんなを見返してやれ」という旨の言葉を言い残す。

明の行く手を阻んだ大阪に出現した邪鬼こそがユキのなれの果てであった。
邪鬼化する直前のユキの望みを果たすため、大阪で「雅」を名乗り、優しかった西山は一線を越えるのだった。

大阪にたどり着いた明と再会し、そして明を殺すためにユキと共に明を追い詰めるが、葛藤を断ち切った明は邪鬼化したユキから元のユキの上半身を切り落とし、邪鬼化ユキを無効化。西山も身動きの取れない状態になる。
西山を殺すために歩み寄る明に対し、上半身だけになりながらも最後の力を振り絞って西山に抱きつき「コロサナイデ・・・」とユキは懇願。
そして涙を流しなぜこうなったと問う明に、西山は上記の過去を明に打ち明けた。その後、西山は明にユキと共に斬首され死亡。明の手により手厚く葬られた。

追記・修正は2人の墓標を立ててからでお願いします

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最終更新:2024年03月18日 03:29