スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS

登録日:2011/06/27(月) 01:30:03
更新日:2024/04/20 Sat 21:15:51
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『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS』は、2007年に発売されたスパロボシリーズの一つ。



【概要】

GBAにて発売された『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION(以下OG1)』、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2(以下OG2)』をPS2で一まとめにして、様々な新要素を追加して発売された作品。
ハードがPS2になったことで、ボイス、グラフィック、戦闘アニメ等、色々な面が強化された。
また『OG2』をクリア後には、外伝への繋ぎである『OG2.5』をプレイ可能になる。
『OG2.5』まで合わせると、あの『IMPACT』を超える全104話となる(ただし、『OG』、『OG2』、『OG2.5』はそれぞれ別区切りになっており、連続で104ステージプレイするわけではない)
ゲーム開始時に『OG』と『OG2』のどちらをプレイするか選択する。

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONとは

端的に言えばスパロボシリーズに登場した同作オリジナルの(他作品版権を有しない)ロボットやキャラが一堂に会するお祭り作品。
ベースとなっているのはスーパーロボット大戦αで、そこに旧シリーズ(第2次スーパーロボット大戦〈OG1〉と第3次スーパーロボット大戦〈OG2〉)のストーリー及び設定がミックスされ、スーパーロボット大戦IMPACTやGBA版スパロボなどの設定・ストーリー等も取り入れられている。

GBA版のOG2作品と本作「OGS」では微妙にストーリーや設定が異なっているが、アニメや続編である「第2次OG」における描写などを踏まえると本作が正史として扱われている。
ただし「2.5」と「外伝」はこれまた微妙にストーリーや設定が異なっており続編等では「外伝」を下敷きにしている。
なので、本作世界線における流れとしては「OGSのOG1シナリオ→OGSのOG2シナリオ→OG外伝→第2次OG→MD」という感じである。

【OG】

開始時にリュウセイキョウスケのどちらか一方を主人公として選択する。
どちらを選択したかで、中盤までのシナリオと仲間になるキャラがガラリと変わる。

リュウセイを主人公に選択すると、中盤まで地球を舞台にDCと戦う「第2次スーパーロボット大戦」を踏襲したシナリオとなる。のMAPがかなり多く、敵戦力に対して味方陣営の戦力が脆弱など難易度が高め。
主なメンバーはSRXチーム、マサキイルムクスハ、リョウト等。また、こちらのルートを選択した場合、終盤で母艦のハガネがクロガネになる。

キョウスケを主人公に選択すると、中盤まで宇宙を舞台にコロニー統合軍と戦う本作独自のシナリオとなる。こちらの方がリュウセイのルートに比べて序盤から戦力が揃っている為難易度が低め。
主なメンバーはエクセレンブリットタスクカチーナラッセル等。
また、こちらのルートを選択した場合、SRXが1回しか使用できないが、教導隊メンバーの合流は早くなり、またリュウセイ編ではスポット参戦のカイが正式参戦する。

中盤からは地球と宇宙の戦力が合流してバルマーと戦う「α」や「新スーパーロボット大戦」を踏襲したシナリオになるが、どちらを選択したかで微妙にシナリオに変化が出る。
OG2シナリオなどからすると、一応リュウセイ編が正史である様子。

GBA版との違いは少ないが、アニメ「ディバイン・ウォーズ」からの逆輸入(というよりアニメ化にあたってOGシリーズ自体の設定が調整されたと思われる)として一部のキャラの設定が変わっている。
なお、GBA版で熟練度次第で出現する隠し最終話についてはOG2のシナリオでも関わってくるため、本作では熟練度に関係なく必ず到達する。

【OG2】

明確に主人公と呼べるキャラは存在しないが、キョウスケとラミアがそれらしい立ち位置にいる。
インスペクター四天王に準えて、特にそれらしい立ち位置で活躍したキョウスケ・ラミア・ゼンガーorアラドギリアム辺りで「表の主人公」「裏の主人公」「真の主人公」「影の主人公」を当てはめる風潮があったりもした
並行世界からやってきた迷惑軍団シャドウミラー、異星人インスペクター、異形アインストと戦う。シナリオ的には「第3次」「スーパーロボット大戦A」「IMPACT」辺りのミックス。
そしてまさかの「ヒーロー戦記」の後日談でもある。
OG1シナリオをやらずにこっちだけやることも可能。

GBA版と変化無し……と思ったら初っぱなからR勢登場、並行世界のキョウスケのアインスト化、ナハト使用可能、漫画『OGクロニクル』のシナリオを収録したりと序盤からやりたい放題。
またライバルキャラと位置付けられているアクセル・アルマーの性格が大幅に変わっており、キョウスケに執着し終始冷徹な性格で、Wシリーズも一貫して見下していたGBA版と違い「スパロボA」における主人公としての性格が付与され、
「こちら側」のキョウスケへの執着が薄い(「あちら側」のベーオウルフとは別人だと理解している)、自我が芽生えたWシリーズに対して人形ではなく戦士として扱う、口癖である「~だ、これがな」をよく使うなど最早別物となっている。
なお、実はアクセルの性格をGBA版から変える予定はなかった
そこで生みの親である森住Pがシナリオに参加できる事になり*1、森住Pの提案でアクセル周りの設定を書き直されたとのこと。

