江崎昭彦

登録日 :2011/10/15(土) 20:22:53
更新日 : 2016/03/01 Tue 19:34:41
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「私にできるのは麻雀だけですから」

竹書房から発刊されている雑誌、近代麻雀で連載されている漫画“むこうぶち”の登場人物。
および、“むこうぶち外伝・EZAKI”の主人公である。


初登場は、単行本の第3巻、第23話・荒野。

風貌は笑みを絶やさず、髪を整えスーツを着こなす、見たまんまサラリーマン。
役職は不動産屋の課長。
しかし実態は二束三文の土地を法外な値段で売り捌く悪徳不動産屋である。
どうやら商談の際は、相手の心に責め入って契約を纏めているようである。
(これは麻雀の対局でも現れている)


江崎は不動産契約でわざと代金を水増しし、それにより浮いた金銭で雀荘に通う。
(高レートではないが、現代で考えれば十分高い)

やがて、勢いに乗って高レートの卓につこうとする。
発言が嘘ではないなら、この時点では高レートは初めてのようである。
そしてそこで、と出会う。

今回の対局は様子見と考え、高レート麻雀を打つ人間の値踏みを行う江崎だが、最終的にこの程度のレベルでは余裕で勝てるという結論に至る。
そして傀の素性を知らない江崎は傀に狙いを定める。
やがて軍資金2500万を作り、傀と二度目の対局を華僑・劉の卓で行う。
最初は余裕で勝ち続けていると思い込んでいた江崎だが、後半から傀に御無礼を言われてしまい、ラスを連発、軍資金を使い切ってしまう。
敗けを認め、帰ろうとするが劉、乾、傀の三人から続行を宣言される。
(今回、江崎が持ち込んだ2500万は会社の金)
会社の金を使い込んでしまっている江崎はこのままでは帰る事が出来ず、この面子と打ち続ける。


・復活江崎

むこうぶちでは、度々傀に破れた登場人物が復活して再登場する事がある。
江崎もその一人であり他者の例に漏れず江崎も復活にあたり雀力が上がった。

再登場は単行本第11巻、第85話・海流。
物語は洋上の船の上から始まる。
物語の中では3年経過しているようで、風貌がかなり変わっている。
解り易く言うと、ガタイの良いキリストのような見た目。
コンビニコミック版でも「ジーザス」と表現されている。
元の江崎を知っている人なら、「誰だコイツ!?」請け合いである。

どうやらあの後、2500万飛んで3000万の負債を背負ってしまったようで、
それを返済する為に船上で仕事をしていた。
その借金は劉が肩代わりし、江崎はその代わりに密入国者を船で運搬する仕事を、一年毎に1000万の報酬それで返済という形をとっていたようであれ。
船の上で3年を過ごし、借金を完済し日本に戻った。
(この時、日本では業務上横領の罪で指名手配されているが、風貌が変わっているので見付かっていない)

余談だが、劉は江崎以外にも人を船の上で働かせた事があるらしく、ほぼ大半が途中で海に身投げをするらしい。
劉は江崎もそうなるかと考えていた。
しかし江崎は麻雀で傀を刺し殺す事だけを考え、3年を耐えた。


日本に戻ってからは、劉に呼び出され赤坂へ。
そこで、戻ってさっそく傀と再戦したいという旨を伝える。
その為に、劉に軍資金として1億を借りようとするが、劉から「船の上では3年で3000万だが、陸の上では一生を担保に1000万」だと断られてしまう。
江崎は仕方なく、1000万を借り受け10日でこれを1億にするからあの時の面子を揃えて欲しいと言う。
(この時江崎は、もしこの1000万が返せなくなったら、また船の上でもう1年働くと言っている)
色々な高レートマンション麻雀を回るのだが、その中で最初に多河を軽くいなしているので、江崎がいかに強くなっているのかが解る。

