カマドウマ

登録日 :2011/04/22(金) 14:47:10
更新日 : 2017/08/03 Thu 12:45:59
所要時間 :約 7 分で読めます




(素晴らしい凄惨な光景)
※画像を貼れる勇者求む

カマドウマ と言う虫をご存知だろうか
知らない人には是非
目の前の光景を見せてあげたい



(ここに一匹のカマドウマの画像)

カマドウマは直翅目カマドウマ科に属する昆虫の一種。
学名はアタキシネス・アピカリス。
英名はラフィドフィオリディー。
漢字表記は竃馬。またの名を、 便所コオロギ
格好いい学名や英名に反して、随分とあんまりな別名である。理由は後述。
和名である『竃馬』は竃の近くでよく見かける事、顔が馬に似ている事から名付けられた。

北海道、沖縄を含む日本全土に分布しており、朝鮮半島の一部にも生息する。
成虫の発生時期はまちまちで卵・成虫・幼虫が 同時期に見られている。要するに年中どこでも見られる。

キリギリス・コオロギ・ウマオイに類似した姿をしているが、幼虫・成虫共に翅はなく、件の虫達と違って鳴く事もない。
体色はやや濃いめの茶色。体つきは結構ずんぐりとしており、横から見るとアーチのような ムチムチボディ をしている。…エロい。

体長は約12mm~23mm。メスは臀部の産卵管を含めると33mmにもなる個体もあり、案外大きさにはムラがある。
身体だけ見ると小さめだが、発達した脚部と異様に長い触角の所為で必要以上に大きく見える。

触角は何と体長の3倍もあり、これによって 暗所でも自らの周囲をくまなく探知する事が可能。
また、この触角は物の味や香りを感じる事も出来るとか出来るとか。

また、好音性と言う特性を持ち、音がする方に積極的に向かってくる習性がある。

メスの方が………否、言うまい。
3対ある脚部の内、後脚は異常に発達してお り、直翅目としては破格とも言える凄まじいまでの跳躍力を持つ。
ふともものラインが妙に エロい

暗く狭い湿った場所を好んで住処とし、基本的には夜行性。
一昔前の屋外トイレは虫が集まりやすく、水を使う為湿り気があると、カマドウマが住むにはうってつけの場所であり、よく彼女らが目撃されていた。
便所コオロギ の別名はここに由来する。

夜行性なので昼間は物陰に隠れている事が多いが、夜には活発になり、広い範囲を歩き回って餌を探している。
夏の夜に雑木林を歩けば彼女らが元気よく活動している姿を拝む事が出来るだろう。
また、古墳の石室内に群生している事もあり、しばしば訪れた見学者や研究者を驚かせる事もある。

極めて広い雑食性を持ち、野生下では主に小昆虫やその死骸・腐った果実・樹液・落ち葉等を食べている。
飼育下ではおおよそ人間が口にする物なら何でも食べる事が出来、動物質・植物質・生餌・ 死餌を問わず兎に角何でもいい。
残飯や消費期限切れの物もせっせせっせと食べ漁り、綺麗に片付けてくれる。
以上の事から、ゴキちゃんと同じく非常に飼育し易い昆虫であり、残飯処理係として飼育するのも良い。

前述の通り凄まじい跳躍力を持っており、その力足るや、飼育籠の壁等に自ら激突死してしまう程。Oh…

(ちからため)ググッ…!

↓トオッ!<RIDER CRASH!

(大激突)バキッ!

↓… … …

(沈黙)死ーン…

※以上の画像を用意できる勇者様、追記お願いします。

こうならないよう、飼育には充分な広さを持つ籠を用意してあげよう。
また、湿った場所や狭い場所が好きなので霧吹きを怠らず、身を隠せる洞を作ってあげると良い。











………とまぁ。
ここまで書けば単なる虫でしかない。

実はこのカマドウマ、地域によってはゴキちゃんよりも嫌われている。

ゴキちゃんよりも嫌われている。
大事な事なので2回言いました。

まず見た目がキモい。
ぴっちりとしたムチムチボディも、艶やかな後ろ脚も、一般的に見ればキモいと言う部類に入るらしい。
茶色と言う色、ゴキちゃんのような長くてウネウネと動く触角も、見た目のキモさを後押ししている。

んで、前述のように暗くて湿った場所を好んで住む為、 不衛生、不浄 と言った宜しくないイメージがどうしても付き纏ってしまう。
便所コオロギ と言う俗称も、そんなイメージに拍車を掛けているだろう。

一部ではゴキちゃんよりも不潔な生き物として真っ先に駆除対象となり、民家に現れたが最期、叩き潰されるか消毒されるかのどちらかである。

……病原菌を持つ訳でもないし、人の食べ物を漁ったりする訳でもない。
寧ろ気持ち悪くて処理に困る虫の死骸や落ち葉等を夜の内にせっせと食べ漁り、周りを綺麗にしてくれていると言うのに……可哀相である。

竃馬、と言う何とも風流な名前が表す通り昔は人間とも馴染みのある虫だったが、
住宅が自然から遠ざかり、殺虫剤の公布や現代人の価値観の変遷等も相俟って次第に気味悪がられて行ってしまった。
一方で、在りし日の思い出を彼女らと一緒に思い出す人もいる。
良くも悪くも、日本人に馴染み深い、古くからお付き合いをしてきた虫と言える。



実はこのカマドウマ、似た種類の物が多い為、同定が非常に難しい虫だったりする。

単なる絵合わせによって正しく同定をする事は不可能で、脚の棘や交尾器の形態等の詳細で正確な観察に基づいて同定しなければならず、簡単な事ではない。

特に幼虫の場合は専門家(日本で4人くらいしかいない)でない限り正確な同定はほぼ不可能と考えてよい。それくらいに難しい。
この項目内に貼られていた画像でも、ぶっちゃけ違う種類が混ざってたり混ざってなかったり。
故に、明確な種別なしにカマドウマ科に属する虫をひとまとめにして『カマドウマ』と呼ぶ事もある。

家周りや軒下でよく見かける斑模様の付いた奴は、カマドウマではなくクラズミウマやマダラカマドウマである事が殆ど。
ハルヒに出演したカマドウマは、身体の模様からしてマダラカマドウマである可能性が高い。

(ウェタさまの画像)

ニュージーランド産のカマドウマは ウェタ と呼ばれ、全長300mmにも達する個体もある超巨大カマドウマである。
ぶっちゃけもうカマドウマではなくバッタに近い身体付きで、エロチックさは欠片もなく、ゴツゴツして重厚な容姿。ここまでくるとカッコイイ。
しかし個体数は年々減少しており、絶滅が危惧されているとか。



更に余談だが『カマドウマ』と言う名前の ロックバンドグループが存在する。



更に更に余談だが実はこの子、食べられる。
むっちりボディには身が一杯詰まっていそうだが、予想に反して中身はスカスカ。 ぶっちゃけ小エビを食べてるのと何ら変わりはない。





……はぁ。お腹減ったな…

意気込んで人間さんの住処まで来たけど…
みんなあたしを見ると逃げてくし……

あたし、何かしたのかな…
みんなを困らせちゃう事、したのかな…

あ…に、人間さん……
あ、あの……あ……

こ、これ……美味しそう…

あ、ありがとうございます!
やだ、何かすごく嬉しい…!

あー、嬉しくて跳びたくなっちゃう!
人間さーーーーーーん!!!!


\ベキッ!/


あぅう…
人間さぁん…そりゃないですよぅ…

―― CRASH END? ――

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