ラース(鋼の錬金術師)

登録日:2012/03/24 Sat 20:50:02
更新日:2023/09/07 Thu 22:55:04
所要時間:約 6 分で読めます




鋼の錬金術師』の登場人物

「憤怒」の名を持つホムンクルス。
各媒体により正体は違う。







1.原作、アニメ2期


元は大総統候補生として育てられた人間だったが、賢者の石を体内に注入されホムンクルスになった。
人間ベースのため他のホムンクルスと違い人間と同じように老化し、注入の際に石の力を著しく消耗したため再生能力を持たない。

詳しくは「キング・ブラッドレイ」の項目を参照。





2.アニメ1期


声:水樹奈々

初登場時は28話で、再びヨック島で一夜を過ごしたエルリック兄弟の周りを徘徊する謎めいた少年として登場。
黒髪の長い髪を持つ少年の姿をしており、それ故に精神も相応に幼い。ウロボロスの刺青は足の裏にある。
若干エンヴィーと容姿がかぶっており、大して絡みも無いのによく脳がダンテの脇腹なファンがツーショットを描いたりする。
最初は屈託ない態度で特にイズミには懐き、文字通りの「汚れなき子ども」として振る舞っていた。
だが、一方で彼は自身の身体と無機物を融合させる能力に加え、錬金術が使える*1

さらに右手と左足がまるで違う人間のものであるかのように皮膚の色が異なり、継ぎ目があったことから兄弟には不審がられる。
そして、右腕にかつてエドが狐に噛まれた痕があったことから、疑惑は決定的なものとなる。

その後、ホムンクルスの疑いでフランク・アーチャー中佐率いる南方軍に連行されるも、
自分の手に帰さんとするイズミ、グリードの配下のゾルフ・J・キンブリー、そしてエルリック兄弟の四つ巴の争奪戦に巻き込まれる。
だが、そこへ大総統キング・ブラッドレイ(しつこいようだが、ラースではない)に化けたエンヴィーが彼を保護するとの名目で連行する。
しかしそれは彼をホムンクルス側に引き込むための罠。彼に赤い石を食べさせ自身を錬成された記憶を蘇らせるためだった。

人間ならば噛むこともできない「赤い石」──不完全な賢者の石を貪り食った少年は「全て」を思い出し、
憤怒の名を与えられた彼は望まぬ命を与えた女への憎しみと、自分の右腕と左足のかつての持ち主への敵意を滾らせる…
イズミ・カーティスにより明かされたその正体は、死産だった自分の赤ん坊を復活させるために人体錬成を行った結果、
生まれたが再び彼女の手によって『門』の向こうへと返されたモノ。
錬金術が使えるのは、エドが門の向こうを覗き、アルの魂を錬成する際に代価として持って行かれた右腕と左足を手に入れ、それを輪にしているため。
イズミは自分が生み出してしまった罪の形にケリをつけるため、彼を自分の手で殺そうとしていた。

だが、エンヴィーに唆される形でラース自身も自分が完全な人間になるために、
残る自分の「肉体」であるエドの生身の体を手に入れるべく、執拗にエドを狙うようになる。

「腕と足をありがとう…出来損ないの命をありがとう…どんなに憎んでも憎み足りないくらい感謝しているよ…」

以降は子供らしさを残しながらも荒々しい凶暴な性格として登場。
後先考えない戦闘スタイルはまさに「野獣」であった。
また、「母親」の身体がベースとなったスロウスの内部に包まれることあったため、彼女を「ママ」と呼び慕うようにもなる。
(※ただし、厳密に言うとラースが錬成された時期はスロウスよりもかなり前なので彼にとってはママというより妹。)
まあ、彼が現世に現れるのがずっと後だったため精神面は子供っぽい。
スロウス自身は彼にモチベーションを与えるために母親として振る舞っているだけであって、特別な感情は一切持っていない。

他のホムンクルスのように一から人体錬成をされて生まれたわけではなく本物の人体から造られたものであるため、弱点とされる遺骨、遺骸が存在しない。
ただし、捨てられたトラウマの原因となる赤ん坊の泣き声(作中ではロゼ・トーマスの赤子)には強い拒絶反応を示し、部屋越しに聞いても錯乱している。
そういった、他のホムンクルスとは例外が多い点が原作のラースでも類似している。

数少ないラストをおばさん呼ばわりしたキャラであり本人の前で言って串刺しにされたこともあった。
エルリック兄弟が自分たちの罪の形たるスロウスを封印する段では、黒幕=ダンテ側を裏切り兄弟に協力したラストと激突。
拮抗したものの、ラストが一瞬の隙を見せたところで用意された錬成陣をラースが発動。ラストの能力を封印し、とどめを刺した。

しかし、エドやラストに人間になるという行動に疑問を投げかけられたことで意志が揺らぎ、焦るあまり彼は
「ママを助けたい」
とスロウスの身体と自身を融合させ防御力を高めようとする。
だがそれにより彼がエドから奪ったトリシャの遺骨までスロウスと一体化させてしまい、結果彼女の動きを鈍らせ封印されてしまうことになった。

スロウスを失った後は取り乱し、以前の子供っぽさが戻ったようにエドを責め立て、止めに入るイズミまで「お前なんかママじゃない」と拒絶する。
さらにダンテにスロウスを生き返らせるように嘆願するも、
それを疎ましく思ったダンテによりエドのものであった右腕と左足を再び門の向こうに渡されてしまう。

この時、既に彼の気持ちは兄弟に傾いていたといえる。
全てが終わった後はロゼによって地上に連れ出され、ロックベル工房で失った右腕と左足に機械鎧をつけてもらったが何も言わず姿を消し、放浪の旅に出た。



シャンバラを征く者
自分を「産んだ」人間、イズミの死後、ロックベル工房に戻ってきた。
その後、エドと再会するために『門』を開こうとするアルに協力する形で彼を地下空間へ案内する役目を務める。
そこで、(恐らくはダンテを喰らったせいで)怪物化したグラトニーと戦闘に入る。
隙を突かれ、グラトニーに腹部を噛み砕かれてしまうラース。
だが、彼はアルに自分とグラトニーを対価に門を開くよう頼む。
「ぼくは…帰りたいんだ…ママのところへ…」

自分の偽りの母を殺した二人を赦し、彼らのために尽くしたラースは再び門の前に来た。
それを優しく迎える自分の本当の母。
…罪の子に安らぎが与えられる時が来たのだ。





ちなみに、作中で彼はやけに露出度が高い。
普段の衣装のピチピチ短シャツ+スパッツもさることながら、やけに脱がされる。
初登場時にエドに押さえつけられ服が木の葉に分解され全裸になった時はどう見ても事○です、ありがとうございましたな格好になっていたり、
アーチャーに全裸で拘束されていたり、挙句最後の登場シーンでさえ全裸だったりする。

水島いいかげんにしろ。

ごちそうさまでした。


後に水樹奈々は2期でランファンを演じる。彼女もまたラース同様、機械鎧の義手を身につけることになった。
加えて片手を失う原因も(ブラッドレイの方の)ラースが関わっている。



オッサン「私の項目も合わせて追記・修正を頼むぞ」

ショタ「オイ、でしゃばんな」

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最終更新:2023年09月07日 22:55

*1 ホムンクルスとして覚醒した後はスロウス同様に水と合体する、ラストの爪をへし折って自分が指を伸ばすなど、他のホムンクルスの力まで使用していた。