最終的に、傀と早く戦いたい一心で予定より2日早く1億を作っている。

そして遂に傀との勝負の卓に着く。
感性を生かした打ち筋で傀と互角に渡り合うが、前の勝負では見物をしていた乾が参戦、勝負に水を差し始める。

そんな乾を軽くあしらい勝ち金を重ねる内に、江崎は乾こそ傀の本当の標的であり、自分と本気の勝負をしている訳ではなかったことに気付く。

そこでやむなく自らも標的を乾に絞り、最終的には乾の資金を傀と共に全て奪い取ることに成功、今度は生き残った。
しかしながら傀へのリベンジには失敗したため、おそらく江崎にとっては不本意な結末だったことだろう。

・「成金」/「魔界」の江崎

「海流」の後は劉の下で「不動産管理担当」として働いていたらしく(EZAKIでもその様子は窺える)、「成金」にて傀の噂を聞いてとあるマンション麻雀に駆けつける。

そこで傀と好勝負を繰り広げる社長秘書・後堂に目をつけ、 自ら五千万を払って勝負を中断させてまで 二人を劉の卓へ誘う。
ここから話は「魔界」に移る。
勝負に水を差す弱者のいない劉の卓では後堂・劉とともに傀に対し包囲網を敷き傀を押さえ込むものの、
傀を侮った後堂が包囲網を崩して和了に向かって返り討ちに遭い、傀を仕上がらせてしまったことから後堂を獲物にする傀の流れに乗ることを余儀なくされ、傀に勝つことを再び断念することとなる。

その際には後堂のダブリーの待ち牌(3-6索)を 鳴きを入れて全て食い取りなおかつテンパイする という人間離れした一面を見せた。

とはいえ、後堂の実力への評価は高いようで、傀に手酷くやられた彼が戻ってこなくなるのではないかと残念がっていた。

「海流」の頃と比べると劉に飼い慣らされたせいかギラギラした印象が無くなり、純粋に傀と麻雀を打つことを楽しんでいる様子。
打つ際にはわざわざ額に紐を巻く。ジーザス。

・むこうぶち外伝 EZAKI

近代麻雀オリジナルで連載されているむこうぶちのスピンオフ作品。その名の通り江崎が主役。

時系列としては「海流」以降であり、劉の走狗として麻雀を打つ江崎が描かれる。作中の江崎はバイクに乗ったり、服装が随分ラフになったりと、ますますワイルド。

江崎の下の名前はこの作品に彼の名刺が登場したことにより明らかとなった。また傀の「御無礼」を意識してのことなのか、「GOOD JOB!」が決めゼリフとなっている。

秀や日蔭といった「むこうぶち」に登場する強敵との対局という、本編では実現困難な戦いも登場。
また、傀に敗北してから日本に戻ってくるまでの経緯も描かれた。

ちなみに江崎は海上で3年過ごし、多河に「3年ぶりの麻雀」と言っていることから麻雀を打つ機会が無かったものと思われていたが、
この作品では少なくともその3年の内 1年半は麻雀を打っている。

しかし、「3年ぶりの麻雀」発言で心の折れた多河を見て「傀には出来ない攻撃方法」と述懐したり、
「EZAKI」の中で自らを「嘘つき」「ペテン師」と称していることから、当該発言そのものが多河の心にダメージを与えるための嘘だったとも考られる。

もっとも、ありがちな設定の矛盾だと言われてしまえばそれまでなのだが……。

・チィ!
江崎は鳴き(チー)をする時、特に速攻をかける場合に、

「チィ!」

と口を尖らせて言う癖があり、その顔芸っぷりは AAができるほど 好評。
余談だが、通算「チィ!」回数は「荒野」で1回、「海流」で1回、「EZAKI」で1回の計3回。
(「荒野」のシーンと同じ表情、アングルのものだけカウントした)


「あなたは追記修正がとても必要なんでしょ?書けばいいじゃないですか」

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