九連宝燈

登録日:2010/09/06(月) 19:05:04
更新日:2018/06/28 Thu 21:33:45
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麻雀の役の一つ。役満
読みは「チューレンポウトウ」。通称はチューレン。
九連宝灯、天衣無縫と呼ばれる場合もある。


門前役で、1と9を三枚、2から8を一枚ずつ、さらに1から9のいずれか一枚で完成。

テンパイ形は

一一一二三四五六七八九九九
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬

こんな感じ。
このとき、萬子全てで上がることができ、九面待ちとなる。
アガリ牌の枚数は自分で使用している分を除き最大で23枚*1もある。

これは純正九連宝燈と呼ばれ、国士無双十三面待ちと並んで有名なダブル役満。(※ダブル役満のルールを採用している場合)
鳴いてしまうと単なる清一色となり、役満ではなくなるので注意。

待ちの数は国士無双十三面待ちよりも少ないものの、あちらは特殊な和了形ゆえの多面張である。
麻雀の和了形の基本である"四面子一雀頭の和了形で最大の待ち数をとる究極の聴牌でアガること"が九蓮宝燈の原義である。
このことから、かつては九面待ち以外は九蓮宝燈とは認められず、ただの面前清一色であった。
また、一度でも鳴いて(面子構成を確定させて)しまうと九面待ちの形が作れなくなる以上、必然的に面前役となる。
現在はアガった時点での形が九蓮宝燈の和了形(9種類)のいずれかであればよいとされ、原義通りの九面待ちは純正九蓮宝燈としてダブル役満に格上げされている。


また、大体最終的には染め手にありがちな多面張になるので、

一一二二三四五六七八九九九
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬


こんなテンパイにもなる。
この待ちは一、二、三萬であるが、九連宝燈となるのは一萬の場合のみ。
二萬と三萬で和了った場合には単なる清一色となる。
三萬の場合は一盃口と一気通貫も付き倍満確定ではあるので、余程の点差がある場合以外は容赦無く和了って宜しいと思われる。

もう一つ例を挙げると、

一一一二三四六七七八九九九
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬


これは五、七、八萬待ちであるが、九連宝燈となるのは五萬のみ。七、八萬はただの清一色。



九連を考えすぎて他の待ちが見えなくなったりする事はよくあるので注意。
ワタワタした挙句フリテンロンした場合は目も当てられない。



純正九連宝燈はルールによってはW役満で扱ったり扱わなかったりする。
打つ前に確認しておくのが吉。
まあそんな場面ほぼ無いんですけどね!


牌形の美しさから上記の通り天衣無縫と呼ばれ、数多くの打ち手の夢とも言われる役だが、難易度はアホみたいに高い。特に純正の場合は天和や地和並。面前役であるため、完成には牌を寄せる運が必要。
余りの作り難さ故、「和了したら死ぬ」などという迷信まである。
漫画やVシネ等のフィクションでは大抵、和了イコール死亡フラグ。

ミスター麻雀こと故・小島武夫プロは何を間違えたのか生放送対局という衆人環視の中で堂々とツモ上がってしまった。
この和了は現在でも伝説の一局として語り草になっており、Youtubeやニコニコ動画でも当時の記録映像を視聴できる。
まるで積み込んだかのように都合良く必要牌を次々ツモって行く異常事態は必見。
因みに以前にも2回和了しており、その内の一つは映像記録で確認できる最古の和了ケースだと言われている。
小島武夫プロは2018年に亡くなるまでの生涯で5度、九蓮宝燈を和了っている。

中国において、昔この役でアガると、お祝いとして家を建ててもらえたとか。
この故事からもどれだけ希少な役かは読み取って貰えるだろう。


昔は萬子だけしか認められなかったが、現在は萬子以外でも可能とするのが一般的。並びが美しいためか麻雀の説明書や解説書では萬子で書かれる場合が多く、勘違いしている人は多い。
筒子限定の役満「大車輪」、索子限定(發必要)の役満「緑一色」がメジャーな事も原因の一つかもしれない。大車輪はローカル役満だが。
萬子限定の役満には「百万石」があるが、上記の二つよりややマイナー。



ムダヅモ無き改革ではプーチンが必殺技「シベリアンエクスプレス」として使用。
ちなみにこの漫画で九連宝燈は二回アガられている。



実は、純正九蓮宝燈の他にも、最大23枚の牌で待てる聴牌形が8種類存在する。それはつまり以下のような牌姿である。

  • 八蓮宝燈(他5パターン)
二三四四四四五六七八九九九
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬

八蓮宝燈は、どのパターンでも牌理上は4枚使いの牌でもアガることが可能。
九面待ちが4枚使いによって一種類消されてしまい、実質八面待ちになっている形である。
アガリ牌の枚数は同色八種23枚で、枚数では純正九蓮宝燈に並ぶ。

  • 七蓮宝燈(他に三と七を4枚使うパターンがある)
二三四四四四五六六六六七八
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬

七蓮宝燈は、上記のパターンでは5枚目の四萬と六萬を受け入れ可能で実質七面待ち。
その一方、三と七の4枚使いのパターンでは純粋な七面張。
どちらも同色七種の牌を待つ聴牌形だが、アガリ牌の枚数はちゃんと23枚ある。

八蓮宝燈、七蓮宝燈いずれも一般的な取り決めでは役としては存在せず(役満にはならない)面前清一色扱いになる。
……とはいえ、純正九蓮宝燈の完璧な牌姿にはやや劣るものの、これらの形も非常に珍しく*2アガったら死にかけるレベルの美しい聴牌形といえる。



凛「アーチャー!とりあえず鳴いてでも跳満でアガっちゃいなさい!」
アーチャー「承知した…だが…別に九連宝燈でアガッても構わんのだろう?」


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