クリア後『OG2.5』がプレイ可能になる。
事前に公表された新機体はこちらで全て登場するが、かなり強いのに序盤から使えるアーマリオンに対し、終盤になってようやく参入なのに強さは微妙なズィーガーリオンとか若干参入のタイミングがおかしい。
元々OG2自体非常に難易度が高いのだが、多少緩和されてはいる。OG1シナリオから資金を引き継げるので、楽をしたければそっちから先にやった方がいいだろう。
なお、OG1シナリオとは逆にGBA版で熟練度次第で出現する隠し最終話は削除されている。まぁ、隠し最終話通らない方が感動的な展開になるし

【OG2.5】

OG外伝の体験版ストーリー。OVAのバルトール事件を収録し、ロアやフォルカといったOG外伝のキャラも登場する。
ただしやっつけで作ったのか、自軍の強さは最初からなのに雑魚が強すぎるなどバランスは崩壊気味。
実際、後に寺田Pと森住Pが
「OG2.5をどこまでやるかで当時非常に忙しかった*2寺田Pのキャパを越えてしまい、会社からの『これ以上延期できない』という指摘や森住Pの『これ以上やっても2.5は良いものにならない』という提言もありこのような形になった」
と明かしている。

【ツインバトルシステム】

本作から採用されたシステム。
前後左右、もしくは斜めの位置に近接する2機のユニットが気力110以上のだと「合流」コマンドが追加され、選択することでツインユニットを形成する。

ツインユニットはメイン側、サブ側の2機で同時に攻撃できるようになる。
また、合流する事で「ツイン精神コマンド」も使用可能になる。さらにユニットの属性によって異なる様々な機体特性を得られる。

攻撃時には2機で敵1体を攻撃する「集中攻撃」かツインユニットの敵をそれぞれ攻撃する「個別攻撃」を選択可能。
ツインユニットでツインユニットを援護することも可能であり、最大4機で攻撃をかけることができる。

【ダブルアタック】

ツインバトルシステムにより2機で1ユニット扱いになるため、ツインユニットのメイン・サブ双方を攻撃できる「全体攻撃属性」(小隊でいうとこのALL属性)の武器が増えた。さらに全体攻撃の上位版として、全体攻撃かつ隣接ユニットまで攻撃できる「ダブルアタック」も追加された。

【評価等】

本来の売り上げが据え置き機>携帯機であるスパロボ。
携帯機から大幅にパワーアップしたリメイクで据え置きに登場したため、既存のOGファン以外にも、これまでOGをプレイしたことの無かった多くのスパロボユーザーの手に触れることとなった。
プレイしたユーザーからは概ね好評を得ており、ベスト版と併せて約45万本と、版権スパロボと大差ない売り上げを記録。これの結果を受けて、以降のOGシリーズは据え置き機で展開されるようになる(ムゲフロシリーズはDSで展開)。
しかしシナリオでの追加要素(特に2.5)が不評だったり、今回から付いたパイスーやヘルメットがダサいといった批判も多い。ゲーム難易度を考慮したのか一部の機体の性能が変更されており、改善されたと感じるものや劣化したと感じられる部分が見られる。

前述の通りいわゆる「OGワールド」は原典たる「OG1」「OG2」ではなく本作がベースとして練り直されており、それによって単なるお祭り作品の枠を超え「スパロボOG」として明確な世界観を確立することになった。

【追加要素・変更点】

◇ボイス搭載
◇GBA版で専用BGMを持たなかった多くのキャラに専用BGMが付けられた(一部例外あり)。
◇新機体の登場

〜主な新機体〜

◇シナリオの改変
【OG】
  • ユーゼスクォヴレー登場
  • 南極事件でフーレから出てきた機動兵器がメギロートから「第4次スーパーロボット大戦」の敵メカであるガロイカに変更(「第4次」のシナリオが取り入れられた。なお同作の本格再現は「第二次OG」まで待つことになる)。

【OG2】
  • R勢登場
  • 並行世界のキョウスケのアインスト化
  • DC残党軍を率いるロレンツォ、ムラタが新たに登場。ちょくちょくちょっかい出して来る。
  • アクセルの性格と設定の変更。これにより、シナリオデモで顔グラが常時悪人面だったGBA版の悪夢を回避した。
  • イベントCGの追加
  • 最終面の仕様が変更。特に裏ボスラスボスになっている。
  • ライン・ヴァイスリッターが元に戻らない。



このスパロボでOGに初めて触れた方もそうでない方も、追記・修正よろしくお願いいたします。

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最終更新:2024年04月20日 21:15

*1 OG2ではモノリスに移籍して忙しく、参加できなかった。

*2 当初OGSは別のプロデューサーが担当していたが降板する事になり、ディバイン・ウォーズの製作に参加していた寺田Pが後任としてDW製作終了後に開発に参加し、既にモノリスに移籍している森住Pらとシナリオを詰めて寺田Pの自宅で24時間体制で書き進めるという過酷な状況になっていたとされる。